原著は1935年の初版より版を重ね、西ドイツにおいて標準的な図書館通史として評価が確立しているもの。古代から1970年代に至るまでの図書館の歴史が正確・簡潔にまとめられている。ドイツを中心にした西欧の長期にわたる展開をつぶさにうかがうことができる。
この本は図書館について現状を一変させるためにのみ読まれる意義がある(まえがき)。聞き書きの方法による「わが図書館論」、ならびに昭和23〜54年に発表された図書館に関する著作を収録。歴史的展望と洞察にとむ図書館論、あるいは戦後図書館史の貴重な証言。