・慢性炎症は病態を引き起こし、進展させ、またその帰結を決定する主要なプロセスとなっており、多様な疾患に共通する基盤病態と捉えることができる。
・慢性炎症では、炎症が適切に収束されずに遷延し慢性に引き続くことで組織機能が障害されるだけでなく、多くの組織で組織構築の改変が進行し、臓器機能障害がもたらされる。
・慢性炎症による疾患研究の現在をまとめることによって、ますます研究の拡大と展開が期待される慢性炎症研究に、基礎臨床を問わず多くの研究者が参画されることを願う。
■ 基盤病態としての慢性炎症 7月第1土曜特集
・はじめに
・精神疾患と炎症応答
〔key word〕炎症、ミクログリア、ストレス
・アルツハイマー病における免疫系細胞の多様性とその役割
〔key word〕アルツハイマー病(AD)、ミクログリア、T細胞
・アトピー性皮膚炎の病期における病態推移
〔key word〕アトピー性皮膚炎、Th2サイトカイン、生物学的製剤
・病原性免疫記憶による慢性炎症性肺疾患の病態形成機構
〔key word〕免疫記憶、ヘルパーT細胞、慢性気道炎症、線維化
・心不全とその合併疾患における慢性炎症の寄与
〔key word〕マクロファージ、クローン性造血(CHIP)、左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)
・腎臓病と慢性炎症
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、慢性炎症、三次リンパ組織(TLT)、inflammaging
・NASHと慢性炎症
〔key word〕細胞死、マクロファージ、脂肪毒性、crown-like structure(CLS)
・筋疾患と慢性炎症
〔key word〕骨格筋再生、マクロファージ、筋ジストロフィー、サルコペニア
・臓器間ネットワークと消化器慢性炎症
〔key word〕迷走神経、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、炎症性腸疾患(IBD)、神経免疫連関
・ホスホリパーゼA2と代謝性疾患
〔key word〕ホスホリパーゼA2(PLA2)、リン脂質代謝、脂肪酸、肥満、糖尿病、脂肪肝
・腸内細菌と慢性炎症
〔key word〕肝星細胞、類洞内皮細胞、細胞老化随伴分泌現象(SASP)、がん微小環境
・慢性炎症性疾患としての動脈硬化
〔key word〕動脈硬化、慢性炎症、CRP、PTX3、補体C1q、血栓症
・慢性炎症による眼疾患ーー加齢黄斑変性の病態メカニズム
〔key word〕慢性炎症、生活習慣病、網膜、失明、脂質
・慢性炎症と造血システムーー骨髄球系細胞の視点から
〔key word〕マクロファージ、好中球、造血幹細胞、交感神経
・慢性炎症が促進する発がんと悪性化
〔key word〕慢性炎症、微小環境、腫瘍随伴マクロファージ(TAM)、がん関連線維芽細胞(CAF)
・IL-6アンプおよびゲートウェイ反射による関節リウマチ発症メカニズム
〔key word〕関節リウマチ(RA)、軟骨細胞、神経、IL-6アンプ、NF-κB
・慢性炎症におけるオステオポンチンの役割
〔key word〕心筋梗塞、心不全、動脈硬化、免疫老化、糖尿病性腎臓病、SGLT2阻害薬、肥満
・慢性炎症の生体イメージング
〔key word〕二光子励起顕微鏡、生体イメージング、関節炎、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、がん
・脂肪組織M1マクロファージに発現するHIF-1αによる病的肥満の形成
〔key word〕肥満、脂肪組織マクロファージ(ATM)、脂質関連マクロファージ(LAM)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・昨今、小児・AYAがんにおける診断、治療はめざましい変化を遂げている。次世代シーケンサーの台頭により治療標的の同定が急速に進み、小児・AYAがんにおいてもがん遺伝子パネル検査として実装される時代となった。
・近年開発されたCAR-T細胞療法や二重特異性T細胞誘導抗体薬、抗GD2抗体薬などが導入され、再発・難治の急性リンパ性白血病、神経芽腫の治療において革新的な効果を発揮し、治療の選択肢が各段に広がった。
・本特集では、小児・AYAがんを取り巻く医療の最近の展開を踏まえて、基礎的研究、臨床研究および実地診療に携わっていらっしゃる最前線でご活躍の先生方に、最新の成果、現状についてわかりやすくご解説いただく。
■ 小児・AYAがんの最前線 1月第1土曜特集
・はじめに
・乳児急性リンパ性白血病に対する治療の現状と展望
〔key word〕乳児急性リンパ性白血病、KMT2A遺伝子、臨床試験、国際共同研究
・難治性急性リンパ性白血病の治療の新展開
〔key word〕急性リンパ性白血病(ALL)、治療、難治性
・小児T-ALLの分子遺伝学的特徴
〔key word〕T細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)、分化、変異
・T細胞性急性リンパ性白血病における新規治療の展望ーーダサチニブ高感受性T細胞性急性リンパ性白血病の病態解析を通じて
〔key word〕T細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)、T細胞分化、LCK、ダサチニブ、プレシジョン医療
・AYA・成人B細胞性急性リンパ性白血病の分子基盤の最前線
〔key word〕急性リンパ性白血病(ALL)、病型、AYA(思春期・若年成人)、成人
・AYA急性リンパ性白血病に対する臨床試験の課題
〔key word〕急性リンパ性白血病(ALL)、AYA(思春期・若年成人)、小児型レジメン、臨床試験、微小残存病変(MRD)
・急性骨髄性白血病における分子基盤の最前線
〔key word〕PRDM16、MECOM、FLT3-ITD、微小残存病変(MRD)、KMT2A融合遺伝子
・小児・AYA世代急性白血病に対する造血細胞移植の現状と展望
〔key word〕急性白血病、造血細胞移植、小児、AYA(思春期・若年成人)世代
・神経芽腫に対する抗GD2抗体免疫療法
〔key word〕神経芽腫、抗GD2抗体、ジヌツキシマブ、免疫療法
・横紋筋肉腫治療の現状と将来展望ーー欧州EpSSG臨床研究からみた日本の横紋筋肉腫治療体系
〔key word〕横紋筋肉腫、European paediatric Soft tissue sarcoma Study Group(EpSSG)、リスク分類
・小児肝腫瘍の分子基盤と新規治療法の将来展望
〔key word〕小児肝腫瘍、Wntシグナル経路、マルチオミックス解析、分子生物学的多様性、標的治療
・肝芽腫の多施設共同研究ーー国際共同臨床試験を含めて
〔key word〕肝芽腫、化学療法、手術、臨床試験
・骨肉腫の分子基盤の探求と標的治療の開発
〔key word〕骨肉腫、ゲノム解析、発現解析、標的治療
・脳腫瘍の分子診断の現状と展望
〔key word〕WHO分類、グリオーマ、上衣腫、髄芽腫、がんゲノム医療
・造血器腫瘍のパネル検査の課題と展望
〔key word〕がん遺伝子パネル検査、固形腫瘍パネル検査、遺伝カウンセリング、predisposition
・小児・AYAがんの遺伝性素因と二次がん
〔key word〕小児がん、遺伝性腫瘍、がん素因、ゲノム医療
・小児・AYAがんに対する陽子線治療
〔key word〕陽子線治療、吸収性スペーサー、卵巣移動術、全脳全脊髄照射(CSI)
・小児・AYAがん患者のトータルケアの現状と今後の展望
〔key word〕小児がん、AYA(思春期・若年成人)がん、トータルケア、がんサバイバーシップケア、ヘルスリテラシー
・小児・AYAがんの長期フォローアップ
〔key word〕小児がん、AYA(思春期・若年成人)がん、晩期合併症、長期フォローアップ(LTFU)、成人期移行
・小児・AYAがんの妊孕性温存
〔key word〕がん・生殖医療、妊孕性温存、小児・AYA(思春期・若年成人)世代
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2010年の抗CTLA-4抗体と2012年の抗PD-1抗体医薬の臨床効果報告が、免疫を用いたがん治療を世間に浸透させた。
