早春の夕刻、日本橋は木原店の一膳飯屋「塩梅屋」には、常連の喜平、辰吉、勝二が揃った。主の季蔵が、大食通極望子の料理山海珍味帖による白梅酒を召し上がりませんか?という文を出していたのだ。季蔵が用意したお酒を堪能しながら、見事な梅園を幾つも持つ両替屋・晴野屋の話などに、花が咲いた三人だった。その数日後、梅干し料理の献立を考えていた季蔵の元に岡っ引きの松次がやってきた。晴野屋に、大山天狗の名で、跡取り息子を拐かす、という文が届いたというー。美味しい季節の料理と、大切に思うひとへの愛、冴えわたる季蔵の推理。大ベストセラーシリーズ、充実の最新刊。
四方を海に囲まれた国・花綵には、さまざまな異能を持つ名家が存在する。その一つ玖瑶家の長女でありながら、力を持たない紗依は、「役立たずの呪い子」として忌み嫌われ、妹に虐げられてきた。居場所のない彼女に言い渡されたのは、妹の身代わりとして名家の頂点・四家の一つ北家へ嫁ぐという命令。不安を抱えながら嫁いだ先で彼女を待っていたのは、最強の異能を持つ祭神・矢斗。「愛しいと思うのは、後にも先にもお前だけだ」初めは戸惑う紗依だったが、彼の真っ直ぐな愛に心解かれていき…? 虐げられた娘が運命に見出され、愛される和風婚姻譚。
外科医の理に、不倫を疑われた臨床心理士の千早。
でも私が好きなのは貴方。
切ない気持ちを持て余していると激高した彼に強引に抱かれてーー。
軽蔑されているはずが言葉とは裏腹な優しい愛撫。
劣情に塗れた剛直で奥を突かれれば、身も心も悦びでいっぱいに。
「君を前にすると、俺はいつもおかしくなる」
突然の溺愛モードに戸惑うけれど!?
強引な美男子と甘く切ない恋。
生き物は、生き方に合わせて自在に姿を変える。イカだって、タコだって、もとはと言えば貝の仲間だ。ウミウシもかつては殻を持つ巻貝だった。遠縁にあたるナメクジは、よく見ると形はウミウシに似ているものの、冴えない色で人気がない。その点、ウミウシはきれいで華やかだ。ダイビング中や磯で見つけるととても幸せな気持ちになる。でも、ウミウシがどうやって身を守り、何を食べて、どのように暮らしているのかはほとんど知られていない。著者のベーレンスさんが知る限りのウミウシ情報を結集して、美しい写真とともにウミウシの生き方を紹介した本書に、最近になってわかった知識を書き加え、最新の分類体系に改めて日本の読者にお届けする。
主要目次
日本語版への序文
はじめに
訳者まえがき
後鰓類(ウミウシ)の分類
綱/頭楯類/嚢舌類/無楯類ーアメフラシ類/側鰓類/裸鰓類/ドーリス亜目/隠鰓ウミウシ類/イノウミウシ科/ツヅレウミウシ科/ドーリス科/孔口ウミウシ類/フジタウミウシ科/キヌハダウミウシ科/センヒメウミウシ科/ネコジタウミウシ科/スギノハウミウシ亜目/タテジマウミウシ亜目/ミノウミウシ亜目/オオミノウミウシ上科(ヨツスジミノウミウシ科)/オオミノウミウシ上科(オオミノウミウシ科)/ヒダミノウミウシ上科(ゴシキミノウミウシ科)/サキシマミノウミウシ上科
感覚と呼吸
視覚/嗅覚/触覚の形態/聴覚/味覚/触覚/呼吸/その他の呼吸器官
体の動きと行動
匍匐/追尾/遊泳/浮遊/漂流/穴掘り/体の動き/外套膜のはためき/鰓の振動/外套膜の屈曲/立ち上がり/大量出現
摂餌
ウミウシはどうやって摂餌をしているのかー歯舌、顎板、胃歯など/藻食者/バクテリア食者/有孔虫食者/太陽光を利用するウミウシ/動物食ーカイメン食者/ヒドロ虫食者/クラゲ食者/ソフトコーラル食者とヤギ食者/ウミエラ食者/ハナギンチャク食者/イソギンチャク食者とスナギンチャク食者/イシサンゴ食者/キサンゴ食者/二枚貝食者/ヒラムシ食者/ゴカイ食者/コケムシ食者/内肛動物食者/蔓脚類食者/甲殻類食者/ホヤ食者/卵食者/魚食者/ウミウシを食べるのは誰か? ウミウシの共食いについて
