刑事司法は性暴力加害者をどのように扱ってきたのか。強姦加害者の責任を問う法のあり方をジェンダーの視点から検証し、性暴力加害者の責任を問う法のあり方を提言し衝撃を与えた元版に、2017年の性犯罪についての刑法改正以降の状況を増補。
本書は、新しいジェンダー・アプローチから、フランスで同性婚が認められるまでの法的・社会的な歴史を紐解くとともに、男女平等の時代における生殖補助医療・親子関係の法的矛盾を明らかにすることで、家族法の抜本的改正のための議論の枠組みを提示する。
序文 「みんなのための結婚」をめぐる大論争
男女の自然的差異 VS 性の無差別化
パックスと同性カップル
ジェンダーと家族、歴史の欠除
第一章 ジェンダー関係アプローチ
二つのレベルのジェンダー
人のアイデンティティとしてのジェンダー
社会的関係のあり方としてのジェンダー
性別に関わる関係の四つの形
男女の二元性を超えるものとしての、性の区別
序列と不平等、権威と権力の区別
属性か、役割配分か
役割についての別の考え方
第二章 性的平等と結婚の変貌
結婚から脱結婚へ
結婚とは何かは誰もが知っているはずだ
近代自然法の「原初の家族」
民事婚の中核をなす父子関係の推定
婚姻外の母子関係と父子関係
婚姻内の母子関係と父子関係
婚姻秩序と男女の序列
一つの「全体」としてのカップルから二重奏カップルへ
カップル関係の制度としての結婚
脱結婚の時代
第三章 生殖、子をなし親になること、「みんなのための親子関係」
同性愛者 VS 異性愛者
スケープゴートの論理を解明する
「本当の親」についての議論の罠
親族体系の忘却と子どもをつくることの自然主義化
婚姻親子関係モデル
養子縁組は、もはや子どもの歴史を消去しない
「見ざる聞かざる」モデル
女性による提供
フランスの生殖補助医療に関する法は本当に「倫理的」なのか
ドナーを介して子どもをつくることを認めるために
結論
家族法の改正に向けて
巻末資料
訳者あとがき
本書は、第15回講義の講義録の前半(上巻)です。
この第15回、最終回講義では、何を学んできたのか、この講義で何を伝えたかったのか、全体を振り返っていきます。大きく言えば、主流秩序とつなげて自分の生き方を考えるということを、豊富化して確認していきます。
具体的には、第1回講義からのDVやジェンダー、ダイバーシティ、性暴力、主流秩序についての学びを、最近の様々なトピックを含め、振り返ります。また暴力の学びとして身近な生活にあるさまざまなハラスメント、特に大学生活におけるハラスメントについても多様性の理解も含めてまとめていきます。
次に、主流秩序について考えたり、この講義の精神を伝える諸作品や諸実践を見ていきます。その中心が「元気カレー」の実践です。すばらしい言葉(過去の思想家の言葉や素晴らしい作品)なども“まとめ”として提供しています。
次に、『この社会はどうせ変わらない』という思いの人も多いと思いますが、どういうふうに社会は変わるのか、社会の改善における個人の活動の位置づけなども整理し、この社会は“良きもの”“いまとは違う質の社会”に変わりうるし、今、ここから、自分に出来ることがあるということをみておきます。それにからんで、「なぜ日本ではジェンダー平等が40年間進んでこなかったのか」についての私の応答も提起しています。またこの講義全体で伝えようとしたような精神をまとめた「総論的ふりかえり」の文章も提供しました。