・腫瘍免疫には非常に多くの因子が関与し相互に作用しあう免疫ネットワークの存在がある。免疫による抗腫瘍効果を理解するには、この複雑なネットワークを俯瞰的に観察することが大事である。
・本特集では、絡み合った腫瘍免疫ネットワークを各因子・細胞に個別化して解説し、それぞれがネットワーク全体にどのように影響を及ぼすかに言及する。
■ 腫瘍免疫 -免疫ネットワークから考える基礎と臨床
・はじめに
・腫瘍免疫総論ー正と負のネットワークの理解から個のバイオロジーへー
〔key word〕腫瘍免疫学、免疫、腫瘍組織環境
●ネットワークの各因子と、その因子を応用or標的とした基礎研究の現在と可能性
がん免疫ネットワークに影響を与える因子・腫瘍細胞からネットワークへーー遺伝子変異とサイトカインネットワークによる腫瘍微小環境の形成と制御
〔key word〕腫瘍細胞、遺伝子変異、サイトカイン、ケモカイン、腫瘍微小環境(TME)
・ネットワークにおけるT細胞の役割ーーCTL、活性疲弊、チェックポイント
〔key word〕PD-1、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)、活性疲弊
・ネットワークにおける自然免疫の役割ーーNK, ILCs
〔key word〕ナチュラルキラー(NK)細胞、自然リンパ球(ILC)、サイトカイン、転写因子
・がん免疫ネットワークへの制御性T細胞の影響およびその治療応用
〔key word〕制御性T細胞(Tregs)、免疫寛容、がん微小環境
・腸内細菌とがん免疫微小環境
〔key word〕がん免疫療法、腸内細菌叢、がん微小環境
・腫瘍微小環境の“3低”の改善による腫瘍免疫の向上
〔key word〕腫瘍微小環境、代謝競合、血管正常化、レドックス、ミトコンドリア
がん微小環境TME内の免疫ネットワーク解明の研究手段・免疫組織化学技術の勘どころとマルチプレックス免疫組織化学の特性
〔key word〕免疫組織化学(IHC)、多重標識、定量形態学、数理形態学
・フローサイトメトリー、マスサイトメトリーを用いた腫瘍微小環境の病態解明
〔key word〕腫瘍微小環境、フローサイトメトリー、マスサイトメトリー、腫瘍浸潤リンパ球、がん免疫療法
・網羅的ゲノム解析によるTME評価ーー全ゲノム/全エクソーム/RNAシークエンス解析
〔key word〕腫瘍浸潤性リンパ球(TIL)、腫瘍微小環境(TME)、全ゲノムシークエンス(WGS)、RNAシークエンス
・シングルセル解析による抗腫瘍免疫応答の解析
〔key word〕シングルセル解析、scRNA-Seq、scTCR-Seq、免疫プロファイリング、マルチモーダル化
ICI臨床的バイオマーカーの理解への基礎知識・腫瘍におけるPD-L1発現とそのバイオマーカーとしての意義
〔key word〕PD-L1(programmed death-ligand 1)、免疫チェックポイント療法、コンパニオン診断
・腫瘍免疫におけるがん抗原の役割ーーネオアンチゲン、TMB、MSIの基礎知識
〔key word〕ネオアンチゲン、腫瘍遺伝子変異量(TMB)、マイクロサテライト不安定性(MSI)
●免疫チェックポイント阻害薬の成功から続く展望
腫瘍別の免疫作動薬の現状と展望(単剤→併用・新規)・進行期悪性黒色腫への免疫療法
〔key word〕悪性黒色腫、抗PD-1抗体、抗CTLA-4抗体、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
・非小細胞肺がんの免疫療法ーー開発中の免疫療法を中心に
〔key word〕非小細胞肺がん(NSCLC)、免疫療法、抗PD-1抗体、臨床試験、開発
・泌尿器科がん(腎細胞がん・尿路上皮がん)への免疫療法ーー特殊性と類似性
〔key word〕腎細胞がん、尿路上皮がん、免疫療法、免疫チェックポイント阻害薬
・血液腫瘍に対する免疫療法ーーホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病リンパ腫
〔key word〕造血器腫瘍、ホジキンリンパ腫(HL)、成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)、モガムリズマブ
・頭頸部がんへの免疫療法ーー現状と展望
〔key word〕頭頸部がん、抗PD-1抗体、バイオマーカー
・リンチ症候群を中心とした大腸がんへの免疫療法
〔key word〕マイクロサテライト不安定性(MSI)、免疫チェックポイント阻害薬、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、イピリムマブ
・消化器がん(胃がん・食道がん)への免疫治療
〔key word〕がん免疫療法、食道がん、胃がん、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、サブタイプ分類
・婦人科がんへの免疫療法
〔key word〕PD-1、PD-L1、CTLA-4、マイクロサテライト不安定性(MSI)、PARP阻害薬、血管新生阻害薬、マルチキナーゼ阻害薬
新規治療法・腫瘍融解ウイルス療法とがん免疫
〔key word〕ウイルス、免疫原性細胞死(ICD)、p53、GM-CSF、細胞外小胞(EV)
・補助に終わらない免疫アジュバント
〔key word〕アジュバント、ワクチン、自然免疫応答、獲得免疫応答
・iPS細胞から再生したT細胞を用いたがん免疫療法ーー即納型汎用性T細胞製剤の開発
〔key word〕細胞傷害性T細胞(CTL)、iPS細胞(人工多能性幹細胞)、T細胞レセプター(TCR)、他家移植、WT1抗原
・遺伝子導入T細胞による養子免疫療法
〔key word〕養子免疫療法、CAR-T細胞、TCR-T細胞、固形がん、非自己細胞
・近赤外光線免疫療法(光免疫療法)によるがん免疫の誘導と活性化
〔key word〕近赤外光線免疫療法(NIR-PIT)、がん免疫、免疫原性細胞死、制御性T細胞(Treg)
新規がん免疫治療薬の開発・基礎研究と臨床応用への谷間をつなぐ橋渡し研究の重要性
〔key word〕橋渡し研究、基礎研究、臨床研究、免疫チェックポイント阻害薬
・がん免疫療法のバイオマーカー・コンパニオン診断法の探索
〔key word〕免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、層別化、バイオマーカー、コンパニオン診断
・がん免疫療法に起こる、そして起こりうる副作用と対策
〔key word〕免疫関連有害事象(irAE)、がん免疫療法、免疫チェックポイント阻害薬
・がんゲノム医療と免疫治療の現状と展望
〔key word〕がんゲノム医療、がん免疫療法、プレシジョン医療
・人工知能(AI)を用いたがんの不均一性、多様性への挑戦
〔key word〕人工知能(AI)、機械学習、データ駆動型アプローチ、不均一性、多様性
●結語
・がん免疫療法の展望ーー免疫制御機構に関する最近の知見をもとに
〔key word〕がん免疫応答、免疫自己寛容、免疫制御機構
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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【付録内容】
ELLE DECOR特別版限定のトートバッグ。
こちらは、今年のミラノデザインウィークで 発表されたもので日本では初お披露目。
カラフルなデザインのバッグは、ショッピング用の エコバッグとして、または休日のレジャーのお供にも最適。
丈夫な素材で軽く、小さく 折りたたみもできるので日常使いにおすすめです。
〇サイズ:W50xH37xD12cm 持手長さ52cm
〇素材:PVC(ポリ塩化ビニル)
〇原産国:インド
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【本誌内容】
●住む人が見える、個性派の家
一見変わった家は、カタチが変なだけじゃない。
それは、住む人が求めている暮らしが反映された自分らしさのあらわれ。
多様性が大切にされる今、個性派の家を作る人、
そしてそこに住むひとたちのストーリーから、これからの家のあり方を考えてみよう。
●いつか庭にしたい!ぐるりとうずを巻く屋根
物語の世界に迷い込んだような、不思議な螺旋状の住まい。
そこには雄大な自然を取り込んだ、原初の居心地があった。
●アーチをもたらす広がりが斜面に心地よさを再生!
