多様性と寛容を備えた社会をきずくために、「戦後」社会の影から目を反らさず、自らの記憶をたどりながら、そこに内包されていたジェンダーに由来する歪や抑圧、暴力に検証の目を向けていく〈自分史〉。
まえがき
序章 Boy Broken
第1章 学校と少年
1節 教室の光景
(1)あの場所 ─ 地域の絵
(2)あの教師 ─ 戦前教育の遺産
(3)あの空間 ─ 教師の集団管理
[1]学級 [2]給食
2節 国家の力 ─ 学習指導要領
3節 覇権的少年性 ─ 学級委員・健康優良児
第2章 スポーツと少年
1節 男の証 ─ 野球
2節 スポーツとジェンダー
(1)体育とジェンダー ─ 男子のハードル
(2)部活動とジェンダー ─ モテる・モテないの岐路
第3章 ブラウン管と少年
1節 通り過ぎた少年雑誌
2節 テレビの中の“ともだち”
3節 テレビが映したセクシュアリティ
(1)幸福の未来図
(2)性の超越
第4章 世相と少年
1節 杉並西田町の影 ─ 朝鮮部落と屑屋長屋
2節 犯罪の影 ─ 連続通り魔事件
3節 高度経済成長の影 ─ テラスハウス阿佐ヶ谷住宅のパパとママ
4節 家族像の影 ─ かぎっ子に投影されたジェンダー規範
5節 父と母の影 ─ エロスと暴力
終章 あの少年を追って
1節 ジェンダー・トラブル ─ 自己否定の果てに
2節 壊された少年 ─ 後遺症を背負って
3節 残された時間 ─ 多様性と寛容を備えた社会に向けて
おわりに 願いをこめて
あとがき
解説 「壊された少年」のジェンダー史 加藤千香子
日本近代文学研究におけるフェミニズム・ジェンダー研究の問題意識と成果を、文学史に目配りしながら解説し、主要なテーマを扱った小説について、あらすじやみどころを紹介する。気になる問題が描かれた小説を読んでみたい方、小説をフェミニズム・ジェンダー論で分析してみたい方のための入門書。
執筆者:飯田祐子、泉谷瞬、井原あや、大串尚代、小平麻衣子、康潤伊、木村朗子、久米依子、倉田容子、黒岩裕市、笹尾佳代、篠崎美生子、武内佳代、竹田志保、徳永夏子、内藤千珠子、中谷いずみ、堀ひかり、光石亜由美、村上陽子、米村みゆき
はじめに
第1部 理論篇
01 文学史・文学場
ジェンダーによる配置について考える 飯田祐子
02 ジェンダーカテゴリー
性差と言語表現をめぐる諸問題 倉田容子
03 女性作家・ガイノクリティシズム
書くこと/読むことによる逸脱と連帯 笹尾佳代
コラム ライトノベルとジェンダー 久米依子
04 脱構築・クィア批評
性の〈普通〉を読みなおす 黒岩裕市
05 メディア論
雑誌とアダプテーションからみえるもの 井原あや
第2部 項目篇
06 恋愛 小平麻衣子
07 セクシュアリティ 光石亜由美
コラム 少女マンガとジェンダー 大串尚代
08 結婚・家族 泉谷瞬
09 母性・生殖 篠崎美生子
10 少女・学校・友情 竹田志保
11 ケア 武内佳代
コラム アニメーションとジェンダー 米村みゆき
12 暴力 内藤千珠子
13 消費文化・装い 徳永夏子
14 労働・資本主義・社会運動 中谷いずみ
15 災害・エコロジー 木村朗子
コラム 映画とジェンダー 堀ひかり
16 戦争・帝国主義・植民地 村上陽子
17 越境・日本語文学 康潤伊
索引
執筆者紹介
はじめに
序論 アフリカの女性の生き方と学校教育
一 問題の所在と本書の目的
二 女子教育は何をもたらすのか
三 自律的主体を問い直す
四 ライフストーリーへの注目
五 本書の構成と調査概要
第一章 変わりゆく村
一 コイベ村の概観
二 地理的特徴と生業
三 マーレの社会制度
四 宗教と社会変容
《コラム1》 祈る
第二章 教育開発の展開
一 学校教育の導入
二 公教育の広がり
三 急増する就学者
四 成人教育の実施
五 教育の質の問題
六 学校教育の意義
第三章 進学か結婚か
一 就学した若者のライフプラン
二 マーレ女性のライフサイクル
三 就学と就業の結びつき
四 結婚している生徒の存在
五 就学と結婚の選択
六 就学と結婚をめぐるライフコースの交渉
《コラム2》 売る
第四章 女性性の再構築ー娘を学ばせた女のライフストーリー
一 マーレ女性の語りの態度と語りの場
二 オーコの略歴
三 「私は男を産んだ」
四 八人の娘の教育
五 望ましい暮らし方と現実
六 考察
《コラム3》 食べる
