<b>「地域の文化を継承し、芸術鑑賞に新たな道を開く」取り組みの事例</b>
日本の各地域に存在する有形・無形の文化・芸術資産は、そ
の保存や維持・継承において、自然災害や人手不足、維持費
用など困難な課題が増え続けており、存続自体が難しくなり
つつあります。
一方、こうした現状を打開すべく、最新のデジタル技術やICT
を活用し、文化資産等の存続と活用を図る新しい取り組みが
進められています。
本書は、地域の文化・芸術を守り、活かし、多くの人と共有
して広げていこうとする志を持つ人々の取り組みをクローズ
アップした事例集です。
<b>●本書掲載の事例(一部)</b>
・一般開示が困難な収蔵文化財の高精細レプリカを作成し、
時と場所を選ばず展示可能にした博物館
・コロナ禍で、劇場とネット配信を融合させたオンライン・
リアルという新たな演劇スタイルに挑戦した公演主催者
・警備員不足の課題を抱える「花火」開催に、ICTによる混雑
の可視化を取り入れ、人員の最適配備をめざす自治体
・名画を鑑賞できるくつろぎ空間を設け、入居者に憩いの場
の提供をめざす介護施設・デジタル版の浮世絵展示と和室空
間を設け、海外客に日本文化の再体験を提案する空港ラウンジ
・その他ユニークな事例を豊富なカラー写真とともに紹介。
「無意識の世界」へと向かった芸術家と科学者たちはこれまでに何を明らかにしてきたのか?
人はなぜ「美醜」や「感情」を感じるのか? そして知覚とは、創造性とは、人の心とは?
現代を代表するノーベル賞受賞神経科学者による、無意識を巡る探究の壮大な百年史。
フロイト、クリムト、ココシュカ、シーレから、リーグル、ゴンブリッチ、ゼキ、ラマチャンドラン、フリス・・・、登場する「無意識の探究」への貢献者は芸術家から多分野の科学者まで550人超。図版も多数掲載。
芸術と自然科学、そして人文科学融合の試み、待望の邦訳。
第1部 精神分析学と無意識の情動を描く芸術
第1章 内面への関心:ウィーン1900年
第2章 深部に隠れている真実の探求:科学に基づく医学の起源
第3章 ツッカーカンドルのサロン:ウィーンの芸術家や作家,科学者の交流
第4章 頭蓋骨内の脳の探究:科学的精神医学の起源
第5章 心と脳の探究:脳の働きに基づく心理学の発展
第6章 脳と切り離した心の探究:力動的心理学の起源
第7章 隠された真意を探る文学:シュニッツラー
第8章 近代女性の性の描写:クリムト
第9章 精神を描く絵画:ココシュカ
第10章 性愛と攻撃性,不安の融合:シーレ
第2部 視覚の認知心理学と絵画に対する情動的反応
第11章 鑑賞者の役割の発見:リーグル,クリス,ゴンブリッチ
第12章 観察による発明:創造的装置としての脳
第13章 20世紀絵画の出現:形と情動の脱構築
第3部 絵画に対する視覚反応の生物学
第14章 脳の画像処理:現実に応じた幻想の創造
第15章 視覚像の脱構築:形の知覚を構成する要素
第16章 見ている世界の再構築:情報処理で成り立つ視覚
第17章 高次の視覚:脳による顔と手,体の知覚
第18章 トップダウン型の情報処理:記憶を使った意味の発見
第19章 情動の脱構築:情動の基本要素の探究
第20章 情動の描写:顔や体,色の利用
第21章 無意識の情動と意識的な感情:身体への影響
第4部 絵画に対する情動反応の生物学
第22章 情動認知のトップダウン型制御:前頭前皮質と扁桃体
第23章 絵画の美醜に対する生物学的反応:進化過程で保存されてきた機能
第24章 鑑賞者の役割:他者の心の中の個人劇場への入場
第25章 鑑賞者の役割の生物学的な基盤:他者の心のモデル化
第26章 脳による情動と共感の制御:トップダウン型とボトムアップ型の調節システム
第5部 進化する芸術と科学の対話
第27章 芸術の普遍性とオーストリア表現主義者:生来的なストーリーテラー
第28章 創造的な脳:端緒についた創造性の研究
第29章 認知的無意識と創造的な脳:多数の並行処理と無意識の利用
第30章 創造性を生む脳回路:右半球の活動
第31章 才能と創造性,脳の発達:失語症とサヴァン,躁鬱病
第32章 自己の理解:芸術と科学の新たな対話
フェルメール、レンブラント、ヴァトー、ゴヤの絵画と、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの音楽は、どんな共通性を持つのかー同時代的な背景の考察。
新学習指導要領に基づく3 観点「評価」の具体を読み解く!