繁殖
雄性先熟/卵塊/卵と幼生の発達
防御
物理的防御/酸分泌と他の化学的防御/刺胞による防御/遊泳防御/警告防御行動/発光と生物発光防御/自切防御
体色、カムフラージュ、擬態
色彩変異/カムフラージュの色と形態/警戒色ー私を覚えている?-/擬態
他の動物との関わり
共生/太陽光を利用するウミウシにおける共生/寄生/魚との関係/エビとの関係/カニとの関係/ウミウシ/巻貝/ヒドロ虫の関係
ウミウシと人間
付録・世界のウミウシサイト一覧
索引
めくるめく作字の世界
クライアントワークではない純粋な視覚表現、自己表現のために制作された76名の作家・デザイナーによる500点以上の作字を掲載。
SNSで賑わいをみせ注目を集める「文字を作る」行為である作字。現在では、作字にイラストや写真などを組み込んだ一枚絵としての表現やグッズなど媒体を超えた展開も多くみられるようになりました。
そんな作字を「形状」「発想」「組み合わせ」の特徴ごとに分類を行い、制作意図のキャプションとともにご紹介します。
また、独自の作家性を発揮する5 名のインタビューとメイキングも掲載。彼らが何に魅了され、なぜ作字を行うのか、そしてどのようなプロセスで作品ができあがっていくのか、その一端に触れていきます。
魅力的な世界観を演出し「文字は自由だ」と思わせる、作字の現在をのぞき見てください。
1章 形状
線
面
質感
2章 発想
具象
法則
展開
3章 組み合わせ
イラスト
写真
グッズ
インタビュー&メイキング
作字とイラストとグラフィックの関係性──そばまる
文字へのアプローチとアイデア──小中研太
アナログベースの制作──若松萌太
アンビグラム──アンビグラム研究室
アクリルによる作字グッズ──にちた屋さん まさる
「まだ…もっとお前のこと大切にさせてくれ」
学生時代の同級生・剣持に偶然再会した紗香は、
当時憧れていた彼とお付き合いすることに。
初めてできた素敵な彼氏にドキドキする紗香には、
絶対に知られてはいけない秘密があった──。
それは母親の再婚でできた義兄・理人の言いなりになって
毎夜イヤらしい調教を受けていること。
苦痛でたまらない心とは裏腹に
淫らな責めにどんどん敏感になる紗香の身体──。
けれどある日理人の命令に応じているところを剣持に見られてしまい…。
ROCCAT Sovaゲーミングラップボードは、モジュール式キーボードとマウスパッドを組み合わせたもので、PCゲーマーが使い慣れたゲーミングツールをそのままソファで使えるよう設計された最新のゲーミングツールです。デスクトップから離れた環境でPCゲームをする時は妥協が必要だと考えがちですが、Sovaならその必要はありません。名前の由来の通り、Sova(ソヴァ)なら、使い慣れたデバイスをそのままソファでとても簡単に使える PC ソリューションにすることができます。お気に入りのゲーミングデバイスを使って、快適なゲームをお楽しみください。
喫茶店や映画館、それに書店で見知らぬ人と
隣り合わせになる…。
2020年より前の暮らしの中にあって、
いま私たちが恋い慕うなにげない日常の風景を、
瑞々しい感性で世界各国から愛される作家の
エラ・フランシス・サンダースが描き出す。
この本は、さまざまな場面、愛情、ほかの人との相互作用、経験、出来事、思わぬ発見といった、私たちみんなが共有し、取り戻したいと切望しているものの断片を、挿絵とともに集めて見せてくれます。のんきだった時代の、歴史のようにさえ感じられる、夢にまでみるあのさまざまな瞬間。道ばたで出会う、日々の中にちりばめられたワクワク感。生きていることそのものが、今は同じようには起こり得ない美しい偶然です。
