ゴッホの手紙ほど永遠に読者を魅きつける文章は存在しないだろう。生きる意味と絵画への専心。これまでの削除・省略・伏せ字を開示し、画家の全貌を示すべく新たに編集された新訳・決定版。
文字ばっかりなんてつまらない、何か目をひくおもしろいメールはないかな。そんな人のためにあるのが、HTMLメール。本書では、付属のCD-ROMに4000種以上の素材を収録し、HTMLメールの作り方を手とり足とり教える。
Eメールやiモードで文字情報をやり取りすることが増えてきたが、一方で手紙を書く機会は、文章を書くことが好きな人、苦手な人にかかわりなく、めっきり少なくなってきた。しかし、冠婚葬祭やビジネスの場面で、失礼の許されない手紙や文書を書く必要に迫られた経験は、だれにでも一度はあるはず。本書は、必要に迫られた、いざというときに参考にしていただくための基本を解説している。
愛すべき万年筆、お気に入りの腕時計、革装の手帳の手触り、何度読み返しても面白い文庫本、優雅で品格のあるネクタイ、軽くて足に吸いつくような靴…。満足感と幸福感を買う楽しみ。
グリーンヘヴン刑務所から歯の治療のため外出した警官殺しの囚人が脱走。責任を問われた所長のキーパーは単独で捜索を開始するが、やがて麻薬取引犯の濡れ衣まで着せられてしまう。汚名を晴らすべく絶望的な闘いを挑むキーパーの脳裏をかすめるのは、26年前のアッティカ刑務所大暴動での忌わしくも凄惨な人質体験の悪夢だった。
幸せな愛の結合であったはずの結婚が、いつしか、いかに相手を支配するかという権力争いの修羅場と化しているーこうした状況を「親密なテロリズム」と著者は呼ぶ。ロマンティック・ラブが効力を失い、虐待の時代がやってきたかに見える今日、もはや愛に期待できるものはなにもないのか?アメリカの臨床心理学者が、みずからの臨床体験を踏まえながら、この男女間における闘いの文化的・社会的要因をあざやかに分析していく。
人と接するための「技術」。はじめて臨床面接を行うすべての人に、実践の「ツボ」をやさしく解説。
1940年晩春。ムッソリーニが英仏に宣戦布告したその日、12歳半のレナートはマレーナをひと目見て恋に落ちる。結婚して二週間で夫が出征してしまった、町一番のいい女。男たちの好色な視線も、女たちのやっかみも無視して町を歩くマレーナをレナートは追い続けた。戦局が悪化する中、マレーナの夫の戦死が伝えられ、未亡人となった彼女は過酷な運命に翻弄されることに…。少年の目を通して描く、“一生を決めた初恋”の物語。