性の概念の社会的変化にともない性の問題をどうとらえ、性教育をどう実践するのか。和歌山大学の研究グループを中心とした発達段階に応じた包括的支援の取り組みを紹介。
本書は第?部「いっぱいあってな」,第?部「教育」,第?部「介入」,第?部の「LGBT」の4部構成から成り立っています。
第?部「いっぱいあってな」では,人の性体験には大きな自由度と多様性があることを,各世代の人々の語りを通して紹介します。それは,経験してきた具体的な性体験, その実態,これをしっかり踏まえた上でないと,教育にせよ介入にせよ,現実味を失ってしまうからです。
第?部「教育」では,配慮を必要とする人たちが持っている性に対する知識の現状を紹介し,何をいつ教えるのかを,教材を使った具体的な実践方法やQ&Aを通して紹介します。
第?部「介入」では,男性の性的逸脱行動の実際と介入・対応方法と,女性の性的逸脱行動とそれへの対応を事例を挙げて紹介します。
第?部「LGBT」では,LGBTの人との面接で留意すべき事項を中心に,極めて質素で地道な対処法の道筋を提示していきます。
付録として,ダウンロードして使える「性のユニバーサルデザイン学習表」等を収載。
第1部 いっぱいあってな
第1 章 性体験の多様性
第2 章 百花繚乱事変
第2部 教育
第1 章 性教育の本気度
第2 章 何をいつ教えるのか
第3 章 実践と教材教具
第4 章 一回性の性教育
第3部 介入
第1 章 教育と介入
第2 章 性差
第3 章 男性の性的逸脱行動
第4 章 男性への対応
第5 章 女性の性的逸脱行動とそれへの対応
第6 章 性教育再編
第4部 LGBT
第1 章 おさらい
第2 章 それがどうした
第3 章 感性
第4 章 同性愛の性差
第5 章 支援
付録
必修になった性教育。何を、どう教えたらいいのか。花田千恵先生は、手作りの教材を使う。ヘソの緒がついた赤ちゃん人形。巨大な絵本や、子宮・胎盤の模型…。そして父母への『すこやか』通信。アイデアいっぱいの教材で、いきいきハツラツと展開される小1から小6までの性教育の時間。実物見本・写真満載。
日本で初めて出た「性教育の絵本」第2弾!! おかあさんから生まれてきたのに、なぜ僕たち、おとうさんにも似ているの? そんな疑問に答える絵本。著者の北沢杏子は、日本の性教育の先駆者。第1弾『なぜなの ママ?』では、赤ちゃんが生まれるまでの正しい知識が、楽しい絵と文章で描かれていました。第2弾となる本作『なぜなの パパ?』では、男女の性の特徴、愛と結婚、受精のしくみ、遺伝、出産、そしてパパの育児における役割などが、わかりやすく描かれています。
なかなか絵本ではスポットが当たりにくい「パパ」の役割。
この絵本を読めば、きっとパパの存在の大きさに子どもたちも気づくはず。
子どもたちが「パパとママから」生まれたと実感できる一冊です。
巻末には「お母さん・お父さん・先生がたへ」子どもの疑問に答えるためのアドヴァイスも収録。
ぜひ、ご家庭で楽しく正しい性教育を!
※本書は、1988年・アーニ出版刊『なぜなの パパ?』を再編集し、新装復刊するものです。
女性の恋愛時の複雑な気持ち、年増の切なさ、本質的な性の喜び等が具体的に記されており、大人の性教育の必要性を訴えている。
シティズンシップ教育の授業づくりと実践に活用できる教材集。多文化、多様性、社会的包摂、アイデンティティなどの観点から、学校のルールづくり、住居、労働、医療、災害など7つのテーマを設定し、生徒に「主権者とは誰か?」を問いかける授業を提案する。
はじめに
第1部 イントロダクション
1.多文化共生のためのシティズンシップ教育とは
2.この教材を利用する教師に求めたいこと
3.パフォーマンス評価とルーブリック
○多文化共生のためのシティズンシップ教育 ルーブリック
4.この教材の使い方
授業で用いる資料・ワークシート・パワーポイントのダウンロード方法
第2部 共通レクチャー:人の移動と文化・社会の多様性
1)「日本人」って誰?
2)グローバル化時代の日本と多様性
3)日本の移民・難民受け入れのこれまでとこれから
4)おわりに
〔コラム1〕どうやって国籍は決まるのか
〔コラム2〕難民の定義と受け入れ
第3部 テーマ別アクティブ・ラーニング
1.多文化共生を考える7つのテーマー多様性を前提とした社会的包摂とは?「私たち」とは?