それは読者に、手離し、出会う機会を失い、触れられなくなったものについて思い描かせます。やさしく美しい方法で、小さな大切なことが、どれほど価値があるか、思い出させてくれるのです。1日、1週間、1ヶ月に与えられる「生きる意味」。それがはぎとられてしまうと、心は行き場を失い、感情は痛みにおおわれます。
この本の行間には、それら大切なものへの追慕とともに、私たち人間が、きっとまた寄り添いあえるはず、という希望と自信とがつまっています。
美術館や画廊に立つ。
バスの中で、同じ本を読んでる人に出会う。
だれかが落としたものを、拾って手渡す。
図書館や書店にいる。
知らない人をなぐさめる。
日々の何気ない美しいことをいっしょにする。
通りすぎる車の中のだれかと目で合図。
映画館の暗がり。(劇場も)
道を教える。
満員電車のぎゅうぎゅうづめ。
遠くにいるなつかしい知り合いのもとにかけつける。
握手。(ふつう遠慮がちに)
郵便局で列に並ぶ。
建物の入り口で雨宿り。
思いがけない特別な場所を発見。
スーパーでひそひそ声のおしゃべり。
だれかといっしょに、列車の窓から外を眺める。
だれかと同じものをとろうとして手が触れる瞬間。
お弁当をシェアしてるのを見かける。
バス停で待つこと。
会えたねのハグ。
待合室で、だれかの靴をほめる。
素敵な犬にごあいさつ。
コインランドリーで待つ。
カフェで見知らぬ人と恋に落ちる。
初雪の降る夜、中3の美瑚は他校の男子・冬吾に出逢い、恋をした。数ヶ月後、高校の入学式で冬吾と再会した美瑚は、両想いになるために積極的に行動するけど、冬吾には冷たくされるばかり。それは、切ない恋のはじまりだった…。衝撃のラストに涙が止まらない!本気で泣ける!白いゆきの純愛物語。
大人気を博した別冊太陽『小さな平屋に暮らす』第2弾! 憧れの平屋暮らしの夢を叶えた人びとの「家づくりの物語」を30坪からリノベまで、事例たっぷりに紹介する。
[巻頭企画]陶芸家・黒田泰蔵の日常と非日常の間に在る家 構成・文=金丸裕子
[特集1]海や山、森のそばで小さな平屋に住む
1.富士山、南アルプス、八ヶ岳。遠望する山並みに呼応し3棟が集落のように佇む
白戸さんご夫妻(山梨県北杜市)
2.築75年の日本家屋をリノベーションして手に入れた目の前に海が広がる平屋
フィリップ・ テリアンさん ジゼル・ ゴーさん(神奈川県三浦市)
3.木工家とハーバリストの仕事を支え、魅力を引き出す職住一体となった木の家
川合優さん、留里さん(岐阜県美濃加茂市)
4.親子で移住。庭づくりと保育園運営に勤しむ穏やかで豊かな暮らし
橘田瑞緒さん(長野県諏訪郡原村)
5.気軽に手を加えて古道具と家族の温もりを楽しむ一家5人の1LDK
岡田さんご夫妻(埼玉県羽生市)
藤井厚二が到達した理想の“日本の住宅”は木造平屋でした 文=和田京子
西村伊作の楽しきコテージ 夏になると、家族みんなが軽井沢に集まっていた
《平屋の名作を住み継ぐ》軽井沢に移築された坂倉準三のA型住宅
[特集2]建築家とつくった8軒小さな平屋事例集
1.茅ヶ崎の家 設計=木々設計室
2.駅家の平屋 設計=kitokito
3.巾の家 設計=mononoma
4.西浦の家 設計=Koizumi Studio
5.藤沢の家 設計=オノ・ デザイン建築設計事務所
6.桐生新町の家 設計=井上貴詞建築設計事務所
7.雨覆いの家 設計=長谷部久人建築設計事務所
8.竹林の庵 設計=ニシムラユウゴ建築アトリエ
[特集3]
平屋の小住居は始原の建築である 文=門脇耕三
小さな平屋の豊かな空間づくりのポイント 監修・図面=野口修一/構成・文=松川絵里
