女性史研究、女性評伝作家・江刺昭子の集大成。第1巻は「弾圧されても信じる道を行く」「原爆被害を告発し、記録する」「60年安保と樺美智子」「重信房子と遠山美枝子」の各章にたたかい続ける女たちの肖像を描く。
いつの時代にも等身大の女性たちがいた。歴史をジェンダー視点で見つめ直すことは、誰もが自分らしく生きることのできる社会をつくる手がかり、変革の視座となるはず。女性史を手軽に学べる最適のテキスト刊行!
【同志社大学教授 岡野八代氏 推薦! 】
歴史とわたしたちは繋がっている。歴史は細部に宿るともいわれますが、大きなジェンダー史の流れのなかで、女性たちの格闘と活躍を掴むことで歴史に生きるわたしを感じさせてくれる、そっと傍に置いておきたい良書。
はじめに
第1章 近代以前の女性 人類のあけぼのから幕末まで~人類社会のはじまりは 差別も戦争もない社会
階級社会の発生と戦争のはじまり
日本では 女性の地位の低下がゆるやかにすすむ
男女がともに労働する社会
共同体から「イエ」の成立へ 新たに刻まれたジェンダー
たくましく生きた中世の女性
自らの意志や感情をもち 自分の力で切り拓いた女性たち
村の自治に参加する女性
歴史の「表舞台」から消えていく女性
封建制と「女大学」
農村で 江戸の町で 働く女たち
買売春の発生
深まる幕藩体制の矛盾と あきらめない女たち
第2章 資本主義のはじまりと女性たち
いまの生きづらさの根っこは 明治時代につながっている
自由民権運動 はじめての参政権の願い
日本で最初のストライキ
過酷になる「嫁」の労働
越中の「女一揆」
資本主義の発展と 労働争議に立ち上がる女性たち
「婦人には特殊の要求がある」…女性の労働をめぐる模索
「婦選なくして普選なし」…婦人参政権もとめて
公娼制 その延長につくられた日本軍「慰安所」
インドネシアで「慰安婦」にされた少女たち
侵略戦争にからめとられていった女性たち
日本国憲法とベアテ・シロタ・ゴードン
第3章 市民革命と女性解放思想(フェミニズム)の萌芽
ラディカルに しなやかに 生きぬいた女性たち
フランス革命の限界をみぬいた「女権宣言」
与えられた役割ではなく 女性が自立して生きる道を
フェミニズム運動の狼煙あげた セネカフォールズ大会
女性の解放と労働者の解放をともにめざして
女性差別の起源を人類史の中でとらえる
「国際女性デー」を提唱 反戦の女性の国際連帯よびかける
第4章 女性差別撤廃条約への胎動
コロナ禍であぶりだされる ジェンダーの壁
ジェンダーギャップ120位の遅れた日本
NGO・市民社会の出番!
日本の遅れはなぜ?1 家父長制にしがみつく人たち
日本の遅れはなぜ?2 女性差別を自ら作り利用してきた 財界と政府
第二次世界大戦後 国境を越えてつながった女性たち
「女性差別撤廃条約」の3つの意義
合言葉は「平等・開発・平和」
戦争とジェンダー
選択議定書 個人の通報と国連による調査
フェミニズム運動の中で 名前のついた新しい権利
ジェンダー格差で12年連続1位のアイスランド
世界に先駆けた 日本国憲法24条
働きつづけるために 仲間とともに おおらかに
おわりに わたしたちの国で
資料編
prologue ありふれた声を求めて
WAY TO WORK 出勤一日目
ほら見ろ、これが女性たちの人生だぞ。
WAY TO WORK 出勤二日目
私たちが働いていないだと?
WAY TO WORK 出勤三日目
男尊女卑からフェミニズムまで
WAY TO WORK 出勤四日目
ここは都会と違うんです
WAY TO WORK 出勤五日目
今日も出勤する女性たち
Epilogue
彼女たち一人一人が、一冊の本だった
「青い影」を持つ女の子が主人公。この社会では「女の子=ピンク」「男の子=青」が当然とされるが、彼女の影は青。好きなものや自分の在り方を「女の子らしくない」と言われる苦しさを描きつつ、最終的に周囲と共に多様性を受け入れていく。テーマは女の子だから○○という固定観念を超え、「ありのままの自分であること」を認め合うこと「ピンクがじぶんのいろ」の対になる作品。
「ジェンダー平等と公平についてのおはなし」シリーズは、影の色という比喩を通じて「自分らしさ」「多様性」「性別固定観念の更新」をやさしく描き出す絵本シリーズです。“影の色” というユニークな比喩を通して、性別や固定観念にとらわれない「自分らしさ」と「多様性」 をやさしく描き出します。幼い読者から、保護者・教育者にまで届く、子どもだけでなく、大人の心にも響くメッセージを持った作品です。読み聞かせの時間はもちろん、親子の対話や学校・図書館での教材としても最適!
