教員採用試験の受験生のための総合情報誌【特集1】みんな苦手な教育法規 完全制覇の30ページ
□ 事例で学ぶ教育法規 必出10テーマ
信用失墜行為の禁止/守秘義務/職務専念義務/教員の研修
政治的活動の制限・政治的中立/著作権/体罰と懲戒
性行不良による出席停止/感染症による出席停止/児童虐待の防止
□ 1トピック15分演習 肢別問題で深める教育法規
教職員の服務/教職員の研修/政治的・宗教的中立性/
懲戒と体罰/出席停止
■ 過去5年の「出席頻度表」から
夏の出題領域を予想しよう! [一般教養編]
【特集2】合格者が語る 私の“マル秘”学習法
□ 合格者が語る 残り150日からのサクセスロード
□ 合格者座談会 試験対策は仲間と共に!
私たちが現役合格を勝ち取るまで
■ 教セミ博士が教える最重要用語の完全理解 プラス5点の10分間講座
心理療法/カウンセリング/形成的評価/絶対評価/学級集団
■ 添削トレーニングで高める論作文の力
第7回 規範意識の醸成
■ 専門教養マンスリーCHECK
教員養成セミナーの内容紹介
■病気のはなし
前立腺癌
中島 耕一
■技術講座
生理◆シリーズ 検査技師に求められる感染防御対策・5
生理検査室における感染防御対策
長田 美智子・長田 誠
生理◆
デジタル脳波計の構造と活用法
所司 睦文
微生物◆step up編
放線菌検査の進め方
園部 一成
■フォーカス
虚血性心疾患における抗血小板療法とP2Y12受容体拮抗薬の特徴
石川 秀一・上妻 謙
細胞診自動スクリーニング支援装置の歴史と今後の展望
杉本 直美
■過去問deセルフチェック!
血球形態で一目瞭然
解答と解説
■疾患と検査値の推移
甲状腺中毒症・機能低下症
岩久 建志・吉村 弘・久岡 俊彦・伊藤 公一
■忘れられない症例から学ぶ超音波検査(6)
悪性心臓腫瘍
小山 寿子
■人の心に寄り添う医療人になる(2)
自分を信じる、仲間を信じる・1
佐々木 則夫・山藤 賢
■臨床医からの質問に答える
病理組織検体(パラフィンブロック)からアスベスト小体を証明できますか?
石田 匠
■ワンポイントアドバイス
酸化法を用いた尿試験紙法ビリルビン検査の偽陽性確認試験法のポイント
永野 勝稔・大野 明美
■臨床検査のピットフォール
造影剤投与後の臨床検査値の解釈に注意
熊倉 久夫
■やなさん。[14]
よく学び よく遊べ!
柳田 絵美衣
■オピニオン
わが国の婦人科検診受診率低迷を危惧する
渡部 享宏
■今月の表紙
糞線虫
赤尾 信明
■ラボクイズ
一般検査
角坂 照貴
1月号の解答と解説
平田 基裕
大腸癌に対する腹腔鏡手術は近年増加しており、全国調査では直腸癌に対する手術の半数以上で腹腔鏡手術が行われている。一方、大腸癌手術の特徴として、病変の存在部位が盲腸から直腸まで広範囲に及び、部位ごとに解剖学的特徴も異なるため、術式も部位により様々なものが存在する。本特集では、このような多岐にわたる大腸腹腔鏡手術における術式、あるいは血管処理操作や剥離操作などの操作において留意すべきポイントやピットフォールを、初級者でもわかりやすくイラストやシェーマを用いて解説していただいた。確実な手術を行うために有用な特集となれば幸いである。
大腸癌に対する腹腔鏡手術は近年増加しており、全国調査では直腸癌に対する手術の半数以上で腹腔鏡手術が行われている。一方、大腸癌手術の特徴として、病変の存在部位が盲腸から直腸まで広範囲に及び、部位ごとに解剖学的特徴も異なるため、術式も部位により様々なものが存在する。本特集では、このような多岐にわたる大腸腹腔鏡手術における術式、あるいは血管処理操作や剥離操作などの操作において留意すべきポイントやピットフォールを、初級者でもわかりやすくイラストやシェーマを用いて解説していただいた。確実な手術を行うために有用な特集となれば幸いである。編集室より:本特集ではイラスト・図に関連する動画を見ることができます。ぜひ論文と併せてご覧ください。腹腔鏡下右結腸切除術
