本書では、結晶成長の基本ストーリーを、物理の普遍的な見方に基づいて説明する。その際、数式はできるだけ初等的な範囲に抑え、図の助けを得ながら、計算も一つ一つ追え、物理の理解もできるように心がけた。また、添字や記号が多いので、それらの意味を索引の前に表としてまとめ、読者の便をはかった。
身の回りの熱から、ブラックホールのエントロピーまで、なっとくしながら理解できる。熱と温度はどう違うのか?エントロピーとは?マックスウェルの悪魔はなぜいないのか?まだ、もやもやしている人に最適の再入門書。
本書は、米国で大好評の学部学生向けの教科書、Raymond Chang, “Physical Chemistry for the Chemical and Biological Sciences”の全訳である。物理化学の法則と考え方を学ぶと同時に、有機化学、無機化学、分析化学、材料科学を理解するための基礎として、さらに超分子、酵素、光生物学、生体膜、核酸など生体分子系にも適用できるように配慮され、基礎知識を手際よく整理しまとめた教科書としてほぼ完璧な内容となっている。また最新の話題や物質も取上げ、各章には多くの問題が、巻末には解答も付けられている。さらに数学的な基本公式や誘導に必要な式も整理されていて、教科書として現代物理化学の一つの手本になるものであるように思われる。化学を専攻する学部学生、 狩び生命科学や物質・材料科学を専攻する学部学生の立場に立って平易に書かれている物理化学の教科書である。
本書の特徴は、できるだけ数式を使わずに平易に解説していることだが、もう一つの特徴は自動車を教材にして取り上げ、自動車のしくみや先端技術を通じて、機械工学の面白さがわかり、基礎並びに専門的知識を修得できるように編集している点である。
過去問をベースとした頻出分野別構成。
21世紀のキーテクノロジーとして、世界の開発競争が激化しているナノテクノロジーの中で、本書はナノコンポジットと配合技術にスポットを当て、ナノテクの活用を浮き彫りにした。開発のスピードが加速しているゴム材料のナノコンポジットと配合技術について、最新の情報と配合設計を提供するものである。
本書は有限要素法の定式化からバルク加工の計算結果までを総合的に解説し、有限要素法を勉強する大学院生、有限要素法を使用する技術者を対象としている。
ごみの収集と処理、リサイクルのようすを調べる。小学校中学年以上。
本書は、最近の半導体デバイス物理と作製技術のほとんどを網羅した入門書である。デバイス形成の各段階において、評価と作製技術の理論と実際が集積回路に重点をおきつつ述べられている。
本書は、21世紀を生きる人類が解決すべき地球環境問題とその対策となる技術について解説し、さらにそうした技術の基礎となる物理化学の基礎知識についてやさしく解説したものである。
物理化学は、化学の基本となる法則や理論を対象に研究する分野である。これらの基礎を理解することは、化学を、あるいは物質について学ぶ上できわめて重要である。本書はこの目的のために、理系学生を対象に書かれた大学初年度の教科書あるいは参考書である。
本書では現在の産業界の技術動向を考慮して、機械工学を学ぶ学生および一般技術者に必要な実験・実習をテーマに取りあげている。各章は機械工学の分野別に、材料工学、流体工学、熱工学、機械工学、メカトロニクス、機械工作、および数値実験などの分野から構成されており、各章のはじめにテーマがどの観点から選択されたのか、さらにはテーマ間の関連はどのように考えたらよいのかが丁寧に解説されている。
本書においては、種々の形状記憶材料についてそれぞれの機能特性を紹介し、機能特性の発現条件とその評価法、機能特性の有効な利用方法、機能特性の使用限界、形状記憶素子の設計法および機能特性とその応用例を述べる。さらに、形状記憶複合材料および今後の課題について紹介する。このように各種の形状記憶材料について、その機能特性と応用を詳しく説明している点は他書に見られない本書の特色である。
初版を刊行して以来、多くの読者に支持され、版を重ねることができたが、早くも10年を経過した。もとより、本書のような内容は、十数年の間に変化するものではないが、その間に寄せられた質問なども勘案して、この際に、内容を全面的に見直し、新訂版とすることとした。改訂にあたっては、最初に0章として、物理化学量の単位に関する事項を解説した。また、例題や問題についても検討し、若干の新問題を追加した。