従来の美学の概念を覆す書
美の消費と芸術の生産を美学はどう語ってきたのか、その結果、なぜ数学に遭遇せざるを得なかったのか。この2つの疑問にカント、ダントー美学から印象主義・表現主義への考察を踏まえつつ対峙する。
美学とは個人の快楽の自由を根拠とする哲学である。
目次
TABLE DES MATIÈRES
第1部
第1章 美の消費と芸術の生産 Consommation des belles et Production des arts
1 美の消費と芸術の生産 Consommation des belles et Production des arts
2 カント美学とダントー美学 Esthétique de Kant et Esthétique de Danto
3 印象主義から表現主義へ De l’Impressionnisme à l’Expressionnisme
4 美術史から美学の数理へ De l’histoire des beaux-arts aux mathématiques de l’esthétique
第2章 印象主義 Impressionnisme
1 カント美学 Esthétique de Kant
2 ルネサンスから印象主義へ De la Renaissance à l’Impressionnisme
3 撮像素子の発明 Invention du capteur d’image
第3章 表現主義 Expressionnisme
1 ダントー美学 Esthétique de Danto
2 フォーヴィスムとキュビスムから Du Fauvisme et du Cubisme
3 表現主義へ À l’Expressionnisme
第4章 美と芸術の市場 Marché des arts et des belles
1 美と芸術にデータはあるか Est-ce qu’il y a la donnée aux belles et aux arts?
2 美と芸術にコードはあるか Est-ce qu’il y a le code aux belles et aux arts?
3 美と芸術の市場 Marché des arts et des belles
第2部
第5章 美学の数理への具象化 Matérialisation de l’esthétique aux mathématiques
1 美学のマティエールとしての数学 Mathématiques comme matière de l’esthétique
2 美の消費 Consommation des belles
3 芸術の生産 Production des arts
4 美と芸術の市場価値 Valeur au marché des arts et des belles
第6章 群の作用 Action des groupes
1 群の作用 Action des groupes
2 部分群 Sous-groupes
3 等質空間 Espaces homogènes
第7章 ユニタリ群 Groupes unitaires
1 直交群 Groupes orthogonaux
2 ユニタリ群 Groupes unitaires
3 ユニタリ群の部分群としての直交群 Groupes orthogonaux comme sous-grpoupes
des groupes unitaires
第8章 射影空間 Espaces projectifs
1 無限遠点 Point à l’infini
2 射影空間 Espaces projectifs
3 等質空間としての射影空間 Espaces projectifs comme espaces homogènes
文献
<b>「地域の文化を継承し、芸術鑑賞に新たな道を開く」取り組みの事例</b>
日本の各地域に存在する有形・無形の文化・芸術資産は、そ
の保存や維持・継承において、自然災害や人手不足、維持費
用など困難な課題が増え続けており、存続自体が難しくなり
つつあります。
一方、こうした現状を打開すべく、最新のデジタル技術やICT
を活用し、文化資産等の存続と活用を図る新しい取り組みが
進められています。
本書は、地域の文化・芸術を守り、活かし、多くの人と共有
して広げていこうとする志を持つ人々の取り組みをクローズ
アップした事例集です。
<b>●本書掲載の事例(一部)</b>
・一般開示が困難な収蔵文化財の高精細レプリカを作成し、
時と場所を選ばず展示可能にした博物館
・コロナ禍で、劇場とネット配信を融合させたオンライン・
リアルという新たな演劇スタイルに挑戦した公演主催者
・警備員不足の課題を抱える「花火」開催に、ICTによる混雑
の可視化を取り入れ、人員の最適配備をめざす自治体
・名画を鑑賞できるくつろぎ空間を設け、入居者に憩いの場
の提供をめざす介護施設・デジタル版の浮世絵展示と和室空
間を設け、海外客に日本文化の再体験を提案する空港ラウンジ
・その他ユニークな事例を豊富なカラー写真とともに紹介。
シンボルを生み出し、これを操作することこそ人間と動物を区別するものであり、哲学に関心を抱くものは、その基礎をなすシンボルとその意味を認識しなければならないーー。アメリカにおける記号論の礎を築き、これを芸術の哲学に発展させた古典的名著。シンボル機能の結実である言語、音楽、美術、神話、祭儀などを具体的に論じる。
紙好き、文具好き、可愛いもの好きの女子に絶大な人気の包装紙専門店、レガーロ パピロ(福岡・東京)の包装紙デザインが、1冊の本になりました!