そして最終回の講義録ですので、最終レポート課題とそれへの回答の一例紹介、学生さんたちの「この講義を受けての本気の感想」なども多く載せました。
それを見れば、過去多くの学生がこの講義を契機に深く自分の生き方を見つめ始めたことが分かると思います。他の人の本気の《自分の生き方のふりかえり》は、読者である皆さんにも刺激を与えると思います。
人生において、『学ぶ』とは、出来合いの知識を頭に入れるとか、資格を取るとか、単位をとるとか、そういう浅い話ではなく、本気のすごい営み(言動や思考)を知り、自分の世界の見方、生き方が変わるような転換点になるような営みと思います。
ということでこの最終回講義録は、この講義がどういう成果をもたらすものかを伝えるものと思います。この講義で何か大事なものが伝わればいいなと思っています。
(講義録としては本書・第15巻だけ読んでもわかりにくいところ(決めつけすぎ感?)があるのは当然で、第1回から14回まで踏まえての“まとめ”として読んでもらえれば効果的かと思います。しかし、この第15回講義録だけを見ても、なんとなく伝えたかった講義の感じが伝わるようにしました。特に学生のレポートの本気の記述のところは、きっと伝わると思います)
*****
女の視座をメディアに据え、政治を変革し、家族の形を問い返し、性差別を許さない。男社会の岩盤をうがつ女たち。
1 メディアに生きる
草分けの時代から変わらぬ女性蔑視
自由奔放に非日常を生きた女性記者、中平文子という生き方
日中戦争前夜、竹中繁が訴えた「相互理解」の大切さ
『婦人公論』初の女性編集長 三枝佐枝子の仕事
女性誌を変革した『ミセス』休刊の理由
画期的な告発の書 『マスコミ・セクハラ白書』
2 表現者の自由を拓く
「閨秀」から「女流」「女性」へ
階級やジャンル越える女性作家
武道館を埋めた作家がいた
「倒錯的」「邪道」と蔑まれても 駆け抜けた役者一代
幸田文の「崩れ」に学ぶ、大災害の続く今こそ
太平洋戦争開戦を受け入れた表現者たち
「横浜の大空襲」を記録する小野静枝
戦中・戦後の生活者の記録
資料は「生きた」歴史 軽視・廃棄を恐れる
散逸が懸念される女性史関係資料、保存・公開の動き相次ぐ
3 政治に挑む
明治150年、「明治の精神」願い下げに
「平成」最初の参院選で女性22人当選
「政治参加は女子の本分に背く」のか
政権の看板だった「女性活躍」どこへ?
ツイッターデモと「声なき声の会」が示すこと
『市川房枝の国会全発言集』を読む
国際女性デーの国連議決を無視し続けた政府
民主主義と呼べぬ日本の政治
4章 家族の形を問う
「産めよ死ねよ」への回帰か
ノーベル賞、「内助の功」は必要か
「昭恵夫人」は責任回避の呼称か
選択的夫婦別姓、未だ男性司法の壁厚く
「わたしだけの名」を奪う制度は終わりに
高齢者介護の担い手は今も女
昔「結婚報国」、今「官製婚活」
非正規シングル女性の窮状
関東大震災で犠牲になった沖縄の女工
コロナ禍を家事協働の契機に
5 性差別、性被害を告発する
目をおおう米軍による沖縄の性被害
忘れ去られた「国家売春」の過去
父系主義の国籍法改正に尽力した土井たか子
スポーツ選手は増えたが指導者は?
