言語の形式的な分析とコミュニケーション理論の橋渡しとなる領域で活躍した、現代哲学の知られざる巨人。
人間関係、恋愛、上司・部下との関係、経営、接客、面接、就職・転職、セールス、メール・ビジネス文書…などに効く、「誰でも話が上手くなる方法」。初対面から最後まで主導権を握れる「ロジカル・コミュニケーション」驚異のテクニック。
だれにも、どんな時にも応用自在に役立つスピーチ実例集
私的なお付き合いやビジネス上の立場から、結婚披露宴、記念祝賀会、葬儀、地域の会合、PTA、会社行事、など改まった席であいさつやスピーチをする機会がましています。聞く人の心に残り、喜ばれるスピーチをするには、どうすればよいでしょうか。日ごろテレビやラジオのトーク番組に親しんでいたり、仲間内でおしゃべりを楽しんでいても、いざ、おおぜいの人の前で話すことになると尻込みをするという人が多いようですが、かといって、流暢な口調で弁舌さわやかに話せればよいと言うものでもありません。 基本は、その席に相応しい内容が備わり、聞き手にはっきりと、自分のいいたいことが伝わればよいのです。それも借りものではなく、自分の見たこと、確かめたことを自分の言葉で述べるのが一番です。 相手の人柄をたたえるには、自分だけが知るエピソードを披露すれば、感銘を与えるでしょう。たとえつっかえながらでも、心を込めて話せば、人の胸に響きます。 ただし、ふだん、人前で話しなれない人は、やはり前もって、話したい内容をまとめておくことが、上手にスピーチするための秘訣でしょう。それには、話の組み立てを考えて、原稿を作ってみることです。本書は、スピーチ文例の組み立て方や、上手に話すコツを解説しました。
本書は、認知言語学的な観点から、日常言語と文学言語の修辞性と創造性の問題を、文法を中心とする言葉の形式的な側面だけでなく、言葉の創造的な担い手である表現主体の心的プロセスの諸相との関連で考察していく。これまでの言語研究の閉塞性を打破し、認知科学の関連分野に新たな研究の方向を示す。また、知のメカニズムの解明に関わる認知科学の関連領域の研究に重要な知見を提供する。
認知科学における言語研究の基礎と流れを概観し,理論的・実証的研究の展開を解説。言語研究に考えを巡らせられる「ことばの認知科学」への誘い。〔内容〕ことばと社会/ことばと文化/ことばとユーモア/ことばと機械翻訳/ことばのコーパス分析/ことばとAI/サブカルチャのことば/オンラインのことば
カフェのような活発な会話が生まれる対話の手法、ワールド・カフェの実践本。
言語権は、多言語社会における共通の課題であるが、日本社会もまた例外ではない。本書は、従来の言語権論の精緻な分析を通して、裁判・移住者・子ども・ろう者などの視点から、研究者と法曹実務家が新たな言語権論を展開する。
「ネコ=ネコ」と、「ネコ≠ネコ」。-「言葉の科学」の誕生から今日まで言葉における“心の発見”をたどる歩みー
結婚披露宴の締めを飾る、両家代表の謝辞。
形式に則りつつ、親としての心情も交えて印象に残るあいさつをしたい方のための文例集です。
当日の親の心得や振る舞い方、もてなし方についてもイラストを用いてわかりやすく紹介。
[本書の内容]
■ 両親必読! 当日のもてなし方・振る舞い方
■ 両家代表の謝辞の構成とポイント
■ 両家代表の謝辞の実例集
■ 場に応じて、心情に合わせて…、ぴったりの表現が見つかるパート別文例集
■ おじ・おば・いとこ・兄弟姉妹のスピーチ
PART 1 挙式当日の親の役割とマナー
PART 2 両家代表の謝辞
PART 3 言いかえ可能なパート別文例集
PART 4 親族のスピーチ
1 メディア談話、2 道案内と空間描写、3 ロッククライマーの身体とナラティブ分析を扱うシリーズ全3巻の第1巻。マルチモーダル分析の手法を駆使し、メディア談話研究の可能性を拓く論文集。本書は社会言語学・言語人類学的アプローチを用いながら、書記言語、音声言語、パラ音声、身体表象などを統合的に分析対象とすることを目指し、認知的かつミクロな相互行為分析に着目する「マルチモーダル」の視座と、本書で「クロスモーダル」と呼ぶ個々の集団や文化的規範を重視するアプローチにより、メディア談話の新たな側面に光を当てる。
アリのことば、イルカのことばからストーリーは始まり、話をするサル、ネアンデルタール人、ホモ・サピエンスへと進み、ついに人類が初めて「ことば」を獲得した経緯、さらに世界中に様々な言語が生まれ、文字の発明があり、栄枯盛衰を繰り返すなか、われわれの世紀の到来、そしてラジオ・テレビなどマスメディアの影響、インターネットの出現などによって、今後われわれ人類の「ことば」はどう変わっていくのか?「世界語」となった英語の未来は?一気呵成に駆け抜ける壮大なヒストリー。
幼稚で直接的な物言いで、損をしたことはありませんか?ちょっとしたことに気をつけるだけで、誰でも簡単に、知的で気づかいのある「素敵な言葉づかい」を身につけることができるのです。「ぶっちゃけ言うと」より「ありていに言いますと」。「行けたら行くね」より「○日までにお返事します」。「歌がお上手ですね」より「歌もお上手ですね」。「あんまり出来が良くないね」より「ここさえ直せばもっと良くなるよ」。…ゆっくり、少しずつで大丈夫。全部「今日からできること」です!
