こんな家が欲しかった!【第一特集】新築・中古・賃貸
東京14区 賢い選択
住まいは、買うか借りるかという2択だけでなく
マンションか一戸建てか、新築か中古かなど、多様な選択肢があります。
都心居住において、自身に合った賢い選択とは何か。
供給や価格データ、それぞれの住み心地まで、多角的に検証します。
行政区別でみるマーケットの今
都心14区の新築・中古マンション、および一戸建て、賃貸住宅の供給と流通状況、価格を比較します。
東京カンテイに直近1年間の傾向を聞きます。
住み心地を比較
4組の家選び
マンション、一戸建て、賃貸。それぞれを選んだ4事例を紹介します。彼らにとって賢い選択とは?
都心居住をもっと愉しく!
都心住宅の最新の潮流として注目したいのは、上質な物件に付加価値をつけた住宅です。
コンセプトづくりに携わる専門家に話を聞きます。
【第二特集】ジム、スパ、人間ドック
都心の大人は美を鍛える
健康や美に対する意識が高いこと。
それが都心のビジネスパーソンの常識になりつつあります。
そんな彼らの”都心アメニティ”を享受したライフスタイルに迫ります。
Special Interview
高橋克典
【連載】
住民経営マンション 管理はつなぐ
・高い資産性を守って次世代に手渡したい。都心生活に暮らす人々の誠実な管理に学びます。
・ブランズタワー文京小日向
間取りに恋して
・都心のハイグレードマンションに精通した住宅評論家・坂根康裕氏が間取りの住み心地を解説します。
・パークコート青山 ザ タワー
インテリア名作鑑賞
・インテリアデザイナー菅野民子氏が世界中のインテリアブランドを紹介します。
・Ingo Maurer
【新連載】マネーの図書館
不動産の購入環境を見極めるべく時勢を映す書籍の著者に取材しました。
・「まんがで身につくファイナンス」(石野雄一著)
I LOVE TOKYO論
・東京に住む外国人にインタビュー。
来日のきっかけや日本の魅力、そして東京都心の住み心地を聞きました。
・アメリカ合衆国
ほか
ギターリストのためのレコーディングマガジン●55ページ総力特集
当時のキーパーソン達が制作の裏側を明かす
「90's 渋谷系」考察
90年代に渋谷・宇田川町を中心に、音楽やファッション、カルチャーを含めて花開いた日本独自のムーブメントが“渋谷系”です。その音楽性は、ロック、ヒップホップ、ジャズなど多種多様なスタイルがありますが、この特集ではネオアコギターポップに注目し、渋谷系のサウンドを考察します。また、野宮真貴さんやカジヒデキさんなどをはじめ、渋谷系の象徴であるフリッパーズ・ギターのサウンドをメンバーと共に生み出した、プロデューサーの吉田 仁さんやエンジニアの□山 徹さんへのインタビューも実現。当時のフリッパーズのレコーディングエピソードなども公開します。
【主なコンテンツ】
・知っておきたい10の真実「渋谷系ガイドブック」
・渋谷系キーパーソンの証言:野宮真貴、カジヒデキ、吉田 仁、□山 徹
・特別対談:沖井礼二(ex.シンバルズ、TWEEDEES)&北川勝利(ラウンド・テーブル)
・渋谷系マスト名盤18選
・アキシブ系なクリエイター6名の作風を分析
・渋谷系のDNAを継ぐ現代のアーティスト
・POPでオシャレなコード進行を徹底分析
・渋谷系の名曲に見るオシャレなアレンジのコツ
・フリッパーズ・ギター「GROOVE TUBE」のMIXを解剖
・渋谷系名曲のギターサウンド再現法
●製品特集
注目のマイク、マイクプリ、コンプetc.を徹底レビュー!
