分野横断型「インタラクションデザイン実践・研究」の最前線を事例とともに解説。デザインを学ぶ大学生・大学院生、企業人、社会人必携の書!
特集 染付 憧れの青
青い文様の描かれた「染付」は、その発祥の地である中国では「青花」と呼ばれる。14世紀、元時代の中国で完成し、ベトナム・朝鮮・日本へと伝わり、それぞれの文化を反映した豊かな青の表現が花開く。そして青の器は、東アジアのみならず、西アジアやヨーロッパにも広がり、現代においても愛されている。青は空や海を連想させる誰もが心惹かれる普遍的な色であり、交流の中で多くの人が魅力を共有したことを歴史が示している。本特集では、名品に触発されたものから、新しい試みのあるものまで、現代作家22名による多様性に満ちた染付の表現を紹介する。日本のみならず、時代や地域を越えて人々が憧れ、心を寄せた青の魅力に迫る。
基礎自治体(行政区画の最小単位。市区町村)の職員ら18名が研究員の肩書きを持ち、公務として活動した「文化・芸術を活かしたまちづくり研究会」。意外にも文化行政畑でない部署に所属する職員が過半数を占めた本研究会では、様々な観点からまちづくりに関する積極的な討議が行われた。特にピアレビュー(同業者どうしのフラットな評価)によって、職員=研究員が、他都市や他地域の職員、団体、政策、施設、事業、活動などについて同じ目線で批評・評価し、さらにそれらの考察を各研究グループの枠をこえて、相互に批評・評価し、課題解決への汎用性の高い実践知が紡ぎ出された。現職の公務員による視察が、業務上の実利目的をこえて、相互の議論を通じて、幅広い考察と鋭利な認識を得ることができたのである。
本書は全国23 の事例を基に、学者による研究書でなく、コンサルによる現状追認的、政策誘導的な調査報告書でもない、実務家による実務家に対するピアレビューを通して、「文化とまちづくり」をめぐる新たな研究の地平を拓くための一冊。
00.CASE MAP(カラー16 頁)
はじめに
01. 日本の文化政策と自治体の役割
02. 研究成果報告会 公開シンポジウム基調講演 平田オリザ氏
03. 文化政策グループ
NPOアートサポートふくおか
福岡県宗像市
NPO法人太宰府アートのたね
新潟県十日町市
新潟県 新潟市
04. 公共文化施設グループ
いわき芸術文化交流館アリオス
金沢市文化ホール
金沢市民芸術村
可児市文化創造センター
長野市芸術館
富士見市市民文化会館
小金井 宮地楽器ホール
所沢市民文化センター ミューズ
三田市総合文化センター
兵庫県立芸術文化センター
05. コミュニティ創生グループ
大分県大分市
山口県萩市
石川県珠洲市
06. 文化創造・発信グループ
NPO法人BEPPU PROJECT
NPO法人尾道空き家再生プロジェクト
NPO 法人まちづくりプロジェクトiD 尾道
NPO 法人越後妻有里山協働機構
長野県大町市
07. 総論
終わりに CASE DATA
毀誉褒貶相半ば、しかし圧倒的、美の塊、当意即妙、実際的な美しさ……。あくの強さとあふれる魅力……正面から切り結ぶ。文庫未収録エッセイも多数収録。
「芸術とは生きること」と言った太郎の人生は、まさに波乱万丈。権威、常識そして自分自身と闘いぬいた男の物語。
本書の著者は、ライト、ル・コルビュジエ、アスプルンドなど近代建築を造型した俊英たちの著作を、永年にわたり良質かつ純度の高い芸術的筆致で我が邦語にもたらした業績で知られる。
「地中海精神の幾何学的造型」から「生活の場の芸術としての建築」や「自然と人間の調和的対応」など、多彩な創造性の真意を現代に知らしめてきた心意が、著者自身の心優しく叡智溢れる言葉で語られる。
19-20世紀転換期のウィーンで花開いた〈世紀末ウィーン〉と精神分析。価値観をゆるがす二つの文化が、近代化の進むこの中欧の都において同時に興ったのは、偶然ではない。