1ホームルームで考えよう:異文化尊重と公平
〔コラム3〕自文化中心主義とは何か
〔コラム4〕文化相対主義とは何か
2学校で考えよう:合理的配慮と平等
〔コラム5〕日本の教育行政はどう応じているか
〔コラム6〕子どもの支援事例〜とよなか国際交流協会〜
3部屋探しで考えよう:ステレオタイプと偏見
〔コラム7〕神戸定住外国人支援センター(KFC)
〔コラム8〕来日外国人による犯罪は増えているのか
〔コラム9〕メディア・リテラシーの必要性と現代的課題
4職場で考えよう:人権と経済効率
〔コラム10〕すべての外国人とその家族の人権を守る関西ネットワークRINK
〔コラム11〕技能実習生の受け入れで先進的な企業
〔コラム12〕来日外国人はどのように働いているのか
〔コラム13〕多文化市民メディアDiVE.tv
5病院で考えよう:社会権とコスト
〔コラム14〕多言語センターFACIL
6避難所で考えよう:合意形成と多数決
〔コラム15〕民主主義と多数決
〔コラム16〕どうして食べないの?災害時でも食べてはいけないの?
7ルーツから考えよう:アイデンティティと政治参加
〔コラム17〕在日コリアン4世のアイデンティティ
〔コラム18〕外国人の政治参加の方法
〔コラム19〕諸外国の外国人参政権
〔コラム20〕「外国人市民」の意見を市政に反映ー川崎市のとり組み
2.もっと知りたい人のための探求学習に向けて
おわりに
目指すは、施設職員のハウツー本
現在、さまざまな要因から性に関する課題を抱えている児童養護施設等に暮らす子どもたちへのケアのための性教育の必然性が叫ばれているにもかかわらず、「児童養護施設等における性教育についての書籍・文献」は多くありません。
2007年発足時から「性加害・被害を出さない、繰り返さない」というテーマを一貫して掲げ、真摯に取り組んできた東京家庭学校性教育委員会の、その経緯と実践を記した本書をきっかけに、多くの施設での性教育の実践がひろがっていくことを願い、子どもたちの「性と性」のために役立つ一冊としてお届けします。
第1部では、各項目をアイウエオ順に整理し、説明。第2部は、相互に関連性のある詳しい記述から成り、恋愛や性生活に関する事柄を、生物学、人間の感情、法律学の面から見たり、お互いに影響し合う要素という面から見たりしながらていねいに紹介。
ジェンダーフリー・性教育などへの攻撃が異常な形で行われている。国会、地方議会での議員の質問をテコにした教育行政への介入、一部マスコミの事実をゆがめた報道キャンペーン…。本書はその背景を明らかにし、正しい理解を得るために22人の著者が50のQ&Aでていねいに解説した。
アスリートや認知症予防、子どもの教育や療育現場など幅広い分野で人間のパフォーマンス向上のために取り入れられている「ビジョントレーニング(R)」を用いたワークブックです。
【生徒さんにこんな様子はありませんか?】
●いつも音符を指でたどりながら読んでいる
●鍵盤の位置がなかなか覚えられない
●音の強弱をつけるのが苦手 など
ビジョントレーニング(R)は「眼」「脳」「体」の働きへアプローチします。この3つの一連の働きを「視る力」といい、正確な譜読みにはこの力が重要です。
線を指でなぞったり、図形の位置を覚えたり、イラスト通りに体を動かしたり、ワークを使って楽しく眼のトレーニングを行いましょう。読譜力の向上だけでなく生活面にも効果が期待できます。
★使い方★
(1)巻頭の「チェックリスト」を使い、生徒さんの様子に当てはまる番号にチェックをつけましょう。
(2)生徒さんに効果的なトレーニング項目を確認して、そのワークを選んで使いましょう。はじめの頃は1〜2問、慣れたら少しずつふやしましょう。
(3)トレーニング時間は状況にあわせて調整しましょう。「ウォーミングアップに1問」「すきまの5分間」「気分転換に数問たっぷりと」など、シーンにあわせてご活用ください。
【ワークの対象年齢: 4〜12歳前後】
※ワークは本書のページ順に行う必要はありません。
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[本書の内容]
◆譜読みに必要な「視る力」とチェックリスト
・生徒さんにこんな様子はありませんか?