スタジオ定番モデル vs 後継・復刻モデル
レコーディングに使用する機材には膨大な種類がありますが、中には必ずどこのスタジオにも置いてある「定番モデル」と呼ばれるものがあります。本特集では、定番モデルが定番たる理由を解説しつつ、その姉妹モデルや後継モデル、またはレプリカモデルを紹介することで、いかに定番モデルが多くのミュージシャンやエンジニアに愛されているかを紐解いていきます。
部落差別の現実と解放への諸問題を伝える特集 いまなぜ人権教育なのかーー当事者の教員から学ぶ 園田雅春・榎井縁責任編集
「差別は間違っている」と言える子どもをー同和教育のなかで育てられて/高田三起
自分らしく生きるためにーセクシュアリティをめぐる葛藤のなかで/新井久美子
人権を基盤とした教育をー障碍のある教員の立場から/栗川 治
生きづらさを抱える子どもたちに寄り添うー問題行動への対応と多様性理解/川瀬信一
ボクはメディエイターー人権団体〈国際運動ATD第四世界〉機関紙で紹介されたロマ青年/ムアレム・アブディ/金子マーティン訳
部落解放運動活性化に向けた議論の開始をー谷元昭信著『冬枯れの光景ー部落解放運動への黙示的考察』を読んで/伊藤 満
一番隠したいことは実は一番知ってほしいことー「私たちの部落問題 vol.2〜カミングアウトとアウティングを考える」に参加して/李信恵
有機・無機・金属・複合材の最新情報技術誌特集『高分子多孔質フィルム/膜の材料技術と最新応用展開』 材料は空孔・空隙を保つことにより物質本来の性質に加えユニークな物性と機能が加わる。高分子材料も例外でなく、空孔・空隙がもたらす高い比表面積や表面・界面構造に裏付けされた特異な化学的、物理的性質によって物性機能の多様性の広がりが生まれる。高分子多孔質体には、フィルム・膜、シート、粒状体、発泡体などがあり、その種類は多種多様である。また、さまざまなプロセスの中で多孔質化が図られており、多孔質化により付与される機能も多様である。本特集では、多孔質化されたフィルム・膜を対象に、その代表的製造プロセスと具体的応用展開の姿をさぐる。
楽しくてタメになるスクーバダイビング誌創刊50年記念 We love IZU 伊豆半島の海は最高!! 世界に誇る日本の海は海外のプロダイバーも魅了する生物多様性のお手本だ!! 本誌と付録で静岡県の伊豆半島全ダイビングスポットを紹介!! ・直行便がスタート!!奇跡の島チューク ・赤道直下の秘境パプアニューギニアーダイビング天国マダン&キンベ湾 ・近くて最強のフィリピンープエルトガレラ・モアルボアル最新情報 ・世界シャークダイビング特集 ・城ヶ島最新情報 ・紀伊半島 三重の南勢、和歌山のみなべ ・四国 ・三宅島のイルカ ・小笠原のイルカ ・西表島イソマグロの群れ ・那覇のダイビングシーン
ソーシャル&エコ・マガジン特集「地域のアートと音楽フェスティバル・ガイド」各地の盛り上がりの真ん中に、かならずといっていいほど存在しているのが「アートと音楽」。日本のいろいろな地域で、有志が手づくり感覚で主催するアート&音楽フェスが増えてきました。アートと音楽が何にも勝るのは、その受容性と多様性。小さな子どもからお年寄りまで、なんとなく触れてみたり、参加してみたり、もちろんどっぷり関わったり、たくさんの出番と居場所が用意されています。まず、地元の自分たちが楽しみ、外から人を呼び込み、いっしょに地域を盛り上げていく企画です。
スタイルのある家を手に入れる情報誌【巻頭特集】リノベーション大図鑑!今や、住宅獲得の手段としてすっかり定着したリノベーション。そのデザインや、既存物件の活用方法、機能性も日々進化しています。多様化するリノベーション最新事例を紹介するとともに、デザイン、コスト、物件等、読者の理想を実現するためのノウハウやパートナーも紹介。【特集2】 新しいくらしをつくる、コンバージョンビルや倉庫、工場などの「非住宅」をリノベーションで、住空間へ。遊休不動産を有効活用し、新たな住まいとしての命を吹き込んだ「コンバージョン」の好例を紹介。
役立つデザイン情報を集約したデザイン誌特集:変わる、ニッポンのインハウス 日用品から家電、楽器や自動車といったさまざまな領域において、企業活動しての日本のものづくりを牽引してきたのは「インハウスデザイン」と呼ばれる企業内デザイン組織です。企業の理念をいち早く具現化し社会に実装していくクリエイティブ集団として、さらにはデザインの価値を社内外に向けて発信する伝播役として、その役割も、求める人材の多様性も変化していくニッポンのインハウスの今に迫ります。
企業活動のタックスアドバイザー働き方の多様性を支援する!副業の税務
藻類の多様性と産業利用
土木工事の設計と施工にすぐ役立つ雑誌トミカ(ミニカー)で有名なタカラトミーへの取材による「働くクルマ」が子供に人気の理由を解明し、特殊車両の持つ魅力を解説。有名所な新幹線の路線メンテナンスを行う「ドクターイエロー」をはじめAI・GPSなどを活用し、無人操作で作業を行う働く車両から、目視では見つけられない路面のダメージを見つける、目や耳を持った働く車両。インフラ整備の現場で必要とされる多様な要求に、目的への機能性を持ち合わせて活躍する働くクルマ。高速道路・新幹線・空港・ダム・橋梁などの土木の現場で活躍するクルマの特集です。