収録されたデザインは、6つのカテゴリー別に計100点。今では入手できないなつかしの廃盤柄も含まれています。
そしてなんと、収録した100点のうち、30点を専用サイトからダウンロードできるという購入者特典付き!
A4サイズ(200dpi)で出力できるよう設定してありますので、お好きなタイプの用紙に印刷して、レガーロ パピロのデザインを、
パーソナルユースで楽しんでください。
また、本の最初と最後に、実際の包装紙に近い風合いの用紙で口絵を綴じ込みました。こちらは切り取ればそのまま使えるようになっていますので、お楽しみに。
本の中では、著者でオーナー兼デザイナーの江藤明日香さんが、紙と自身のデザインについて熱く語っています。ファンの方は必見です!
フェルメール、レンブラント、ヴァトー、ゴヤの絵画と、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの音楽は、どんな共通性を持つのかー同時代的な背景の考察。
新学習指導要領に基づく3 観点「評価」の具体を読み解く!
各教科等の指導計画、学習指導案、指導要録等の作成に欠かせない!
各学校、各教師必読の国立教育政策研究所公式資料!
2021 年8 月に国立教育政策研究所教育課程研究センターより、高等学校版「『指導と評価の一体化』の
ための学習評価に関する参考資料」が公表されました。本資料では、学習評価の基本的な考え方や、
各教科等における評価規準の作成及び評価の実施等について解説しているほか、各教科等別に単元や
題材に基づく学習評価についての事例を紹介しています。本資料を参考とすることで生徒一人一人の
学習評価及び、学習評価を含むカリキュラム・マネジメントを円滑に進めるための手がかりとなります。
「指導と評価の一体化」を実現し、生徒たちに未来の創り手となるために必要な資質・能力を育むため
にも全教員必読の資料です。
横尾忠則の《動物》作品に、人気歌人・穂村弘が文章を添えた、豪華異色の組み合わせが実現した一冊。そして、読者みずから切り抜いて完成させる斬新な絵本です。「切り抜いてください。あなたの鋏(はさみ)で。」「動物園の動物」と「ひとりぼっちの都市生活者」各々の内奥に巣くう故郷への切ない想いが、切り抜かれた動物たちの輪郭が織りなす異界のような未知の絵画世界に解け出ます。
特集 備前 次世代の息吹
岡山県備前市伊部周辺で作られる無釉焼締めの備前焼は、約800年の長い歴史を持ち、戦後、5人の人間国宝を輩出している作家の層が厚い産地として知られている。そして現在の備前は、1970年代生まれを中心として、次世代を担う作家たちが台頭している。グループ展などで作品を目にする機会も増えてきた。代々続く陶家に生まれたり、実力作家に師事した人が多いが、伝統をただ守るのではなく、現代において土を焼くことの意味を改めて自分自身に問いながら制作に取り組んでいる。本特集では、そうした備前の次世代の動きとして、今までにない制作工程によって造形的な作品を生み出す伊勢崎晃一朗、現代的で軽やかな器を作る金重周作・陽作兄弟による陶工房 斿をはじめ、31作家に注目する。また近年、備前の町に新しくできた、作家たちによるギャラリーやカフェも巡ってみる。
詩書画をはじめ、伝統文化の古典を幅広く紹介。48の原文抜粋と解釈で知る、古典の豊かさ。
電子書籍市場の拡大により作品数が激増。漫画原作者の需要が大幅に高まっています。
そう、漫画原作者が足りない今がチャンスです! あなたもこのチャンスを活かして「漫画原作者」デビューしてみませんか!?