第五章 時代による差異のはざまでー女性教員のライフストーリー
一 教員としてのふるまい
二 就学をめぐる交渉
三 「完全な娘」であること
四 教職への不満
五 望ましいふるまい
《コラム4》 贈る
第六章 結婚後の就学ーー学校に通う母親たちのライフストーリー
一 既婚男性の就学
二 イテネシのライフストーリー
三 アッディスのライフストーリー
四 マルタのライフストーリー
五 既婚女性の就学
《コラム5》 産む
結論 教育を求める女性たちの関係的自律性
あとがき
参考文献
索引
ここ10数年で社会環境は大きく変化し1つの企業・組織で継続的・安定的に「キャリア」を築くことは困難となり、自らの価値観・職業観・人生観に基づいてキャリアを形成する必要が出てきました。価値観の多様化した時代に自分らしいライフキャリアを手に入れるにはどうしたらよいのでしょうか?日本はジェンダーギャップ指数が低いことが話題に上りますが女性より男性の方が幸福度が低い珍しい国でもあります。課題解決の上で着目すべき視点が、「男性はスカートをはいてはいけないのか」問題なのです。本書では、2名のキャリアコンサルタントが社会事象の中でのジェンダーについて過去・現在・未来を展望してジェンダーを取り巻く「今」を知り、ジェンダーに対する考え方のアップデートにつなげることを目的に作られました。社会通念としてのジェンダー規範は、ある時代のある場所における、考え方のひとつであり、常にアップデートされるものなのです。
東京都国立市は、人口7万6000人弱の小さな自治体である。市が設置する「くにたち男女平等参画ステーション・パラソル」の活動は、全国の自治体に配置されているジェンダー関連施策の担当職員のなかではわりと知られた存在で、これまでに何度もメディアで紹介されてきた。
注目を集める理由の一つは、2018年に国立市が施行した「国立市女性と男性及び多様な性の平等参画を推進する条例」にある。性的指向および性自認などの公表(カミングアウト)をするかしないかの選択は個人の権利であることを明記し、それを第三者に暴露する「アウティング」を日本で初めて明確に禁止したもので、「パラソル」はこの条例にもとづく取り組みを推進するための拠点として開設された。
加えて、この条例にはもう一つの特徴がある。DV(ドメスティック・バイオレンス、家庭内暴力)の被害者支援を重視していることだ。国立市を拠点に活動する「NPO法人 くにたち夢ファームJikka(ジッカ)」は、DVなどの困難な問題を抱える女性たちに制度の壁を越える支援を届けることを目指し、2015年に設立された。行政との密な連携による先駆的な取り組みが徐々に知られるようになり、今では全国各地から支援を求める女性がやってくる。Jikkaとパラソルの活動は、現在の国立市のジェンダー平等施策を支える柱となっている。
こうした国立市の取り組みは、市民たちから寄せられる声によって形づくられたものだ。その背景には、「市民参加のまちづくり」の長い歴史がある。市民の声は、どのように行政を動かし、まちを変えていくのか。そこに反映される市民と行政の関係とは、どのようなものなのか。ジェンダー平等に向けた国立市の挑戦は、まさにこうした問いに対する一つの答えを示している。
市民の声がジェンダー平等のまちをつくる。本書が描くのは、現在もなお進行中の、その実例である。
なぜこれほどまでに日本のジェンダー平等は進まないのか?
公正な社会への道筋を、平等の国フランスの歴史に遡り考える!
政治・経済分野の「パリテ」を達成し、さらに同性婚や生殖補助医療、氏の選択にまで法制度を広げた国、フランス。フランス人権宣言と憲法の歴史的展開、そして今に至るまでのフランス政策動向を丁寧に追いつつ、日仏の比較法的検討を通じて、日本のジェンダー平等実現に向けた法・政治分野の課題を提示する。
第一章 フランス人権宣言の成立と現代的人権の展開──人権の歴史、日本への影響
第二章 女性の権利宣言からパリテまで──ジェンダー論の系譜
パリテ通信 第1〜3回
第三章 フランスの家族論と社会の変容
パリテ通信 第4回
第四章 日本の家族法をめぐる問題
パリテ通信 第5回
第五章 日仏の比較からみた日本の課題
パリテ通信 第6回
貞淑という悪徳、“不真面目な”ヒロインたち、
不条理にキラキラのポストモダン、
結婚というタフなビジネス……
「男らしさ」「女らしさ」の檻を解き放て!