典型的な住宅街に完成した、階段状に積層する住まい。
そこには、街とつながる開かれた暮らしがある。
●もっと素敵に!色と柄のある暮らし
正直、自分の家に大胆な色と柄を持ち込むのはセンスと勇気がいる。
でも、一生のプレーンで無難な家に住み続けるなんてつまらない!
5軒の実例と、それぞれのスタイルを再現できる、とっておきの家具&小物をご紹介。
●イタリアデザイン新時代の条件
昨今新進若手デザインシーンが今再び面白くなってきた!
“新世代”と呼ばれる彼らのスタイルには、デザイントレンドの火種となる
注目すべき4つの条件が浮かび上がっていた。
●“映え家電”でインテリアの格上げ!
家電は“隠すもの”という時代が終焉を迎えつつある今、
むしろインテリアアイテムの一部としてなくてはならない存在に進化中。
家具と同等にスタイリングできるポテンシャルを持った、
最新“映え家電”にフィーチャー。
高い信頼と定評のある誌面作り,最新情報も充実!ベーシックからアドバンスまで実際の臨床現場に即したケースプレゼンテーションを毎月多彩なコラムで数多くお届けします.臨床や医院運営など若手歯科医師が抱える日頃の悩みの解決のヒントとなる情報をまとめたコラムも充実!
特集「根管洗浄Update」では,歯内療法における根管洗浄の最新事情をお届けします.さまざまな薬剤やテクニックが導入されるなか,グローバルで最新の解説をご紹介します.
【目次】
特集 根管洗浄Update
特別企画 私たちの歯科訪問診療ー信念と実践ー
巻頭Topic 遺伝性血管性浮腫(hereditary angioedema:HAE)を知っていますか?-一般社団法人 遺伝性血管性浮腫診断コンソーシアム(DISCOVERY)Doctor to Doctor遠隔相談のご紹介ー
【新連載】さあ,睡眠歯科をはじめましょう! 睡眠×○○で語る,睡眠歯科の実際のところ 1
【新連載】デンタルエックス線写真読影 1
【新・隔月連載】歯周外科を始めるために知っておきたい10のこと 1
【新連載】お悩み解決!パーシャルデンチャー〜知っておくべき基礎知識〜 1
【新連載】歯科医療から認知症にどう取り組むべきか? 1
コンポジットレジン修復Q&A 臨床での疑問点を解決して適応範囲を拡大しよう! 11
エンド再治療を成功に導くための症例選択×テクニック 10
臨床家のための疼痛コントロール CheckPoint 10
モノリシックジルコニアレストレーションの臨床UPDATE 7
この状態,どう診ますか?!〜歯科訪問診療の現場で遭遇する口腔内〜 7
Topic
歯科口腔保健の新時代 -データからのat a glance 22・完
Patient Oriented Dentistry -行動を学び・介入する歯科医療 13
事例に学ぶ歯科保険請求 202
歯科医師の多様なキャリアパス 1
患者の行動を変える「歯科カウンセリング」4 つのステップ 4
米国歯周病科大学院(専門医プログラム)合格までのCareer Path 11
口腔機能とオーラルヘルス向上を目指して〜患者やスタッフの行動変容を促すBOCプロバイダーの取り組み〜 19
経済学的視点から歯科業界を読み解く 64
「顎関節症臨床医の会」だより 4
WITHコロナ×AFTERコロナの時代の私たち 19
My Bookshelf〜私の本棚〜 7
Find the Cat!!〜ポンゲを探せ! 7
【Book Review】
【News & Report】
【Conference & Seminar】
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●リハビリテーション医療では多くの職種がかかわりチームを形成して治療にあたる。リハビリテーション科医は患者にとって最大・最良の力を発揮すべく調整する舵取り役である。
●本特集では、第一線で試行錯誤しながらチーム医療を実践しているリハビリテーション科医らが、多様なチームマネジメントのありかたを紹介。
●他者から見てその苦労がわかりづらい、マネジメントという地道かつ厄介な仕事に取り組むすべての方の一助となる内容。
【目次】
リハビリテーションチーム再考
困難症例に対するチームマネージメント
骨転移キャンサーボードにおけるチームマネージメント
COVID-19流行時におけるリハビリテーションチームのマネージメント
リハビリテーション科としてのチームマネジメント
ドラッカーとラルーに学ぶ回復期リハビリテーション病院のチームマネジメント
■連載
巻頭カラー リハの現場で役立つ! 目で見る動作・歩行分析
12. 脊髄小脳変性症
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション
12.NAFLD/NASH
オーストラリアのリハの現場より
第9回 在豪日本人高齢者の実情と非営利団体(NPO)の役割
重度障害、重複障害に対する私のリハビリテーション治療経験
6.長期の経過を経て職業復帰し,社会的な役割を確立した頸髄損傷者の一例
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
4. 母集団とサンプル、パラメータの推定
今伝えたい! 脊髄損傷治療の現状と課題
7. 脊髄損傷者とスポーツ
更生・康复・復健・リハビリテーション
第7回 活動を妨げる傷病と障害
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
頸損介助犬ユーザーの医療不信と一家の大黒柱のマイホーム
臨床経験
リハビリテーション病院においてセフトリアキソン2g/日の5日間の投与で偽胆石を生じたパーキンソン病の1例
窒息後の気管切開孔を閉鎖し経口摂取が再開できた筋強直性ジストロフィーの1例ー嚥下リハビリテーション・歯科治療・送気訓練の有用性
CLOSE UP!!