看護師を再び使い捨てにするな
ケアマネジャー、訪問介護の現場を語る
ジェンダーギャップは過去最低
男女共同参画センター、予算減や廃止で存立の危機
6 悼詞
加納実紀代、被害と加害の二重性から逃げず
山口美代子、ライフワークは「資料と女性」
関千枝子、書き続け訴え続けたジャーナリスト
鹿島光代、女性史学に不抜の基礎を築く
高良留美子、天才的な書き手、多面的な活躍
折井美耶子、 地域女性史のリーダーとして
女性史とわたしーあとがきに代えて
子どもは社会的・文化的にジェンダーの影響を受け複雑に関係している。実践に基づく子どものジェンダーに無関心な保育現場への提案。
【読んだら、霧が晴れる】
女性学・ジェンダー論・フェミニズムの重要ポイントをおさえたい人のためのガイドブック。足元の性支配や性差別について、文化や制度、歴史、データを見ながら考える。
まえがき
序 章 女性学で読み解くライフとワーク
1 女性学的想像力でひらく未来社会
2 ライフワークを読み解く鍵
3 女性の生き方はどう変わったか
4 よりよく生きるために──グローバル・ローカルな視点
第1章 越境するフェミニズム
1 フェミニズムの歴史と展開
2 第二波フェミニズム──ジェンダー、女性学の誕生
3 第三の潮流──フェミニズムの多様性
第2章 働くこととジェンダー
1 女性の活躍とワーク・ライフ・バランス
2 ジェンダー化された労働
3 生活時間の国際比較
4 働き方とジェンダー平等──ジェンダー格差を超えて
第3章 性と身体の自己決定
1 再生産とフェミニズム
2 日本の妊娠・出産をめぐる政策変容
3 リプロダクティブ・ヘルス/ライツと性的自己決定権
4 少子化対策はだれのためか
第4章 子育てはどう変わったか
1 育児戦略で読み解く家族と子育て
2 子育ての社会史──江戸から明治・大正期へ
3 近代家族と子ども中心主義──高度経済成長期以降の子育て
第5章 教育・スポーツ文化をジェンダーで問い直す
1 文化伝達と「隠れたカリキュラム」
2 教育におけるジェンダー平等の取り組み
3 スポーツ、ジェンダー、性の境界
第6章 地域女性とシティズンシップ
1 女性と地域社会
2 災害女性学をつくる
3 農業と男女共同参画
4 SDGsと女性──地域から変える、変わる
終 章 女性学でひらくエンパワーメント
1 ローカルとグローバルをつなぐ
2 女性の自立とエンパワーメント
3 構造的不平等への挑戦
4 困難からエンパワーメントへ
参考文献/索引
*各章末に「考えてみよう」「知っておきたいキーワード」「さらに学ぶための本」付き
純白ドレスの男子が登場するアニメ「プリキュア」、男性性と女性性の境界を可愛く打ち砕く映画「ハーレイ・クイン」……そんな近年の娯楽作品をはじめ、古今東西の音楽、映画、オペラ、ファッションなどに、権力や暴力の影、人間性や多様性の希求を読み解く面白さ! 芸術や表現がはらむ魅力と魔性を考えさせる一冊です。
生まれた時から子どもを男女の枠にはめることは、早くからジェンダー二元論の感覚を押し付けてしまうということ。著者と夫は、「ズーマー」と名付けた子どもが自分で自分のジェンダーを見つけられるように、性別にとらわれない子育てを実践することにした。
著者からのメッセージ
序文
プロローグ
第1章 はじめまして! ズーマー
第2章 子どもは育て方次第
第3章 開眼
第4章 愛のはじまり
第5章 赤ちゃん誕生
第6章 周囲へ告げる
第7章 二つの人生の中間
第8章 お誕生日おめでとう! ズーマー
第9章 はじめの日々
第10章 新たな出会い
第11章 キッドランド
第12章 ジェンダー・クリエイティブ・スタイル
第13章 スポットライトの中へ
第14章 空間づくり
第15章 メディア騒動
第16章 最高!
第17章 人魚と陸上競技の夢
第18章 ハーヴェイ・ミルク大通り
第19章 モアブの週末
第20章 ほら、ここにいるよ
第21章 美しきプリンセス・シャークマン
エピローグ
謝辞
訳者あとがき
原注
本書は、ジェンダーの視点に立ち、周縁から社会を見ることを主眼とする。
「男女」や「民族」を越える立ち位置から、最も抑圧されている個人や集団の視点から社会や人々の関係性を見る。
あの時「決めつけ」に生きづらさを覚えて苦しみ
そして今も「こうあるべき」にしんどさを感じるあなたへーー
男の子は青、女の子は赤が好きなのは当たり前。男性は女性、女性は男性と付き合いたいもの。美容師やバンドマンは不安定だから結婚相手として見られない。男だから一家の大黒柱でなければならない。──そんな「こうあるべき」という「決めつけ」、誰もがしてしまったことがあるのではないだろうか。ただ、それで傷ついたり、生きにくさを感じたりする人は、多くはないかも知れないけれども確かに存在する。そして、昨今言われるSDGsでも指摘されているように、これからは社会全体でそんな課題に向き合い、解決していくことが必須だ。本書では、マンガ+ミニ解説でそうしたことへの「気づき」や、考えるための素材を提供する。社会の「当たり前」に違和感を感じたことがある人はもちろん、これからそうしたことについて知っていきたい人にも、さりげなく、優しく、接してくれる一冊。著者パレットークはSNSをメインにLGBTQやジェンダーについて活発に発信しており、近刊「マンガでわかるLGBTQ+」は現在3版と好調。
はじめに
第1章 ジェンダーの概念とセクシュアリティ
1 ジェンダーとは何か?
