どのような職務特性や組織風土を整備すれば,性別ダイバーシティは職場のメンバーに好ましい心理的影響を与えることができるのか.コンテクストに注目し,機会平等の段階や状況の異なる複数企業の調査・分析から,日本型ダイバーシティ・マネジメントをめざす知見を提供する.
はじめに
第1章 日本の性別ダイバーシティに関する課題
第2章 「ダイバーシティ」とは何かーーその定義と分析
第3章 性別ダイバーシティに適した組織とは
第4章 実証研究の方法ーー企業間の比較と共通点・相違点
第5章 ダイバーシティと「日本的職務特性」の相性
第6章 ダイバーシティと組織風土の相性
第7章 日本型「ダイバーシティ・マネジメント」に向けて
あとがき
Appendix
1 「女性が増えると風土が変わる」のか
2 女性比率を用いた分析例
3 男女で結果は異なるか
4 ダイバーシティ風土の上位因子の有無
The Psychological Influence of Workplace Gender Diversity in Japan
Ikutaro MASAKI
驚異的に発展するアジアとイスラム圏に精通する気鋭のコンサルタントが、ポストコロナ時代の「美食ニッポン開国論」を提言。
ビジネス・ブレークスルー大学長の大前研一氏推薦!
おいしいダイバーシティをはじめよう
第1章 日本食の現在地
日本観光を楽しめないムスリムたち
ネギを取り分ける台湾人
買い物に2時間かかるムスリマ
引きこもる在住ムスリムたち
1人だけ弁当持参
飲み会に恐怖するムスリム
スキー旅行でインスタント食品
「キットカットはハラールですか?」
第2章 美食の国の不都合な真実
「ジャパン・アズ・ナンバー1」と機会の窓
「選ぶ側」ではないという認識はあるか?
ムスリムの市場規模は世界最大に
「勤勉さ」では計れない生産性
産業構造の変化に乗り遅れた日本
日本が小国から学ぶ点
多様性が生む競争力
各種調査から見える若者の姿
驚きの「留学したくない理由」
低下しつづける東大の世界ランキング
留学フェアのお粗末な実態
データから見える日本の閉鎖性
人生100年時代に学びは必須
難民認定に見る日本の非寛容さ
ムスリム社員の「生の声」
祈りのための”努力”
行政による排他性も
知られざるムスリム墓地問題
教育の問題ではないか
第3章 「食」からなら開国できる
日本食への意外な低評価
求められる「彼らもまた正しい」の姿勢
なぜ、日本のフードダイバーシティは遅れたのか
「食べられない」という多様性
文化・嗜好による「食べられない」
宗教上の理由での「食べられない」
ポリシー、思想に基づくもの
体質・体調による制限
「食べられない」にどう対応するか
おいしい対応法(個人編)
おいしい対応法(事業者編)
「正解はない」という基本
「ぶっちゃける」ことがおいしい
便利なビュッフェ
第4章 未来予想図
ポジティブシナリオ
ネガティブシナリオ
現在地はどこか
ハラール対応したラーメン店
クリケットタウンを目指す佐野市
ムスリムに大人気の大阪のソウルフード
東北の町がリードするSDGs
ハラールメニューを揃える学食
伝統を進化させた味噌煮込みうどん店
「いつまで拒むのですか?」
あとがき 食は世界の共通語
もっと知るためのコラム
1 ヒジャブは典型的?
2 進化するコンビニ、スーパー
3 もしイスラム教徒がハラームを食べたなら?
4 イメージの中のテロリスト
5 お祈りは歯磨きみたいなもの?
6 お清めの水とシャワートイレ
7 断食はつらいよ?