車イスであそぼう
中小企業の社長も夢じゃない!定年後の「人生後半戦」の働き方かつて定年は仕事人生のゴールでした。しかし、長寿化や年金支給開始年齢の引き上げなどの経済的事情もあって、多くのシニアが60歳を越えて働き続ける必要が出てきました。どうせ働き続けるのなら、やりがいを持って楽しく働いた方がいい。では、どんな働き方があるのか。定年後も働き続けるための選択肢を、実際の事例とともに紹介します。●定年後も稼ぐための選択肢・会社を買って経営者になる・独立して個人事業主になる・転職する・再雇用制度を利用する「数百万円から買える!お買い得企業リスト」「これからニーズが高まる人気職種ランキング」●40〜50代から準備すべきこと・自分の強みと弱みがわかる「人生満足度グラフ」の作り方・仕事がなかなか決まらない人の残念な習慣・定年後の「やってはいけない」こと定年後の働き方に不安を感じている方に必読の情報が満載です。【特集】定年後も稼ぐ! 働き方「Prologue」 70代半ばで現役復帰 京都の老舗オーナーに「Part 1」 ≪選択肢編≫ 中小企業の社長も夢じゃない! 人生後半戦の働き方多様化する定年後の稼ぎ方の選択肢 あなたに合った働き方は?(1) 中小企業・事業を買収して経営者になる(2) 独立して個人事業主になる(3) 定年前後に転職する(Column) 人手不足で活況の転職市場 シニアの選択肢も広がるか(4) 定年後再雇用制度を利用する(Column) 人手不足による定年延長で日本企業の働き方が変わる「Part 2」 ≪準備編≫ 退職してからでは遅い! 40〜50代でやるべきこと定年後の人生の明暗はここで決まる! 40代から備える人生後半戦(Interview) 柳川範之●東京大学大学院経済学研究科教授自分のやりたいことを見つける! 人生年表でキャリア棚卸し人事コンサルタントは見た! 仕事が決まる人決まらない人定年前後の「やってはいけない」 再雇用制度の利用は一考を(Interview) 郡山史郎●CEAFOM代表取締役社長【特集2】'20世紀の巨人'は変わるのか?旧パナソニック vs 新パナソニック【特集3】欧州・ロシアの新冷戦西側の同盟揺るがす「ハイブリッド戦争」【News】(1)Close Up 欧州での個人情報漏えい事件で日本企業初のGDPR違反の可能性(2)Close Up 国債先物で証券会社初の相場操縦 '稼げぬ市場'で不正の深淵(3)Inside 年収19億円のゴーン氏が力説 「日産CEOの報酬は低い」(4)Inside 「年縛り」に強権発動も視野 公取委が携帯大手に再警告(5)Inside ペットボトルコーヒー人気が仇に アルミメーカーの「試練の夏」(6)Inside JALの新LCC始動に向けジェットスターとの協議がスタート(7)Inside ひそかに広がり始めている加熱式たばこ非純正品の波紋(人事天命) 中部電力(短答直入) 辻本春弘●カプコン社長「World Scope」(from アジア) 稲垣博史(from 米国) 長野美穂「Market」(為替市場 透視眼鏡) 田中泰輔(金融市場 異論百出) 加藤 出「Data」(数字は語る)1兆円 在職老齢年金制度による年金の支給停止額●神田慶司、他中小企業の社長も夢じゃない!
定年後の「人生後半戦」の働き方
かつて定年は仕事人生のゴールでした。しかし、長寿化や年金支給開始年齢の引き上げなどの経済的事情もあって、多くのシニアが60歳を越えて働き続ける必要が出てきました。
どうせ働き続けるのなら、やりがいを持って楽しく働いた方がいい。では、どんな働き方があるのか。定年後も働き続けるための選択肢を、実際の事例とともに紹介します。
●定年後も稼ぐための選択肢
・会社を買って経営者になる
・独立して個人事業主になる
・転職する
・再雇用制度を利用する
「数百万円から買える!お買い得企業リスト」
「これからニーズが高まる人気職種ランキング」
●40〜50代から準備すべきこと
・自分の強みと弱みがわかる「人生満足度グラフ」の作り方
・仕事がなかなか決まらない人の残念な習慣
・定年後の「やってはいけない」こと
定年後の働き方に不安を感じている方に必読の情報が満載です。
【特集】定年後も稼ぐ! 働き方
「Prologue」 70代半ばで現役復帰 京都の老舗オーナーに
「Part 1」 ≪選択肢編≫ 中小企業の社長も夢じゃない! 人生後半戦の働き方
多様化する定年後の稼ぎ方の選択肢 あなたに合った働き方は?
(1) 中小企業・事業を買収して経営者になる
(2) 独立して個人事業主になる
(3) 定年前後に転職する
(Column) 人手不足で活況の転職市場 シニアの選択肢も広がるか
(4) 定年後再雇用制度を利用する
(Column) 人手不足による定年延長で日本企業の働き方が変わる
「Part 2」 ≪準備編≫ 退職してからでは遅い! 40〜50代でやるべきこと
定年後の人生の明暗はここで決まる! 40代から備える人生後半戦
(Interview) 柳川範之●東京大学大学院経済学研究科教授
自分のやりたいことを見つける! 人生年表でキャリア棚卸し
人事コンサルタントは見た! 仕事が決まる人決まらない人
定年前後の「やってはいけない」 再雇用制度の利用は一考を
(Interview) 郡山史郎●CEAFOM代表取締役社長
【特集2】'20世紀の巨人'は変わるのか?
旧パナソニック vs 新パナソニック
【特集3】欧州・ロシアの新冷戦
西側の同盟揺るがす「ハイブリッド戦争」 ほか
アルコールがもたらす医学的諸問題をアップデートし、今後の方向性を展望する最新知見と情報を解説!
●アルコールが関わる医学的問題は基礎医科学から、身体疾患と精神科領域に広がる臨床医学まできわめて広範な領域を含む。アルコール医科学・医療の諸分野の最近の進歩は瞠目するものがあり、また学際領域からも新たな知見が生まれ、他にも広く波及する新しい概念とアイデアを涵養している。
●一方、アルコール関連問題はますます社会的問題としての意義を増しており、飲酒運転や女性・若年者・高齢者の飲酒問題など、医療と社会・経済的問題とが不可分の関係にある。
●そこで本書では、アルコール医学・医療の最新の展開、基礎医学、アルコール性身体疾患、アルコール依存症、女性・未成年者・高齢者と飲酒問題、アルコール関連問題への取り組み、という主題ごとに小項目を置き、テーマの多様性を反映した多彩な分野のエキスパートに、“最新のエビデンスを最新の視点のもとに解説いただいた。
座談会
1.アルコール健康障害対策基本法施行から6年─アルコール医療はどのように変わったか
総論:アルコール医学・医療の最新の展開を知る
2.アルコール関連問題におけるわが国の状況と世界の動向
KeyWord アルコール関連問題,アルコール依存症,生活習慣病のリスクを高める飲酒,障害調整生命年(DALY),持続可能な開発のための2030アジェンダ
3.アルコール健康障害対策基本法─制定から6年,新たな動きの数々
KeyWord アルコール健康障害対策基本法,第2期アルコール健康障害対策推進基本計画,継続支援モデル事業,SBIRTS
4.アルコール生命医科学:現状と今後の展望
KeyWord アルコール関連肝疾患(ALD),細胞死,腸内マイクロバイオーム,ハームリダクション,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
アルコールの基礎医学
5.アルコールの疫学─わが国の飲酒行動の実態とアルコール関連問題による社会的損失のインパクト
KeyWord 飲酒,アルコール関連障害,アルコール依存症,疾病による損失
6.アルコールの法医学─事故・犯罪・異状死
KeyWord 血液中アルコール濃度,法医学,異状死,事故死,犯罪死
アルコール性身体疾患
7.アルコールと身体疾患─総論
KeyWord アルコール,アルコール代謝酵素,身体疾患
8.アルコール関連脳神経障害
KeyWord ウェルニッケ脳症(WE),ビタミンB1,コルサコフ症候群(KS),アルコール関連認知症
9.アルコール性肝障害の診断と治療の進歩
KeyWord アルコール臓器障害,糖鎖欠損トランスフェリン,肝硬変,ハームリダクション,ナルメフェン
10.アルコールと膵臓疾患
KeyWord 急性膵炎,慢性膵炎,アルコール
11.アルコールと循環器疾患
KeyWord アルコール性心筋症(ACM),遺伝的要因,心臓MRI,冠動脈疾患,高血圧
12.アルコール飲酒とがん─エビデンスの現状
KeyWord アルコール飲酒,がん,コホート研究,プール解析,用量反応関係
アルコール依存症
13.脳はいかにしてアルコール依存に陥るか?
