夏も近づく八十八夜。野にも山にも若葉がしげる。古い歌を口ずさむたびに、亡き母の言葉がよみがえる。「一年のうちで、いちばん美しい季節が八十八夜の頃。あなたの人生の八十八夜を大切に…」加納妙子、23歳。この美しい季節を無駄にすごせない。殺風景なオフィス、平凡な男たち、ありふれたOL生活に別れを告げようと思った。
改革が実践され、緊張緩和外交を推進するソ連だが、日ソ関係には“北方領土”という厚い壁が立ちふさがる。斯界の権威が、その歴史的経緯を明らかにし、新たな展開への道筋を探る。
真夏のある夜、キャサリンと浜口は宏壮な屋敷に住む莫大な資産家の未亡人、水尾マユの晩餐会に招かれた。ところがその夜、マユの養女の1人が何者かの手で毒殺された。やがて第2,第3の魔の手が屋敷を襲って行く…。一方でマユの息子と名乗る男が出現し、水尾家の遺産を巡め相続争いは一層、深刻になって行った。謎の連続殺人事件を追う名コンビ、キャサリンと浜口を待ち受ける思わぬドンデン返しとは…京都の豪邸を舞台に繰り広げられる莫大な資産をめぐる争い。トリックの女王が描く華麗なる長編ミステリー。
どん底からはい上がり、世界有数の女性実業家となったエマ・ハートも、今や80歳を目前にしている。彼女が一代で築き上げたビジネス帝国の大半は、優秀な孫たちに引き継がれていた。新たな世代の中心となったポーラは、エマの初恋の人の孫、ジム・フェアリーと結婚し、充実した日々を送っていた。だがそんな時、一族の中に再び裏切りの気配が。さらに、ポーラとジムの生活にも、微妙な変化が訪れる。若き彼らの事業、恋、そして夢の行方は?ロマンス小説界の旗手、BTBの最高傑作『女資産家』第二部、華やかに登場。
本書は日本中毒情報センターに勤務する薬剤師達が日常の情報提供活動の中で培ってきた急性中毒処置に関する知識の集大成であり、今回の改訂では家庭で頻用される化学物質、OTC薬などを中心に54項目の化学物質についての毒性情報と中毒処置のノウハウを追加。
著者は、東京から、茨城県八郷町の田んぼに通うようになって、もう八年になる。思いがけず出会った地主さんの好意で、ささやかに、五畝の田んぼでお米づくりをしている。本書は、この間著者が学んだ田んぼの基本の「き」、そして「週末通いの田んぼ」だからこその私の試行錯誤をまとめてみたものである。
種類と分布、体内のしくみ、生態から名前の由来、水田での除草効果、飼育・観察の方法までこの一冊でカブトエビのすべてがわかる。
キリストに仕える聖職者にして女装者、全財産を失うほどの賭博狂にしてアカデミー・フランセーズ会員-300年前、ルイ14世の時代のフランスで優雅に生きた畸人、アベ・ド・ショワジーの奔放な生涯をたどる。
本書では、農薬に関する基礎的知識を平易に解説するとともに、農薬がどのような対象病害虫・雑草に効果があるのかを羅列するのではなく、どのようにしてその効果を発想するのかという作用機構を生化学的・有機化学的にできるだけ詳しく説明するように務めた。特に、近年の分子生物学的研究手法の発展により明らかにされてきた農薬と作用部位との相互作用についての最新の知見も紹介している。また、今後、植物保護技術において重要な地位を占めることになるであろう遺伝子組換え植物と生物的防除にも相当なスペースをさいて解説している。
冥王ハーデスとの死闘を制したものの、小宇宙を使い果たし廃人同様の星矢。静養のため沙織と暮らしていたが、その平穏も長くは続かなかった……。2004年2月劇場公開作品がDVDで登場。
改正農薬取締法後の最新の除草剤約500のデータを整理、収録。「発酵粗飼料用稲栽培」や新剤型の「少量拡散型粒剤」を盛り込むなど、旧版を一新。種類、発生生態、見分け方など的確な除草剤選びを導くための生きた雑草知識を紹介。今回新たに帰化雑草、除草剤抵抗性雑草も納める。水田編では栽培様式別に、畑地編では作物別に効率的な雑草防除の着眼点、薬剤選びの実際をガイド。耕種的防除法や薬害・環境対策も新たに解説。使い方一覧表は旧版を全面的に改め、作物の生育ステージ、対象草種別に除草剤が選べるよう掲載。また畑作物や果菜類では、除草剤の適用作物一覧表も付けて、除草剤選びの活用度を高めた。同系剤の選択判断に便利な成分別除草剤一覧を巻末に収録。