各教科等の指導計画、学習指導案、指導要録等の作成に欠かせない!
各学校、各教師必読の国立教育政策研究所公式資料!
2021 年8 月に国立教育政策研究所教育課程研究センターより、高等学校版「『指導と評価の一体化』の
ための学習評価に関する参考資料」が公表されました。本資料では、学習評価の基本的な考え方や、
各教科等における評価規準の作成及び評価の実施等について解説しているほか、各教科等別に単元や
題材に基づく学習評価についての事例を紹介しています。本資料を参考とすることで生徒一人一人の
学習評価及び、学習評価を含むカリキュラム・マネジメントを円滑に進めるための手がかりとなります。
「指導と評価の一体化」を実現し、生徒たちに未来の創り手となるために必要な資質・能力を育むため
にも全教員必読の資料です。
起立工商会社は、明治時代初期、主として日本の美術工芸品を世界へ輸出した、日本の貿易会社。
明治6年のウィーン万国博覧会を契機に現地で結社され、明治7年に銀座で創業。
会社経営を通じた支援・育成により日本近代美術史、日本近代史に名を残す画家、工芸家、美術商を輩出したが、明治24 年に解散。
芸術は果たして言語をモデルとして体系化できるのか?芸術記号論の構築をめざすボローニャ大学の気鋭による野心作。
「アクション・ペインティング」という概念を生み、サルトルやドゥルーズにも影響を与えた美術批評家による、戦後の現代美術の動向を追う、パフォーマティヴな「脱」芸術批評。
モリス商会創設150周年
刺繍は高度な技術とセンスを必要とする芸術ですが、それに携わってきた女性たちは芸術家として扱われてきませんでした。この本はそんな刺繍に人生を捧げた女性アーティストの姿を浮き彫りにします。
ーー北村紗衣
“私は普通の女ではありません。昔からそうでした。誰もそう思ってはいなさそうですが”--メイ・モリス
アーツ&クラフツ運動の巨匠ウィリアム・モリスの娘、メイ・モリス。彼女は父の影に隠れながらも「ハニーサックル」などモリス商会の代表的なデザインを手がけた才能豊かなアーティストだったーー。刺繍、服飾、ジュエリーなど多岐にわたる作品を創り出し、激動のヴィクトリア朝を生き抜いた彼女の功績はこれまでなぜあまり知られていなかったのか?一人の女性として、そして時代の先駆者として生きたメイ・モリスの生涯を紐解く。
口絵カラー16ページ+本文228ページ
モリス商会の原点であるレッド・ハウス。アーツ&クラフツが繁栄したハマースミスの街。メイにとって終の棲家となったケルムスコット・マナー。メイによる大作が誕生したメルセッターなど、モリスゆかりの地に、メイの幼少から晩年までをたどる写真、メイが描き遺した水彩画とスケッチなど、画像を50点以上掲載。
メイ・モリス May Morris
1862年 ロンドン郊外ベックスリーヒース生まれ。ウィリアム・モリスとジェーン・バーデンの間に授かった二人娘のうちの末娘。刺繍家、デザイナー、彫金家、社会主義運動家、編集者。代表作はモリス商会の壁紙「ハニーサックル」のデザイン。
幼い頃から両親の元でデザインや刺繍に親しみ、23歳という若さでモリス商会の刺繍部門を任せられる。中世の技術を見習ったメイの作品は、刺繍というよりも絵画のようであり、刺繍に対するそれまでの概念を覆し、芸術と呼ばれるに値する刺繍作品の地位を確立させた。生涯において社会主義を支持、労働者や女性の権利のために行動を起こし続けた。脚本家ジョージ・バーナード・ショーとの恋愛、離婚を経験し、晩年は女性と同居するなど、ヴィクトリア朝時代の女性芸術家としては物議をかもしだす存在であったが、生涯において様々な方面で才能を発揮した。アーツ&クラフツにおいて歴史的重要人物でありながらも、その偉業は20世紀に至るまで忘れられていた。
この本では、ピカソやゴッホ、草間彌生など、9 名の芸術家たちの作品をもとに、さまざまなしかけを施されたカップが登場します。何かを、新しいやり方、思いがけないやり方で表現する。それがアートのおもしろさです。自分ならどうえがくか、偉大な芸術家になったつもりでページをめくってみませんか?
