齢40を越えたシェプストは、エジプトの未来を誰に託すか思い悩んでいた。そんな折、娘のネフェルウラーがシェプストのかつての恋人であったセンムトに接近し始める。ふたりの暗躍が王都にもたらすものは光か、それとも闇なのか。史上初の女帝ハトシェプストの物語、第8巻は新しい時代を前に、さまざまな出会いと別れが描かれる……!
高校生のときに召還されて、生きるために異世界で魔術師となった遥(はるか)。男装して戦場に立った際、自ら死を望んだ騎士をしかり飛ばし、自分の命を削って治癒魔法を施し倒れてしまう。目覚めた遥を訪れたのは、戦場で助けた美貌の騎士だった。騎士は遥が賭に勝利した証と言い、強引に主従の契約を結んでくるが……!? 「小説家になろう」で1200万PV突破のweb人気作、待望のコミカライズ!
どのルートでも死ぬ悪役令嬢に転生したセシリア。ヒロインは女性だけが選ばれる神子候補となり、自分はライバルとして死ぬ。とにかく死ぬ。それなら【男】になってフラグ回避しようと、セシリアは男装することに。ところがイベントを間違えて、義弟・ギルバートの代わりに神子を守る騎士になっちゃった!! しかも将来自分を断罪する王太子・オスカーにやたらと絡まれて……!? 女バレ=即死亡!? 目指せ、平和なのほほん生活!
父に代わって女人禁制の王立学校教師になったユリノア。女であることを隠していたが、生徒として慕ってくるデオドール王子にだけ気付かれてしまった。「今夜は先生を俺のものにする」唇を奪われ、胸を激しく弄られれば快感に打ち震えてしまう。毎晩のように愛撫され大好きな気持ちが強くなる。彼の前でだけは女に戻れる。わがまま王子に溺愛されたユリノアを待ち受ける運命とは!?
「あなたに憧れて、騎士になろうと思ったんです」騎士になるため、男と偽り王立の騎士学校に入学したシェイラ。彼女を待ち受けていたのは、圧倒的な貴族社会と個性的すぎる学生たちだった。しかし、理不尽な仕打ちも(物理で)なぎ倒し、シェイラは学園に大波乱を巻き起こす。ひそかに使える精霊術と性別がバレたら即アウト!?男装騎士シェイラの綱渡り生活が幕を開けるー!!
俄と附祭、若衆と陰間、稚児と女装、女形と理想の女性像、浮世絵に描かれた男性らしさ・女性らしさ…性の境界を自由に横断する「異性装」、その艶やかな世界を浮世絵に読み解く。
執事のアンがお仕えするローズベリー家。新当主となったアッシュは優秀で、アンは心浮き立つ。一方、アッシュは女王と謁見して早々、「青い薔薇のことで何か判ったら、報告するように」と命じられ…?
新王トトメス3世、摂政シェプストによる共同政権の新時代が幕を開けた。政権を手にしたシェプストは、理想の実現に向けて改革に着手する。そんな彼女の下に、ふたりの男たちが現れる。書記官を務める知性派のセンムトと、剣士を務める武力派のソベク。対照的なふたりから愛を告げられ、シェプストの心が揺り動かされる……!! 愛憎渦巻くエジプト宮廷劇、待望の第4巻。
性別を偽り王子として生きてきたエディ。ある日怪我をして、貴族の青年・ハロルドに服を脱がされた結果、女であることがバレてしまう……!処罰を待つエディに下された王命は、ハロルドの妻となることだった。彼にとって不本意な結婚に違いないと考えたエディは、ハロルドのために悪妻となり離婚しようと画策するが、寛容なハロルドには通用しなくてーー!?「小説家になろう」の人気作、遂に書籍化!
国内視察でクレニエの町を訪れた皇太子ルシアンは領主である侯爵の刺客を警戒し、安全な食料の提供手段として土地に詳しいクレセンス家の三男クラールスを臨時の小姓に任命する。しかしクラールスというのは仮の名前。本当は正真正銘の女の子、クラーラで…。わけあって性別を明かせない上に身分違い…萌した恋心を封印しお世話係を務めるクラーラだったが、あろうことかルシアンに夜伽を命じられて!?
明治23年(1890)、神戸港を出航したドイツ汽船に乗っていた唯一の日本人女性、高橋瑞。ドイツへの女子留学生、それも私費で渡ったのは瑞が最初だったーー。
嘉永5年(1852)、西尾藩士の末っ子として生まれた瑞は幼い頃から利口な娘だった。維新後に家は没落、未婚のまま長兄の家で子守として過ごす。しかし、「瑞は学問をやるといい」という亡父の言葉を胸に24歳で家を出る。旅芸人の賄い、住み込みの女中、短い不幸な結婚など、様々な職を経て、明治13年(1880)、前橋の産婆・津久井磯子の内弟子となる。磯子の後押しで東京に出た瑞は、28歳で念願の学生となり、産婆の資格を取る。だが、産婆では救えない命がある、医者になりたいーー瑞は、女にも医術開業試験の受験を許可するよう、内務省への請願を始める。
この頃、荻野吟子(公許女医第一号)や生澤久野(同第二号)、本多銓子(同第四号)らも個別に請願を行っていた。彼女らの動きが実り、ついに明治17年(1884)、女子受験者を迎えた初の医術開業試験が行われた。瑞は女学生として初めて済世学舎に学んだ後、2年間の医学実習を終え、明治20年(1887)、公許女医第三号として医籍登録し、翌年、日本橋に「高橋医院」を開く。36歳だった。医院は繁盛したが、1年半後、「もっと産婦人科学を究めたい」とドイツへの留学を決める。女には大学で研究する道が閉ざされていたため、外国へ行くしか方法がなかったのだ……。
ドラマチックな高橋瑞の人生とともに、瑞が出逢い、見送った無名の女たちの運命、また、女医誕生への門戸を開いた仲間たちとの友情も感動的である。
女が男で男が女!?田舎貴族の女装主人公が男装お姫様の下僕になって成り上がる!
「この身を賭してお兄様たちから逃げ切ります!!」王女エルセリーヌは、兄たちが自分を溺愛するあまり縁談を断り続けている事実を知ってしまう!王家断絶の危機を回避すべく、男装して隣国へ渡ったエルは従兄の紹介で王子の側付きを務めることに。正体がバレないよう“男らしく”振る舞うけれど、なぜかここでも周囲からの溺愛は止まらなくて!?