具体的なエピソードから、国家語と地域語、国語と方言、漢字問題、少数言語といったテーマを考える。言語を階層化し、過去の言語を理想化したり、ことばの変化を嫌悪する立場と対決し、ことばの自由をもとめて、切実にときにはユーモラスに議論は進んでいく。ことばと社会を考えつづけてきた、たたかう言語学者のエッセイ集。
サラリーマンから転身し、天職を手に入れた著者が伝授する翻訳者になるためのハートとスキルとアイテム。
近年とくに関心の高い「認知言語学」について、基礎となる関連領域も含めた重要用語を取り上げ、具体例とともに詳解する。それぞれの用語を理解するだけでなく、各見出し語に挙げられているクロス・レファレンス項目をまとめて読むことによって、多分野に広がりのある認知言語学の全体像を展望し、また、その中心となる考え方を得ることができる。認知言語学を知るための事典。
小学校への英語教育の導入が関心を集めているが、子どものころから英語を学ぶ利点とは何だろうか。英語と日本語を同じように身につけることはできるのだろうか。バイリンガルの言語世界とは、いったいどのようなものなのか。自身三人の子どもをバイリンガルに育てた言語人類学者が、どうしたらバイリンガルになれるのか、二つの言語を学ぶと混乱しないのかなど、さまざまな疑問に答えつつ、日本人がバイリンガルになることの意味を考える。
本書は意味に焦点をあて、語・句・節・文だけでなく、文を超える談話や言説をも対象にしている。
本書は、幹事や司会者が実際に活躍するいろいろな場面を想定し、その局面局面、要所要所で行わなければならない準備、司会ならではの言い回しなどを実例で、わかりやすく紹介している。
翻訳家・愛猫家として名高い著者が、辞書を読みよみ、ビールを読みのみ、口とマウスを動かして、ことばの世界に没頭する。ポチの語源に回文指南、酒と将棋と麻雀、競馬…。多彩なテーマと切り口で辞書を読物としてとらえ、ことばのエッセンスを紡ぎ出す、読んで愉しむエッセイの名品、81篇。
立場・状況別の豊富な文例で、スピーチの基本がわかる!秘訣+ネタで、スピーチのポイントがつかめる!文例データベースから、オリジナル原稿が作れる。
日本における英語など第2言語を習得する際、学習者は、性別、年齢、第1言語の別を越えて、驚くほど似かよった文法上の誤りを犯します。これは、「第2言語習得」のプロセスが、ある種普遍的特性を持っていることを逆説的に暗示しているにほかなりません。本書は「学習者の頭の中で起こっていること」を理解した上で、効果的で効率よく「英語」を学び、教えるために、言語習得のメカニズムを平易に説き明かします。発売以来、世界各国でベストセラーの地位を維持し続けているユニークな一冊。
カナ漢字変換という新しい発想法で、ワープロを生みだした東芝の技術陣。本田技研では、ベルギーで「ノウハウ・ゼロ」から工場づくりに奔走したスタッフや、従来の常識をくつがえす「4輪操舵」に取り組んだ技術者がいた。世界に飛躍する企業には、すぐれた戦略とそれを支える現場の「底力」があったー。
一七九八年の「発見」以来、カモノハシがどのように科学的分類学のカテゴリー体系に位置づけられて行ったか、八十年を超える契約交渉の、認識と知識の弁証法の過程が明らかになる。さらに架空の町ヴァンヴィル、謎の生物サルキアポーネ、一人の人物になりすます一卵性双生児ジョンとボブ、分析哲学者との結婚を望むナンシーなどが、百科事典的知識と辞書的能力、真偽と解釈、契約と交渉、指示、類像性、鏡像、代理刺激をめぐってにぎやかに登場する。
訳詞家/翻訳業に携わる人、目指している人に役立つ情報が隅から隅までギッシリ詰まった超ヘヴィー級の語学書が誕生。今もっとも多忙な訳詞家がはじめて明かす、訳詞の世界のすべて。
地域ボランティアの代表といえば、町内会や自治会活動。そして、個々の活動に欠かせないのが、会長や役員の挨拶・スピーチだ。すぐに役立つ例文が満載。
本書は、知覚心理学、認知心理学、心理言語学、コミュニケーション工学、人工知能、オーディオロジー、言語病理学など、多くの学問分野の知見から成り立っている。音声知覚の分野における実験、概念、理論についての格好の入門書であり、人間が音声をどのように知覚するかについての基本的事項をバランスよく、またわかりやすく解説している。