注目の批評家が贈る〈新しい視界がひらける〉本
・ジュリエットがロミオにスピード婚を迫った訳とは?
・フェミニズムと優生思想が接近した危うい過去に学ぶ
・パク・チャヌク映画『お嬢さん』の一発逆転!〈翻案の効用〉とは
・『マッドマックス』の主人公がもつケアの力と癒やし
・「マンスプレイニング」という言葉はなぜ激烈な反応を引き起こすのか……etc.
閉塞する現代社会を解きほぐす、鮮烈な最新批評集!
身体、それは自由を賭けた戦いの場だ!
芸術、文学、映画、スポーツを通して
ジェンダーと身体をめぐる諸問題を読み解く
「本書の目的は、ジェンダーの諸問題とは、フェミニストと女性だけの懸案事項(ビジネス)ではなく、芸術、文学、スポーツ、その他のメディアやエンターテイメントを含む文字通りの各種商業(ビジネス)にも浸透しているという事実を示すことにある。ジェンダーに関する偏見や先入観は、性別や年齢、政治的信条に関わらず、誰もが何らかの形で日常的に触れ、無意識のうちに内面化し、消費している。」
(「 序ージェンダー化された身体はどこへ向かうのか 」より)
【目次】
序ージェンダー化された身体はどこへ向かうのか(川本 玲子)
-------------------------------------
1 女性の身体ーー許される居場所とふるまい
第一章 19世紀ヨーロッパの音楽界における楽器と身体
--ピアニスト、クララ・シューマンの音楽活動を中心に(小岩 信治)
第二章 絵画が捉えた女性を取り巻く社会的変化
--エドガー・ドガとメアリー・カサットの作例から(小泉 順也)
第三章 「ポスト」新自由主義的ジェンダー再編
--『イン・ハー・シューズ』から『花子とアン』へ(早坂 静)
第四章 中国都市の「広場舞の女性たち」
--公共空間で踊ることの意味(南 裕子)
2 男性の身体ーー期待されるパフォーマンス
第五章 コミュ力時代の男たち
--障害、男性性、クリップ(河野 真太郎)
第六章 スポーツと「男性性の保護区」の変容(坂 なつこ)
第七章 フォード・マドックス・フォード『パレードの終わり』における男性性と身体(川本 玲子)
第八章 ラストベルトの生
--炭鉱と男性性の幻想(越智 博美)
3 身体を超えてーー想像力が切り開く可能性
第九章 女形を通してみる江戸のジェンダー(柏崎 順子)
第十章 共感と視線ーーハナ・ギャズビー『ナネット』と未完の物語(川本 玲子)
第十一章 ケア労働と代理母出産の「ユートピア」(河野 真太郎)
ジェンダー・バイアスに基づく差別や法制度への影響を明らかにし、社会の常識を問い直す。「性の多様性」の章を新たに設け、LGBT、SOGIの課題についてより詳しく解説。2015年以降の法や判例、社会変化を反映し、バージョンアップ。
なぜ「ピンクは女の子、青は男の子」なのか。色による性別区分の実態に迫る実験の数々を紹介しながら、性差を、文化を、そして社会を方向づけるこの強固なメカニズムを解体してジェンダーステレオタイプの超克を目指す、社会心理学からのアプローチ。
はじめに
第1部 基礎パートーーピンクと青の心理学
第1章 ピンクと青は誰の色?--ピンクと青の歴史と現代
1 ピンクと青のイメージをめぐる歴史
2 ピンクと青の現代
3 色は心理に影響を及ぼすのかーー色彩心理学の歴史的背景
第2章 ピンクと青に対するイメージーー「ピンクは女の子、青は男の子」なのか
1 色のイメージと印象に関する研究
2 色に関する認知ーー記憶のなかの色概念と属性概念との結び付き
コラム1 化粧が自分のイメージに与える影響
第3章 ピンクを身に着けた人は女の子らしい?--ピンクと青が印象に及ぼす影響
1 ピンクと青が性別判断に及ぼす影響
2 ピンクと青が印象に及ぼす影響
3 ピンクと青が人々の判断や行動に及ぼす影響
コラム2 ピンクを身にまとった女性は「魅力的」なのか
第4章 ピンクを身に着けている私は女性らしい?--ピンクと青を身にまとうことの効果
1 着衣と自己認知・行動との関係ーー着衣認知理論
2 ピンクを身に着けると自己認知が変わるのか
3 ピンクを着ていても俺は男らしいーーピンクへの反発
4 ピンクは「女性らしい」職業のキャリア意識をアップさせる!?
