実務上の判断が難しい貸付金債権に焦点を当て、51の事例を掲げて各種論点を整理し、評価上の留意点を徹底的に解説。悩ましい評価の必要性の可否、適正な評価額の算定等について、各種論点ごとに裁判例・裁決例を基に詳細解説。
第1章 評価通達に定める貸付金債権等の評価
1 評価の原則
2 評価の特例
3 評価の特例適用時の判断基準
(『その回収が不可能又は著しく困難であると見込まれるとき』に係る法令解釈等)
第2章 貸付金債権等の評価をめぐる諸事例
1 貸付金債権等の認定(存在の有無、元本の範囲)
2 貸付金債権等の回収不能の判断〈形式基準〉
(『次に掲げる金額に該当するとき』の意義)
3 貸付金債権等の回収不能の判断〈実質基準〉
(『その回収が不可能又は著しく困難であると見込まれるとき』の意義)
4 貸付金債権等の回収不能額の計算
(部分評価(一部評価不要)を行うことの可否)
5 貸付金債権等の放棄とみなし贈与課税
6 貸付金債権等の評価もれと重加算税の賦課決定処分
7 貸付金債権等の評価と手続関係
8 その他諸項目
附録 法令通達等
相続税法
財産評価基本通達
東大入試の傑作問題を通して、化学の面白さ、考え方の凄さに迫る!
東大(東京大学)の入試問題は世界最高峰とも言われています。
化学に限ってみても、由緒正しく、工夫された問題が多く出題され、その内容は、身近な技術、新しい科学技術、生命現象、環境問題、化学史、物理化学など多岐にわたります。
本書では、東大の化学の入試問題を解くと、どんなに面白いことがわかるのかを解説しています。問題の考え方や解き方も説明しますが、同時に、得られた結果がどのようなことを示唆するのかという点を重視し、高校化学を深く味わえる内容となっています。
第1章 物質が教えてくれる過去・現在・未来
第2章 身近で役立っている物質の原理
第3章 生命現象と化学
第4章 科学者たちの苦闘
第5章 より役立つ物質の発見と合成
第6章 環境問題と化学
第7章 物質の合成と分離
第8章 物理化学の方法
わが国戦前の空間はどのように編成されてきたのかーー。
それは重要な研究課題であるにもかかわらず、従来、個別の事業史の議論にとどまる傾向にあった。
本書はそうした状況を乗り越え、日本の近代化過程という歴史全体のなかで議論することを掲げ、インフラストラクチャーと制度や政治、あるいは共同体などとのかかわりを考究。建築史、都市計画史、土木史、造園史、歴史学など歴史的研究に携わる一線の研究者が、広くわが国の空間変容の実相を描き出す。
序章 近代日本の空間編成史の試み(中川理)
第1部 切断か継続か
第1章 東京市区改正計画の具体化に関する一考察(松山恵)
第2章 開港地建築家ブリジェンスの足跡(大田省一)
第2部 併存する統治
第3章 「軍都」の形成と都市基盤ー第九師団管下金沢の事例を中心にー(本康宏史)
第4章 神戸背山の開発と風致保護ー部落有林野の解体と山地の近代化ー(山口敬太)
第5章 財閥組織と都市経営ー三菱財閥の「丸の内」-(野村正晴)
第3部 統制的システムの構築
第6章 基盤編成の一九三〇年代ー昭和恐慌下の三陸漁村と津波復興(青井哲人・岡村健太郎・石榑督和)
第7章 戦時下広畑一帯の工業開発と新興工業都市計画(中野茂夫)
第8章 植民地期「京城」の工業都市化と都市計画(石田潤一郎・金珠也)
第4部 システムの内と外
第9章 近代都市計画の技術的基盤ー土木技師・梶山浅次郎にみるその体現ー(木方十根・味園将矢)
第10章 朝鮮巨大電源開発の系譜ー大井川から赴戦江へー(谷川竜一)
第11章 郊外住宅地開発に見られた方位観と寺院の誘致(中川理)
第5部 非公共の回収
第12章 植民地朝鮮の公設洗濯場の施設計画をめぐって(砂本文彦)
第13章 帝都における風致地区(丸山宏)
第14章 風景の「近代化」-瀬戸内海風景の発見と創建ー(小野芳朗)
あとがき/索引(人名・事項)/執筆者紹介
「江戸無血開城」は、西郷隆盛と勝海舟の江戸での会談で実現したというのが「定説」になっている。ところが驚くことにこの「定説」を史実として証明する史料が見当たらないのである。本書の目的は、史料に基づかないこの「定説」を究明すること、すなわち「無血開城」の真実を解明することである。