8 知っていると便利 ハラール認証
9 保育園を探して
介護と仕事の両立は、育児と仕事の両立と何が違うのかを浮き彫りにしながら、ダイバーシティの喫緊の課題である仕事と介護の両立支援について、柔軟な発想で考え方を示す。
【目次】
序章 介護離職が経営課題に
第1章 仕事と介護の両立問題の背景
第2章 育児・介護休業法の考え方
第3章 両立支援制度の利用と介護保険サービス
第4章 通常勤務と介護
第5章 コミュニケーションを起点にした両立支援
第6章 さらなる少子高齢化への対応
序章 介護離職が経営課題に
第1章 仕事と介護の両立問題の背景
第2章 育児・介護休業法の考え方
第3章 両立支援制度の利用と介護保険サービス
第4章 通常勤務と介護
第5章 コミュニケーションを起点にした両立支援
第6章 さらなる少子高齢化への対応
日本のプロ野球に立ちはだかる人材不足問題。社会人野球の企業チームの衰退などにより、トップ層の選手を育て上げる土壌が失われ、規格化された選手ばかりとなった日本プロ野球の未来に活路はあるのかーー。
東大卒プロ野球選手でありがならソフトバンク球団経営のブレーンであった著者が、アメリカのマイナーリーグの視察を行い、選手を育てる役割と地域との交流によってビジネス化を両立させている成功事例を数多く研究、取材。トップリーグを下支えする地域に密着したファームの充実と、健全な娯楽施設としてヒト・モノ・カネが動く地域のエコシステムの一翼を担うスポーツ興行の存在意義の重要性を提言する。
現地取材と詳細なデータを駆使しながら、日本における独立リーグを基盤とした人材育成と地域活性化を可能にするスポーツビジネスモデルの可能性を「見える化」する!
多様な人材が未来をつくる。「ダイバーシティ経営」のトップランナーたち。
600社を超える会社を見てきた「人事のプロ」が教える、今からやっておくべき「働き方改革」への正しい対応!企業が実際に「働き方改革」に取り組む際の様々なポイント、障壁となること、今から取り組んでおきたい施策のヒントが満載!
金属素材販売、加工販売の専門商社の天彦産業。経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」に選ばれた現場をつぶさに学びます
日本政府は、大麻使用罪の新設を検討している。しかし、大麻の医療上の効用が科学的に証明されている。国際社会は、大麻使用の非刑罰化、非犯罪化に向かっている。
本書では、科学的エビデンスに基づいて、文化、医療、経済、刑事政策、社会政策の視点から、大麻使用の是非を徹底検証する。
はじめに
問題提起
大麻使用は犯罪か?--科学的エビデンスで考える………石塚伸一・加藤武士
第1部 論争・大麻使用
第1章 大麻とは何か?--禁止の歴史と医療大麻………長吉秀夫
第2章 薬としての大麻 正高佑志
第3章 医療政策でもなく刑事政策でもなく、社会的政策としての大麻政策………佐藤哲彦
第4章 最高裁と大麻………園田寿
第5章 取締られる側から見た大麻政策ーーすべては「夢の中」………高樹沙耶
第6章 大麻とCBD………吉田智賀子
第7章 「大麻等の薬物対策のあり方検討会」とは何か?--検討会を通じて考えたこと………松本俊彦
第2部 世界の大麻政策
第1章 アメリカ/薬物使用と非犯罪化ーー再使用と回復支援………イーサン・ネーデルマン
第2章 ポルトガル/ 日本の大麻問題とポルトガルの実践………丸山泰弘
第3章 ドイツ/ドイツの薬物政策ーー抑止政策から容認政策への転換………金尚均
第4章 国連/忖度する国連ーーハームリダクションにほど遠い日本。蔑ろにされる当事者たち。………古藤吾郎
第3部 大麻論争と「えんたく」から見えてきたもの
第1章 大麻論争と「えんたく」の意義………土山希美枝
第2章 諸外国と日本の大麻政策・薬物政策を考える………暮井真絵子
第3章 大麻論争とダイバーシティー(多様性)………山口裕貴
│特集│発想するチーム●より速く、より簡単に、より楽しくブレインストーミングではあえて「問い」を追求せよ・マサチューセッツ工科大学 リーダーシップ・センター エグゼクティブディレクター ハル・グレガーセン●デザイン思考の限界を超えて生物の進化のように発想する 進化思考・NOSIGNER 代表 太刀川英輔●『モンスターハンター』のプロデューサーが明かす個性派集団のひらめきを形にするマネジメント・カプコン 常務執行役員 辻本良三●顧客の感情を揺さぶる製品をつくれインテュイット:デザインから考える組織・インテュイット 会長兼CEO ブラッド・スミス●[名著論文再掲] 未来をかたちづくる小さなアイデアの大きな力・クレアモント大学院大学 教授 ピーター F. ドラッカー