収録内容
第1章
原作付き漫画の制作工程/妄想をこの世にさらすための準備段階/ネタは化学反応だ/ゴミ箱のようなネタ帳から一本の連載作品が作られる/まずは身の回りを見渡してみる/
ネタの掛け合わせの段階で見えてくる方向性/キャラクターを作っていく/主人公の履歴書を作る/サブキャラを作っていく/キャラクター同士の掛け合わせで生まれる化学反応/
厄介な架空の世界/世界観で重要なこと/ネタを作っていく先に見えるもの/読者年齢層を強く意識する/主人公の足跡をたどっていくと物語が見えてくる/冒頭三ページで勝負を懸けろ!/
物語全体を俯瞰で捉え、山場をイメージする/山場の考え方/伏線の考え方/エピソードはセンスと絵で見せろ/世界観もエピソードで伝えるetc…
第2章 執筆編
書き方・機材は自由//漫画原作の書き方例/シーン概要/ト書き/セリフの種類と原作での書き方/最初の一行がどうしても書けない/
冒頭三ページの取りかかり方/キャラクターは無駄なセリフは言わない/キャラクターたちが動き出すと、プロットからズレてくる/推敲の重要性/あれ!? 何だか面白くないぞ…この原作/
演出の問題点を洗い出す/山場に向けた演出方法を考える/キャラクターの演出を見直す/キャラクターに細かい演出を施していく/時間を操れ/そのフキダシ、ダラダラ読ませてないか? 会話劇になっていないか?etc…
第3章 デビューと連載編 持ち込みをしよう/持ち込みで用意するもの/電子書籍で連載デビューを目指せ/ただの主婦が、独自の作風を持った原作者に成長!/持ち込み原稿に反応が来たぞ!/
仕事のオファーが来た! 初連載は全力で!/タイトルは流行りとセンス/4話目以降の展開は、実際の漫画原稿を見てから再考する/連載中に陥りやすい罠、それはワンパターン/ワンパターン打破のためのカンフル剤/育つサブキャラクター/
物語は続けるより終わる方が簡単だ/最終回を見据えたネタの場合/漫画家の長所を慎重に見極めろ!/専門分野を活かせれば仕事の幅が広がる/ネーム原作という手法と勉強法/漫画原作者という仕事が面白くてたまらない!etc…
第4章 漫画原作者として生きていく!編 書きたいジャンルと書けるジャンルは違う/原作者に求められるのはキャラクター作りだけではない/お金と契約の話/これからの漫画原作者のあり方を考える/新たな感性を持った原作者が求められる/最後に……
昨年東京・丸の内の「三菱一号館美術館」で開催された回顧展には、女性を中心に大勢の来場者が訪れました。
そんな今注目の上野リチのデザインやアートの数々が、満を持してレターブックとして登場!
どのページをめくっても、今なお斬新さを感じるデザインに目を奪われること必至です!
レターブック初! 巻末に使い勝手のよい「ミシン目入り一筆箋」収録。
音楽や舞踊、演劇に代表される舞台芸術は、アーティスト(演奏家)と聴衆が「その時間」「その場」を共有するという点で、他の芸術とは異なる運営上の特色や難しさを有している。本書は、舞台芸術の中でも特に音楽に焦点をあて、「芸術」(art)概念が変化した現代において、その魅力を、より多くの(かつ多様な)聴衆といかに共有できるかという観点から、人的体制のあり方や、運営を担うマネジメント人材の育成のしくみ作りについて、具体例をもとに論じる。コンサート(音楽祭、プロジェクトなど)の効果的な運営のあり方や、望ましいマネジメントの方向性についての新しい可能性を提示する。
章立て:序章として明治・大正前半期をまとめる。1930年代以降、10年間を一区切りとし、第1章から第7章まで各ジャンルを論じ、各章の冒頭にその時代状況と芸術のかかわりについて解説。終章として2000年代にも触れる。「美術」を中心に幅広く芸術ジャンルを扱い、解説。ジャンルは、美術、版画、イラストレーション、写真、工芸、デザイン、ミュージアム建築、実験映像・アニメーション・マンガ、いけばな、パフォーミングアーツ、書の11項目。各章本文は作家を中心に名鑑的に扱い、作家紹介は略歴と掲載作品の解説を主とし、カラー図典として活用できるように構成。巻末に「資料編」として、年表、図版リスト、人名索引他を付す。
言語と文学に対する構造主義的アプローチが生まれ展開していく中で主導的役割を果たし、20世紀の「人文科学」を形成した独創的思想家の一人として、また革新的な言語科学の探求者・文学研究者・記号学者としての多様な側面を示す論考を集成。
猫の足跡のついた弥生土器が発見された。現存最古の猫自慢は宇多天皇の日記。平安時代は猫の鳴き声を「ねうねう」と書いた。妖怪「火車」の正体は猫? 鹿児島県には猫を祀った猫神神社がある。などなど、古今東西の猫を愛した人たちの話から、怖い猫のお話し、猫にまつわる神社のはなしまで。日本の歴史に詳しい日本宗教史研究家にして愛猫家の著者による、古代から現代までの猫にまつわるエピソード集。