2 人は生物学的に「女性/男性」に二分されているのだろうか?
3 私たちはなぜ自分自身のことを「女性/男性」と思っているのであろうか?
4 私たちはなぜ逆の性の人を好きになるのだろうか?
5 性の多様性とジェンダー
6 なぜ「男は仕事,女は家庭」なのか?
7 なぜ恋愛は異性間だけなのか?
8 ジェンダー問題の解決に向けて
第2章 ジェンダーと歴史
1 近世期の出生制限と「家」
2 近代国家による母親の管理と活用
3 選択的に産む・産ませる戦後
4 生殖の歴史とジェンダー
第3章 ジェンダーと法律
1 性と性平等
2 性暴力とジェンダー・バイアス
3 命の値段のジェンダー・バイアス
4 価値のジェンダー・バイアス
5 ジェンダーの視点で法を生きる
第4章 ジェンダーと家族
1 恋愛結婚とジェンダー
2 離婚とジェンダー
3 介護とジェンダー
4 家族はどこに向かうのか
第5章 ジェンダーと教育
1 女性の人権と教育
2 性別特性論と教育ーー家庭科にみる女性像
3 教科書にみるジェンダーと教育
4 ヒドゥンカリキュラム
5 社会全体の目標としてのジェンダー平等教育
第6章 ジェンダーとワーク・ライフ・バランス
1 「ワーク・ライフ・バランス」の登場
2 WLBに対する意識
3 生活時間からみるWLBの実態
4 生活時間と母親・父親の子育て
5 ワーク・ライフ・バランス実現への道程
第7章 ジェンダーとメディア
1 メディアと記号
2 メディアの発達とジェンダー表象
3 広告の中のジェンダー
4 メディア・リテラシー
年 表 男女共同参画社会への歩み
索 引
コラム
1 ジェンダー概念の来歴をたどる
2 スポーツにおける女性参加の歴史
3 夫婦別氏の法改正について
4 高齢者の介護からみる選択と自立
5 女性のキャリアを広げる教育ーーカナダ・カルガリー大学の実践
6 地域活動とジェンダー
7 アメリカのニュー・フェミニズム運動とメディア
8 「職業」男女平等教育に関わる実践事例
9 「職業」男女共同参画社会と女性の労働力率
10 「職業」賃金格差と家庭責任
11 「職業」男女雇用機会均等法の成果と課題
12 「職業」子どもをもつ女性と職業
13 「職業」性別と職業ーー職業選択の自由をめぐって
韓国の民俗病「産後風(サヌプン)」をめぐる人びとの語りから、その病いが1980年以前、女性たちが置かれた劣等な地位、経済的貧困と過度な労動による心理的、肉体的苦痛という社会・文化的背景から構築され、いまなお〈風〉は、弱者として生きてきた韓国女性全体に「苦しみのイディオム」として共有され続けていることを、人類学的に論究する。
はじめにーー「声なき声」をすくい上げる
序 章 病いからみる社会
1. 民俗病の研究と歴史
2. 産後の病い
3. 本書の構成
第1章 韓国の医療環境と出産
1. 韓国の医療体系
2. 韓方医学の社会的位置づけ
3. 出産の慣習と文化ーー産室から病院の分娩室へ
4. 出産の医療化と背景
第2章 「産後風」という病い
1. 産後をめぐる観念
2. 産後風の歴史的由来と定義
3. 産後風の症状
4. 治療と健康管理行為
第3章 患う女性ーー病いの語りとジェンダー
1. 「女性のオーラル・ヒストリー」と「病いの語り」の間*
2. 産後風の語りにみられる韓国女性の生活
3. 「ないはずがない身体」の意味づけ
第4章 治療する側ーー韓方医学における疾病の社会的構築
1. 韓方医学における産後風の持続、変化、拡大
2. 韓方医による病理化
3. メディアによる知識の流通
第5章 ケアする人ーー産後調理院と産後調理士の登場と発達
1. ケアされなかったお母さんたち
2. 産後ヘルパーから健康管理士へ
3. 「産後調理院」のケアと儀礼の変容
4. 強化されていく産後ケア
終 章 消えゆく病名ーー「産後風」とはなにか
1. 文化的表象としての「苦しみのイディオム」
2. 産後風からみる女性の望み
3. 西洋医学のパラダイムにおける民俗的な病い