KeyWord 報酬系,neuroadaptation,グルタミン酸,ドパミン,内因性オピオイド
14.アルコールの精神作用と依存症の臨床
KeyWord アルコールに対する反応,アルコール依存症,遺伝因子,環境因子,中間表現型
15.依存症とハームリダクション
KeyWord ハームリダクション,物質依存,依存症治療,公衆衛生政策
女性・未成年者・高齢者と飲酒問題
16.女性とアルコール関連問題
KeyWord 依存症,若年発症,重複障害,胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD),胎児性アルコール症候群(FAS)
17.未成年者の飲酒問題─20歳未満の飲酒の弊害
KeyWord 未成年飲酒,脳の発達,急性アルコール中毒,健康への影響
18.高齢者と飲酒問題─アルコール関連認知症を合併したアルコール依存症
KeyWord 高齢者,アルコール依存症,アルコール関連認知症,ウェルニッケ・コルサコフ症候群
19.アルコール使用障害とDV・子ども虐待
KeyWord アルコール使用障害(AUD),ドメスティックバイオレンス(DV),子ども虐待(CA),統合的な治療
アルコール関連問題への取り組み
20.行政の取り組み
KeyWord アルコール健康障害対策基本法,アルコール健康障害対策推進基本計画,行政
21.アルコール使用障害への早期介入プログラム
KeyWord 多量飲酒,アルコール依存症,飲酒量低減,ブリーフインターベンション(BI),HAPPY
22.アルコール関連問題における多職種・多機関連携とSBIRT
KeyWord アルコール依存症,連携医療,早期介入,SBIRT
23.職域におけるアルコール関連問題とその対策
KeyWord 職場,アルコール,プレゼンティーズム,健康経営,両立支援
24.飲酒が関連する交通事故と飲酒運転への対策
KeyWord 飲酒運転,認知,行動
アルコール医学・医療の理解に必要な最新基礎知識
25.アルコール性肝障害のキーワード
■【特集】海事産業は日本の生命線 「Sea Power」を 国家戦略に
船を造り(造船)、船を動かし(海運)、貨物を出し入れする(港)─。
海に囲まれた日本は、これら3つを合わせた「海事産業」がないと成り立たない。
だが、足元の状況は厳しい。人手不足や高齢化など、他産業よりも深刻な危機に直面しているからだ。
海事産業の現場を歩き、課題解決に向けた取り組みについて取材した。
文・中西 享、土方細秩子、マルク・レビンソン、森 隆行、編集部
introduction
日本人に知ってほしい 海洋国家・ニッポンの実像
編集部
PART 1 海事経営者に聞く
CASE 1
今治造船 世界と戦う今治造船 オーナー企業の矜持
中西 享 ジャーナリスト
CASE 2
旭洋造船 “オンリーワン”を目指す 中小造船のトップランナー
中西 享 ジャーナリスト
CASE 3
今治オーナー 世界に誇る今治の奮闘 海事大国の堅持へ“逆襲”なるか
編集部
CASE 4
向島ドック メキシコから尾道に来て確信 造船業は成長産業になる!
編集部
PART 2 人材不足
船はあっても人がいない? 日本人の“海離れ”を見直そう
編集部
interview
初の女性船長が語る 船の指揮官「船長」の魅力
松下尚美 商船三井 船長
PART 3 効率化と技術革新
省力化と技術革新の両輪で 人手不足の解消に挑む
編集部
PART 4 ルポ・コンテナ
ジャパンパッシングの阻止 国際コンテナ定期航路の死守を
中西 享 ジャーナリスト
PART 5 コンテナ物語
『コンテナ物語』の著者に聞く 革命の核心部分は何なのか?
話し手:マルク・レビンソン エコノミスト、歴史家
聞き手:土方細秩子 ジャーナリスト
PART 6 ソリューション
課題山積の海事産業 危機はこうして乗り越えよ
森 隆行 流通科学大学 名誉教授
■WEDGE_OPINION 1
・米イスラエルに覚える“違和感”日米関係に必要な“共感”
海野素央 明治大学政治経済学部 教授
■WEDGE_OPINION 2
・台湾有事の鍵握る「新領域」 法整備の課題から目を背けるな
渡邊剛次郎 元海将・元横須賀地方総監
住田和明 元陸将・元陸上総隊司令官
大澤 淳 中曽根康弘世界平和研究所 主任研究員
■WEDGE_OPINION 3
・エネルギー転換に必須の多様性 日本は“地球益”の追求を
小山 堅 日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員
■WEDGE_ REPORT 1
・揺れる中東、迫るCOP 現地情勢から見える日本の活路
高橋雅英 中東調査会 主任研究員
■WEDGE_ REPORT 2
・なし崩し的に移民大国化する日本 台湾から学ぶべきこと
出井康博 ジャーナリスト
■連載
・MANGAの道は世界に通ず:半世紀で進化する日本 『ハイキュー!!』が示すサイクル論(保手濱彰人)
・偉人の愛した一室:川端康成 「福住楼」(神奈川県足柄下郡)(羽鳥好之)
・近現代史ブックレビュー:『中国・朝鮮人の関東大震災』 武藤秀太郎(筒井清忠)
・商いのレッスン:「製」「販」の溝を埋めるには(笹井清範)
・誰かに話したくなる経営学:起業全盛時代に心得るべきビジネスの善悪を決める基準 (岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『北海道犬旅サバイバル』 服部文祥(稲泉 連)
・インテリジェンス・マインド:“存在しない”男に偽情報? ドイツを欺いた英国の奇策(小谷 賢)
・フィクサー:第一章 乱闘(真山 仁)
・モノ語り。:HIGASHIYA man 丸の内(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
●近年、「遺伝子スイッチ」の考え方が普及してきた。2万個ある遺伝子のうち、どのスイッチがオン/オフになるかで細胞の運命が決まり、オン/オフが乱れると各種疾患の原因となるが、一方でそのスイッチの状態をきれいに戻す細胞のリプログラミングも可能である。この遺伝子のスイッチがエピジェネティック修飾であり、主にDNAメチル化とヒストン修飾により担われる。
●現在、がんのエピジェネティック診断は一部臨床応用されており、治療分野では、DNA脱メチル化剤とヒストン脱アセチル化酵素阻害剤はその使い方が深化し、薬剤の新規開発や臨床研究も盛んに行われている。
●精神・神経疾患、代謝疾患、腎臓病、循環器疾患、自己免疫・アレルギー疾患などでもエピゲノム異常が見つかっており、またエピジェネティック解析により再生医療製品の安全性や品質が評価できる可能性も高まっている。
●本書では、各分野でのエピジェネティクス研究が、現在と将来の臨床へどのようにつながるのかを最新の情報や知見をもとに広く解説した。
【AYUMI】
■総論
DNAメチル化
ヒストン修飾
non-coding RNAの多様な機能とゲノム安定性維持における役割
クロマチン高次構造
■各種疾患とエピゲノム異常
がんのエピゲノム異常
がんのエピゲノム診断
エピジェネティック制御因子の先天性変異
ヒト胎盤におけるゲノムインプリンティング
精神疾患とepigenetic age
慢性疼痛におけるエピジェネティック変容の解析
糖尿病・肥満をはじめとする代謝関連疾患とエピゲノム
腎臓病の進展に関わるエピジェネティクス
循環器疾患におけるエピゲノム異常と治療への展望
自己免疫疾患・アレルギー疾患
再生医療におけるエピジェネティクスによる安全性・品質評価の重要性
エピゲノム変化の世代を超えた遺伝
■治療への展開
DNA脱メチル化剤および変異型IDH阻害薬の臨床導入と新規開発の現状
阻害薬によるヒストンアセチル化の調節
ヒストンメチル化酵素・脱メチル化酵素阻害薬
SWI/SNFクロマチンリモデリング複合体欠損がんを対象とした最適化がん治療
■【特集】日本社会にあえて問う 「とんがってる」って悪いこと?