スタイリスト・黒田美津子さんのリノベーション術 昭和生まれの平屋をアップサイクル 文=須長 檀
[特別企画]
山本理顕のデビュー作「山川山荘」探訪 住まいと家族の関係を問う 文=長井美暁
堀部安嗣作品集 II 2012-2019 『全建築と設計図集』刊行記念/住宅から客船までー建築家・堀部安嗣の思索と創造の軌跡を辿る一冊
[エッセイ]
庭の愉しみ 梨木香歩/布施英利/小川康
▼第17〜18話/そばの三たて(前・後編)▼第19話/そば屋の玉子焼き▼第20〜21話/そば汁の“かえし”(前・後編)▼第22話/夏の終わりのそば▼第23〜24話/新そばの季節(前・後編)▼第25話/踊るカレー南蛮
●主な登場人物/矢代稜(名人と謳われた祖父から江戸そばの技術をすべて引き継ぐも、店を構えず自由気ままに日本全国を放浪しながらそばを打つ、流し職人)、エリカ(稜の兄の再婚相手の連れ子。そばのうまさを知り、稜についてまわる)
●あらすじ/挽きたて、打ちたて、茹でたて。うまいそばの条件といわれている“三たて”だが、稜がそば打ち指導に訪れた村には“四たて”を唱える男がいるという。だが、その男が作るそばを試食した稜は、出来の悪さにげんなり。そこで稜が語る、“三たて”という言葉の本当の意味とは…!?(第17話)
●本巻の特徴/真冬に“新そば”を売っている店はインチキなのかどうか、稜が解明することに!! さらに、万人を虜にする“カレー南蛮”誕生の歴史にも迫る!!
神話を学ばないということは、人間を学ばないということに、ほとんど等しいかと思えるほどなのですーー(本書より)
宇宙、自然、人間存在の本質を問う、はじまりの哲学=神話。神話を司る「感覚の論理」とは?人類分布をするシンデレラ物語に隠された秘密とは?宗教と神話のちがいとは?現実(リアル)の力を再発見する知の冒険。
この一連の講義では、旧石器人類の思考から一神教の成り立ちまで、「超越的なもの」について、およそ人類の考え得たことの全領域を踏破してみることをめざして、神話からはじまってグローバリズムの神学的構造にいたるまで、いたって野放図な足取りで思考が展開された。そこでこのシリーズは「野放図な思考の散策」という意味をこめて、こう名づけられている。--「はじめに カイエ・ソバージュ(Cahier Sauvage)について」より
・はじまりの哲学
・人類的分布をする神話の謎と神話論理の好物
・神話としてのシンデレラ
・原シンデレラのほうへ
・3人のシンデレラ
・片方の靴の謎
・神話と現実
(抜粋)
「倉嶋姐さんを受け入れるキャパシティのある酒場に行けば間違いない」(松岡昌宏)
「古典酒場」創刊編集長で「二軒目どうする?」(テレビ東京系)のおつまみさんとしてもお馴染みの著者が、ひとりふらっと立ち寄って酒・肴を楽しめる酒場を紹介。
場に酔い、酒に酔い、人に酔う
上野・純米酒Bar 夜行列車/蕨・㐂よし/神田・まり世/銀座・銀座ROCK FISH/板橋・酒場BETTAKO/五反田・日南/神田・次郎長寿司/荻窪・かみや/元町・BAR スリーマティーニ/新橋・BIER REISE'98/三鷹・万歳パンダ/東京・ふくべ/代々木八幡・そば處大野屋 元代々木町店/赤羽・まるます家/四谷・スタンディングルーム鈴傳
特別対談 「松岡昌宏さんをお迎えして 0軒目どうする?」収載
江戸初期から身近にある美しい焼き物「そば猪口」を700点本邦初紹介。
小さな陶磁器・そば猪口の多種多様な絵柄は、「用の美」として人を魅了して止まない。長年にわたる著者の収集品のなかから、日本人好みの藍色の呉須で絵付けされたそば猪口700点を厳選し、江戸初期から明治初期までの作品をいっきょに紹介する。