4. 産後風の治療に関わる課題
おわりに
初出一覧
参考文献
ベタ設定の「愛の不時着」はなぜ世界でヒットしたのか?「半沢直樹」のパワハラがいまだにウケる日本はヤバイ!?欧米ドラマで夫がすぐに捨てられる理由は?韓国ドラマの姑はなぜしつこいのか?-エンタメ性の高い連続ドラマには、必ずその国の世相が反映される。いまやビジネスにも家庭円満にも欠かせなくなった「ジェンダー視点」でドラマを見れば、世界のいまも見えてくる。韓国「椿の花咲く頃」「SKYキャッスル」、アメリカ「ハンドメイズ・テイル」「ザ・グッド・ファイト」、カナダ「アウトブレイク」、欧州「コペンハーゲン」、そして日本「きのう何食べた?」等々、世界各国から選んだ22本のドラマを、業界随一のジャナーリストがジェンダー視点で読みとく。楽しく読んで、そして見て、ジェンダー観をアップデート!
ジェンダーの複雑さに向き合うために
これからの時代の「当たり前」を身につけるための
新しいガイドブック!
この本に出逢えて良かった。
いつかもし、私が子どもを授かれたら、
一緒に読んでみたいと思います。
──西原さつき(俳優/ドラマ『女子的生活』出演・演技指導/映画『ミッドナイトスワン』脚本監修)
私たちは多様な人々とさまざまな知見を共有し、ともに生きる時代に立っています。
しかし実際は人種や性別などに基づく差別や偏見は無くなっておらず、いたる所で日常に悪影響をもたらしています。
本当のところ、私たちはそうした「自分とは違う」人たちのことを、そして自分自身のことをどこまで知っているのでしょうか。
本書ではクィア作家でアーティスト、そしてノンバイナリー(性別二元論に収まらないジェンダー)を自認する著者が、歴史、科学、社会学的な事象を通じつつ、実体験を交えながらジェンダーにかかわる様々なトピックについて丁寧に解説していきます。
ジェンダーをめぐる基本用語集とその解説、歴史的な出来事や事件、世界に大きな影響をもたらした人々の逸話、人間以外の動物における「性」のはなし、さらには著者自身による乳房切除手術の経験談まで。毎日のように変化を続けるジェンダーと世界との関係を学ぶために、本書は多くの方にとって最良の入り口となるはずです。
近年話題のSDGs(持続可能な開発目標)では、ジェンダー平等の実現や、人や国の不平等をなくすことが国際目標として定められています。本書にはそれを最良のかたちで実現するために、これからの時代を生きる私たちがぜったいに知っておかなければならない知識が詰まっています。
他者について学び、自分がどう生きたいかを考えるための一歩を、本書をきっかけに踏み出していただければ幸いです。
◎主な項目
ジェンダーにまつわる用語・入門編/ジェンダー・アイデンティティ/ジェンダー・ディスフォリア(性別違和)/ジェンダー・エクスプレッション(ジェンダー表現)/ジェンダーアイデンティティ、セクシュアリティ、性的指向の違い/アセクシュアリティ/動物たちの同性愛行動/身体的な性/ジェンダーの解剖学/インターセックス/ナメクジの性/べからず・べし/LGBTQ+って実際どういう意味?/ジェンダーロール(性役割)/インターセクショナリティ/同化教育制度/第3のジェンダーと第4のジェンダー/シェイクスピア/コウイカ/脳みその重さにまつわる神話/STEM(science, technology, engineering, and math /科学、技術、工学、数学)の女性たち/1800年代の服装/ルイ14世とハイヒール/男の子は男の子ーーいかに有害な男らしさが男性…
序文 メレディス・タルサン
まえがき
パート1:まずはここから
パート2:さらに深掘り
パート3:わたしの話
あとがき:学びは決して終わらない
参考資料
索引
謝辞
著者について
貞淑という悪徳、“不真面目な”ヒロインたち、
不条理にキラキラのポストモダン、
結婚というタフなビジネス……
「男らしさ」「女らしさ」の檻を解き放て!