純白ドレスの男子が登場するアニメ「プリキュア」、男性性と女性性の境界を可愛く打ち砕く映画「ハーレイ・クイン」……そんな近年の娯楽作品をはじめ、古今東西の音楽、映画、オペラ、ファッションなどに、権力や暴力の影、人間性や多様性の希求を読み解く面白さ! 芸術や表現がはらむ魅力と魔性を考えさせる一冊です。
多様性と寛容を備えた社会をきずくために、「戦後」社会の影から目を反らさず、自らの記憶をたどりながら、そこに内包されていたジェンダーに由来する歪や抑圧、暴力に検証の目を向けていく〈自分史〉。
まえがき
序章 Boy Broken
第1章 学校と少年
1節 教室の光景
(1)あの場所 ─ 地域の絵
(2)あの教師 ─ 戦前教育の遺産
(3)あの空間 ─ 教師の集団管理
[1]学級 [2]給食
2節 国家の力 ─ 学習指導要領
3節 覇権的少年性 ─ 学級委員・健康優良児
第2章 スポーツと少年
1節 男の証 ─ 野球
2節 スポーツとジェンダー
(1)体育とジェンダー ─ 男子のハードル
(2)部活動とジェンダー ─ モテる・モテないの岐路
第3章 ブラウン管と少年
1節 通り過ぎた少年雑誌
2節 テレビの中の“ともだち”
3節 テレビが映したセクシュアリティ
(1)幸福の未来図
(2)性の超越
第4章 世相と少年
1節 杉並西田町の影 ─ 朝鮮部落と屑屋長屋
2節 犯罪の影 ─ 連続通り魔事件
3節 高度経済成長の影 ─ テラスハウス阿佐ヶ谷住宅のパパとママ
4節 家族像の影 ─ かぎっ子に投影されたジェンダー規範
5節 父と母の影 ─ エロスと暴力
終章 あの少年を追って
1節 ジェンダー・トラブル ─ 自己否定の果てに
2節 壊された少年 ─ 後遺症を背負って
3節 残された時間 ─ 多様性と寛容を備えた社会に向けて
おわりに 願いをこめて
あとがき
解説 「壊された少年」のジェンダー史 加藤千香子
あの時「決めつけ」に生きづらさを覚えて苦しみ
そして今も「こうあるべき」にしんどさを感じるあなたへーー
男の子は青、女の子は赤が好きなのは当たり前。男性は女性、女性は男性と付き合いたいもの。美容師やバンドマンは不安定だから結婚相手として見られない。男だから一家の大黒柱でなければならない。──そんな「こうあるべき」という「決めつけ」、誰もがしてしまったことがあるのではないだろうか。ただ、それで傷ついたり、生きにくさを感じたりする人は、多くはないかも知れないけれども確かに存在する。そして、昨今言われるSDGsでも指摘されているように、これからは社会全体でそんな課題に向き合い、解決していくことが必須だ。本書では、マンガ+ミニ解説でそうしたことへの「気づき」や、考えるための素材を提供する。社会の「当たり前」に違和感を感じたことがある人はもちろん、これからそうしたことについて知っていきたい人にも、さりげなく、優しく、接してくれる一冊。著者パレットークはSNSをメインにLGBTQやジェンダーについて活発に発信しており、近刊「マンガでわかるLGBTQ+」は現在3版と好調。
本書は、ジェンダーの視点に立ち、周縁から社会を見ることを主眼とする。
「男女」や「民族」を越える立ち位置から、最も抑圧されている個人や集団の視点から社会や人々の関係性を見る。
【発売前に増刷決定!】
《Xでも話題沸騰》
「科学vs.イデオロギー」──不毛なジェンダー論争に終止符を打つ。
気鋭の性科学ジャーナリストが、生物学、脳科学、進化心理学、神経科学の知見をもとに、ジェンダーをめぐる通説を検証する、必読の科学ノンフィクション。
リチャード・ドーキンス(進化生物学者。ベストセラー『利己的な遺伝子』著者)
「本書を強く推薦する。[...]われわれはこの反撃を支援する必要がある」
スティーブン・ピンカー(ハーバード大学心理学教授。『人間の本性を考える』『21世紀の啓蒙』著者)
「セックス(性別)とジェンダーは常に興味深いテーマであり、『ジェンダーの終焉』も期待を裏切らない。デブラ・ソーは、男性と女性に関する最新の科学と政治について明快に説明している。そして、『平等を推進する唯一の方法は、生物学、言語、常識を混乱させ、従わない者を脅迫することである』という考えに、彼女は恐れることなく反撃している」