│HBR翻訳論文│●延べ6万時間のデータ分析から見える理想と現実【リーダーシップ】CEOの時間管理・ハーバード大学 ユニバーシティ・プロフェッサー マイケル E. ポーター・ハーバード・ビジネス・スクール 学長 ニティン・ノーリア●企業の枠を超えたパートナーシップを構築する【戦略】インクルーシブ・グロース実現への道・ハーバード・ビジネス・スクール 教授 ロバート S. キャプラン・ハーバード・ビジネス・スクール 准教授 ジョージ・セラフェイム・パラジウム ディレクター エドゥアルド・トゥーゲントハット●価格や性能だけでは選ばれない【マーケティング】法人顧客が購買を決める40の「価値要素」・ベイン・アンド・カンパニー パートナー エリック・アルムキスト・ベイン・アンド・カンパニー パートナー ジェイミー・クレグホーン・ベイン・アンド・カンパニー パートナー ローリー・シェアラー●個性をいかに組み合わせるか【人的資源管理】化学反応を生み出すチームマネジメント脳科学で見極める4つの性格タイプ・デロイト 首席研究員 スザンヌ M. ジョンソン・ビックバーグ・デロイト ナショナル・マネージング・ディレクター キム・クライストフォート●5人の経営幹部が語る性格タイプを知る意義・マリオット・インターナショナル 最高顧客経験責任者 アダム・マラムート・サウスウエスト航空大学 バイスプレジデント エリザベス・ブライアント・アメリカン・エキスプレス エグゼクティブ・バイスプレジデント グレッグ・キーリー・ナショナル・グリッド米国法人 財務部長 チャールズ・デローザ・ケロッグ・カンパニー 経営企画担当副会長兼最高法務責任者 ゲイリー・ピルニック[インタビュー]●脳の働きを理解すれば、誰とでもうまくやっていける・生物人類学者 ヘレン・フィッシャー●性格テストの簡潔な歴史・『ハーバード・ビジネス・レビュー』 シニアエディター エベン・ハレル│Spotlight│●社員ネットワークの分析からダイバーシティを診断する・『ハーバード・ビジネス・レビュー』/編│Idea Watch│●ベンチャーキャピタリストはピッチで何を知りたいのか『ハーバード・ビジネス・レビュー』/編●技術的能力は時にEIに優先する●寄付金額を提示することのメリットとデメリット●投資家はESGスコアを実際にどう利用しているか・『ハーバード・ビジネス・レビュー』/編●成功は遺伝子からつくられる・デューク大学 教授 ダニエル・ベルスキー│Life's Work│ ・バスケットボールチーム監督 マイク・シャシェフスキータイトル案:発想するチーム
SDGsの達成期限である2030年まで残り5年。日本におけるSDGsの認知度は向上し、考え方は確実に社会に浸透している。しかし、コロナ禍や国際社会の分断により、これまで加速度的に展開してきた取り組みは停滞し、各目標の達成度は低迷。これまでの社会の変化を再確認し、「現在地」を理解することが重要である。そして、SDGsが目指す「持続可能な未来」について捉え直す局面にある。
本誌では、SDGsの現状を把握・分析するとともに、「持続可能な未来」を目指す大学の知と実践を紹介。2030年までに必要とされる行動や、ポストSDGsにおける大学の在り方について考察し、未来の可能性に迫る。
巻頭特集
宇宙飛行士 野口 聡一
「宇宙から見た地球の美しさ、その輝きを絶やさないために」
Progress─地球と歩む─
国際連合大学学長・国際連合事務次長
チリツィ・マルワラ
「AI時代の現在から持続可能な未来を見つめる」
災害に挑む知と力
金沢大学 研究者対談
「アカデミアが照らす復興の地平」
能登半島地震・豪雨から考える 教育のレジリエンス
「文部科学省が推進する災害時の学校教育支援『D-EST』」
防災・減災の現在地
兵庫県立大学/独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)
SDGsの達成目標年まであと5年 持続可能な未来に向けて為すべきこと
ー2024年の世界と国連の動きー
意識調査
2020 to 2025 SDGsに関する意識調査
「信頼できる情報」とは何か。メディアの役割を再考する
MBS(株式会社毎日放送)
緑をつなぐため、今できる選択は。自然と都市の共生社会を展望する
神戸市
Innovation─知の躍動─
東京大学生産技術研究所 特別教授
山中 俊治