日本流でイノベーションを創出しよう
イノベーション─。全36頁に及ぶ2022年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の本文中で、22回も用いられたのがこの言葉だ。
「新しくする」という意味のラテン語「innovare」が語源であり、提唱者である経済学者のヨーゼフ・シュンペーターが「馬車を何台つないでも汽車にはならない」という名言を残したことからも、新しいものを生み出すことや、既存のものをより良いものにすることだといえる。
「革新」や「新機軸」と訳されるイノベーションを創出するには、前例踏襲や固定観念に捉われない姿勢が重要だ。時には慣例からの逸脱や成功確率が低いことに挑戦する勇気も必要だろう。
平等主義や横並び意識の強い日本社会ではしばしば、そんな人材を“尖った人”と表現する。この言葉には、均一的で協調性がある人材を礼賛すると同時に、それに当てはまらない人材を揶揄する響きが感じられるが、果たしてそうなのか。
“尖る”という表現を、「得意」分野を持つことと、「特異」な発想ができることという“トクイ”に換言すれば、そうした人材を適材適所に配置し、トクイを生かすことこそが、イノベーションを生む原動力であり、今の日本に求められていることではないか。
編集部は今回、得意なことや特異、あるいはユニークな発想を突き詰め努力を重ねた人たちを取材した。また、イノベーションの創出に向けて新たな挑戦を始めた「企業」の取り組みや技術を熟知する「経営者」の立場から見た日本企業と人材育成の課題、打開策にも焦点を当てた。さらに、歴史から日本企業が学ぶべきことや組織の中からいかにして活躍できる人材を発掘するか、日本の教育や産官学連携に必要なことなどについて、揺るぎない信念を持つ「研究者」たちに大いに語ってもらった。
多くの日本人や日本企業が望む「安定」と「成功」。だが、これらは挑戦し、「不安定」や「失敗」を繰り返すからこそ得られる果実である。次頁から“日本流”でイノベーションを生み出すためのヒントを提示していきたい。
文/話し手・北野宏明、深堀 昂、小津野 将、藤田浩之、先崎彰容、服部泰宏、宮部義幸、森本典繁、加藤真平、新藏礼子、瀧口友里奈、合田圭介、江崎 浩、編集部
PART 1 “突き抜けた“人たち
・やりたいことを信じて続ける 個の突破力を生かそう
北野宏明 ソニーグループ 執行役専務兼CTO
・本業でピカイチを目指せ 大企業で新規事業を生む要諦
深堀 昂 avatarin 代表取締役CEO
・何かに没頭し、自由に挑戦する それが私の原点
小津野 将 オムロンサイニックエックス シニアリサーチャー
・日本を“黒船”で変える! 固定観念を打ち破る突破口
藤田浩之 米クオリティー・エレクトロダイナミクス(QED) 創業者兼CEO
PART 2 第二の創業時代へ
幕末混乱期と近似する現代 歴史から企業が学ぶべきこと
先崎彰容 日本大学危機管理学部 教授
PART 3 発掘のすゝめ
研究成果に世界が注目 スター社員を生み出す鍵
服部泰宏 神戸大学大学院経営学研究科 准教授
PART 4 経営層が持つべき視点
・過去の成功体験は通用しない 挑戦する人材に積極支援を
宮部義幸 パナソニックホールディングス 取締役・副社長執行役員
・「真の多様性」を定義し「意識的に」受け入れよう
森本典繁 日本アイ・ビー・エム 常務執行役員・CTO兼研究開発担当
PART 5 変革に挑む企業
・Sansan 名刺交換で終わらせない 出会いが導く新たな未来
編集部
・大阪大学フォーサイト ビジネス界と学術界の通訳で新価値の創造を促す!
編集部
PART 6 日本社会を変える
天才たちの雑談 アンコール
さらば昭和モデル 博士人材が活躍できる日本へ
加藤真平×新藏礼子×瀧口友里奈×合田圭介×江崎 浩
■WEDGE_OPINION1
・デジタル=エコの虚構 エネルギーの大量消費を見直せ
ギヨーム・ピトロン ジャーナリスト
■WEDGE_OPINION2
・「核の忘却」の時代は終わった 日米で核抑止の本格議論を
高橋杉雄 防衛省防衛研究所 防衛政策研究室長
■WEDGE_REPORT 1
・移動を促し、体験も豊かに 進化するバーチャル技術
多賀一晃 生活家電.COM 主宰
■WEDGE_REPORT 2
・黎明期にあるスマート農業 “実装の壁”を乗り越えるには
編集部
■WEDGE_REPORT 3
INTERVIEW
・スマート農業で「ゲームチェンジ」を起こす
野口 伸 北海道大学大学院農学研究院 副研究院長・教授
■連載
・新しい原点回帰:革新を続け、ニッチで生きる 糊の「ヤマト」の事業精神(磯山友幸)
・社会の「困った」に寄り添う行動経済学〈実践編〉:高校生が身近な課題を解決するには? (佐々木周作)
・インテリジェンス・マインド:ナポレオンの命運を左右した「情報」とは(小谷 賢)
・近現代史ブックレビュー:『板垣退助 自由民権指導者の実像』 中元崇智(筒井清忠)
・1918⇔20XX 歴史は繰り返す:日本を惹きつけるサハリンの資源 「政経分離」は可能なのか(麻田雅文)
・MANGAの道は世界に通ず:サッカー『ブルーロック』に見る シンデレラストーリー(保手濱彰人)
・さらばリーマン:アプリ製作から基礎工事まで 時流を読む叩き上げ職人
込宮英紀さん(ブレイブ代表取締役)(溝口 敦)
・時代をひらく新刊ガイド:『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』 羽鳥好之(稲泉 連)
・Letter 未来の日本へ:仏教の基本 心と体が「今ここにいること」の意味
橋村公英 東大寺 別当・華厳宗 管長(河合香織)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
・がんはゲノムの異常に起因する疾患である。がんゲノムの異常を理解することは、がんの病態と治療戦略を考えるうえで不可欠であることは論を俟たない。
・次世代シーケンスのスループットは年々加速しており、これに伴うシーケンスコストの低下を背景として、がんゲノム異常の知見に基づいた医療はますます加速することは明らかである。
・本特集では、がんゲノム医療の展開を踏まえて、がんゲノム研究・がんゲノム医療の第一線で活躍されておられる専門家の方々に、近年のがんゲノム研究の最新の成果と、がんゲノム医療の現状について解説をいただく。
■ がんゲノム医療 -網羅的解析からの知見と臨床応用の展望
・はじめに
●総論
・わが国におけるがんゲノム医療の展望
〔key word〕遺伝子パネル検査、ゲノム医療中核拠点病院・拠点病院・連携病院、がんゲノム情報管理センター(C-CAT)、リキッドバイオプシー、全ゲノムシークエンス
・固形がんを対象にした改訂版遺伝子パネル検査に基づく診療ガイダンス
〔key word〕診療ガイダンス、遺伝子パネル検査、固形がん、エビデンスレベル
・治療抵抗性腫瘍におけるがん遺伝子パネル検査に基づくがんゲノム医療
〔key word〕治療抵抗性腫瘍、がん遺伝子パネル検査、ゲノム医療、precision medicine、次世代シークエンサー(NGS)
・NCCオンコパネルと海外の遺伝子パネル
〔key word〕がんゲノムプロファイリング検査、がんゲノム医療、次世代シークエンサー、遺伝子パネル
・消化器癌における血液循環腫瘍DNA解析の展望
〔key word〕血液循環腫瘍DNA(ctDNA)、ゲノムプロファイル、固形腫瘍
●がんと免疫
・がん免疫研究とがん免疫療法の展望
〔key word〕免疫チェックポイント阻害薬、T細胞養子免疫療法、バイオマーカー、複合がん免疫療法、マルチオミックス
