復興でもなく、まちづくりでもなく、日常の暮らしを取り戻し、つくりだした20年。
2004年10月23日に発生した新潟県中越地震から20年、新潟県小千谷市塩谷集落で取り組んできた研究・実践・教育活動から、集落の〈復興〉を映し出す。災害復興は一人一人の住民の暮らしに根ざした長期的な取り組みであることを実証するとともに、被災を機に深刻な過疎高齢化に見舞われた集落が、古来の文化や伝統を大切にしつつ外部者を受け入れて、いきいきとした暮らしを立て直していく足跡を追う。
第1部 山間の集落で向き合った〈復興〉
第1章 塩谷集落
第2章 中越地震の影響
第3章 塩谷を分析する視点:キーワードと文献
第2部 塩谷〈復興〉への実践知
第4章 初夢ワークショップ
第5章 刈羽への手紙
第6章 二十村郷盆踊り
第7章 学生企画の展開とその拠点整備
第8章 塩谷分校
第3部 集落と共に過ごした学生たち
第9章 地域と向き合って見えたこと 〜東山地区・塩谷集落との10年間〜
第10章 知らない者として
第4部 研究と実践の二分法を超えて
第11章 未消滅集落、塩谷での「輪唱」の知
第12章 塩谷を「研究」すること、そして集落の行く末
第13章 塩谷への想い 〜共生的実践の場に惹かれて〜
(小学校中学年から)剣術と学問を学び、咸臨丸で日本人として初めて太平洋を渡った勝海舟。開国をせまられる幕末の日本を率いた立役者の生涯を描きます。
グループ経営、グローバル展開を行う企業の資金管理効率化、ガバナンスの高度化を実現するキャッシュ・マネジメントの仕組みを詳説。CMSの開発・運用に携わってきた著者が、企業財務責任者へのインタビュー調査結果を基にCMSの運用事例や課題を解き明かす。
取引先のリスク管理は、「取引先の与信調査」、「債権保全」、「債権管理」、「債権回収」の各段階の管理が重要である。本書では、取引先との間に発生したトラブルの解決方法について、具体的にわかりやすく解説。
1級公式テキストに完全に準拠。最新の出題傾向に対応!直近の過去問題を掲載した東京商工会議所が発行する唯一の公式問題集。論述試験のポイントを詳しく解説。
第一次大戦の敗戦から間もない1919年、ドイツ・ヴァイマールに革新的な造形学校がつくられた。その名も「バウハウス(建築の家)」。創立者グロピウスの宣言「あらゆる造形活動の最終目標は建築である。建築家、彫刻家、画家たちよ、我々は手工作に戻らなければならないのだ」の言葉に触発された才能ある若者たちが、世界中からこの学校を目指してやってきた。
ドイツの伝統的な職人養成制度に倣い、教師・技術指導者・学生を、マイスター・ゲゼレ・レアリングと呼び、教師たちは知識や技術だけでなく、感覚、感情、精神にも働きかける全人的な教育を志向して、独自の授業を開発した。それゆえバウハウスでは、学生も教師も一緒になり、パーティーやお祭り、演劇や演奏会の活動にも熱中した。
グロピウスの理念に応じ集まった綺羅星のごときマイスターたち、ファイニンガー、イッテン、クレー、カンディンスキー、シュレンマー、モホイ=ナジ… 誰もが芸術上新しい道を歩もうとしている人々だった。そして、この共同体に暮らす学生たちは、男子は長髪、女子はミニスカートにショートカット、襟もつけず、靴下もはかずに町を歩き、ヴァイマールの人たちから「バウハウス人」と呼ばれていた。
この書には、そんなバウハウス人、55人の生き生きとした証言・追想が収められている。両大戦間期、デッサウへの移転を経て、14年の間だけ実現したこの伝説の造形学校の日々を物語る、かけがえのない記録である。
直近3回分の全問題・解答・解説を収録!制度・基準の改正を設問と解答に反映!「問題別正答率表」で、正解の容易な“取る問題”が一目でわかる!
変化し続けるビジネス活動を描写するためには、会計基準をはじめとする会計ルールにも相応の対応が必要となる。その結果、多くの会計基準が生み出され、複雑で詳細な会計処理が財務会計の領域に盛り込まれた。この変化は財務会計の学習に2つの問題をもたらしている。それは、第一に、新しい会計処理が増加したことに伴い、学習のボリュームが飛躍的に増大したこと、第二に、新しい会計基準の会計処理が追加されたことで、銃らからテキストで採用されてきた記述体系を用いて全体を説明することが難しくなったことである。
こうした背景を考慮して、本書は『簿記の思考と技法』を学び終えた学習者を対象として想定し、財務会計の領域に正しくアプローチできるようになることを企図して、以下の三つの点に留意した。第一に、「財務の思考」と「会計の思考」とのリンケージを考慮して、それらの結びつきを必要に応じて統一的視点から説明すること。第二に、会計ビッグバン後に公表された膨大な会計基準と、複雑化した制度会計のルールを一通り網羅しつつ、可能な限り体系的な視点で簡潔に説明すること。第三に、従来から良質なテキストで行われているような説明手法を踏まえて、その後の実務や研究にも役立つ論点・視点を整理して提示すること。
契約の基本、契約書のつくり方から、手形・小切手の知識、債権回収のノウハウまで営業マンのリーガルマインドを強化する知識をコンパクトにわかりやすく解説。
経営者が会計を考慮せずに戦略の策定・実行を行うと、成果が得られず非効率的な投資が行われるリスクが生じる。本書では、事例を基に経営戦略と会計制度のつながりについて解説する!