「テクノロジーとデザインの融合から生まれる新たな価値創造が未来を開く」
Borderless 多文化共修で拓く大学の未来
「大学国際化の新たな挑戦 ソーシャルインパクト創出への期待」
岡山大学/埼玉大学/長岡技術科学大学
Academia ×SDGs-持続可能な未来へみちびく大学ー
共創×SDGs 立命館大学/Well-being×SDGs 一橋大学/ダイバーシティ×SDGs 法政大学/地域活性化×SDGs 神奈川大学/環境×SDGs 目白大学/平和×SDGs 広島大学/教育×SDGs ミネルバ大学
万博が見せる、未来社会のカタチ
“いのち輝く”テクノロジー
公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会
大阪大学/京都光華女子大学
Challenge for the Future 未来を創る大学の実践
一橋大学
金沢大学
長岡技術科学大学
埼玉大学
大阪大学
岡山大学
広島大学
東京都立大学
兵庫県立大学
東日本国際大学
神奈川大学
目白大学
法政大学
亜細亜大学
立命館大学
京都光華女子大学
東洋経済ACADEMICシリーズ紹介
編集後記
好評既刊『心根(マインドウェア)の経営学』4論考を一新し、
閉塞突破の鍵となる新稿4本を加えた待望の再編集版
日本は最近、内向きになっているとよく言われますが、はたして本当にそうでしょうか? 筆者は最近の企業の動きを見ていて、必ずしもそうではないと思います。
たとえば、昨年2010年は、日本企業の海外現地法人の現地化が本格化した年です。これまでも数の上での現地化は進んでいましたが、日本企業が本腰を入れてトップに現地の人を据えようと動き出したのは昨年ではないかと思います。その意味で「現地化元年」と呼ぶことができるでしょう。またこの年は日本を代表する大手企業がこぞって、外国人社員の採用に踏み出した年であり、その意味では「外国人社員活用元年」でもあります。さらに、日本企業数社が英語を社内の共通語化することを打ち出した年で、いわば「英語社内共通語化元年」でもあります。
経営のグローバル化が進むにつれ、多国籍チームでの仕事が増え、様々な文化的背景の人材を活かすことが企業の競争力と社会的評価の鍵を握るようになってきました。これまで比較的均質な社会構造で、あうんの呼吸で仕事をしてきた日本人も、これからは、積極的に異なる価値観の人々と交わる必要があります。そのため、「異文化」や「多様性」に対して「寛容」であり、かつ「耐久力」を身につける必要があります。
日本の良さを保持しながらも、自分の“快適ゾーン”から一歩外に出て、適度な競争環境に身をおくことをためらわず、「広い世界観と深い教養を備えて、世界の人々と対峙する人」が今、求められています。国籍、民族、ジェンダー、言語、宗教、障害の有無、性的志向など、あらゆる“属性”を越えて、互いの価値観や考え方を学びあい、創造力を駆使し相乗効果を生み出す「マインドウェア」を実践し、人と連携して経営を行なう「ダイバーシティ・マネジメント」と「異文化経営」の担い手こそが、この二一世紀を切り開いていくに違いないと確信しています。本書はそういった「グローバル・リーダー」の育成の一助になることを願って執筆しました。
経営の最前線で仕事をされているビジネスマンのみならず、就職難の折、苦労しながら仕事を探し、これから社会に羽ばたこうとしている学生さんにも、是非読んでいいただきたい本です。(まごし・えみこ)
女性の力を最大化する組織マネジメントとは。日経WOMAN女性が活躍する会社Best100上位企業の効果的な人事施策公開!
長時間労働の解消のみが働き方改革の目的ではない。社員ひとり一人が高い時間意識を持った働き方へ転換することと管理職の職場マネジメントの改革を進めるための方策を示す。
【目次】
序章 ダイバーシティ経営の土台作りとしての働き方改革
第1章 日本の労働時間の変化と現状
第2章 ワーク・ライフ・バランスに関わる労働時間の多様な側面
第3章 企業における働き方改革の現状と課題
第4章 働き方改革の担い手としての管理職
第5章 勤務場所の柔軟化:在宅勤務などテレワーク
第6章 働き方改革と生活改革
序章 ダイバーシティ経営の土台作りとしての働き方改革
第1章 日本の労働時間の変化と現状
第2章 ワーク・ライフ・バランスに関わる労働時間の多様な側面
第3章 企業における働き方改革の現状と課題
第4章 働き方改革の担い手としての管理職
第5章 勤務場所の柔軟化:在宅勤務などテレワーク
第6章 働き方改革と生活改革