猪股 雅史・他
腹腔鏡下横行結腸切除術
鶴田 雅士・他
腹腔鏡下左結腸切除術
奥田 準二・他
腹腔鏡下低位前方切除術
吉冨 摩美・他
腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術
清松 知充・他
腹腔鏡下ISR
伊藤 雅昭・他
腹腔鏡下側方郭清
石部 敦士・他
腹腔鏡下全大腸切除・回腸嚢肛門吻合術
荒木 俊光・他
閉塞性大腸癌に対する腹腔鏡下手術
栗原 聰元・他
●FOCUS
日本人女性の乳癌に対するMRI/MDCTガイド乳房部分切除
榊原 雅裕・他
潜在性腹膜転移膵癌治療におけるconversion surgeryの役割
里井 壯平・他
●図解!成人ヘルニア手術・9 忘れてはならない腹壁解剖と手技のポイント
大腿ヘルニア修復法
執行 友成・他
●病院めぐり
岡山労災病院外科
池田 宏国
●具体的事例から考える 外科手術に関するリスクアセスメント・11
消毒・滅菌にかかわるトラブルをどう防ぐか
石川 雅彦
●臨床報告
腹腔鏡手術で治療しえた十二指腸憩室後腹膜穿孔の1例
西川 泰代・他
傍下行結腸窩ヘルニアの1例
光岡 晋太郎・他
コルセット着用が一因と思われる両側鼠径・大腿ヘルニアに対し
腹腔鏡下に修復した1例
三宅 隆史・他
水腎症、尿路感染症を契機に診断された後腹膜仮性嚢胞の1例
境 雄大・他
ポリスチレンスルホン酸カルシウム(CPS)による回腸狭窄をきたした1例
市川 健・他
●私の工夫
肥満患者の開腹虫垂切除術における皮下の展開法の工夫
石橋 雄次・他
●ひとやすみ・13・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
難治性呼吸器疾患の発症・成立には、広義の「炎症」が関与している。「炎症」は、生体が何らかの有害な刺激を受けた時に惹起される免疫応答である。古くは、「炎症」は細菌感染・ウイルス感染時の生体反応を意味していた。しかし、近年の分子生物学的研究の進歩に伴い、間質性肺炎、COPD、気管支喘息のみならず、肺の悪性腫瘍にも、広義の「炎症」病態が関与していることが示されて来ている。「炎症」の成立には、外因のみならず、遺伝的素因も大きく関与している。本特集では、呼吸器疾患における慢性炎症を広い観点から認識して頂くことを目的としている。
▼本特集のねらい難治性呼吸器疾患の発症・成立には、広義の「炎症」が関与している。「炎症」は、生体が何らかの有害な刺激を受けた時に惹起される免疫応答である。古くは、「炎症」は細菌感染・ウイルス感染時の生体反応を意味していた。しかし、近年の分子生物学的研究の進歩に伴い、間質性肺炎、COPD、気管支喘息のみならず、肺の悪性腫瘍にも、広義の「炎症」病態が関与していることが示されて来ている。「炎症」の成立には、外因のみならず、遺伝的素因も大きく関与している。本特集では、呼吸器疾患における慢性炎症を広い観点から認識して頂くことを目的としている。
感染免疫と炎症
石井 誠
アレルギー性気道炎症
中島 裕史
難治性気道疾患のフェノタイプ/エンドタイプ
檜澤 伸之
COPDにおける慢性炎症
玄山 宗到・他
薬剤性肺障害、特発性肺線維症急性増悪の遺伝的素因に関する検索
萩原 弘一
慢性炎症とfibrocyte
後東 久嗣・他
特発性肺線維症とサイトカイン
岡元 昌樹・他
特発性肺線維症とGWAS解析
石井 健男
特発性肺線維症に対する薬物治療
小田 桂士・他
●巻頭言
抗酸菌が私にくれる“不思議”と“なぜ?”