コラム3 着衣認知研究の再現性
第2部 社会パートーー社会を取り巻くピンクと青
第5章 本当に女の子はピンク、男の子は青を好むのか
1 色の好みの発達的変化
2 親の好みによる影響
3 ピンクと青への好みとジェンダー・アイデンティティ
4 学童期以降の色の好み
コラム4 ピンクと青の好みに関する本質主義
第6章 社会のなかの色とジェンダー
1 社会のなかのジェンダーカラーの利用
2 ジェンダーカラーの脱却に向けた企業の取り組み
3 ジェンダーにとらわれない取り組みはどのように受け止められているか
4 社会的ムーブメントとしてのピンク
おわりに
あなたの人生は、あなた自身が動かす。そのためのカギとなる1冊!セクシュアリティ、家族、恋愛、ファッション、カルチャー、学校、キャリアetc.さまざまな視点からジェンダーを考える。
刑事司法は性暴力加害者をどのように扱ってきたのか。強姦加害者の責任を問う法のあり方をジェンダーの視点から検証し、性暴力加害者の責任を問う法のあり方を提言し衝撃を与えた元版に、2017年の性犯罪についての刑法改正以降の状況を増補。
激動するインド社会を理解するのにジェンダーの視角は必須である。カースト、宗教、階層、エスニシティ、言語、都市と農村、歴史的変化。さまざまな位相とジェンダーの規範とが複雑に絡み合い、多元的なインド社会を形成している。インドの女性をめぐって流布されてきた画一的なイメージから思考を解き放ち、ジェンダー研究の新たな地平を切り拓く画期的な入門書。
「男なのに胸がふくらみはじめたーー!?」ある日、自分の身体に異変を感じ始めた小学生の潮類(うしおるい)。同級生男子からはからかいの対象になり、母親をはじめ家族にも「普通ではない」ことを指摘され、男らしくなれない自分は存在自体を認めてもらえていないことにショックを受ける。成長するにつれ、違和感は次第に劣等感に変わっていき、みんなと同じになりたいと願う類はわざと男らしく振る舞うようになる。しかし、外見に現れる顕著な変化に類自身も戸惑うようになって……!? --曖昧な「性」に翻弄される、類の葛藤と成長、そしてそれに伴う家族・社会との向き合い方を描くヒューマン・ドラマ!!
本書は、ジェンダーの視点に立ち、周縁から社会を見ることを主眼とする。
「男女」や「民族」を越える立ち位置から、最も抑圧されている個人や集団の視点から社会や人々の関係性を見る。
知らぬ間に「母親ペナルティ」「父親ボーナス」を与えていませんか?
生の声から浮かび上がる女性たちの困難。ジェンダー差による職場経験の違い。
ハーバード大教授らが膨大な研究を参照し、その背景をクリアに描くとともに、
実行可能な処方箋も提示。
人的資本/ESG経営時代のための1冊。
管理職・人事担当者・経営者必読!
[構成]
はじめに なぜ女性経営者は少ないのか
第1部 エリート女性がぶつかる無数のハードル
1 裏切られる「ガールパワー」--就職から中間管理職まで
2 女性エグゼクティブの誕生ーー厳しい競争を勝ち抜く秘訣
3 最高峰に立つ女性たちーー取締役を目指せ
第2部 ジェンダー平等のために企業ができること
4 未活用の秘密兵器ーー男性アライのパワー
5 企業に送る処方箋ーーガラスの天井を取り除く具体的な方法
6 変化を阻む中間管理職ーーインクルーシブなマネジャーになるための手引き
結論 ブレークスルーのときがきた
エピローグ ジェンダー・バランスシートーーハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディ
純白ドレスの男子が登場するアニメ「プリキュア」、男性性と女性性の境界を可愛く打ち砕く映画「ハーレイ・クイン」……そんな近年の娯楽作品をはじめ、古今東西の音楽、映画、オペラ、ファッションなどに、権力や暴力の影、人間性や多様性の希求を読み解く面白さ! 芸術や表現がはらむ魅力と魔性を考えさせる一冊です。
男の子にセックスや同意について話し始めるのに早すぎることはありません。
この本は、性的責任、同意、ジェンダー、共感、アイデンティティについて、男の子と年齢に応じた会話をすることで、すべてのコミュニティにおける不公平や不平等に敏感な男の子を育てるためのガイドブックです。
序文
イントロダクション
なぜこんなことになったのでしょうか?