ダグラス・マレー(ジャーナリスト。『大衆の狂気── ジェンダー・人種・アイデンティティ』著者)
「デブラ・ソーの新著『ジェンダーの終焉』は、私たちが現在陥っている行き詰まりの理由だけでなく、どうすればそこから抜け出せるのかを見事な筆致で明らかにしている」
ヘレン・プラックローズ(『「社会正義はいつも正しい』共著者)
「とても、とても素晴らしい。非常にフェミニスト的で、非常にリベラルで、非常に思いやりがあり、徹底的にエビデンスに基づいており、完全に合理的だ」
アビゲイル・シュライアー(ジャーナリスト。『トランスジェンダーになりたい少女たち』著者)
「『ジェンダーの終焉』の最も勇敢なテーマの一つは、デブラ・ソー自身の幼少期の性別違和についての議論だ。[...]デブラ・ソーのように勇敢になろう」
性差、性自認、性的指向、トランスジェンダー──
現代社会を揺るがすテーマを、科学の視点で鋭く読み解く。
はじめに 生物学に対する戦い
第一章「生物学的性別はスペクトラムである」という神話
第二章「ジェンダーは社会的構築物である」という神話
第三章「ジェンダーは二つだけではない」という神話
第四章「性的指向と性自認は無関係だ」という神話
第五章「性別違和の子どもは性別移行すべき」という神話
第六章「トランス女性と生来女性に違いはない」という神話
第七章「女性はセックスや恋愛で男性のように振る舞うべき」という神話
第八章「ジェンダーニュートラルな子育ては有効だ」という神話
第九章「性科学と社会正義は相性がいい」という神話
おわりに 学問の自由の終焉
時代を反映する選りぬきのテキストに解説を付し、日本の近代思想を読みなおして捉えるためのアンソロジーの第4巻。近代日本において、ジェンダーにまつわる問題に関して女性が執筆した様々なテキストを収録。広義の意味でのフェミニズム思想の展開をたどりながら、女性のおかれた状況やその背景を捉える。
はじめに
I 家族と性役割
1 近代家族と良妻賢母規範
2 母性保護論争
3 高群逸枝と婚姻史
4 家族制度の民主化と農村女性
5 主婦論争
資料編
母性偏重を廃す(与謝野晶子)
招婿婚の研究(高群逸枝)
蕗のとう(山代巴)
主婦労働の値段ーーわたしは“主婦年金制〞を提案する(水田珠枝)
2 性、愛
1 「新しい女」と「両性の相剋」
2 貞操論争と堕胎論争
3 女性同性愛
4 性暴力とセクシュアル・ハラスメント
5 森崎和江の性愛論
資料編
生血(田村俊子)
逃げた娘(松田解子)
百合子へ(湯浅芳子による宮本百合子宛書簡一九二四年六月十三日)
第三の性ーーはるかなるエロス(森崎和江)
3 性を売る
1 公娼制度と廃娼制度
2 芸娼妓による手記・自伝
3 からゆきさん
4 キーセン観光反対運動資料編
現代生活と売春婦(山川菊栄)
辻の華(上原栄子)
女の情況 なぜ私はキーセン観光に反対するのかーー経済侵略と性侵略の構造を暴く(松井やより)
4 権利と解放
1 自由民権運動と女性
2 『青鞜』
3 ウーマン・リブ
資料編
同胞姉妹に告ぐ(しゅん女(岸田俊子))
泣て愛する姉妹に告ぐ(清水豊子)
元始女性は太陽であったーー『青鞜』発刊に際して(平塚らいてう)
いのちの女たちへーーとり乱しウーマン・リブ論(田中美津)
生まれた時から子どもを男女の枠にはめることは、早くからジェンダー二元論の感覚を押し付けてしまうということ。著者と夫は、「ズーマー」と名付けた子どもが自分で自分のジェンダーを見つけられるように、性別にとらわれない子育てを実践することにした。
著者からのメッセージ
序文
プロローグ
第1章 はじめまして! ズーマー
第2章 子どもは育て方次第
第3章 開眼
第4章 愛のはじまり
第5章 赤ちゃん誕生
第6章 周囲へ告げる
第7章 二つの人生の中間
第8章 お誕生日おめでとう! ズーマー
第9章 はじめの日々
第10章 新たな出会い
第11章 キッドランド
第12章 ジェンダー・クリエイティブ・スタイル
第13章 スポットライトの中へ
第14章 空間づくり
第15章 メディア騒動
第16章 最高!