長谷川 直樹
●症例で学ぶ非結核性抗酸菌症
肺MAC症の治療について(1)
朝倉 崇徳・他
●綜説
メカノメディスン
成瀬 恵治
●Bedside Teaching
肺静脈閉塞症(PVOD)/肺毛細血管腫症(PCH)
小川 愛子
●Current Opinion
肺癌薬物療法の進歩と支持療法
長井 良昭・他
●症例
急性下肢静脈血栓症に対してエドキサバントシル酸塩水和物を用いて
急性期外来単剤内服療法を施行した4・・・続きの詳細は医学書院ホームページ
主要目次:1.社会・集団と健康(健康と疾病の概念/保健統計/疫学) 2.疾病の予防(疾病の予防とは/感染症とその予防/生活習慣病とその予防/母子保健/労働衛生) 3.栄養と健康(栄養/食品機能と食品衛生/食中毒と食品汚染) 4.化学物質・放射線の生体への影響(化学物質の毒性/化学物質の安全性評価と適正使用/化学物質による発がん/放射線の生体への影響) 5.生活環境と健康(地球環境と生態系/環境保全と法的規制/水環境/大気環境/室内環境/廃棄物)
不妊女性に対する手術療法の位置づけ
長田 尚夫
子宮腔内病変に対する子宮鏡検査・治療
-子宮粘膜下筋腫と子宮内膜ポリープを中心に
齊藤 寿一郎、坂本 愛子、手島 薫
卵管障害に対する卵管鏡
塩谷 雅英、苔口 昭次
良性卵巣嚢腫
三ッ浪 真紀子、藤原 敏博
筋層内子宮筋腫
吉野 修、斎藤 滋
軽度子宮内膜症
泉谷 知明、前田 長正
重度子宮内膜症
明樂 重夫
先天性の子宮形態異常
岡垣 竜吾
子宮腺筋症
藤下 晃、平木 宏一、荒木 裕之
帝王切開瘢痕症候群
谷村 悟、舟本 寛
●FOCUS
婦人科癌リンパ節転移の術中迅速遺伝子診断
新倉 仁
●教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
卵巣腫瘍術後に骨盤内感染性リンパ嚢胞が発生し間欠性跛行を呈した症例
皆川 幸久、上垣 憲雅
●Estrogen Series
外傷性脳損傷とプロゲステロン(2)
矢沢 珪二郎
●Obstetric News
早産の予知と予防(4)
子宮頸管長計測スクリーニングを全例に行うか?
武久 徹
■I 膵ランゲルハンス島の病理学
1型糖尿病の病理
今川 彰久・米田 祥
2型糖尿病の膵島病理 -β細胞は本当に死ぬのか?
水上 浩哉
■II 合併症・併発症の病理学
糖尿病網膜症の病理学
中尾 新太郎・吉田 茂生・石橋 達朗
目で見る糖尿病性腎症 -腎組織所見はこんなに激しい
守屋 達美・松原 まどか
見てわかる糖尿病神経障害
杉本 一博
動脈硬化の病理学 -糖尿病の大血管病変をミクロで見ると
中嶋 絢子・植田 初江
糖尿病患者にみられる骨疾患の病理学的特徴
澤井 高志・井上 尚美
歯周炎の病理学
宮内 睦美・高田 隆
■III 特別寄稿
うたかたの記2012 医学生ランゲルハンスの膵島発見を巡って
八木橋 操六
●Perspective 展望
患者に理解されるインパクトある説明ー技術と工夫
赤井 裕輝
●こんな時どうする!? 糖尿病患者によくみられる皮膚症状
脂漏性湿疹
清 佳浩
●総合診療医直伝! 糖尿病患者の救急外来診療ABC その3
意識障害+呼吸促迫+アステリキシスで救急搬送された70代男性
徳田 安春
●専門医に訊くCommon Disease 最新の知識
Helicobacter pylori 感染症
徳永 健吾・田中 昭文・高橋 信一
●海外文献紹介
高齢糖尿病患者において、高血圧・糖尿病治療の脱強化が行われている割合
栗田 守敏・中神 朋子
●糖尿病診療トレーニング問題集
内科医レベル
宮里 舞・和栗 雅子
企画にあたって
白石 晃司
■総論
泌尿器科に期待することー不妊診療の現場より
柳田 薫・高見 澤聡・厚木 右介
男性不妊症の診察
福原 慎一郎・宮川 康
■疾患別治療
精索静脈瘤手術ー泌尿器科医がせずして誰がする
菅藤 哲・笹川 五十次
閉塞性無精子症
谷口 久哲・松田 公志
非閉塞性無精子症
石川 智基
特発性乏精子症
岩崎 晧・湯村 寧
低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症
大橋 正和・森田 伸也
尿路性器感染症と男性不妊
慎 武・岡田 弘
男性不妊症における射精障害
小林 秀行・永尾 光一
全身疾患と男性不妊
白石 晃司
●知っていると役立つ泌尿器病理
48。症例:60代・男性
清水 道生・森谷 卓也
●原著
内分泌療法が施行された80歳以上の非転移性前立腺癌の検討
関田 信之・佐藤 広明・河野 弘圭・他
尿細胞診疑陽性例における尿管鏡検査の意義
