・線維化は多くの疾患に関わる生体反応のひとつで、肝疾患の場合は病態進展の程度を評価するうえで最も重要な因子である。肝線維化の血清マーカーとしては、一般的な臨床検査でも評価できるが、本当に肝疾患の病態進展評価に直結するであろうか。
・バイオマーカーは肝線維化反応に付随する生体反応を反映したものであり、直接的に肝線維化を評価したものではない。バイオマーカーの測定の意味を探求することによって、はじめてバイオマーカー研究の面白さがわかる。
・多角的な肝線維化バイオマーカーについて、その分野の第一人者からの研究とトピックスを集約した。肝線維化の治療薬が開発された時、その効果判定をバイオマーカーで評価することができる時代が来るのではないであろうか。
■ 肝線維化とバイオマーカー
・はじめにーー肝線維化を多角的に評価できるバイオマーカーとその臨床応用の可能性
・肝星細胞とバイオマーカー
〔key word〕肝線維化、肝星細胞(HSC)、筋線維芽細胞、不均一性、サイトグロビン(CYGB)
・肝疾患病態進展評価に有用な糖鎖関連バイオマーカー
〔key word〕フコシル化タンパク質、フコシル化ハプトグロビン(Fuc-Hp)、Mac-2 binding protein(Mac-2bp)、フェチュインA、M2BPGi(Mac-2 binding protein glycosylation isomer)
・マイオカインと肝線維化
〔key word〕非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、マイオカイン、肝線維化、運動療法
・肝線維症治療薬の開発における線維化改善マーカーの意義
〔key word〕肝線維症治療薬、バイオマーカー、治療効果判定
・NAFLDにおけるNASH/肝線維化診断バイオマーカーの現状と展望
〔key word〕非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、肝線維化、トロンボスポンジン2、THBS2、TSP-2
・CT、MRIによる肝線維化の定量的評価
〔key word〕肝線維化、CT、MRI、深層学習
・新規肝線維化マーカーELF testの可能性
〔key word〕非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、肝線維化マーカー、非侵襲的評価方法(NIT)、Enhanced Liver Fibrosis(ELF)test
・肝線維化マーカーのスコアリングシステム
〔key word〕肝線維化、非侵襲的診断法(NIT)、FIB-4 index、
●TOPICS
生化学・分子生物学
・微小重力環境における骨格筋可塑性の変化に対するNrf2の役割
免疫学
・PD-(L)1阻害療法に伴う有害事象に関わる免疫応答機序
●連載
医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
・13.AIの医療応用に関する法的留意点ーー今後の発展のための土台の議論
〔key word〕公衆衛生例外、仮名加工情報、共同利用、医療機器、製造物責任
救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ
・3.手指切創や裂創に神経損傷・腱損傷が隠れていませんか?--神経損傷・腱損傷を見逃すな
〔key word〕手指外傷、神経損傷、腱損傷
●フォーラム
日本型セルフケアへのあゆみ
・19.よくわかるがんゲノム医療2:病的バリアントの臨床的意義
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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生命がもつ膨大な情報をいかに処理し、何が得られるか、
バイオインフォマティクスの基本がよくわかる一冊!
●バイオインフォマティクスとは、ゲノムやトランスクリプトームといった大規模なオミクスデータをどう処理する必要があるか、そこからいかに知識を発見するか、ということについて研究する分野である。
●本書は、バイオインフォマティクスとは何かを理解し、その原理や概念等の基礎的な内容にフォーカスし解説。
●また後半では、実際にオミクスデータを解析する際に、何をどう作業するかについて、「やってみようバイオインフォマティクス」というセクションを設け、一から詳しく手順を紹介している。
【目次】
1.ゲノム解析におけるバイオインフォマティクスの役割
2.トランスクリプトームデータの一般的な解析手順
3.プロテオミクスと質量分析─疾患の現場にいたのはどの遺伝子だ?