第1章 事業拡大戦略(M&A)
1.販売アイテムを拡大するために他社の事業と統合する方法
2.企業を高額で買収した時の超過収益力の処理
第2章 投資戦略
1.新工場を建設する際に考慮しなければならない費用
2.研究開発費の回収方法
3.さまざまな状況の子会社で構成されているグループ会社のマネジメント
4.決算期の異なる子会社を含む連結グループの業績把握のための方法
5.多角化経営を行うときのグループ各社の会計処理の相違
6.輸入取引に対する為替変動リスクの回避
第3章 事業再構築(リストラクチャリング)
1.事業からの撤退に伴う損失の計上
2.事業の撤退や本社移転に伴う事業構造改善費用
3.業績の変動に伴う税金費用への思わぬ影響
第4章 IR戦略
1.ROE重視の経営戦略の必要性
2.包括利益と当期純利益の違いと関係
3.保有している有価証券の貸借対照表計上額の相違
4.会社の重要な検討事項のステークホルダーへの説明
第5章 内部管理
1.会社が構築しなければならない内部統制
2.会社に不利益をもたらす取締役等の取引に関する規制
3.売上債権が回収できないリスク
4.廉価販売により赤字が見込まれる製品の価値
5.過年度の会計処理が間違っていたときの対応
わが国戦前の空間はどのように編成されてきたのかーー。
それは重要な研究課題であるにもかかわらず、従来、個別の事業史の議論にとどまる傾向にあった。
本書はそうした状況を乗り越え、日本の近代化過程という歴史全体のなかで議論することを掲げ、インフラストラクチャーと制度や政治、あるいは共同体などとのかかわりを考究。建築史、都市計画史、土木史、造園史、歴史学など歴史的研究に携わる一線の研究者が、広くわが国の空間変容の実相を描き出す。
序章 近代日本の空間編成史の試み(中川理)
第1部 切断か継続か
第1章 東京市区改正計画の具体化に関する一考察(松山恵)
第2章 開港地建築家ブリジェンスの足跡(大田省一)
第2部 併存する統治
第3章 「軍都」の形成と都市基盤ー第九師団管下金沢の事例を中心にー(本康宏史)
第4章 神戸背山の開発と風致保護ー部落有林野の解体と山地の近代化ー(山口敬太)
第5章 財閥組織と都市経営ー三菱財閥の「丸の内」-(野村正晴)
第3部 統制的システムの構築
第6章 基盤編成の一九三〇年代ー昭和恐慌下の三陸漁村と津波復興(青井哲人・岡村健太郎・石榑督和)
第7章 戦時下広畑一帯の工業開発と新興工業都市計画(中野茂夫)
第8章 植民地期「京城」の工業都市化と都市計画(石田潤一郎・金珠也)
第4部 システムの内と外
第9章 近代都市計画の技術的基盤ー土木技師・梶山浅次郎にみるその体現ー(木方十根・味園将矢)
第10章 朝鮮巨大電源開発の系譜ー大井川から赴戦江へー(谷川竜一)
第11章 郊外住宅地開発に見られた方位観と寺院の誘致(中川理)
第5部 非公共の回収
第12章 植民地朝鮮の公設洗濯場の施設計画をめぐって(砂本文彦)
第13章 帝都における風致地区(丸山宏)
第14章 風景の「近代化」-瀬戸内海風景の発見と創建ー(小野芳朗)
あとがき/索引(人名・事項)/執筆者紹介
室町時代に成立した、インド・中国・日本の三国にわたる説話集である『三国伝記』。
この作品が生まれた室町前期、とくに応永・永享期という北山文化と東山文化の狭間の時代の文化的状況はどのようなものだったのか。
作品としての『三国伝記』を再評価し、同時に、周辺作品や同時代資料から窺えるこの時代の人々の国際感覚や、彼らの置かれていた宗教的環境、社会的状況や文化的状況などを照らし出し、『三国伝記』という作品が生まれた室町前期という時代を捉え直す。
[序言]本書の見取り図ー『三国伝記』から読み解く時代と作品 小助川元太
1 『三国伝記』から見る室町前期
『三国伝記』に見る室町前期の唐招提寺縁起 橋本正俊
夢窓派の応永期 川本慎自
【コラム】足利直冬の上洛・没落と石塔・桃井・山名・斯波ー『三国伝記』が描いたもの・描かなかったもの 谷口雄太
【コラム】六角満高の近江国支配 新谷和之
2 『三国伝記』の宗教的環境
『三国伝記』生成の前夜ー琵琶湖東の宗教的環境の一端〈倍山と常陸・出羽・濃尾〉 牧野和夫
『三国伝記』巻第十二「仏舎利勝利事」と『釈尊御舎利儀記』 高橋悠介
『三国伝記』における「霊地」考 柏原康人
【コラム】室町殿の外出と寺院 細川武稔
3 『三国伝記』という「作品」を読みなおす
“三国伝記〞という編述 竹村信治