加藤 秀一・上原 央久・内田 耕介・他
●症例
尿路上皮癌との鑑別が困難であった尿路結核
村上 哲史・金井 邦光・寺西 悠・他
アンチアンドロゲン除去症候群を認めた後
10年以上の長期寛解を得ているstage D2前立腺癌
能中 修
近年,国内外で様々な感染症が発生している。感染症は地球規模でとらえるべき環境問題であるとともに,社会問題でもある。感染症は病原生物・宿主・環境が複雑に関係しあっておきる。したがって,感染症を予防し拡大を防ぐためには、診断と治療に役立てる従来の病理学的知見はもとより,病原生物と宿主と環境との相互作用を解明する生態学的知見が不可欠である。
自然環境中の病原生物をどのように検出・定量したらよいのか? 潜伏感染期間の体内でなにがおきているのか? 病原遺伝子はどのようにして広まるのか? 病原生物と宿主と環境要因のどのような相互作用が感染症をひきおこすのか,あるいは制御するのか? ヒトのインフルエンザをある一定期間内に終焉させるためにはどのようなタイミングでワクチンを投与すればよいのか? 効果的な感染症の対策はどのようにしたらよいのか? ヒトはこれから感染症とどのようにつき合っていけばよいのか? 病原生物の生態系における役割は何か? これらの様々な問題に答えるヒントが,感染の分子レベルから病原生物・宿主・環境との相互作用までを幅広く扱った本書から見えてくる。本書の生態学的考え方にもとづいた感染症の理解は,感染症がもたらす社会問題を考えるための基礎となるであろう。
本書がきっかけとなり,従来にはなかった新しい生態学の分野が切り開かれていくことを期待している。
1部 基礎知識
第1章 微生物の多様性・系統分類・検出方法(山口進康・那須正夫)
第2章 病原生物の生活史と宿主:ウイルスと細菌(北村真一)
第3章 病原生物の生活史と宿主:寄生虫(浦部美佐子)
第4章 感染症の発症メカニズム(源 利文)
第5章 感染のダイナミクス:伝播と免疫(梯 正之)
2部 感染症の生態学的機能と進化
第6章 病原生物と宿主の種間相互作用(佐藤拓哉・鏡味麻衣子)
第7章 病原生物の食物網・物質循環における機能(鏡味麻衣子・佐藤拓哉)
第8章 病原遺伝子の水平伝播(谷佳津治)
第9章 侵入生物としての病原生物(五箇公一)
第10章 病原生物と宿主の進化(加茂将史・佐々木顕)
3部 感染症事例
第11章 藻類の感染症(外丸裕司)
第12章 野生植物の感染症(佐橋憲生・田中千尋)
第13章 マツ材線虫病(二井一禎)
第14章 ナラ枯れ病(伊藤進一郎)
第15章 栽培植物の感染症(水本祐之)
第16章 動物寄生虫(佐藤 宏)
第17章 貝類の感染症(良永知義)
第18章 魚介類の感染症(湯浅 啓)
第19章 コイヘルペスウイルス病(内井喜美子・川端善一郎)
第20章 鳥インフルエンザ(長 雄一・大橋和彦・村田史郎)
第21章 ヒトの真菌感染症(広瀬 大)
第22章 ヒトのインフルエンザ(佐々木顕)
第23章 AIDS(岩見真吾)
第24章 マラリア(中澤秀介・門司和彦)
4部 対策と管理
第25章 防除対策:隔離?ワクチン?環境管理(浅川満彦)
第26章 院内感染(河野梢子・梯 正之)
■病気のはなし
血友病
安本 篤史・矢冨 裕
■技術講座
生理
副腎の超音波検査
富田 則明・藤田 昭寿
微生物◆step up編
カプノサイトファーガ感染症の検査法
竹川 啓史
生理◆step up編
リウマチの画像診断ー超音波検査法を用いた関節所見
佐川 昭
■過去問deセルフチェック!
輸血検査
解答と解説
■トピックス
ピロリ菌陰性でも要注意!?
ー広義のハイルマニイ菌(Helicobacter heilmannii )
中村 正彦・Anders Øverby・高橋 哲史・
松井 英則・高橋 信一・村山 宗明
■フォーカス
新しい簡易感覚知覚閾値検査機器の原理と運用
湯浅 薫
糞便中のDNA検査
古賀 宣勝
■教科書には書いていない採血のコツ(12) [最終回]
血管迷走神経反応(VVR)の回避法:「患者を笑顔に!」
杤尾 人司
■疾患と検査値の推移
溶血性尿毒症症候群
池住 洋平
■人の心に寄り添う医療人になる・4
自分を信じる、仲間を信じる・3
佐々木 則夫・山藤 賢
■忘れられない症例から学ぶ超音波検査(8)
椎骨動脈解離
谷口 京子・小谷 敦志
■オピニオン
臓器移植病理診断におけるone-day-pathologyの重要性
羽賀 博典
■臨床検査のピットフォール
セロファン厚層塗抹法(加藤氏法)による虫卵検査のピットフォール
石井 明
■やなさん。[16]
ナマステ♪ 忍耐・ネパール出張!