・機能ゲノム解析技術は飛躍的な進化を遂げている。シングルセル解析を起点とした技術革新は、エピゲノム・タンパク質解析へと発展し、シングルセルマルチオーム解析という多次元的アプローチを実現した。空間的位置情報を保持した解析技術も発展し、同様にマルチオーム化への道を切りひらきつつある。
・これらの先端技術の応用範囲は、がんから、心臓血管疾患、生活習慣病へと急速に拡大している。さらには、分子メカニズムの解明が長らく困難であった精神神経疾患領域へも応用されはじめている。
・紹介する成果は革新的技術の黎明期における学術的知見であり、実臨床への応用には成果拡大と実用研究が不可欠である。研究基盤の整備や人材の育成、そして産官学民が連携した戦略的投資が必要となる。本特集はその重要性と将来展望を示す羅針盤となるだろう。
■第5土曜特集 マルチオミクスが解き明かす疾患の本質ーー統合的アプローチによる新たな知見
・はじめに
●総論:マルチオミクス解析の基盤と技術
・集団ゲノミクス研究の最新動向
〔key word〕集団ゲノム解析、国際データ共有、ゲノムワイド関連研究(GWAS)
・マルチオミクス解析による疾患病態解明とゲノム個別化医療の展望
〔key word〕ゲノムワイド関連解析(GWAS)、mQTL解析、ポリジェニックリスクスコア(PRS)
・マルチオミクス研究推進基盤としてのバイオバンク
〔key word〕バイオバンク、マルチオミクス解析、東北メディカル・メガバンク(TMM)計画、コホート研究、個別化医療
・バイオバンクのゲノムデータを上手に活用するためには
〔key word〕バイオバンク、全ゲノム解析、制限公開、非制限公開
・リピドームアトラス構築のための空間マルチオミクス解析
〔key word〕リピドミクス、空間マルチオミクス、イメージング質量分析、リピドームアトラス
・深層生成モデルが解き明かす一細胞・空間オミクスに潜む多様性
〔key word〕一細胞トランスクリプトーム、空間トランスクリプトーム、深層生成モデル、データ統合、RNA velocity
・深層生成モデルによるマルチオミクスvelocity解析
〔key word〕マルチオミクス、深層生成モデル、mmVelo、chromatin velocity、細胞ダイナミクス
・機械学習を用いたオミクスデータ統合解析
〔key word〕機械学習、オミクスデータ、統合
・空間オミクス解析の進展
〔key word〕空間トランスクリプトーム解析、空間プロテオミクス解析、空間オミクス解析
・プロテオゲノミクスにおける質量分析法の進展
〔key word〕プロテオゲノミクス、ノンターゲットプロテオミクス、質量分析法(MS)、データ非依存的分析法(DIA)、SP3法
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【がん】
・胃がんの多様性を紐解くマルチオミクス解析
〔key word〕腫瘍内多様性、腫瘍微小環境(TME)、シングルセル空間解析
・肝がんのマルチオミクス解析
〔key word〕肝細胞がん(HCC)、バイオマーカー、空間オミクス解析
・大腸がんにおけるがん微小環境(炎症機構・免疫寛容)の解明
〔key word〕大腸がん、がん微小環境、空間的シングルセル解析、免疫寛容、治療標的
・マルチオミクス解析による血液がんの病態解明と臨床への展開
〔key word〕マルチオミクス解析、成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)、ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)、個別化医療
・マルチオミクス解析が切りひらく乳がんの個別化医療
〔key word〕マルチオミクス解析、乳がん、個別化医療
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【循環器】
・オミクス解析による精密医療の実現
〔key word〕精密医療、心不全、シングルセルオミクス解析
・シングルセル遺伝子発現解析で紐解く生体内心筋リプログラミングによる抗線維化
〔key word〕線維芽細胞、心筋再生、シングルセル解析、抗線維化
・循環器疾患におけるSASP因子の意義
〔key word〕老化、SASP因子、セノリシス(選択的老化細胞除去)、テロメア、加齢性疾患
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【代謝・内分泌】
・マルチオミクス解析による代謝病態の解析
〔key word〕肥満、糖尿病、1細胞解析、空間解析、プロテオーム解析
・腎疾患のUpdate
〔key word〕急性腎障害(AKI)、慢性腎臓病(CKD)、AKI-to-CKD transition、ヒストン、クローン性造血
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【神経・精神】