本書で俎上に載せられるのは、〈世紀末ウィーン〉を体現する芸術家の面々とその代表作である.クリムトの描く女性たちとヒステリーや神経衰弱の身体表象、分離派館(オルブリッヒ)とプルカースドルフ・サナトリウム(ホフマン)の白い建築と「近代生活からの避難所」、「芸術的な改良服」と「モードかスタイルか」の議論、造形における装飾(分離派)と無装飾(ロース)の論争とセクシュアリティ、ココシュカのアルマ人形と「投影」、クービンの夢と記憶「二次加工」--このように、芸術と精神医学の関係性が入念な資料読解のもとに跡づけられ、さらにその先へと考察がおしすすめられてゆく。
気鋭の美学研究者が、西洋美術史における〈モデルネ〉の分析に挑む、清新な世紀末ウィーン論。
シェレ、ロートレック、ミュシャ、……
街に氾濫する大型の広告ポスター。大量に流通し始めたポピュラー・イメージの衝撃に画家やデザイナーはいかに対峙し、美術批評家、文化政策、産業界はどう関わったのか。フランス美術史への新しい視点。
序文 7
本書の問題意識 9
本書の構成 12
研究史の現状 17
第一部 “アフィショマニ(ポスター愛好)”とポスター芸術論の形成 21
第1章 十九世紀末フランスの“アフィショマニ”とロジェ・マルクス 23
序 23
一.一八九〇年代のフランスにおける“アフィショマニ”現象 27
二.ロジェ・マルクスのポスター批評(一八八九〜一九〇〇年)32
結 43
第2章 二〇世紀に臨む広告芸術論 -ギュスターヴ・カーン著『街頭の美学』(一九〇一年) 44
序 44
一.著書『街頭の美学』(一九〇一年) 47
二.第一次世界大戦前後の揺れる視点 55
三.広告芸術論の形成へ 63
第3章 世紀転換期のジュール・シェレ -ポスターから公共装飾画へ 67
問題の所在 -装飾画(家)の領分 67
一.ポスター・デザイナーとしての業績 69
二.装飾画家としての起用 76
三.キャリア転向の背景 -支援者のネットワーク 90
結 95
第二部 画家として、ポスター・デザイナーとして 97
第4章ジェームズ・ティソ作《パリの女》シリーズ
-油彩画と版画(リトグラフ/エッチング)の双方向的関係 99
序 99
一.油彩画《パリの女》シリーズ(一八八三〜一八八五年)とその版画化構想 100
二.作画過程 115
三.公開後の展開 130
結 136
第5章パリのミュシャ再考 -ミュシャはポスターの巨匠であったのか? 138
序 138
一.後発のポスター・デザイナー 139
二.称賛されるミュシャ様式 143
三.アフィショマニ(ポスター愛好)の現象 147
四.ミュシャ -装飾芸術としてのポスターの巨匠 151
第6章 領域横断する芸術家トゥールーズ=ロートレックのポスター 156
序 156
一.世紀末フランス、ポスター発展の環境 157
二.ロートレックとポスター 163
第三部 ポスター芸術の産業化と制度化 175
第7章二〇世紀初期フランスのポスターをめぐる広告業と現代芸術家連盟 177
序 177
一.広告業 179
二.現代芸術家連盟 183
三.アメリカ型広告との差別化 189
結 196
第8章醜いヌーディズム -一九三〇年代現代芸術家連盟批判に見る伝統主義とその背景 197
序 197
一.現代芸術家連盟の設立(一九二九年)と目的 198
二.「醜いヌーディズム」(一九三三年) -現代芸術家連盟批判に見る伝統主義 203
三.現代芸術家連盟マニフェスト「現代芸術、あるいは現代生活の環境のために」(一九三四年) 208
四.一九三〇年代フランスにおける装飾芸術観の振り幅 213
第9章ポスター美術館の誕生(一九七八年) -現代フランスのポスター受容と文化政策 217
序 217
一.最初のポスター専門美術館 219
二.広告美術館へ 225
三.芸術概念の拡大と広告振興 231
結にかえて -ポスター美術館の現在 236
あとがき 239
─
註 1
起立工商会社は、明治時代初期、主として日本の美術工芸品を世界へ輸出した、日本の貿易会社。
明治6年のウィーン万国博覧会を契機に現地で結社され、明治7年に銀座で創業。
会社経営を通じた支援・育成により日本近代美術史、日本近代史に名を残す画家、工芸家、美術商を輩出したが、明治24 年に解散。
新学習指導要領に基づく3 観点「評価」の具体を読み解く!