・免疫チェックポイント阻害薬ーーがんに対するT細胞免疫応答の制御
〔key word〕がん免疫療法、免疫チェックポイント、PD-1、CTLA-4
・CAR-T細胞を用いたがん治療の現状と展望
〔key word〕CAR-T細胞、標的抗原、固形がん、疲弊
・免疫代謝を考慮した免疫チェックポイント阻害がん治療の効果予測マーカー
〔key word〕バイオマーカー、宿主免疫、エネルギー代謝、ミトコンドリア
・マイクロサテライト不安定性とがん免疫チェックポイント阻害薬
〔key word〕免疫チェックポイント、腫瘍遺伝子変異量(TMB)、PD-1、マイクロサテライト不安定性(MSI)
●各論
固形腫瘍の網羅的なゲノム解析と分子標的・食道がんの網羅的ゲノム解析
〔key word〕食道がん、網羅的ゲノム解析、遺伝子変異、変異シグネチャー、進化
・胃がんのゲノム解析と治療標的
〔key word〕胃がん、がんゲノム、個別化治療
・大腸がんのゲノム異常と分子標的療法
〔key word〕ドライバー変異、アクショナブル変異、がん局在(左右)、適合薬剤
・膵臓がんのゲノム異常とそれに基づく治療戦略
〔key word〕遺伝子パネル検査、家族性膵臓がん、がんゲノムプロファイリング検査
・乳がんの遺伝子解析に基づく治療戦略
〔key word〕乳がん、多遺伝子アッセイ、がんゲノム、個別化医療
・肝がんのゲノム解析と分子標的医療
〔key word〕ドライバー遺伝子、テロメラーゼ遺伝子、多様性、リキッドバイオプシー
・個別化医療のための肺がんの遺伝子スクリーニングーーLC-SCRUM-Asia
〔key word〕LC-SCRUM、個別化医療、次世代シークエンサー(NGS)、肺がん、ドライバー遺伝子
・ALK陽性腫瘍
〔key word〕ALK、ALK融合、ALK陽性腫瘍
・遺伝性乳がん・家族性乳がんとその診断
〔key word〕遺伝性乳がん、家族性乳がん、BRCA1、BRCA2
・腎がんにおける網羅的なゲノム解析
〔key word〕腎がん、VHL
・成人グリオーマの遺伝子分類
〔key word〕グリオーマ、グリオブラストーマ(GBM)、IDH1
・骨・軟部肉腫のゲノム異常と分子標的
〔key word〕骨・軟部腫瘍、分子標的治療薬、遺伝子変異解析
造血器腫瘍・急性骨髄性白血病の分子分類と分子標的薬
〔key word〕遺伝子変異解析、予後予測システム、分子標的薬、FLT3阻害薬、IDH1/2阻害薬
・慢性骨髄性白血病のゲノム異常と臨床的意義
〔key word〕慢性骨髄性白血病(CML)、急性転化、遺伝子変異、次世代シーケンサー
・AMLに対する新規分子標的薬
〔key word〕急性骨髄性白血病(AML)、白血病幹細胞(LSC)、化学療法、分子標的薬、特定の遺伝子変異(actionable mutation)
・成熟B細胞腫瘍のゲノム解析の進歩
〔key word〕EZH2, NOTCH, Cyclin D1, BRAF, MYD88
・T/NK細胞リンパ腫における網羅的遺伝子解析とその臨床応用
〔key word〕T/NK細胞リンパ腫、網羅的遺伝子解析、バイオマーカー
・家族性白血病と胚細胞性変異
〔key word〕家族性急性白血病、胚細胞性変異、体細胞性変異、DDX41、SAMD9/SAMD9L、SBDS
小児腫瘍・小児腫瘍へのゲノム医療の展望
〔key word〕小児がん、ゲノム診断、予後予測、遺伝性腫瘍
・小児急性リンパ性白血病(ALL)の網羅的ゲノム解析からの知見と臨床的意義
〔key word〕小児、急性リンパ性白血病(ALL)、次世代シーケンサー
・小児急性骨髄性白血病におけるゲノム異常と臨床的意義
〔key word〕染色体転座、遺伝子変異、生殖細胞系列変異、パネル検査
・小児がんにおける分子プロファイリングの新展開ーー小児固形腫瘍のゲノム・エピゲノム統合解析
〔key word〕小児固形腫瘍、神経芽腫、肝腫瘍、ゲノム解析、エピゲノム解析、次世代シーケンサー
●トピックス
・分子標的薬と治療抵抗性のメカニズム
〔key word〕分子標的薬、獲得耐性、肺がん
・喫煙により気管支細胞に蓄積する体細胞性変異
〔key word〕肺がん、喫煙、正常気管支、変異
・食道がんとフィールドがん化
〔key word〕食道がん、体細胞変異、クローン進化、ドライバー変異
・がんゲノムにおけるスプライシング変異の検出
〔key word〕がんゲノム、ゲノム変異、スプライシング異常
・がん研究と一細胞解析
〔key word〕一細胞解析、マルチオミクス解析、空間ゲノミクス
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・アルコール医科学・医療の諸分野の最近の進歩は瞠目するものがあり、また学際領域からも新たな知見が生まれ、他にも広く波及する新しい概念とアイデアを涵養している。
・一方、アルコール関連問題はますます社会的問題としての意義を増しており、飲酒運転や女性・若年者・高齢者の飲酒問題など、医療と社会・経済的問題とが不可分の関係にある。
・テーマの多様性を反映し、多彩な分野のエキスパートに“最新のエビデンスを最新の視点のもとに"執筆をお願いする。本特集がアルコール医学・医療の最先端を知るための導きになれば幸いである。
■ アルコール医学・医療の最前線2020 UPDATE 7月第1土曜特集
・はじめに
●座談会
・アルコール健康障害対策基本法施行から6年ーーアルコール医療はどのように変わったか
●総論:アルコール医学・医療の最新の展開を知る
・アルコール関連問題におけるわが国の状況と世界の動向
〔key word〕アルコール関連問題、アルコール依存症、生活習慣病のリスクを高める飲酒、障害調整生命年(DALY)、持続可能な開発のための2030アジェンダ
・アルコール健康障害対策基本法ーー制定から6年、新たな動きの数々
〔key word〕アルコール健康障害対策基本法、第2期アルコール健康障害対策推進基本計画、継続支援モデル事業、SBIRTS
・アルコール生命医科学:現状と今後の展望
〔key word〕アルコール関連肝疾患(ALD)、細胞死、腸内マイクロバイオーム、ハームリダクション、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
●アルコールの基礎医学
・アルコールの疫学ーーわが国の飲酒行動の実態とアルコール関連問題による社会的損失のインパクト
〔key word〕飲酒、アルコール関連障害、アルコール依存症、疾病による損失
・アルコールの法医学ーー事故・犯罪・異状死
〔key word〕血液中アルコール濃度、法医学、異状死、事故死、犯罪死
●アルコール性身体疾患
・アルコールと身体疾患ーー総論
〔key word〕アルコール、アルコール代謝酵素、身体疾患
・アルコール関連脳神経障害
〔key word〕ウェルニッケ脳症(WE)、ビタミンB1、コルサコフ症候群(KS)、アルコール関連認知症
・アルコール性肝障害の診断と治療の進歩
〔key word〕アルコール臓器障害、糖鎖欠損トランスフェリン、肝硬変、ハームリダクション、ナルメフェン
・アルコールと膵臓疾患
〔key word〕急性膵炎、慢性膵炎、アルコール
・アルコールと循環器疾患
〔key word〕アルコール性心筋症(ACM)、遺伝的要因、心臓MRI、冠動脈疾患、高血圧
・アルコール飲酒とがんーーエビデンスの現状
〔key word〕アルコール飲酒、がん、コホート研究、プール解析、用量反応関係
●アルコール依存症
・脳はいかにしてアルコール依存に陥るか?