・大規模ゲノム・オミクス解析による日本人の認知症研究
〔key word〕認知症、アルツハイマー病(AD)、ゲノムワイド関連解析(GWAS)、ポリジェニックリスクスコア(PRS)、トランスクリプトーム解析
・睡眠と精神神経疾患ーー病態理解への新たなアプローチ
〔key word〕睡眠障害、アルツハイマー病(AD)、パーキンソン病(PD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、うつ病
●疾患別マルチオミクス解析の最新動向 【免疫・感染症】
・自己免疫疾患におけるMR1拘束性αβT細胞サブセットの役割
〔key word〕代謝産物、T細胞、自己免疫疾患
・VeDTRマウスシステムによる免疫細胞サブセット解析
〔key word〕免疫細胞サブセット、VeDTRマウス、Th1型Treg(Th1-Treg)、がん免疫
・RNA分解制御による免疫調節
〔key word〕炎症性疾患、炎症性サイトカイン、RNA分解、翻訳、Regnase-1
・リウマチ性疾患のマルチオミクス解析
〔key word〕全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、シングルセルRNAシークエンス(scRNA-seq)、空間分子解析
・顎関節症の謎を紐解くーー統合解析という突破口
〔key word〕顎関節症(TMD)、Xenium in situ、変形性顎関節症マウスモデル
・シングルセル解析によるウイルス感染ダイナミクスの時空間的理解
〔key word〕ウイルス感染ダイナミクス、シングルセル解析、自然免疫応答、時空間的ダイナミクス
・呼吸器系ウイルス感染症重症化の分子機序ーー2光子生体イメージングとオミクス解析による新展開
〔key word〕インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、生体イメージング、2光子励起顕微鏡、好中球、血流、scRNA-seq
●社会実装に向けた取り組み
・オミクス解析の出口戦略ーー全ゲノム解析等実行計画
〔key word〕全ゲノム解析、厚生労働省、患者還元、産業育成、創薬
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・経カテーテル的大動脈弁置換術が2013年に、僧帽弁クリップと弁膜症に対する低侵襲心臓手術が2018年に保険償還され、それぞれの領域で急速に普及し、循環器治療のあり方を大きく変えている。
・特に、大動脈弁狭窄症に対する治療は選択肢が多様化し、“ライフタイムマネジメント”の重要性が広く認識されるようになった。その一方で、僧帽弁の低侵襲治療、冠動脈血行再建や不整脈手術の分野などにおいても技術革新が進んでおり、新たな治療の可能性が開かれている。
・循環器低侵襲治療の進化は、患者にとっての負担軽減と治療の質向上に直結するものである。本特集ではこれらの分野で活躍するエキスパートたちが、それぞれの現状と今後の展望について解説する。
■進歩する循環器低侵襲治療
・はじめに
・大動脈弁MICS
〔key word〕大動脈弁、MICS(低侵襲心臓手術)
・至適大動脈弁狭窄症治療について考える
〔key word〕大動脈弁狭窄症(AS)、大動脈弁置換術(SAVR)、経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVRあるいはTAVI)
・僧帽弁MICSの現状と今後の展望
〔key word〕僧帽弁MICS(低侵襲心臓手術)、鏡視下手術、ロボット手術、手術トレーニング、標準化、安全性
・僧帽弁閉鎖不全症に対するTEER(transcatheter edge-to-edge repair)の現状
〔key word〕僧帽弁閉鎖不全症(MR)、カテーテル治療、経カテーテル僧帽弁クリップ術(TEER)、MitraClipTM、PASCAL
・ロボット心臓手術の現状と展望
〔key word〕ロボット心臓手術、da Vinci、僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁置換術
・低侵襲冠動脈バイパス術の現状と展望
〔key word〕MICS(低侵襲心臓手術)、低侵襲冠動脈バイパス術(MICS-CABG)、robotic assisted MIDCAB、TECAB、TCRAT
・ウルフーオオツカ法による心房細動治療への挑戦
〔key word〕ウルフーオオツカ(WO)法、心房細動、胸腔鏡下左心耳閉鎖術、胸腔鏡下アブレーション
●TOPICS 生化学・分子生物学
・天然の遺伝子治療薬として働く4.5SH RNA
●TOPICS 腎臓内科学
・慢性腎臓病による認知機能低下のメカニズム
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(27)
・NK細胞の自己・非自己認識機構の制御によるがん免疫療法
〔key word〕NK細胞、キメラ抗原受容体(CAR)、がん、がん免疫