4.マイクロバイオームと臨床メタプロテオミクス:共棲細菌がチームで働く仕組みの解明
5.メタボロミクスにおける「質量分析インフォマティクス」
6.グライコインフォマティクス(糖鎖インフォマティクス)
7.バイオインフォマティクスの根幹を担うデータベース
8.疾患ゲノム解析I:NGS解析
9.疾患ゲノム解析II:GWAS解析
10.機械学習による薬物応答トランスクリプトームの解析と疾患治療薬の探索
11.画像診断用人工知能─コンピュータ支援診断(CAD)
12.臨床におけるバイオインフォマティクス
13.プレシジョン・メディシンI─がんゲノム医療
14.プレシジョン・メディシンII─がんゲノミクスの応用
15.やってみようバイオインフォマティクス─SNP解析編
16.やってみようバイオインフォマティクス─RNA-seq解析編
17.やってみようバイオインフォマティクス─メタ16S解析編
18.やってみようバイオインフォマティクス─エンリッチメント解析編
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・抗アクアポリン4抗体と抗ミエリンオリゴデンドロサイト糖タンパク抗体の発見と光干渉断層法の進歩によって、多発性硬化症による視神経炎は診断法、治療法ともに大きく変化した。
・両眼性複視を訴える症例の多くは、眼窩内と眼球周囲に存在する結合組織であるプリーの異常が原因となっていることが判明し、“sagging eye syndrome”として注目されている。
・本特集ではこのように神経眼科の最前線フォーカスを当て、各分野のエキスパートの先生方にまとめていただく。
■ 神経眼科の最前線
・はじめに
・昨今の視神経炎の疫学的特徴
〔key word〕自己抗体陽性視神経炎、抗AQP4抗体、抗MOG抗体
・視神経炎治療ーーこれまでとこれから
〔key word〕ステロイドパルス療法、分子生物学的製剤、免疫グロブリン大量点滴治療
・新たなる複視の原因ーーSagging eye syndrome
〔key word〕Sagging eye syndrome(SES)、眼窩プリー、アイフレイル、開散麻痺、上下斜視
・斜視の外科的治療の進歩
〔key word〕固定内斜視、西田法、調節糸法、ボツリヌス療法
・甲状腺眼症の外科治療の進歩ーー眼窩減圧術
〔key word〕甲状腺機能異常、甲状腺眼症、眼窩減圧術
・対光反射とメラノプシン
〔key word〕対光反射、視細胞、メラノプシン含有網膜神経節細胞、波長光
・神経眼科領域におけるOCT、OCTAの役割
〔key word〕視神経炎、前部虚血性視神経症(AION)、乳頭ドルーゼン(ODD)、うっ血乳頭、経シナプス逆行性変性
●TOPICS
加齢医学
・宿主と細菌の共生関係の理解に基づく褥瘡感染制御戦略
神経精神医学
・治療抵抗性統合失調症に対する非定型抗精神病薬クロザピンの使用
●連載
医療DX--進展するデジタル医療に関する最新動向と関連知識
・11.スマートフォン医療機器“Smart Eye Camera”を使用した眼科遠隔診療
〔key word〕スマートフォン、遠隔診療、人工知能、眼科、Smart Eye Camera
救急で出会ったこんな症例ーーマイナーエマージェンシー対応のススメ
・はじめに
・1.トゲが刺さった!--対応と合併症
〔key word〕皮下異物、エコー、軟部組織感染症、破傷風
●フォーラム
病院建築への誘いーー医療者と病院建築のかかわりを考える
・9.病院建築への誘い─医療者と病院建築のかかわりを考える
●速報
・高気圧酸素治療ーー現状と今後の可能性
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
日本人は、「薬」に対して無防備すぎるー。ポリファーマシー(多剤服用)は社会問題化しており、高齢者では10種類以上もの薬を飲んでいるケースも少なくない。政府やマスコミが手放しで礼賛したコロナワクチンやコロナ治療薬などの「新薬」も、重篤な副作用の可能性が叫ばれ始めた。そもそも、薬と毒は紙一重。「本当に必要な薬」はどれだけあるのか?本書では、ジャーナリストの鳥集徹氏がホスト役を務め、日本の“薬漬け医療”に疑義を呈する医師5人が忖度なしに語り尽くす!
イラスト付きでおもいっきり具体的!かんたんな説明だから記憶に残る!とにかくルビ(ふりがな)が多い!とにかくわかりやすい!市販薬を知りたい人に必携の解説書!
英語の基礎である文法力を身に付けることがスコアアップへの近道。丁寧な解説と豊富な練習問題で文法への苦手意識がなくなり、どんどん自信に変わっていきます!シリーズ第1弾に続き、本書も著者による分かりやすい授業動画付き。大事なポイントがより深く理解できます。本書と一緒に使って理解度UP、スキマ時間に動画で復習etc…日常のあらゆる場面をフルに使って文法のニガテがつぶせます!実際の試験を想定したPart5模試が3回分付いています。1回たった10分で実力試しができるから、繰り返し使って本番のペースを掴むのに最適です!
