本書は、結晶成長の物理的な基礎を解説する教科書である。最先端の研究を理解するための基礎知識を提供することを目的とし、最新の研究の内容にもふれながら、基本的な概念を詳しく説明した。
本書は、大学、大学院あるいは高専の機械工学や化学工学の分野において、熱流体力学、すなわち、熱および運動量の輸送現象(熱移動または伝熱)およびその数値シミュレーション法を学ぶ学生のための教科書、並びにこの分野に携わる技術者の入門書として書かれたものである。
「チューリップ球根を食べて入牢した船員」「革命前夜の仏経済を大混乱させた賭博師の“思いつき”」。なぜ人は実態のない「価値」に狂乱し、どん底へと落ちるのか。19世紀英国の名著に著者独自の視点を加え、平成の金融崩壊を冷徹に見つめ直す。
二〇〇〇年十一月に発覚した前期旧石器の捏造事件は、日本の考古学界はもとより、多くの研究者や愛好家に衝撃をあたえ、その影響は多方面に渡った。それから半年あまりを経た二〇〇一年七月。法政大学文学部博物館学講座では、はたして日本における旧石器とは何だったのか、そして「事件」を多角的な視点から見てみようと企画展「旧石器展〜道具の起源をさぐる〜」とシンポジウム「前期旧石器問題とその背景を考える」が開催された。本書は、このシンポジウムでの報告と討議をもとに、さらにマスコミや教育学などの分野でご活躍の方々に文章を寄せていただき、貴重な資料も加えまとめたものである。
本書は、総合外来初診を担当する医師、特に外来を担当して間もない研修医やレジデントが、後で専門医や上級医に怒られないように診察ができるようガイドするための手引書である。本書がカバーしている症状をとりあえずマスターすれば、多くの外来患者さんの期待にある程度応えることができる、と割り切っていただきたい。そのために、既存の外来調査統計などで頻度の多い、総合外来でしばしば遭遇すると思われる症状を中心に項目を選んだ。
本書は薬学の基礎科目の一つとしての物理化学を学ぼうとしている学生のための教科書で、物理化学全般に関する入門書ではなく、あくまでも薬剤師として修得しておかなければならない限られた範囲の限られた内容とした。また、各章末ごとに国家試験問題などを例題的に収載し、その詳細な解答を載せて学生の自主的学習意欲の高揚に努めた。
プラスチックは人間がつくりだした便利ですぐれたもの。でも、燃やすと有害物質をだすし、うめてもくさらないのでこまる。プラスチックは、分子から見ると、かんたんにわかる。小学校高学年以上。
本書では、「カッツの太鼓の問題」の理解を目標として、漸近挙動の一端を、やさしいことはていねいに詳しく解説し、むずかしいことについてはその雰囲気を紹介したものである。
本書は、金属材料の代表的な性質である力学的性質について、特に熱処理による組織制御を豊富な図版と写真を用いて丁寧に説明している。1章で金属の力学的性質を、2章で金属材料の変形を担う転位の概念とその特徴ならびに材料の強化機構を、3章で材料の延性破壊、脆性破壊およびクリープの特徴を、4章で合金の概念と状態図の解読法、特に鉄ー炭素系状態図を用いて熱処理による組織制御を、5章で各種合金の特徴を解説している。さらに、各章のはじめに何を学ぶかを明記して、読者の注意を喚起し、各章末では内容と重要な用語をまとめ、練習問題には詳細な解答を付し、内容の理解度を自己評価できるよう十分な配慮がなされている。
金属材料、無機材料、有機材料などの材料が本来もっている性質(材料物性)を共通の視点から把握し、その応用までをも研究対象とする学問分野が材料科学・工学である。本書は、材料の物理的・化学的性質について、それらをどのように関連づけて理解したらよいかを豊富な図版と写真を用いて丁寧に説明している。
本書の初版は、古代以来の計量単位の歴史にも造詣の深かった故小泉袈裟勝氏が、小川集氏と組んでJIS Z 8202を分かりやすい文章とイラストで解説した。改訂版は、わが国の計量単位が国際単位系の単位に統一されたのを機会に、新しく制定されたJIS Z 8202:2000(量及び単位)シリーズ規格の単位について、単位に関わる内外の工業規格に詳しく、計量法や日本工業規格の単位のSI化にも多大の労力を払った山本弘氏が初版に加筆・修正された。
「熱処理技術便覧」(日本熱処理学会編)を基本にして用語を抽出して不足している用語を新たに補充した熱処理用語辞典。配列は見出し語の五十音順、記述は、見出し語、見出し語対応の英語、解説の順。巻末に欧文索引が付く。
有名なガロアの主著をフランス語原文から翻訳し、読者がガロア自身の論文をなるべく原文に近い形で理解できるよう、現代数学と歴史的経緯の2つの側面から解き明かすー。90歳を超えてなお現役であり続ける著者は、この前例のない新しい試みに取り組み、『ガロアの時代ガロアの数学』第二部数学篇として完結させた。著者の学問に対する真摯な姿勢と、これから数学を学ぼうとする全ての世代への暖かい眼差しが、読者をガロア理論の世界へといざなう、珠玉の名篇である。
本書は、化学への応用を目的として熱力学を学ぶ人のために書かれたもので、とくに初めて熱力学を学ぶ学生諸君のための入門となるよう心掛けてある。そのために、全体として記述を丁寧にし、かつ式の誘導も親切に記している。
オブジェクト指向をメインテーマとしたVisual Basic.NETのプログラミング解説書。解説項目ごとにステップ化して、順序立てて学習しやすい構成をとっている。
理科が苦手な人にも楽しい科学雑学。子供と一緒に、自然の不思議や身のまわりのナゾ、日ごろの「?」を解き明かしてみませんか。神戸新聞連載の「理科の散歩道」を単行本化。
本書は材料学の基本を踏まえて、これからの通信、情報、自動車、医療用電子材料の特性、用途、評価法など代表的な基本知識について、専門外技術者、文科系出身の営業マン、若手技術者、学生諸君を対象にわかりやすく記述したもの。