●細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(13)
・炎症性腸疾患と再生医療
〔key word〕潰瘍性大腸炎、クローン病、粘膜治癒、自家腸上皮オルガノイド移植
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(4)
・良心的拒否
〔key word〕海外渡航移植、診療拒否、良心的拒否
●FORUM 戦争と医学・医療(15)
・ベトナム戦争と枯れ葉剤の健康被害
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・老化はあらゆる生物に必然的に生じる普遍的な生命現象と考えられてきたが、その過程は生物種にとり多様で、加齢に伴う老化の表現がほとんど認められない生物から、顕著な老化形質を示す生物まで多岐にわたる。
・近年の分子生物学的技術の急速な進歩により、さまざまなモデル生物を用いた研究から老化過程は他の生命現象と同様に、シグナル伝達や転写制御、さらには細胞間相互作用により強く影響を受けることが明らかとなった。
・本特集では、各臓器の老化病態から老化細胞との関わり、 senolyticsによる老化表現の改善までを概説、senolyticsのモダリティについても低分子化合物から抗体、ワクチンまで紹介している。
■第1土曜特集 老化を標的とした疾患予防・治療
・はじめに
●総論
・老化細胞ーーその特異的な性質
〔key word〕細胞老化、老化細胞、細胞老化随伴分泌現象(SASP)
・動的エピゲノム情報の変化と老化制御
〔key word〕エピゲノム、デジタル情報、生物学年齢、rejuvenation、ICE(inducible changes to the epigenome)マウス
・老化細胞の光と影
〔key word〕細胞老化、再生、リプログラミング、線維化
・細胞膜損傷を起点とする新たな老化細胞サブタイプ
〔key word〕細胞老化、細胞膜損傷、細胞膜修復、p53、創傷治癒
・免疫細胞の老化と臓器、個体の老化
〔key word〕免疫老化、疲弊、メモリーT細胞、慢性炎症、老化細胞除去
・造血幹細胞の老化と若返りへの試み
〔key word〕造血幹細胞、老化、骨髄微小環境
・腎臓の老化
〔key word〕AKI-to-CKD transition、細胞老化、三次リンパ組織(TLT)
●各論
・低分子化合物による老化細胞除去の現状と未来
〔key word〕低分子化合物、グルタミナーゼ、機械学習
・肺組織における細胞老化
〔key word〕呼吸器疾患、セノリシス、細胞老化、モデル動物
・免疫系を利用した老化細胞除去ーー老化細胞除去ワクチンによる心血管系老化の改善
〔key word〕セノリティクス、細胞老化、ワクチン、抗体
・老化細胞ワクチンによる糖尿病・慢性疾患治療
〔key word〕ワクチン、抗体誘導、免疫
・抗PD-1抗体を用いた老化細胞除去
〔key word〕老化細胞、senolysis、PD-L1(programmed cell death 1-ligand 1)
・がん細胞の老化促進による持続的な抗がん作用を示すα線標的アイソトープ治療薬の開発
〔key word〕代謝型グルタミン酸1型受容体(mGluR1)、老化、18F-FITM、211At-AITM、老化関連β-ガラクトシダーゼ(SA-β-gal)
・老化に関連したヒトゲノム情報
〔key word〕老化、ヒトゲノム情報、オミックス時計(Omics clock)
・ハダカデバネズミを用いた老化研究ーー最長寿齧歯類ハダカデバネズミの老化耐性機構の解明に向けて
〔key word〕ハダカデバネズミ、老化、DNA修復機構、タンパク質の恒常性、細胞老化
・全身の老化制御メカニズムの理解を加速する新たなモデル動物“ターコイズキリフィッシュ”
〔key word〕キリフィッシュ、全身の老化制御メカニズム、健康寿命延伸
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・細胞極性は,細胞内の成分が一つの軸に沿って空間的に偏りを持って配置される性質である.1細胞内に形態的・生理的な偏りを持つことで,細胞は方向性を持って分裂,移動,分化できる.
・従来は,モデル動物を用いた発生学の分野において細胞極性形成の機序が解析されてきた.最近では技術の進展により,哺乳類でも細胞極性の異常と先天性疾患などとの関連が解析できるようになってきた.
・今後は,マウス個体やオルガノイドでも細胞極性を解析・操作できる技術の進展が期待される.本特集では,形態形成,がんの進展,神経回路形成など,多様な生命現象をもたらす細胞極性に関する最新の知見を集めた.
特集 細胞の極性化がもたらす生命現象
地域包括ケアシステムは機能するか(12)
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(9)
TOPICS
FORUM
抗体医薬の特徴を理解し、今後の開発に求められる課題について、第一線のエキスパートが最新知見を解説!
