弔辞86文例、喪主のあいさつ18文例を収録。探していた感動のお別れの言葉が必ず見つかる豊富な文例と詳しい解説!
日本語を通して描かれる、それぞれの「言葉」と「身体」をめぐる旅!
忘れられた専門誌『季刊翻訳』の驚くべき革新性、次いで『翻訳の世界』がポストモダンの思想界に放ったインターカルチュラルな輝き。それは今日トランスレーション・スタディーズと呼ばれる新しい学問が、欧州とりわけ英国で誕生し展開したのと同時期のこと。共振するかのように日本で芽吹いた翻訳への学問的関心は、しかしどうしていまだ開花せず、翻訳学2000年誕生
説の影に隠れたのか。二誌の翻訳言説を追い、さらに『翻訳の世界』にかかわった翻訳家と編集者9人(辻由美、鴻巣友季子、伊藤比呂美、西成彦、井上健、管啓次郎、沼野充義、丸山哲郎、今野哲男)にインタビュー。埋ずもれた知的地層を掘りあて、学際的学問の風通しのよい未来を展望する。
はじめに
第一章 英国におけるトランスレーション・スタディーズの誕生
背景
展開
言語
まとめ
第二章 『季刊翻訳』『翻訳の世界』の時代と翻訳言説
1 『季刊翻訳』1973-75
研究誌の誕生
等価/文化翻訳と誤訳/原典と翻訳への態度/誤訳の指摘/読者論/「研究室めぐり」/『季刊翻訳』の中の翻訳論
まとめ
2 『月刊 翻訳の世界』『翻訳の世界』1976-
『翻訳の世界』創刊
文化翻訳
翻訳論とその定義
誤訳の指摘と「欠陥翻訳時評」
翻訳専門学校と『季刊翻訳』、通信教育と『翻訳の世界』
まとめ
3 『翻訳の世界』の1980年代
新星『翻訳の世界』
翻訳者の解釈/翻訳権の問題/翻訳の多様性/翻訳を論じるための基準/言語と社会/文化翻訳/メディア翻訳、ジャーナリズム翻訳/漫画とコミック/アジアと翻訳
翻訳理論と翻訳批評
マイノリティ
人物
ダニエル・ジル/カズオ・イシグロ/村上春樹/伊藤比呂美/沼野充義「言語街道交差点」
まとめ
4 『翻訳の世界』の1990年代
イデオロギーと翻訳
翻訳論
女性のための『翻訳の世界』へ
まとめ
第三章 『翻訳の世界』にかかわった人々の言葉からーーインタビュー
辻由美
鴻巣友季子
伊藤比呂美
西成彦
井上健
管啓次郎
沼野充義
丸山哲郎
今野哲男
まとめ
第四章 「トランスレーション・スタディーズ」の誕生?
第五章 現代日本における学問としての翻訳の混迷
おわりにーー未来図
注
後記
参考文献
索引
私たちを取り巻いているように見える外界も私たちの内面に感じる世界も、しょせん私たちの認知能力や認知プロセスによって捉えられ構築されるかぎりのものであり、認知主体から独立して客観的に存在するものはなにもない。本書は、言語の主観性・間主観性の問題に関して、ラネカーの認知文法のsubjectivityの概念と現象を座標軸・参照点にし、様々な言語現象との関わりで、諸研究を位置づけまた認知文法自体の新たな展開の提案を行う。
【本書の内容】
「羅漢」の姿をかりて、人間が一生懸命に生きる姿や心の動きを
表現した著者の代表作「五百羅漢」(木版画)。
本書は、その中から100作品を抜粋して「喜・怒・哀・楽」に分類し、
各作品の表題である漢字一字にこめられた心情を綴った画文集。
〜序文より〜
この画文集は、いつも夢を見、おのれの本然のすがたがしれず右往左往する
“酒羅漢”のひとりごとです。
一杯おやりになり、ほろ酔い気分で羅漢さんと対話していただければ
本望であり、幸いです。
酒羅漢、これ在り。
【目次】
酒羅漢のひとりごと
ー喜の章ー
祝 授 礼 平 朗 惚 嬉 急 輝 幸 努 温 点
慶 愛 貪 会 歓 味 踊 好 拝 瞠 比 喜
ー怒の章ー
苦 釈 問 狙 驕 狂 餓 怪 戒 喝 吝 抗 驚
羞 撫 嘯 叱 騒 呵 耐 過 殴 反 嬲 溺
ー哀の章ー
震 伝 拗 疑 飽 申 訝 囁 恥 堕 願 責 悔
惑 懺 恋 噫 悄 吠 甘 呆 粛 透 縋 喋
ー楽の章ー
酌 足 愉 快 酔 笑 遊 給 挑 慈 旨 和 賭
想 楽 偽 呑 焦 悦 熱 釣 飲 擂 乗 呼
夢、一歩一歩
【著者略歴】
幻一(まぼろし はじめ)
1942年京都市生まれ。木版画家であり詩人。
1991年京都・大本山南禅寺派 宗雲寺にて得度し、禅僧となる。
1979年から“人々の喜怒哀楽のこころ”を描く「五百羅漢」をテーマに
木版画で制作を始め、1997年に500羅漢全像作品を19年間で終える。