章立て:序章として明治・大正前半期をまとめる。1930年代以降、10年間を一区切りとし、第1章から第7章まで各ジャンルを論じ、各章の冒頭にその時代状況と芸術のかかわりについて解説。終章として2000年代にも触れる。「美術」を中心に幅広く芸術ジャンルを扱い、解説。ジャンルは、美術、版画、イラストレーション、写真、工芸、デザイン、ミュージアム建築、実験映像・アニメーション・マンガ、いけばな、パフォーミングアーツ、書の11項目。各章本文は作家を中心に名鑑的に扱い、作家紹介は略歴と掲載作品の解説を主とし、カラー図典として活用できるように構成。巻末に「資料編」として、年表、図版リスト、人名索引他を付す。
1920年代から30年代、教育・哲学・芸術の専門家たちが連携し合う稀有な時代、世界を襲う大恐慌に生活物資が切り詰められるなか、教育哲学者デューイは、心を豊かにする芸術の必要を説く。
絵画、彫刻、文学、建築などの作品においても、理論や批評の言説においても、多面的かつ国際的な拡がりをもつキュビスム。「幾何学」的表現の誕生・深化から、二度の世界大戦を経て、歴史的評価の確立へと至る曲折に満ちた展開を、美術と〈現実〉との関係を軸に描ききる。
序 章
第1部 幾何学による解剖・解体と「概念の現実」の誕生
第1章 キュビスムをめぐる言説
-レアリスムとの関係からの考察ー
1 プロト・キュビスムから分析的キュビスムまで
2 幾何学をめぐる言説と「概念の現実」
3 キュビスム以前の「現実」への問い
第2章 現実の解剖、解体
-分析的キュビスムへの展開ー
1 美術解剖学における図式と抽象
2 ピカソと美術解剖学ーー解剖学から「概念の現実」へ
3 ピュトー・グループにおける様式的展開
4 キュビスム作品における女性身体像
第1部結論
第2部 キュビスムの文法と詩学
第3章 芸術と詩的アナロジー
-総合的キュビスムの文法ー
1 二次元と三次元の対話
2 形態的なアナロジーから詩的なアナロジーへ
3 「キュビスム文学」と挿絵本
第4章 機械の詩学
-身体のメカニズムの探求からメカニックな身体へー
1 レジェとグリスにおける生物と無生物のアナロジー
2 デュシャン兄弟、クプカ、ピカビアにおける身体表現
3 ヴォーティシズムにおける「現実」と機械のイメージ
第2部結論
第3部 キュビスムと第一次世界大戦
第5章 前衛と前線
-大戦の「現実」と視覚芸術ー
1 前線の風景と従軍画家たち
2 前線の身体とキュビスム
第6章 古典主義とナショナリズム
-第一次世界大戦前後の芸術理論と実践ー
1 キュビスム理論におけるナショナリズムと第一次世界大戦
2 第一次世界大戦前後のピカソの古典主義
第3部結論
第4部 新たなる「秩序」へ向けて
第7章 秩序への回帰
-大戦間期の美術史モデルとかたちの「生命」-
1 キュビスムの歴史化と見出された「原理」
2 キュビスムの理論的な批判と普遍的な理論の追求
3 キュビスム以降の芸術における新たなる「現実」
第8章 キュビスムの形態学
-近代のユートピアと前衛芸術ー
1 キュビスム以降の芸術家たちと近代都市
2 ユートピアの創出、あるいはユートピアへの回帰
第4部結論
第5部 第二次世界大戦前後の政治社会とキュビスム
第9章 大戦の影と文化的地勢図
-展示・論争におけるキュビスムの位置づけー
1 1930年代のフランスにおける現代美術史研究と美術展示
2 レアリスム論争の背景と展開
3 第二次世界大戦下のキュビスム
第10章 キュビスムの生と死
-戦後の社会とフランス文化の復興ー
1 フランス文化の再建
2 サロン・デ・レアリテ・ヌーヴェル
第5部結論
終 章
1 見ることと知ることーー認識メカニズムの表現としてのキュビスム
2 理論と歴史ーーキュビスムと価値システムの構築
3 言葉とイメージーー諸現実の地層の再配置
あとがき
初出一覧
注
図版一覧
事項索引
人名索引
仏文要旨
仏文目次
生命ある絵を追い求め、10年を費やし「カトリーヌ」を描いた老画家フレンホーフェル。長らく秘密にされていた、その絵の本当の姿が明らかになったとき、画家は…。ピカソやセザンヌが主人公に自分を重ね合わせたという表題作のほか、「絵画」と「狂気」が交錯する6篇を収録。