ものと言葉が重なりあったまま現れる事態の記述を通して、オッカムを現代に繋ぐ試み
ウィリアム・オッカムは14世紀イギリス生まれのフランシスコ会士。中世最大の論争である普遍論争では唯名論の立場をとったといわれる。その意味も本書を読めば自ずと明らかになる。オッカムは、神学を論じている時も論理学をベースにものをいっている。そこで本書は、オッカム論理学を解明するため、論理学の基礎に関連した2つの理論(表示と代表)と認識論(直覚知の理論)を詳細に論ずる。ものと言葉が重なりあったまま現れる事態の記述を通して、オッカムを現代に繋ぐ試みである。
序論 本書の課題と構成
第一部 現前することへ
第1章 記号
1.1 〈表示機能を帯びた音声〉から〈概念把握された項辞〉へ
1.2 文法構造から論理構造へ
1.3 規約による〈記号I〉から自然的〈記号II〉へ
1.4 〈概念=虚像〉説から〈概念=理解の働き〉説へ
第2章 代表
2.1 項辞とその代表するものとの重なり
2.2 個体代表の分類と特徴
2.3 主=述構造説と無様相現在命題
2.4 〈ものー言葉〉の重なりと唯名論
第3章 直覚知
3.1 ものの認識から語の知へ
3.2 直覚知の直接性
3.3 語を現に使う仕方としての直覚知と抽象知
3.4 事実を記述する言明と意義を決める言明
第二部 現前しないことへ
第4章 時間
4.1 予定・予知をめぐる問題の所在
4.2 時制を伴う偶然命題の真偽
4.3 現前する未来
4.4 永遠の論理と時間軸上の論理
第5章 様相
5.1 様相概念と被造世界
5.2 我々の様相ーーオッカムの様相
5.3 もの様相とこと様相
5.4 可能個体を如何にして代表できるか
5.5 個体代表可能性による表示の拡張
第6章 非存在
6.1 非実在個体の直覚知の主張
6.2 非存在言明の有意味性
6.3 明証知の説明根拠としての直覚知
6.4 基礎述定と否定命題の構造
6.5 〈あり得る〉領域の永遠性と〈あり得ない〉領域の非存在
あとがき
参照文献
索引
ヒトの子どもは聞いた言葉を単に真似ることによって話せるようになるのではない。無意識のうちに文のパターンを知り、文法を心(すなわち脳)のなかに作らずにはいられないから、言語を身につけることが可能なのだ。さらに、音楽、視覚、思考、文化など人間知性の他の領域に目を向けても、言語習得に見られるのと同様の能動性を見出すことができる。ヒトは誰でも言語を話し、理解する。これは明白な事実である。しかし、だからといってそれを説明するのも簡単であるわけではない。著者は本書で、私たちが言語をもつための必要条件をじっくりと検討し、そこから得られるヒトの性質についての深い洞察を示している。
本書におさめたインタビューの大半はアルルとパリでおこなった。いちばん古いのは一九九〇年三月のもの、いちばん新しいのは一九九四年三月のものである。翻訳の問題をできるだけ多角的な視点からとらえるために、書評家、翻訳家組織の責任者、欧州連合(EU)の通訳機関、翻訳学校、各国の翻訳家施設の創設者たちにもインタビューした。オンデマンド出版による復刻版。
「ダイアローグ(対話)」と「モノローグ(独話)」概念を軸に、バフチンの議論を実践的に論じる。ヤクビンスキーの論文『ダイアローグのことばについて』邦訳を全文掲載。
まえがき
もくじ
1 ヤクビンスキーについて
第1部 ダイアローグのことばについて
第1章 ことばの機能の多様性
第2章 発話形式
第3章 直接的な形式について
第4章 ダイアローグの自然さとモノローグの不自然さ
第5章 口頭のモノローグや書かれたことばによるモノローグと比較した場合のダイアローグに関する所見
第6章 ことばの知覚における統覚の契機
第7章 日常的なパターンとダイアローグ
第8章 ダイアローグとことばのオートマチスム
第2部 『ダイアローグのことばについて』解題ーー異質な文脈へ開かれたコミュニケーションの実現を目指して
第1章 『ダイアローグのことばについて』のねらい
第2章 直接的形式・間接的形式とダイアローグ形式・モノローグ形式
第3章 様々な「社会的方言」をうみだす「統覚量」という契機
第4章 時間・空間を隔てた話者同士をつなぐモノローグ形式のコミュニケーション
第5章 自然なダイアローグ・人工的なモノローグ
第6章 個人の思考世界と社会集団の多様性・斉一性との関係
第7章 ヤクビンスキーが価値づける話者のコミュニケーション能力の姿
第8章 まとめ:ヤクビンスキーが投げかける課題とバフチンの議論との関係
第3部 言語学者ヤクビンスキー
第1章 詩的言語
第2章 ヤクビンスキーの生涯
第3章 言語活動の多様性