2000年から、子供たちの“無邪気なこころ”を「わらべ羅漢」に託し
木版画で制作を始め、現在、その作品は、300点を超え、制作中である。
展覧会や講演会、幻一 こころの談話室「 顔とこころ = 筆で描く喜怒哀楽 」、
版画講座等を開催し、国内外で幅広く各地で活躍している。
言いたいことが正確に伝わるとは限らないーー。
医療・介護という人の命が関わる場における、相異なる〈ことば〉でのコミュニケーションをめぐる諸論考。
■巻頭コラム:「接続法の世界で」佐野直子 山下仁
■特集:〈からだ〉のことを伝える〈ことば〉
「知的障害者向けの「わかりやすい情報提供」の現状と課題ーー医療に関する情報保障に焦点を当てて」打浪文子
「医療通訳とは何をする職業なのかーー専門職としての医療通訳の課題」糸魚川美樹
[研究ノート]「医療現場における業界用語の使用状況ーー外国人看護師候補者の学習支援に向けて」ポポヴァ・エカテリーナ
[研究ノート]「医療人類学においてヘルスコミュニケーションをどう論じるかーーフィリピン・メトロマニラの多言語状況における“Abortion”の「誤用」と齟齬の考察を手掛かりに」久保裕子
[研究ノート]「介護の日本語に関する研究の動向と課題」定松文
「医療における多言語研究の試みについて」渡邊日日
■書評
嶋田珠巳・斎藤兆史・大津由紀雄(編)『言語接触ーー英語化する日本語から考える
「言語とはなにか」』[評者]赤桐敦
寺沢拓敬(著)『小学校英語のジレンマ』[評者]佐野彩
Christina Yi, Colonizing Language: Cultural Production and Language Politics in Modern Japan and Korea[評者]李暁辰
■連載報告 多言語社会ニッポン
琉球弧の言語:「沖縄語の複数の島言葉での教育/うちなー口ぬ複数ぬ島言葉習し」松田美怜 ハイス・ファン=デル=ルベ
移民の言語:「家族史と社会史をつなぐ中国語」山崎哲
手話:「ろう通訳とコミュニケーション支援」川上恵
■近刊短評
ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語の4か国を駆使して世界に友達を作ろう! TwitterやFacebookといったSNSで気軽に世界とつながるためのお手軽フレーズ・表現集です。あいさつ・感謝などパッと返せるひとことや、感動・共感・未来への希望など豊かな思いを伝えるシンプルな例文をまとめました。
思考を言葉で表現することも、言葉が表現する意味が他者に伝わることも、ありふれていて自明に思える。けれども意味は柔軟で、臨機応変で、ふつう考えられているよりずっと複雑なものだ。意味をめぐる従来の考察が行き詰まる理由をていねいに解きほぐし、認知的視点から、人がどのように思考し、話し、世界を認識するかを解き明かしていこう。そこから否応なしに出てくるのは、思考と意味の大部分は私たちには意識できないという奇妙で落ち着かない結論だ。そう、私たちが合理的思考として意識的に経験しているのは、脳の中で起きていることをおぼろげに映し出したものにすぎない。
よくよく考えてみると、日本語は複雑で不思議な言語である。
日本語の「なぜ」はつきない。なぜ「五十音図」が生まれたのか、なぜこれほど多彩な方言があるのか、なぜ当用漢字や常用漢字があるのか、なぜ俳句は五・七・五なのか……。
そこで本書では、日本語の「なぜ」を追究し、「日本語の秘密」として150項目にわたって徹底解明する。古来の大和言葉からはじまる日本語の成り立ちや「国語」として広められた戦前・戦後の日本語の変遷、身近な日本語の由来や疑問、さらには、ふだん役立つ日本語の正しい使い方もご紹介する。本書を通して、日本語の魅力や面白さを感じていただき、なにげなく使っている日本語を改めて見直すきっかけとしていただければ幸いである。
いい女かどうかは顔より話し方で決まる!毎日のことばで人生を拓いていくための65のヒント。
字で曖昧がカタチになる。理想の形とは、脳のイメージ。字は消えて、意味だけが残る。字は眼だけではなく、耳で読む。字は手で憶えると忘れない、直せない。デザインで字からイメージがふくらむ。ホントはすごい、字の話。
出征兵士への送辞から戦死者への弔辞まで、あいさつ例66。出征、入営、凱旋、除隊、追悼など。