科学や技術に善悪はナイ!生物・化学・物理の勉強が楽しくなる孤高の武闘派理科集団による凄絶な大実験、第3弾。
危ない薬、やめていい薬、やめてはいけない薬──。薬のいろいろな情報が氾濫している。でも結局のところ一番知りたいのは「自分の病気や悩みに本当に効く薬」ではないだろうか。薬はどんどん進化するし、使用した実績や研究のデータが集まるとどれほど効くのかがどんどん明らかになる。だから選ばれる良い薬は次々に変わる。例えば薄毛、肥満、腰痛、認知症、がん──。大人になってよわいを重ねるにつれ、膨らむ苦しみ。この苦しみから解放してくれる薬は何なのか。各疾患について、あまたある薬の中から、病院や診療所で選ばれている薬は何なのか。その答えを本特集に詰め込んだ。また、荒れる製薬業界の人事とリストラの内情に迫るレポート、全国大学薬学部の「淘汰危険度ランキング」、受験に役立つ薬学部の「お得度」格付けなど、薬を巡って激変する産業や教育を網羅。製薬業界関係者、受験生も必見の一冊となっている。
【特集】激変! 選ばれるクスリ&治療肥満 腰痛 認知症 がん 薄毛「Part 1」大人の「五大苦」に克つクスリ(薄毛) 非推奨薬を一転”大プッシュ”(肥満) 約30年ぶりの肥満症薬(腰痛) 「リリカ」の効果に根拠なし頭痛、腹痛、筋肉痛に効く ”最強”の痛み止め市販薬(認知症) 王者「アリセプト」は悪者か(がん) 「エンハーツ」で第三の波「Part 2」18疾患 「選ばれるクスリ」ランキング中高年を襲う「死の四重奏」子供時代から悩み続ける人も(Interview)岩波 明●昭和大学医学部精神医学講座主任教授、同大学烏山病院院長「メンタルヘルス」も疑う「老い」と付き合い、闘う肺がんで最も個別化医療が進む「Part 3」激変する製薬業界 「人事とリストラ」外資大手の大リストラ、なぜ騒動に? 「まるで追い出し部屋」大型品候補とトップ人事は語る 第一三共にあり武田にないものコロナ検査キットの自販機販売に 薬局の意外な賛成派と反対派(Column)5類移行で庶民は破産? コロナ治療費の全貌「Part 4」薬学部 「破綻危険度」ランキング淘汰リスクの高い薬学部は? ワースト1に姫路獨協大学学力&財力不足でも薬剤師になれる お得度トップは福山大学【特集2】セブン池袋動乱 百貨店売却の内幕【News】(Close Up)明治安田生命に金融庁が立ち入り検査へ 生保レディーの管理体制に照準(Close Up)東電&中部電両OBの共同CEO体制へ! JERA異例人事の舞台裏「ウォール・ストリート・ジャーナル発」インフレに追い付けない賃金、世界的な現象に米中ハイテク競争、中国の最新兵器は「法廷」「政策マーケットラボ」「有事の金」の価格動向から次の市場リスクを読み解く新村直弘●マーケット・リスク・アドバイザリー共同代表インドネシア9年ぶり高成長も 先行き鈍化の公算が大きい理由西濱 徹●第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト「Data」(数字は語る)+2.3% 2023年1月における日本の「粘着価格品目」の価格上昇率(前年比)●神田慶司【ダイヤモンド・オンライン発】『LIFE SHIFT』リンダ・グラットン氏が語る”新しい働き方”【連載・コラム】牧野 洋/Key Wordで世界を読む渡部潤一/大人のための最先端理科佐藤 優/次世代リーダーの教養井手ゆきえ/カラダご医見番深堀圭一郎のゴルフIQを高めよう!Book Reviews/佐藤 優/知を磨く読書Book Reviews/オフタイムの楽しみBook Reviews/目利きのお気に入りBook Reviews/ビジネス書ベストセラー山本洋子/新日本酒紀行後藤謙次/永田町ライヴ!From Readers From Editors世界遺産を撮るビジネス掲示板