第4章 ヤクビンスキーとバフチン・サークル
第5章 おわりに
2 バフチンについて
第4部 バフチンによるヤクビンスキーのダイアローグ論の引用と発展的展開ーー『小説の言葉』を中心に
第1章 バフチン・サークルの著作とヤクビンスキーのダイアローグ論
第2章 『小説の言葉』にみるバフチンの世界観
第3章 バフチンが価値づけるコミュニケーションの姿
第4章 異化の観点からみたラズノレーチエ・小説の言葉
第5章 まとめ
第5部 ポリフォニー・ホモフォニー論の視点からみたダイアローグとモノローグーー『ドストエフスキーの詩学』を中心に
第1章 小説のジャンルとダイアローグ
第2章 ドストエフスキーの方法
第3章 「同意・一致(ソグラシエ)」と他者への「信頼」
第4章 まとめ
3 バフチンーヤクビンスキー理論の社会的実践への示唆
第6部 バフチンーヤクビンスキー理論の実践的な解釈可能性ーー教育実践研究を事例として
第1章 バフチンとヤクビンスキーによるダイアローグ・モノローグ論の総括
第2章 バフチンとヤクビンスキーのダイアローグ論を接続した言語交流モデルの提案
第3章 学校教育におけるダイアローグを価値づける
第4章 まとめ
「コロナ禍」にあった激動の2020年度、広島大学外国語教育研究センターで行われたオンライン授業の実践報告。授業方針と成績評価、英語受容系技能、算出系技能、ドイツ語における各実践において得られた知見を1冊に。
はじめに
第1部:2020 年度の授業方針と成績評価の考え方
第1章 2020 年度広島大学語学教育オンライン授業の道のり【森田光宏・榎田一路・岩崎克己】
第2章 オンライン授業における単位修得条件と成績評価の工夫:基本的な考え方と2020 年度前期の実践例【森田光宏・天野修一】
第2部:英語受容系技能
第3章 広島大学教養教育英語科目の受容系クラスにおけるオンライン授業の概要【高橋有加・榎田一路】
第4章 コロナ禍の非同期型オンライン授業に求められる機能とその実装例【草薙邦広・阪上辰也】
第5章 非同期型オンライン授業のための音声・動画教材の作成【榎田一路】
第6章 非同期型オンライン授業における問い合わせフォームの活用【中川篤・鬼田崇作】
第7章 ログデータの利活用:基本と実践【阪上辰也・草薙邦広・榎田一路】
第3部:English Productive Skills(英語産出系技能)
Chapter 8 Using a Learning Management System for English Productive-skills Courses【Walter DAVIES, Simon FRASER, Julia TANABE】
Chapter 9 Using Zoom and M-Learning Methods for a Productive Skills Course【Jaime SELWOOD】
第4部:ドイツ語
第10章 ドイツ語の非同期型オンライン授業における教材ビデオ:その作成と受容【吉満たか子】
Kapitel 11 Erfahrungen mit dem Einsatz von Zoom im universitären Deutschunterricht in Japan【Axel HARTING】
第12章 ZoomとBb9を利用したオンライン同期型初修 ドイツ語授業の試み【岩崎克己】
構文文法では、長らく共時的アプローチが主流だったが、近年になって通時的アプローチの必要性がせつに叫ばれるようになった。本書は史的構文研究をフィールドとする筆者がこの要請に応えて概説する国内初の本格的な入門書である。本書では、構文化や構文変化といった鍵となる概念の概説に加えて、なぜ構文の分析に通時的視点が必要となるのか、構文化の類型化、構文化と文法化の関係など、近年注目を集める諸問題に筆者の視点から迫る。
序章 通時的構文研究の歩み
第1章 構文文法の考え方
1.1. CGはこう考える
1.2. 多様な構文
1.3. 構文ネットワーク
1.4. まとめ
第2章 なぜ通時的研究なのか
2.1. 脱落と融合
2.2. レリック構造
2.3. まとめ
第3章 構文化と構文変化、文法化
3.1. 言語変化
3.2. 構文化
3.3. 構文変化
3.4. 構文化/構文変化の2分法の問題点
3.5. 文法化と構文化
3.6. 構文のみの文法化
3.7. まとめ
第4章 構文化の主要なパタン
4.1. コロケーション固定型構文化
4.2. 分岐型構文化
4.3. まとめ
第5章 構文発達のダイナミズム
5.1. 構文化モデル
5.2. 構文化の射程を探る
5.3. まとめ