・3ステップのトレーニングで読譜力が伸びる!
・チェックリストの使い方とワークの選び方(幼児期用/学童期用)
・【ワーク別】使い方とポイント
・ビジョントレーニング(R)はいつ行うのがよい?
◆トレーニング1 /36問+わくわくワーク2問
・追従性眼球運動 ・跳躍性眼球運動 ・視空間認知 ・眼と体のチームワーク
◆トレーニング2 /56問+わくわくワーク2問
・追従性眼球運動 ・跳躍性眼球運動 ・両眼のチームワーク ・視空間認知 ・眼と体のチームワーク
◆身近なもので作れる♪ トレーニンググッズレシピ
◆ビジョントレーニング(R)をもっと知ろう
・子どもの成長に欠かせない視覚のトレーニング
・「視る力」と「視力」は違うもの?
・3つのトレーニング項目
(1)眼球運動のトレーニング (2)視空間認知のトレーニング (3)眼と体のチームワークのトレーニング)
・ビジョントレーニング(R)は「生きる力」を育む
***
女子会で話題にあがる、生理についての悩みや、パートナーとのセックス事情……。そんな性にまつわる気になるあれこれに、カリスマ産婦人科医が回答。最新医学の見地から、オトナ女子が自分のからだを大事にできるようになるための性教育を展開する。
ポピュリズムや排外主義が世界を覆うなか、他者の痛みを分かち合い、お互いが支え合える社会はどうすれば可能か。気鋭の学者らが討議を重ね、労働、環境、生活保障、教育、地域社会、政治、財政の視点から、人間らしい社会への道筋を具体的に構想する。
教室・学校・地域の連携した教育改革に向けてーー。
民主主義の理想とは乖離した人種差別や経済格差などの問題が、時に暴力を伴うかたちで顕在化している現在のアメリカ。マイノリティや貧困層を包括した市民性教育の充実は、今まさに喫緊の課題であると言えよう。本書は、都市部にある貧困地域の子どもが、市民性形成のための教育から「排除」されている構造的課題を指摘し、そこからの脱却を目指した教育改革の諸相を明らかにする。わが国の教育実践・教育政策にも重要な示唆を与える、包括的な市民性教育改革の実態!
まえがき/図表一覧/略語一覧
序 章 研究の背景・目的・方法
第1部 理論的基盤
第1章 教室・学校・地域における市民性教育の理論的基盤
第2部 現代アメリカ貧困地域の市民性教育の問題構造
第2章 貧困地域における子どもの経験の連関構造と市民性への影響
第3章 現代アメリカの教育改革による貧困地域の市民性教育の周縁化
第3部 現代アメリカ貧困地域における市民性教育改革の展開
第4章 〈社会科アプローチ〉の市民性教育改革
第5章 〈学校全体アプローチ〉の市民性教育改革_
第6章 〈地域コミュニティアプローチ〉の市民性教育改革
第4部 総合考察
第7章 アメリカ貧困地域の市民性教育改革の構造と特質
終 章 研究の総括と成果・課題
補 章 大都市学区での市民性教育改革の新展開ーイリノイ州シカゴ学区
引用・参考文献/あとがき/索引
本書は、教員を目指す読者が「生命」や「性」について、豊富なエビデンスを元に新たな知識としてとらえ正しく理解し、人間にとってそれらがどのような意味を持つのかについて深く考えることができるようになることをねらいとした包括的テキストである。章末には課題や参考文献を付し、読者の自学を促す。
第1部 生命と性とは何か
第1章 生命と性の概念
第2章 生と死を考える
第3章 性観念の歴史と現在
第2部 生命と性の現状
第4章 青少年の性意識・性行動
第5章 性感染症
第6章 HIV/AIDS
第3部 人間の性を考える
第7章 生命の誕生
第8章 性の健康
第9章 ライフサイクルと性
第4部 現代人の生命と性
第10章 性の多様性
第11章 生命の操作
第12章 次世代育成
第5部 生命と性の教育のあり方
第13章 性教育の歴史
第14章 生命と性の教育の考え方
第15章 海外の生命と性の教育
第16章 学校における生命と性の教育
第17章 生涯を通じた生命と性の教育(家庭・地域社会)
【執筆者】
近藤洋子 林大悟 山口意友 増田美恵子 山下和予 渡邉多恵子 緑川喜久代 氏原将奈 茂木輝順 橋本紀子 松浦賢長