●世界ではすでに100品目を超える抗体医薬品が承認され、適応となる疾患領域はがんや自己免疫疾患にとどまらず、喘息、アトピー性皮膚炎、骨粗鬆症、感染症、眼疾患、神経系疾患などにも広がり、さらなる発展が期待される。
●近年の抗体医薬品開発の特徴として、IgG抗体のみならず抗体薬物複合体(ADC)、二重特異性抗体、scFvやVHHなどの低分子抗体のように、構造の多様性が広がっていることがあげられる。
●このようななかで本特集では、抗体の特徴を理解し、今後の開発に求められる課題を共有すべく、「抗体医薬の進歩と課題」として、各領域の第一線で活躍する著者の方々に執筆していただく。
【目次】
リード抗体取得・エンジニアリング技術
【可変領域】
1.モノクローナル抗体作製クロニクル─効率的なヒト抗体医薬品シーズの取得を目指して
2.ヒトADLibシステムおよびADLib KI-AMPによる治療用抗体候補の創出と最適化
3.抗原結合親和性向上のための技術
【IgG型抗体】
4.抗体のエフェクター活性を担うFcγ受容体
5.抗体の体内動態制御に関わる受容体FcRnをめぐる話題─FcRnのバイオロジー、FcRn親和性改変抗体の開発動向、関連する研究
6.抗体薬物複合体(antibody-drug conjugate:ADC)
7.t-CAP法を用いたコンジュゲート抗体の開発
【非IgGモダリティ】
8.低分子抗体─VHH、scFv
9.経口IgA抗体を用いた腸内細菌叢制御による治療薬開発
10.IgA抗体を用いた呼吸器ウイルス感染症治療薬の実現可能性
有効性・安全性の予測・評価技術
11.抗体医薬品の体内動態総論
12.抗体医薬品の創薬研究における生理学的薬物動態(PBPK)モデリングおよびシミュレーションの活用
13.Phosphor integrated dots(PID)技術を用いた抗体医薬の腫瘍組織内ミクロ薬物動態解析の開発
14.ADC医薬品の研究開発に不可欠な定量および定性分析技術
臨床における最新動向
15.免疫チェックポイント阻害薬の有効性予測バイオマーカー
16.免疫チェックポイント阻害薬に対する耐性機序とその対策
17.近赤外光線免疫療法─近赤外光感受性ADCとしての薬剤デザインを中心に
18.炎症性腸疾患に用いられる抗体医薬品
19.乾癬、アトピー性皮膚炎等の皮膚疾患に用いられる抗体医薬品
20.抗体医薬品の血中濃度モニタリング
21.抗体医薬品によるインフュージョンリアクションなどの副作用の特徴とそのマネジメント
・2020年のCOVID-19パンデミックや2024年の能登半島地震などは記憶に新しい。突発的災害による健康危機への対応は喫緊の社会課題である。同時に、薬剤耐性がもたらすサイレントパンデミックや人口減少社会における社会保障費や医療費の財源逼迫も、静かに進行する重大な健康危機といえる。
・これら多様な健康危機に体系的に対処するには、医学領域のみならず、防災学や経済学、社会心理学など多分野との協働が不可欠となる。さらに、個人のセルフケア能力や地域社会レジリエンスの向上も重要であり、これらの統合的アプローチが安心・安寧の社会を構築する鍵となる。
・本特集では、健康危機管理に関わる多領域の専門職が集結し、社会システムの理想的なあり方や今後の対策を提言する。また、最新の研究成果や実践活動を報告するとともに、過去の危機から得られた教訓、技術・制度における課題と展望を多角的に紹介する。
■健康危機への備えと対応ーーパンデミックと能登半島地震を踏まえた社会とシステムのあり方
・はじめに
●感染制御・救急災害医療など危機管理の視点から
・感染制御と臨床検査の観点からみたCOVID-19パンデミックと健康危機管理の課題
〔key word〕パンデミック、感染制御、臨床検査、公衆衛生、検査体制
・救急・災害医療から健康危機管理へ
〔key word〕災害医療、医療継続、BCP(事業継続計画)、病院BCP、地域医療BCP、健康危機
・医療安全管理と災害・健康危機リスク管理の連続性
〔key word〕システム、リスク、ハザード、地域、回復力
・健康危機における医療管理ーー医療専門職人材の機能限定性に着目して
〔key word〕医療管理、医療専門職、機能限定性、人材育成
・感染症危機管理ーー感染症対策を超えて
〔key word〕感染症危機管理、プリペアドネス、感染症インテリジェンス、ロジスティクス、人材育成
●基礎医学の視点から
・ヒト病原性ウイルス研究から考える次のパンデミックへの対策
〔key word〕構造ウイルス学、ウイルス糖タンパク質、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、麻疹ウイルス(MeV)、ムンプスウイルス(MuV)
・わが国における新規ワクチン開発のためのヒト免疫モニタリングシステム構築の重要性
〔key word〕ヒト免疫、免疫モニタリング、抗体応答、細胞性免疫応答、京都大学免疫モニタリングセンター(KIC)
・劇症化する細菌感染症
〔key word〕劇症型レンサ球菌感染症(STSS)、A群レンサ球菌、遺伝子変異
●社会と健康の視点から
・健康危機におけるリスクコミュニケーション
〔key word〕リスクコミュニケーション、クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション(CERC)、偏見・差別等、偽・誤情報、インフォデミック