『三国伝記』と禅律僧ー「行」を志向する説話集 小林直樹
三国伝記と韓朋賦ー変文と説話㈢ 黒田彰
【コラム】連環する中世 鈴木元
【コラム】馬鳴・龍樹をめぐる因縁とその諸相ー『三国伝記』巻一第七を端緒として 本井牧子
4 『三国伝記』とその周辺
『三国伝記』における韓湘説話の主題 三田明弘
『壒嚢鈔』と『三国伝記』-斑足王説話の比較を中心に 小助川元太
素材としての説話ー『三国伝記』と『沙石集』 加美甲多
【コラム】『三国伝記』が伝える室町期の三国志受容 田中尚子
【コラム】室町時代における『太平記』の享受ー『応仁記』を中心に 小秋元段
本書は、二次電池への関心が高まりつつあった1994年に、二次電池を取り上げ、材料をはじめとした技術動向をまとめ、また、より効率的な回収システムの構築を目指すニッケル・カドミウム蓄電池の、リサイクルの現状と今後の課題についても解説することを目的として、刊行したものの普及版である。
日本を代表する音楽家 川井憲次によるWOWOWオリジナルアニメ「火狩りの王」サウンドトラック。
坂本真綾の第1シーズンEDテーマ「まだ遠くにいる」、
第2シーズンEDテーマ「抱きしめて」各TV ver.他、収録(予)
・川井憲次は、『GHOST IN THE SHELL /攻殻機動隊』『イノセンス』『機動警察パトレイバー 2 the Movie』
『機動戦士ガンダム00』『劇場版 Fate/stay night Unlimited Blade Works』『ひぐらしのなく頃に』
NHK大河ドラマ『花燃ゆ』、連続テレビ小説『梅ちゃん先生』『まんぷく』等の音楽を歴任した日本のトップ作曲家の一人。
・当サントラには「火狩りの王」全BGM41曲と坂本真綾の第1シーズンEDテーマ「まだ遠くにいる」、
第2シーズンEDテーマ「抱きしめて」、各TV ver.他、全43曲を収録予定。
豊かな暮らし,ひずむ社会
暮らしとごみの切っても切れない社会的課題.急速な経済発展は中国社会を大量生産,大量消費,大量廃棄の時代にしたが,中国ではどのような環境衛生政策を行っているのか.中国の都市における生活ごみ分別事業を事例に取り上げつつ,地域社会のあり方について分析する.
第1章 中国都市生活ごみの分別収集・処理事業の展開とその傾向
はじめに
1 中国都市部における生活ごみの分別事業の導入と発展過程
2 中国都市部における生活ごみの分別管理政策と諸制度
おわりに
第2章 青島市の都市生活ごみの分別回収・処理の公共サービス体系とその特徴
はじめに
1 中国固形廃棄物汚染環境防除法が定める固形廃棄物の概念
2 青島市の生活ごみ収集・処理サービスの対象と範囲
3 青島市市街区の生活ごみの分類と排出・処理のフロー
4 青島市の生活ごみの収集・運搬・処理における政府間及び官民間の役割分担
おわりに
第3章 西安市の生活ごみ分別政策の展開
はじめに
1 西安市の生活ごみ分別の展開
2 西安市生活ごみ分別管理に関する政策体制
3 西安市とその他の都市との比較
第4章 江蘇省儀征市における生活ごみの公共サービス体系の事例研究
はじめに
1 都市部の生活ごみの収集、運搬、処理に関する政策
2 儀征市の現状と取り組み
3 儀征市の生活ごみの収集、処理体系とその特徴
おわりに
第5章 中国の観光廃棄物に関する研究ーー湖南・鳳凰古城を事例に
1 環境意識と環境行動の定義
2 鳳凰古城における観光ごみ問題意識調査
3 観光客のごみ問題意識調査の結果と考察
おわりに
第6章 青島市における生活ごみ分別に関する住民意識調査
はじめに
1 調査・実施状況
2 調査結果
3 生活ごみ分別における公共参加の課題
4 青島市における生活ごみ分別制度への提案
おわりに
第7章 青島市における生活ごみ分別・減量の環境教育に関する考察
はじめに
1 ごみ分別の背景
2 青島市のごみ分別の実施状況
3 青島市におけるごみ分別・減量の環境教育に関する調査
4 環境教育活動の推進のために
おわりに
第8章 台湾における廃棄物資源リサイクルと再利用に関する政策分析
はじめに
1 廃棄物管理政策
2 廃棄物資源リサイクルと再利用
3 廃棄物管理政策の評価と循環経済への課題
おわりに
第9章 持続可能な資源管理から循環経済へーー台湾の実践
はじめに
1 持続可能な物質管理と循環経済
2 台湾の廃棄物処理政策
3 原材料投入と希少資源の現状
4 循環経済戦略の開発と促進
おわりに