両性の平等教育は、文化的、歴史的に形成された性別秩序ージェンダーを見直し、旧来のそれにとらわれない、対等・平等な関係を男女生徒にいかに育てていくかというジェンダー・フリーの教育としてもとらえられ、実践されるようになってきた。本書は、これまで全国各地で行われたすぐれた実践を皆で共有し、さらに発展、普及させることを目標とするもの。小、中、高のさまざまな教科で授業として取り組まれた実践、授業以外の諸活動による実践を取りあげている。
フィールドワークをもとに伝統と近代の相克の中で変わるアジア・オセアニアの女性たちを描く。
ヴィクトリア時代の社会は、社会階級と性差によって、明確に階層化されていた。そのなかで女性はその階層に「ふさわしい」生活を送るために、どのように教育されたのか。また、その教育の様式は時代を経てどのように変わっていったのか。イギリスの代表的女性史・女性学研究者の一人である著者が、放送大学のテキストとして書いた、イギリス女性教育史のスタンダード版。
美術、写真、漫画、ポップス、演劇、そして、批評理論ー。アートの様々な領域にひそむポリティクスを、ジェンダーの視点から探っていく。
労働市場の偏在、家族の育児・介護、キャリアの中断etc.-女性の社会進出には制約が依然として多い。福祉政策見直しの中で、税制はどのような影響を及ぼすのか。
女性の「内なる差異」の追究から共存的フェミニズムへの道をひらく。
明治後期から高度成長期に至る、女性事務職の「意味」の変遷。職場に「男女の差異」を見い出す視点の生成を具体的に追求する。
大名の奥方、農漁村の女奉公人、朝鮮の女たち、愛国婦人会…歴史のなかに女たちの生き方をさぐる。
ジェンダーの視点で利用者・当事者をエンパワーメントする。ソーシャルワークの最も新しい考え方を分かりやすく具体的に記述した、画期的な入門書。
文化人類学、ジェンダー研究のパイオニア、原ひろ子。国際保健医療学を専攻する気鋭のパワーあふれる医師、青山温子。紛争/災害被災民の健康を守るために腐心する国際的な医師、喜多悦子。この3人の女性が、開発途上国の女性を守るために、平和への足がかりの第一歩として意欲的に取り組む。
ジェンダーでみる社会福祉援助のあり方。離婚、子育て、養育権、養育費問題、公私支援…「同居」「同居していない」父親の日米面接調査の結果報告。
ジェンダーの差異を巧妙に利用して帝国支配を確立したインカの実像と、スペインによる植民地主義に抗ってアンデス女性が企てた。自らの文化を守るための抵抗のかたち、先インカ期から植民地時代後半まで、ジェンダーと国家権力確立の関係を史料を駆使して解明する。支配と抑圧を正当化するインカ独自のジェンダー思想とはいかなるものであったのか。
社会的・文化的に構成された性=ジェンダーの視点から、普段気にもとめていなかった自分たちの性とそのあり方を問い直していきます。ジェンダー論の意味と男と女をめぐる日本の現状を、平易な文体で身近な問題から説き明かした。