第17章 人魚と陸上競技の夢
第18章 ハーヴェイ・ミルク大通り
第19章 モアブの週末
第20章 ほら、ここにいるよ
第21章 美しきプリンセス・シャークマン
エピローグ
謝辞
訳者あとがき
原注
【読んだら、霧が晴れる】
女性学・ジェンダー論・フェミニズムの重要ポイントをおさえたい人のためのガイドブック。足元の性支配や性差別について、文化や制度、歴史、データを見ながら考える。
まえがき
序 章 女性学で読み解くライフとワーク
1 女性学的想像力でひらく未来社会
2 ライフワークを読み解く鍵
3 女性の生き方はどう変わったか
4 よりよく生きるために──グローバル・ローカルな視点
第1章 越境するフェミニズム
1 フェミニズムの歴史と展開
2 第二波フェミニズム──ジェンダー、女性学の誕生
3 第三の潮流──フェミニズムの多様性
第2章 働くこととジェンダー
1 女性の活躍とワーク・ライフ・バランス
2 ジェンダー化された労働
3 生活時間の国際比較
4 働き方とジェンダー平等──ジェンダー格差を超えて
第3章 性と身体の自己決定
1 再生産とフェミニズム
2 日本の妊娠・出産をめぐる政策変容
3 リプロダクティブ・ヘルス/ライツと性的自己決定権
4 少子化対策はだれのためか
第4章 子育てはどう変わったか
1 育児戦略で読み解く家族と子育て
2 子育ての社会史──江戸から明治・大正期へ
3 近代家族と子ども中心主義──高度経済成長期以降の子育て
第5章 教育・スポーツ文化をジェンダーで問い直す
1 文化伝達と「隠れたカリキュラム」
2 教育におけるジェンダー平等の取り組み
3 スポーツ、ジェンダー、性の境界
第6章 地域女性とシティズンシップ
1 女性と地域社会
2 災害女性学をつくる
3 農業と男女共同参画
4 SDGsと女性──地域から変える、変わる
終 章 女性学でひらくエンパワーメント
1 ローカルとグローバルをつなぐ
2 女性の自立とエンパワーメント
3 構造的不平等への挑戦
4 困難からエンパワーメントへ
参考文献/索引
*各章末に「考えてみよう」「知っておきたいキーワード」「さらに学ぶための本」付き
女の子にもなりたくないし、男の子にもなりたくない。
私はただ、自分自身でいたい。
クィア、ノンバイナリーのコミック作家マイア・コベイブの自叙伝。
自身の生い立ち。幼少期から思春期で過ごした環境、そして、青年期にかけてクィアをテーマにした音楽や漫画、ファンタジー作品と出会い、自身の性のあり方に向き合い出すことで、生まれた、気づき、葛藤、戸惑いを丁寧に描く。
ひとりの人間の、ありのままの記録。
2020年 アメリカ図書館協会 アレックス賞受賞
2020年 ストーンウォール図書賞名誉賞(ノンフィクション部門)受賞
ベタ設定の「愛の不時着」はなぜ世界でヒットしたのか?「半沢直樹」のパワハラがいまだにウケる日本はヤバイ!?欧米ドラマで夫がすぐに捨てられる理由は?韓国ドラマの姑はなぜしつこいのか?-エンタメ性の高い連続ドラマには、必ずその国の世相が反映される。いまやビジネスにも家庭円満にも欠かせなくなった「ジェンダー視点」でドラマを見れば、世界のいまも見えてくる。韓国「椿の花咲く頃」「SKYキャッスル」、アメリカ「ハンドメイズ・テイル」「ザ・グッド・ファイト」、カナダ「アウトブレイク」、欧州「コペンハーゲン」、そして日本「きのう何食べた?」等々、世界各国から選んだ22本のドラマを、業界随一のジャナーリストがジェンダー視点で読みとく。楽しく読んで、そして見て、ジェンダー観をアップデート!
知らぬ間に「母親ペナルティ」「父親ボーナス」を与えていませんか?