・健康危機管理への予防医療学的なアプローチーーAEDを活用した危機管理体制の構築とPHRによる救急災害医療DXへの展望
〔key word〕心停止、救命処置、AED(自動体外式除細動器)、PHR(パーソナルヘルスレコード)、救急災害医療DX(デジタルトランスフォーメーション)
・パンデミックに備える急性期、回復期、維持期リハビリテーションシステムの構築
〔key word〕パンデミック、リハビリテーション、急性期、回復期、維持期
・健康危機に対する地域保健と公衆衛生看護
〔key word〕健康危機管理、保健所、公衆衛生看護、保健師、IHEAT
・危機時の“健康の社会的決定要因”
〔key word〕健康の社会的決定要因(SDH)、健康格差、ソーシャルキャピタル、危機インテリジェンス、社会疫学
●災害対応・防災の視点から
・災害医療支援活動
〔key word〕災害医療支援、災害派遣医療チーム(DMAT)、CSCATTT
・甚大な健康危機に対するグローバルな備えと対応
〔key word〕健康危機、低中所得国、国際協力、スフィア・プロジェクト、クラスターアプローチ
・総合的な危機管理
〔key word〕レジリエンス、マルチ・ハザード、マルチ・フェイズ
・災害時の保健医療福祉に関する政策研究の動向と人材育成
〔key word〕災害、政策研究、人材育成
●社会・経済・制度政策の視点から
・健康危機に向けたわが国の政策
〔key word〕新型インフルエンザ等対策政府行動計画、内閣感染症危機管理統括庁、防災立国推進閣僚会議、防災庁、健康危機管理
・健康危機への対応と法治主義
〔key word〕行動制限、法治主義、法律の留保、比例原則、裁判による救済
・文化的デフォルトとパンデミック対応
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、パンデミック、文化的デフォルト、文化心理学
・日本の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が消費行動へ与えた真の影響
〔key word〕消費行動、クレジットカードデータ、外出自粛要請、緊急事態宣言
・ヘルスセキュリティと健康医療介護の社会システム
〔key word〕ヘルスセキュリティ、健康危機管理、保健・医療・介護、危機に強い社会、ウェルビーイング
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・この10〜15年の間に、がんゲノム領域の研究はめざましい進展を遂げた。その技術・知識の臨床応用として、わが国では2019年に固形がんを対象とした遺伝子パネル検査が医療保険の適用対象となり、日常臨床でがんゲノム医療の提供が開始されている。
・一方で、造血器腫瘍における遺伝子パネル検査の開発やゲノム医療体制の構築は大きく立ち遅れていたが、2024年3月には造血器腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査の販売承認申請が行われ、ついに造血器腫瘍におけるゲノム医療が実現されようとしている。
・本特集ではがんゲノム医療におけるエキスパートパネルの進め方をはじめ総論を解説したのち、代表的疾患について、それぞれのゲノム異常とその臨床的有用性について述べる。
■ゲノム解析時代の血液腫瘍学
・はじめに
・がんゲノム医療におけるエキスパートパネルの進め方
〔key word〕がんゲノム医療、エキスパートパネル、がん遺伝子パネル検査
・造血器腫瘍におけるゲノム異常に基づく治療薬アクセス
〔key word〕ドラッグラグ、先進医療、患者申出療養、臨床研究等提出・公開システム(jRCT)、がんゲノム情報管理センター(C-CAT)
・造血器腫瘍におけるゲノム異常による造血幹細胞移植の適応判断
〔key word〕同種造血幹細胞移植、NGS(次世代シーケンサー)パネル検査、リスク分類
・クローン性造血と多様なヒト疾患の関係性
〔key word〕クローン性造血(CH)、遺伝子変異、コピー数異常、血液腫瘍、心血管疾患
・生殖細胞系列素因を伴う骨髄系腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕生殖細胞系列素因、胚細胞遺伝子変異、家族性骨髄系腫瘍、遺伝子変異解析、同種造血幹細胞移植
・急性骨髄性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕がん遺伝子パネル検査(CGP)、次世代シークエンス、二次的所見
・骨髄異形成症候群におけるゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕骨髄異形成症候群(MDS)、ゲノム異常、臨床応用、個別化医療
・骨髄増殖性腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕骨髄増殖性腫瘍(MPNs)、HMR変異、予後予測、スコアリングシステム
・造血器腫瘍におけるスプライシング因子変異の役割と治療標的
〔key word〕RNAスプライシング、スプライシング因子(SF)、アンチセンスヌクレオチド(ASO)、ネオアンチゲン
・形質細胞様樹状細胞関連腫瘍におけるゲノム異常