各教科等の指導計画、学習指導案、指導要録等の作成に欠かせない!
各学校、各教師必読の国立教育政策研究所公式資料!
2021 年8 月に国立教育政策研究所教育課程研究センターより、高等学校版「『指導と評価の一体化』の
ための学習評価に関する参考資料」が公表されました。本資料では、学習評価の基本的な考え方や、
各教科等における評価規準の作成及び評価の実施等について解説しているほか、各教科等別に単元や
題材に基づく学習評価についての事例を紹介しています。本資料を参考とすることで生徒一人一人の
学習評価及び、学習評価を含むカリキュラム・マネジメントを円滑に進めるための手がかりとなります。
「指導と評価の一体化」を実現し、生徒たちに未来の創り手となるために必要な資質・能力を育むため
にも全教員必読の資料です。
一人でオーケストラを再現する、その目的を果たすため作った奇妙な楽器で、狂気じみた演奏を行う音楽家ガンバラ。唯一、酔ったときにだけ、天才的な演奏をすることができるとわかり、ある企てに巻き込まれていく…。フランスで本格的に音楽を論じた最初の小説といわれる表題作ほか、「音楽」と「狂気」が交錯する4篇を収録。
幅広い読者を持つ代表的な芸術総合雑誌
詩書画をはじめ、伝統文化の古典を幅広く紹介。48の原文抜粋と解釈で知る、古典の豊かさ。
ミュシャなどのアール・ヌーヴォーやアール・デコ、ロシア構成主義、シュルレアリスムなどさまざまな芸術運動と印刷技術の発達を関連させて作品を解説する。美術史的・デザイン史的に重要なポスターを100点以上収録。
従来の美学の概念を覆す書
美の消費と芸術の生産を美学はどう語ってきたのか、その結果、なぜ数学に遭遇せざるを得なかったのか。この2つの疑問にカント、ダントー美学から印象主義・表現主義への考察を踏まえつつ対峙する。
美学とは個人の快楽の自由を根拠とする哲学である。
目次
TABLE DES MATIÈRES
第1部
第1章 美の消費と芸術の生産 Consommation des belles et Production des arts
1 美の消費と芸術の生産 Consommation des belles et Production des arts
2 カント美学とダントー美学 Esthétique de Kant et Esthétique de Danto
3 印象主義から表現主義へ De l’Impressionnisme à l’Expressionnisme
4 美術史から美学の数理へ De l’histoire des beaux-arts aux mathématiques de l’esthétique
第2章 印象主義 Impressionnisme
1 カント美学 Esthétique de Kant
2 ルネサンスから印象主義へ De la Renaissance à l’Impressionnisme
3 撮像素子の発明 Invention du capteur d’image
第3章 表現主義 Expressionnisme
1 ダントー美学 Esthétique de Danto
2 フォーヴィスムとキュビスムから Du Fauvisme et du Cubisme
3 表現主義へ À l’Expressionnisme
第4章 美と芸術の市場 Marché des arts et des belles
1 美と芸術にデータはあるか Est-ce qu’il y a la donnée aux belles et aux arts?
2 美と芸術にコードはあるか Est-ce qu’il y a le code aux belles et aux arts?
3 美と芸術の市場 Marché des arts et des belles
第2部
第5章 美学の数理への具象化 Matérialisation de l’esthétique aux mathématiques
1 美学のマティエールとしての数学 Mathématiques comme matière de l’esthétique
2 美の消費 Consommation des belles
3 芸術の生産 Production des arts
4 美と芸術の市場価値 Valeur au marché des arts et des belles
第6章 群の作用 Action des groupes
1 群の作用 Action des groupes
2 部分群 Sous-groupes
3 等質空間 Espaces homogènes
第7章 ユニタリ群 Groupes unitaires
1 直交群 Groupes orthogonaux
2 ユニタリ群 Groupes unitaires
3 ユニタリ群の部分群としての直交群 Groupes orthogonaux comme sous-grpoupes
des groupes unitaires
第8章 射影空間 Espaces projectifs
1 無限遠点 Point à l’infini
2 射影空間 Espaces projectifs
3 等質空間としての射影空間 Espaces projectifs comme espaces homogènes
文献