本書は、働く人のストレスの改善に向けて、日本を代表する自動車会社・グループ会社に勤務していた専門分野の異なる3人の執筆者が、それぞれの視点からマネジメントの方法を展開しています。
田村隆はメンタルヘルスとストレス分野での理論と実務経験、井上有史はレジリエンスや会社を元気にする改善活動、東出和矩は方針管理、日常管理、ナレッジマネジメントというマネージメントスキルの経験を結びつけることによって、読者、特に管理職の方に役立つことを目的として執筆しました。
目次
第1章 新しい流れ
3つの課題/心の病の広がり
第2章 投資回収の仕組み
メンタルヘルス、メンタルマネジメントからウエルビーイングまでの費用/どのようにリターンが得られるようにするのか
第3章 実務的方法【対個人編】
他人の意見も聞いてみよう/できるかどうかではなくどうすればできるかを考える/見方を変えてみよう 他
第4章 実務的方法【対組織編】
メンタルマネジメント中期計画/プロセスを責めて人を責めない考え方/上司の仕事は従業員の仕事を支援すること 他
第5章 日常の行動指針【管理職編】
ワンランク上を目指す上司が常用する 脱!指示命令策 STEP1〜STEP5
第6章 日常の行動指針【担当者編】
「会議時間半減だ!」と、上司から(会社の方針や空気が変わり)/何の方策も示さずに、いきなり指示される/たかが会議、されど会議、やり方改善で驚くべき多様効果が! 他
第7章 推進方策
コミュニケーション/43. V字回復したい会社の方へ!成功パターンから学べる勘・コツ その1〜その6 他
本書は、二次電池への関心が高まりつつあった1994年に、二次電池を取り上げ、材料をはじめとした技術動向をまとめ、また、より効率的な回収システムの構築を目指すニッケル・カドミウム蓄電池の、リサイクルの現状と今後の課題についても解説することを目的として、刊行したものの普及版である。
豊かな暮らし,ひずむ社会
暮らしとごみの切っても切れない社会的課題.急速な経済発展は中国社会を大量生産,大量消費,大量廃棄の時代にしたが,中国ではどのような環境衛生政策を行っているのか.中国の都市における生活ごみ分別事業を事例に取り上げつつ,地域社会のあり方について分析する.
第1章 中国都市生活ごみの分別収集・処理事業の展開とその傾向
はじめに
1 中国都市部における生活ごみの分別事業の導入と発展過程
2 中国都市部における生活ごみの分別管理政策と諸制度
おわりに
第2章 青島市の都市生活ごみの分別回収・処理の公共サービス体系とその特徴
はじめに
1 中国固形廃棄物汚染環境防除法が定める固形廃棄物の概念
2 青島市の生活ごみ収集・処理サービスの対象と範囲
3 青島市市街区の生活ごみの分類と排出・処理のフロー
4 青島市の生活ごみの収集・運搬・処理における政府間及び官民間の役割分担
おわりに
第3章 西安市の生活ごみ分別政策の展開
はじめに
1 西安市の生活ごみ分別の展開
2 西安市生活ごみ分別管理に関する政策体制
3 西安市とその他の都市との比較
第4章 江蘇省儀征市における生活ごみの公共サービス体系の事例研究
はじめに
1 都市部の生活ごみの収集、運搬、処理に関する政策
2 儀征市の現状と取り組み
3 儀征市の生活ごみの収集、処理体系とその特徴
おわりに
第5章 中国の観光廃棄物に関する研究ーー湖南・鳳凰古城を事例に
1 環境意識と環境行動の定義
2 鳳凰古城における観光ごみ問題意識調査
3 観光客のごみ問題意識調査の結果と考察
おわりに
第6章 青島市における生活ごみ分別に関する住民意識調査
はじめに
1 調査・実施状況
2 調査結果
3 生活ごみ分別における公共参加の課題
4 青島市における生活ごみ分別制度への提案
おわりに
第7章 青島市における生活ごみ分別・減量の環境教育に関する考察
はじめに
1 ごみ分別の背景
2 青島市のごみ分別の実施状況
3 青島市におけるごみ分別・減量の環境教育に関する調査
4 環境教育活動の推進のために
おわりに
第8章 台湾における廃棄物資源リサイクルと再利用に関する政策分析
はじめに
1 廃棄物管理政策
2 廃棄物資源リサイクルと再利用
3 廃棄物管理政策の評価と循環経済への課題
おわりに
第9章 持続可能な資源管理から循環経済へーー台湾の実践