〔key word〕BPDCN、MPDCP、pDC-AML
・組織球腫瘍におけるゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕組織球腫瘍、希少疾患、MAPキナーゼ(MAPK)経路、BRAF阻害薬、MEK阻害薬
・ダウン症候群関連骨髄増殖症のゲノム異常と臨床的意義
〔key word〕ダウン症候群関連骨髄増殖症、一過性異常骨髄増殖症(TAM)、ダウン症候群関連骨髄性白血病(ML-DS)、GATA1、RUNX1
・B細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕B細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)、分子病型、層別化治療
・T細胞性急性リンパ性白血病におけるゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕T細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)、ゲノム異常、遺伝学的サブタイプ
・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫におけるゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、ゲノム異常、造血器腫瘍遺伝子パネル検査
・ゲノム異常に基づく濾胞性リンパ腫の病態理解とその臨床応用
〔key word〕濾胞性リンパ腫(FL)、ゲノム異常、クロマチン修飾遺伝子、免疫微小環境、予後予測因子
・ホジキンリンパ腫の遺伝子異常と臨床的意義
〔key word〕結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫(NLPHL)、古典型ホジキンリンパ腫(CHL)、LP細胞、HRS細胞
・T/NK細胞リンパ腫のゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕T細胞リンパ腫、NK細胞リンパ腫、JAK/STAT
・成人T細胞白血病・リンパ腫におけるゲノム・エピゲノム異常と臨床的有用性
〔key word〕成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)、T細胞受容体(TCR)経路、予後予測、エピゲノム異常、メチル化ヒストン
・多発性骨髄腫におけるゲノム異常と臨床応用
〔key word〕個別化医療、多発性骨髄腫(MM)、クリニカルシーケンス
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・脂質は生体膜成分,エネルギー源,シグナル分子,表皮バリア成分など多彩な機能をもち,脂質の構造多様性(リポクオリティ)の変化はこれら脂質の生体機能に大きな影響を与える.
・近年の質量分析技術の発達により,リポクオリティの多様性やバランスの制御が生体恒常性の維持においてどのような意義があるのか,またそれが破綻したときにどのような疾患につながるのかといった根源的課題に迫る研究が進んでいる.
・本特集では,リポクオリティの多様性や秩序が生み出される機構,生体がリポクオリティの違いを認識する機構,さらにリポクオリティバランスの破綻から生じる疾患の分子メカニズムについて,“基礎から臨床”の観点から最新の知見を紹介する.
脂肪酸クオリティと疾患制御
膜リン脂質クオリティと疾患制御
組織のリポクオリティと疾患制御
微生物のリポクオリティと疾患制御
リポクオリティ分析系と応用
多様な原因を有する肺高血圧症の基本に立ち返り、
鑑別と病態研究、治療法の最前線を解説!
●円熟期に入っているようにみえる肺高血圧症(PH)診療であるが、治療選択肢が増えたがゆえに、十分な鑑別診断が行われないまま誤った治療が行われているケースも少なくない。
●本書では基本に立ち返ってその鑑別を確実に行うことができるよう、各分野のエキスパートが解説している。
●また心筋症などでそうであるように、近年、PHに関しても多くの遺伝学的知見が得られているので、そのような最新知見についても解説をしている。
【目次】
総論
1.2021〜2022年における肺高血圧症の臨床
2.肺高血圧症の鑑別診断
3.肺高血圧症における遺伝学的知見とその臨床的意義
各論
4.特発性/遺伝性/薬物誘発性肺動脈性肺高血圧症の診断と治療
5.膠原病性肺動脈性肺高血圧症の診断と治療
6.成人先天性心疾患に伴う肺動脈性肺高血圧症の診断と治療
7.その他の肺高血圧症─門脈肺高血圧症とHIV感染に伴う肺高血圧症
8.左心系心疾患による肺高血圧症の診断と治療
9.慢性呼吸器疾患に伴う肺高血圧症の診断と治療─PAH特異的治療薬による治療は必要か?
10.慢性血栓塞栓性肺高血圧症の診断と治療
11.詳細不明な多因子のメカニズムによる肺高血圧症の実態にせまる
12.小児における肺高血圧症の診断と治療
トピックス
13.肺動脈性肺高血圧症の病態解明と新規治療の展望
14.Pulmonary tumor thrombotic microangiopathy(PTTM)の診断と治療
15.肺高血圧症に対する肺移植の現状と課題─長い肺移植待機期間と周術期管理
16.肺高血圧症に関わる医療制度