柳田 絵美衣
■ワンポイントアドバイス
抗HIV薬による尿管結石
鶴見 寿
■読者質問箱
肺活量測定で、腹式呼吸と胸式呼吸では違うのでしょうか
星野 朋子
■今月の表紙
劇症型A群溶血性連鎖球菌感染症
佐々木 雅一・舘田 一博
■ラボクイズ
一般検査
角坂 照貴
3月号の解答と解説
鈴木 芳武
神経内科領域では,免疫性神経疾患を中心に「個別化医療」の考え方が進み,患者1人1人の予後や薬剤反応性を予想したうえでの治療がのぞまれている.本書では日進月歩で進む免疫性神経疾患について約100人の専門家が最新知見を解説.総論では神経免疫学の基礎・バイオマーカーの測定法と解釈・治療法や治療薬について言及し,各論では多発性硬化症をはじめとする約50の神経疾患について詳述している.
1.免疫を知る?神経免疫学の基礎
II.免疫を測る?バイオマーカーの測定法と解釈
III.免疫を治す?治療薬・治療法
IV..免疫性神経疾患の病態と治療を学ぶ
Topics ここが知りたい
デンタルプラークは口腔内感染症の原因だけでなく命さえ奪うテロ集団である
数百種類の細菌がコミュニケーションを取りながら,唾液や歯肉溝液を主な栄養源としてバイオフィルム集団となるデンタルプラークは,う蝕や歯周病の原因であるだけではなく,多くの人の命を奪う肺炎の原因となっています.さらに,デンタルプラーク細菌集団は糖尿病、脳内出血,動脈硬化,アレルギー疾患などを引き起こすこともあります.
本書では,健康破綻は口から始まることについて解説したうえで,健康ライフを送るためにデンタルプラーク細菌を暗躍させないためにはどうすべきか,最新の知見をもとに書き下ろしました.
医療従事者に是非読んでいただきたい一冊です.
第1章 繰り返されてきた証言「健康破綻は口から始まる」
第2章 魑魅魍魎がバイオフィルム集団となって棲みつく
第3章 数千億のテロ集団が棲みつく口腔内
第4章 デンタルプラーク細菌と免疫のバトルに終焉はない
第5章 う蝕原性ミュータンス菌と脳出血の関係
第6章 歯根尖のバイオフィルム病巣は治せるのか
第7章 有史以来最大の感染症は歯周病
第8章 歯周病は循環障害をもたらす
第9章 サイレント疾患の糖尿病と歯周病の関係
第10章 歯科医療に欠かせない血液検査
第11章 「いつまでも若く美しく」その秘訣は口のケアにある
第12章 肺炎で死なないための口腔ケア
第13章 インフルエンザウイルスのサポーターは口腔内に潜んでいる
第14章 抗生物質はバイオフィルムモンスターに太刀打ちできるか
第15章 抗菌性洗口液でオーラルヘルスからの健康長寿
■今月の特集1 血漿蛋白ーその病態と検査
血漿蛋白の代謝のあらまし、特に肝臓における産生調節
米田 孝司
キャピラリー電気泳動による蛋白分画の実際
東 真理子
血漿蛋白の定量法とその問題点
笹川 吉清
シスタチンCの最近の話題
伊藤 喜久
栄養サポートに役立つ血漿蛋白
大林 光念、他
血漿蛋白沈着病としての全身性アミロイドーシス
山田 俊幸
■今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー -その臨床的意義とは?
プロカルシトニン
佐々木 淳一
プレセプシン
遠藤 重厚、他
炎症増強因子sTREM-1の感染症診断用バイオマーカーとしての有用性と展望
祖母井 庸之、他
プロアドレノメデュリン(proADM)
青木 信将、他
好中球CD64
加藤 成隆
エンドトキシン
金坂 伊須萌、他
(1→3)-β-D-グルカン
吉田 耕一郎
●【新連載】心臓物語・1
心臓はハート形である
島田 達生
●元外科医のつぶやき・16
手術後初めての外来受診
中川 国利
●検査レポート作成指南・8
平衡機能検査編
橘内 健一
●検査説明Q&A・15
レセプトではじかれる検査項目の組み合わせや依頼回数を教えてください[3]
病理検査編
池田 聡
●寄生虫屋が語るよもやま話・4
お隣さん、お裾分けをどうぞ 日本海裂頭条虫症
太田 伸生