生の声から浮かび上がる女性たちの困難。ジェンダー差による職場経験の違い。
ハーバード大教授らが膨大な研究を参照し、その背景をクリアに描くとともに、
実行可能な処方箋も提示。
人的資本/ESG経営時代のための1冊。
管理職・人事担当者・経営者必読!
[構成]
はじめに なぜ女性経営者は少ないのか
第1部 エリート女性がぶつかる無数のハードル
1 裏切られる「ガールパワー」--就職から中間管理職まで
2 女性エグゼクティブの誕生ーー厳しい競争を勝ち抜く秘訣
3 最高峰に立つ女性たちーー取締役を目指せ
第2部 ジェンダー平等のために企業ができること
4 未活用の秘密兵器ーー男性アライのパワー
5 企業に送る処方箋ーーガラスの天井を取り除く具体的な方法
6 変化を阻む中間管理職ーーインクルーシブなマネジャーになるための手引き
結論 ブレークスルーのときがきた
エピローグ ジェンダー・バランスシートーーハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディ
ジェンダー問題解決に向けて世界の取組みを追った!あなたは身近なジェンダー格差に気づいていますか?
なぜ少女たちはピアノを習うのか
日本に西洋音楽がもたらされ普及していくなかで、ほかの楽器に比べて一般の家庭に積極的に受け入れられていったピアノ。その習い手は、多くの場合には妻、そして娘であった。なぜほかの楽器ではなく、ピアノなのか。なぜその習い手は女性なのか。ピアノが普及していく黎明期の日本社会を丹念に追い、その背景に迫る渾身の書。
権力はいかに言説のかたちをとって
身体・精神・欲望を形成するのか。
女と男の弁別が身体の自然に根ざすとする本質論的前提をくつがえし、
セクシュアリティ研究の方向を決定づけたフェミニズム/クィア理論の最重要書。
哲学、人類学、文学理論、精神分析の
テクストに折り重なる言説を縦横に扱いつつ、
ジュディス・バトラーは、ジェンダー化と本質論/ジェンダー化における
本質論の問題を鋭く見すえる。
ーーガヤトリ・C・スピヴァク
バトラーの才気喚発な議論は、
まさに可能性に満ちたトラブルを巻き起こし、
それによって、ジェンダーの階層秩序や強制的異性愛をささえる規範的虚構が、
文字通り信用するに値しないものであることをあばいていく。
ーーダナ・ハラウェイ
同性婚の「現在地」、そして「その先」を展望する
いまだ法律で認められていない同性婚。そもそもなぜ日本では「異性婚」しかできないのか? 憲法・民法・国際人権法の視点から「法の論理」を、そして独・仏・台湾事情から同性婚法整備の過程とその後の経過を学び、日本における婚姻の自由と平等を考える。
執筆者
辻村みよ子(東北大学名誉教授)
三成美保(追手門学院大学法学部教授・奈良女子大学名誉教授)
田代亜紀(専修大学法科大学院教授)
西山千絵(琉球大学大学院法務研究科准教授)
中川重徳(弁護士)
二宮周平(立命館大学名誉教授)
谷口洋幸(青山学院大学法学部教授)
齊藤笑美子(GELEPOCフランス支部長)
渡邉泰彦(京都産業大学法学部教授)
福永玄弥(東京大学教養学部准教授)
糠塚康江(東北大学名誉教授)
はしがき(辻村みよ子)
企画趣旨ーー二一世紀の人権保障としての婚姻の自由・平等(三成美保)
第1部 日本における婚姻の自由・平等
婚姻の自由・平等をめぐる憲法論ーー同性婚について(田代亜紀)
〈コメント〉同性カップルの婚姻の憲法的基礎づけに向けて(西山千絵)
核⼼部にさしかかる「結婚の⾃由をすべての⼈に」訴訟(中川重徳)
実務上の課題と具体的な提案:二宮周平
第2部 婚姻の自由・平等の法理ーー国際比較から
国際人権法と婚姻の自由・平等ーー性別制限の撤廃は国際人権法上の義務か(谷口洋幸)
フランス同性婚の10年と見えてきた課題(齊藤笑美子)
ドイツでの同性婚まで二五年? 一六年? 四日?(渡邉泰彦)
「ジェンダー平等」と性的マイノリティの権利ーー台湾における婚姻平等を中心的事例として(福永玄弥)
おわりにーー同性婚のこれから(三成美保)
あとがき(糠塚康江)
読書案内・関連サイト紹介