はじめに
1 持続可能な物質管理と循環経済
2 台湾の廃棄物処理政策
3 原材料投入と希少資源の現状
4 循環経済戦略の開発と促進
おわりに
人類にとって宗教的現象とはいったい何か、人類史という壮大なスケールのなかでその展望を企てた本書は、20世紀を代表する宗教学者・エリアーデが最晩年に遺した畢生のライフワークである。この古今未曾有の偉大な業績は、仏教、キリスト教、ヒンドゥー教といった個々の宗教の理解を助けるばかりでなく、人類が創造した宗教そのものの姿を見事に描きだしている。文庫版第2巻は、ヴェーダの神々、ギリシア宗教、オリュンポスの神々と英雄たち、ザラスシュトラ、イスラエルの宗教、ディオニュソスの密儀までを収める。
「仕事だけじゃイヤ!」「でも家庭だけに収まるのもイヤ!」そんなワガママを叶えてくれる粗利600万生活。仕事とプライベートをバランス良く保ちながら、充実した人生を送るための「粗利600万」を確実に手に入れるノウハウのすべて。
<b>福祉用具と住宅改修についてわかりやすく解説</b>
<b>制度上の根拠も示しつつ、実務に役立つよう編集</b>
介護保険の給付メニューのなかでも独自の特長を持つ「福祉用具貸与」「特定福祉用具購入」「住宅改修」について、実務に役立つ情報をまとめました。
制度の全体像をわかりやすく解説するとともに、根拠法令や通知を原文で掲載し、詳細を確認できる内容となっています。
制度解説に加え、福祉用具・住宅改修の基本的な内容について、その様態や用途、対象者への適用、使用方法等も解説しています。
福祉用具専門相談員や介護支援専門員、またリハビリテーション関連職や建築士などの専門職の方や、保険者(市町村)で業務を担当される職員の方にお勧めしたい一冊です。
金言至言の宝庫として名高い海舟の談話集『氷川清話』、西郷の語録『南洲翁遺訓』をテーマごとに分類して比較・対照を試みた意欲作!
はじめに -勝海舟と西郷隆盛の英知に学べー
序章 江戸開城談判
第1章「坦々たる大道のごとく 〜自己修養の道」
第2章「円転豁達の妙境 〜こだわりを捨てる」
第3章「一時も休まず進歩すべし 〜現状を打破する」
第4章「人は捨つべきではない 〜海舟と西郷の組織論」
第5章「処世の秘訣は誠の一字〜過去・現在・未来」
おわりに
カバーイラストは荒木飛呂彦描き下ろし!
評伝を積み重ねて描く、本邦初の本格的アジア通史全編書き下ろし。
「アジア」と名指される広大な領域を、東西南北、古代から21世紀へと、縦横無尽に駆けめぐる。
現代のアジア史研究の第一人者である編集委員たちと、東洋史研究の伝統を継承した人々が、古代から21世紀までを展望し、圧倒的個性を掘り起こす!
「月報」エッセイ・内田樹
ナーガールジュナ/ブッダゴーサ/苻堅/昭明太子/
蕭皇后/文帝(楊堅)/広開土王/長寿王/武寧王/
真興王/厩戸王子/金春秋/神文王/天智天皇/ムハンマド/他。
大局観と人間関係を重んじた子・海舟。奔放不羈、無頼三昧の父・小吉。二代の江戸っ子回顧譚。
出逢いと別れの異世界修学旅行、最終日!
異世界修学旅行、そして伝説へ!
修学旅行の最中に突如飛ばされてしまった異世界で、王女プリシラと共にクラスメートを捜しながら修学旅行を続ける沢木浩介たち二年一組。
ついに、残るクラスメートはあと一人。
そしてその最後の一人、山田という少年は、大方の予想通り、浩介たちより先立ってこの世界にやってきて、魔王を倒し、世界を平和に導いた勇者となっていた。
世界を救った勇者は、やがてもとの世界へーー日本へと還っていく。
そんな、この異世界で何度も繰り返された筋書きをなぞるはずだったが、事態は予想外の方向に進んで……。
「ぼ……僕は、日本には還らない! この異世界で、これからも勇者として生きていくんだ!」
帰還を拒否する勇者山田を何とか連れ戻そうと、異世界を巻き込んだ最後の大騒動が幕を開ける!
そしてその最中、浩介は旅の終わりが近いことを意識する。
「おぬしらは、日本へ還っていってしまうんじゃよな。妾を置いてーー」
クラス全員揃っての日本への帰還ーー異世界修学旅行の終わり。
それは、プリシラとの別れでもあった。
異世界から日本へ還ってゆく修学旅行生たちの異文化コミュニケーションコメディ、第七弾!