ハワイアン・テイストのヒーリング・サウンドともいえる、3本のギターが織りなす極上の夏向けアルバム。シンプルでゆったりした中に、心地よさや明るさ、涼しさを強調したアンサンブルが魅力の1枚だ。
ポップ・ユニット、PSY・Sのメンバーとしてデビューし、近年はジャズを志向する女性シンガーの2004年録音作。パンチの効いたスキャットが気持ちいい(5)、明瞭で情感豊かな表現に個性が際立つ(7)など、快唱が並ぶ。(8)はドン・フリードマンのファンキーなピアノ演奏が楽しい。
Tスクェア名義でリリースしたすべての8cmCDシングルを1枚に収めた、ファン垂涎のシングル・コレクション。『F-1グランプリ』のテーマとしておなじみの「TRUTH」ももちろん収録。
泣ける映画として大ヒットした韓国映画のサントラ。切なくなるようなメロディとアコースティックな音作りで、たとえ映画を観ていなくても世界に入り込んでしまいそう。(5)(15)が大島ミチルの「A moment to remember」のカヴァーです。
NHK-TV『列島縦断 鉄道乗りつくしの旅』の主題歌と挿入歌のカップリング。福島は77年のYAMAHAポプコン入賞というから30年のキャリアの持ち主で艶のある声と説得力のある唄い方はさすが。2曲とも自身の作詩曲でツボを押さえた巧みなつくり。
スペインのギター・ポップ・レーベル、エレファントのオムニバス。かつて日本でも紹介されていたル・マン、スプリングなどから、カメラ・オブスキューラ、ノストラッシュなどが参加。ボサ・ノヴァをルーツに据えたような落ち着きのあるネオアコが楽しめる。
2000年と2001年のなんばグランド花月での桂文珍独演会のライヴ録音。捕らえた鷺と空中に舞い上がる「鷺捕り」と、上方落語の名作「不動坊」をじっくりと楽しむ。
渡辺俊幸はわが国屈指のメロディストだと思う。近年のNHK大河ドラマの音楽は、かつての硬派な路線から随分柔らかい方向へと変わってきた。2002年の『利家と松』はメインテーマといい、主要なテーマといい、まるで恋愛映画のごとくロマンチックでメロディアスだ。
ベイ・エリア・ファンクの雄、タワー・オブ・パワーのベスト盤で、70年代後半のコロムビア時代と90年代以降のEPIC時代からのセレクション。彼らの円熟期の名演がたっぷり楽しめる。