この本がお手伝いできること
第1章 あなたから変化を起こしましょう
モデリングは重要なだけではありません。不可欠なのです
自分にあるかもしれない偏見のタイプを知りましょう
子育ては一人ひとり違います
自分の偏見について理解しましょう
エクササイズ1 過去を振り返りましょう
エクササイズ2 現在の自己認識を高めましょう
エクササイズ3 未来の希望に優先順位をつけましょう
パートナーシップで子育てをしましょう
責任を分け合いましょう
現代社会における伝統的な信念
学校というコミュニティ
第2章 発達段階を理解して戦略を立てましょう
対話を先延ばしにしてはいけません
認知的発達の段階
社会的世界での発達
道徳性の発達を促しましょう
健全で正常な性行動.
第3章 男の子をアライとして育てるための内面作り
健全な同調と愛着を育てる
健全な感情の発達
寄り添いましょう
知識とスキル
明確な内なるコンパスの育成
第4章 ジェンダー、セックス、アイデンティティについてオープンに話しましょう
コミュニケーションのための心の準備
思考観察のシンプルな練習
同じ言葉で話しましょう
第5章 相手の体を尊重することと同意の大切さを教えましょう
何が男らしいのか、何が男らしくないのか
ジョークが人を傷つける時
感情の抑圧は怒りの爆発につながります
会話をやめてはいけません
同意と性的暴行の意味を説明しましょう
人間関係のための感情スキルを共有しましょう
相手の体を尊重することと同意について教えるヒント
第6章 メディアを使って平等と正義について話し合いましょう
男の子はどこから情報を得ているのでしょうか?
子どもの知っていることについて話しましょう
どんなことに影響を受けているかを知りたければ、直接尋ねましょう
ポルノについて
年齢に応じた会話のテーマ
第7章 男の子の世界観を広げて共感を育てましょう
共感力を高めましょう
共感力とフェミニズムの関係
関心の輪を広げましょう
年齢別の共感力構築方法
第8章 失敗したら関係を修復しましょう
失敗はマイクロアグレッションです
フェミニズム、平等、正義への継続的な取り組み
フェミニズムを推し進めましょう
謝辞
用語解説
子どもとのセックストークのヒント集
注
「私は憤慨しとるんですよ」
ジェンダー平等後進国といわれる日本で、100年前から女性の地位向上を訴えていた人がいた。
戦前は男性にしかなかった「女性の参政権」を求め、戦後は無所属の参議院議員として人びとに慕われた。
国際社会の外圧を使い、データを揃え、仲間を募り、社会に波を作る──市川房枝の方法論はいまも褪せない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
戦前は平塚らいてうと組んで、女性の参政権を獲得する運動をはじめ、戦後は、参議院員として、女性差別撤廃条約批准を推進させ、男女雇用機会均等法の成立を後押しした。
戦前の米国行き、ILO(国際労働機関)事務所勤務、独立して婦選活動、終戦後の公職追放、60歳で参議院初当選、87歳で全国区トップ当選──。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
いまよりさらに男尊女卑、性別役割分業意識が強い時代にあって、どのように社会を動かそうとしたのか?
そして今、彼女の願った男女平等は、本当に達成されているのか……。
〈働く女性のトップランナーとして、市川房枝87年の生涯をたどる〉
■はじめに
序章…………国際連合と日本女性をつなぐ
第1章………「農家の娘」が一四歳で米国留学を目指す
第2章………平塚らいてうと女性の参政権をめざす協会設立
第3章………アメリカへ渡る
第4章………ILO職員として女性の労働現場を歩く
第5章………戦前の「婦選」活動
第6章………戦争を生きぬく
第7章………公職追放と参政権獲得と
第8章………無所属の参議院議員として
第9章………「政治と金」に抗して
第10章………市川房枝のジェンダー政策
終章…………ジェンダー平等に向けての「長い列」
■おわりに