注目の批評家が贈る〈新しい視界がひらける〉本
・ジュリエットがロミオにスピード婚を迫った訳とは?
・フェミニズムと優生思想が接近した危うい過去に学ぶ
・パク・チャヌク映画『お嬢さん』の一発逆転!〈翻案の効用〉とは
・『マッドマックス』の主人公がもつケアの力と癒やし
・「マンスプレイニング」という言葉はなぜ激烈な反応を引き起こすのか……etc.
閉塞する現代社会を解きほぐす、鮮烈な最新批評集!
「ジェンダーと政治」研究の新たな地平へ。実証論と規範論を架橋するフェミニスト制度論的政治理論を構想し、現実政治に応用する。
フェミニスト制度論は既存のフェミニズム政治学や制度論を批判して登場したが、ジェンダー不平等を再生産する制度の分析にとどまっているように見える。本書は、規範的なフェミニズム政治理論と架橋する「フェミニスト制度論的政治理論」を構想し、フェミニスト制度論の知見を現実の政治実践に応用する道筋を提案する。
知らぬ間に「母親ペナルティ」「父親ボーナス」を与えていませんか?
生の声から浮かび上がる女性たちの困難。ジェンダー差による職場経験の違い。
ハーバード大教授らが膨大な研究を参照し、その背景をクリアに描くとともに、
実行可能な処方箋も提示。
人的資本/ESG経営時代のための1冊。
管理職・人事担当者・経営者必読!
[構成]
はじめに なぜ女性経営者は少ないのか
第1部 エリート女性がぶつかる無数のハードル
1 裏切られる「ガールパワー」--就職から中間管理職まで
2 女性エグゼクティブの誕生ーー厳しい競争を勝ち抜く秘訣
3 最高峰に立つ女性たちーー取締役を目指せ
第2部 ジェンダー平等のために企業ができること
4 未活用の秘密兵器ーー男性アライのパワー
5 企業に送る処方箋ーーガラスの天井を取り除く具体的な方法
6 変化を阻む中間管理職ーーインクルーシブなマネジャーになるための手引き
結論 ブレークスルーのときがきた
エピローグ ジェンダー・バランスシートーーハーバード・ビジネス・スクールのケーススタディ
女の子にもなりたくないし、男の子にもなりたくない。
私はただ、自分自身でいたい。
クィア、ノンバイナリーのコミック作家マイア・コベイブの自叙伝。
自身の生い立ち。幼少期から思春期で過ごした環境、そして、青年期にかけてクィアをテーマにした音楽や漫画、ファンタジー作品と出会い、自身の性のあり方に向き合い出すことで、生まれた、気づき、葛藤、戸惑いを丁寧に描く。
ひとりの人間の、ありのままの記録。
2020年 アメリカ図書館協会 アレックス賞受賞
2020年 ストーンウォール図書賞名誉賞(ノンフィクション部門)受賞
なぜ少女たちはピアノを習うのか
日本に西洋音楽がもたらされ普及していくなかで、ほかの楽器に比べて一般の家庭に積極的に受け入れられていったピアノ。その習い手は、多くの場合には妻、そして娘であった。なぜほかの楽器ではなく、ピアノなのか。なぜその習い手は女性なのか。ピアノが普及していく黎明期の日本社会を丹念に追い、その背景に迫る渾身の書。