〔key word〕報酬系、neuroadaptation、グルタミン酸、ドパミン、内因性オピオイド
・アルコールの精神作用と依存症の臨床
〔key word〕アルコールに対する反応、アルコール依存症、遺伝因子、環境因子、中間表現型
・依存症とハームリダクション
〔key word〕ハームリダクション、物質依存、依存症治療、公衆衛生政策
●女性・未成年者・高齢者と飲酒問題
・女性とアルコール関連問題
〔key word〕依存症、若年発症、重複障害、胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)、胎児性アルコール症候群(FAS)
・未成年者の飲酒問題ーー20歳未満の飲酒の弊害
〔key word〕未成年飲酒、脳の発達、急性アルコール中毒、健康への影響
・高齢者と飲酒問題ーーアルコール関連認知症を合併したアルコール依存症
〔key word〕高齢者、アルコール依存症、アルコール関連認知症、ウェルニッケ・コルサコフ症候群
・アルコール使用障害とDV・子ども虐待
〔key word〕アルコール使用障害(AUD)、ドメスティックバイオレンス(DV)、子ども虐待(CA)、統合的な治療
●アルコール関連問題への取り組み
・行政の取り組み
〔key word〕アルコール健康障害対策基本法、アルコール健康障害対策推進基本計画、行政
・アルコール使用障害への早期介入プログラム
〔key word〕多量飲酒、アルコール依存症、飲酒量低減、ブリーフインターベンション(BI)、HAPPY
・アルコール関連問題における多職種・多機関連携とSBIRT
〔key word〕アルコール依存症、連携医療、早期介入、SBIRT
・職域におけるアルコール関連問題とその対策
〔key word〕職場、アルコール、プレゼンティーズム、健康経営、両立支援
・飲酒が関連する交通事故と飲酒運転への対策
〔key word〕飲酒運転、認知、行動
●アルコール医学・医療の理解に必要な最新基礎知識
・アルコール性肝障害のキーワード
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
■【特集】日本人なら知っておきたい ASEAN NOW
今年は、日本ASEAN友好協力50周年の節目の年である。日・ASEAN関係は今、
リージョナルパートナーからグローバルパートナーへと変貌しつつある。しかも、起業やデジタル化といった側面では、日本を大きくリードしているといえ、彼らの“進取”と“積極性”ある姿勢から学ぶべき点は多い。
一方で、政治の安定、民主化などでは足踏みが続く。
多様なASEANを理解するための「最初の扉」を開けるべく、各分野に精通した8人に論じてもらう。
文・石井順也、野沢康二、塚田雄太、福地亜希、木村昌吾、牛山隆一、山田雪乃、島戸治江、編集部
DATA 1
人口6.7億人 数字でみるASEAN経済
ISSUE 1 大国の「主戦場」ASEAN 日本は独自の互恵的関係を築け
石井順也 住友商事グローバルリサーチ(SCGR) シニアアナリスト
ISSUE 2
ASEANで揺らぐ民主主義 対外イメージ悪化の恐れ
野沢康二 BSテレビ東京 ニュース部長
ISSUE 3
新局面迎えるASEAN経済 課題は「早すぎる脱工業化」
塚田雄太 三井住友銀行グローバル・アドバイザリー部 部長代理
ISSUE 4
ASEANの経済・金融統合 保護主義拡大でも着実に前進
福地亜希 国際通貨研究所 主任研究員
ISSUE 5
存在感増すASEAN財閥 強みは世代交代と目利き力
木村昌吾 KPMG FAS ディレクター
ISSUE 6
日本の「上から目線」は時代遅れ ASEAN企業の実力直視を
牛山隆一 名古屋経済大学 教授
DATA 2
ASEAN10カ国における主要貿易相手国
ISSUE 7
「デリスキング」の恩恵を受けるASEANの脱炭素政策
山田雪乃 大和証券 チーフESGストラテジスト
ISSUE 8
デジタル化進むASEAN 日本企業はもっと貢献できる
島戸治江 三井物産戦略研究所国際情報部東南アジア・大洋州室 室長
■WEDGE_OPINION 1
・終わらぬ円安 立ちすくむ日本 今こそ必要なこの国の“決断”
唐鎌大輔 みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト
■WEDGE_OPINION 2
・セキュリティー・クリアランスは世界で生きる「必須免許」
兼原信克 元内閣官房副長官補、元国家安全保障局次長
手塚 悟 慶應義塾大学環境情報学部 教授
小谷 賢 日本大学危機管理学部 教授
■WEDGE_OPINION 3
・少子化と人口減少を直視し楽観論より“ありたい姿”を描け
鬼頭 宏 上智大学 名誉教授
■WEDGE_OPINION 4
・21世紀は「宇宙の世紀」科学の力で日本の存在感を示せ
永原裕子 東京工業大学地球生命研究所 フェロー
INTERVIEW
・技術力向上に必要なのは 「継続」と「頻度」
中須賀真一 東京大学大学院工学系研究科 教授
COLUMN
・技術だけじゃない 民間の宇宙事業に必要な視点
編集部
■WEDGE_ REPORT
・加速するヤングケアラー支援 理念だけでは語れない(前編)
大山典宏 高千穂大学人間科学部 教授
■連載
・MANGAの道は世界に通ず:ゴルフから人生を学ぶ 『オーイ!とんぼ』の「人間的成長」(保手濱彰人)
・インテリジェンス・マインド:解読された日本の外交暗号 米国の「黒い部屋」とは(小谷 賢)
・誰かに話したくなる経営学:インフレ下だからこそ必要な「ヒトに好かれる経営」 (岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『忘れられたBC級戦犯 ランソン事件秘録』 玉居子精宏(稲泉 連)
・偉人の愛した一室:岸 信介 「東山旧岸邸」(静岡県御殿場市)(羽鳥好之)
・近現代史ブックレビュー:『陸軍将校の教育社会史 上・下 立身出世と天皇制』 広田照幸(筒井清忠)
・商いのレッスン:業績第一主義の先に顧客満足はない(笹井清範)
・フィクサー:第一章 乱闘(真山 仁)
・モノ語り。:季節の「盛り」を楽しむ 京都・志る幸(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●一冊一会
●拝啓オヤジ (相米周二)
●読者から/ウェッジから
生命現象全体に深く関わるサイトカインの役割について、最新の研究をもとにくわしく解説!
●日本人研究者が大きく貢献したサイトカインの発見の経緯やそのシグナル伝達機構について再認識するとともに、サイトカインの発現調節機構や病態に対する最新の知見、さらに神経系や循環器系を含むさまざまな生命現象に対するサイトカインの役割について、「サイトカインの発見と病態解析」「サイトカイン信号の制御と病態」「免疫病とサイトカイン」「生命現象とサイトカインー病態との関連」という4つの章で構成し、それぞれの研究領域の第一人者がくわしく解説。
●COVID-19においてもサイトカインストームが死因であることが強く示唆されるなど、転換期または拡張期にあるサイトカイン研究について、新たなコンセプトや融合研究がうちたてられ、それに基づいた新たな病気の予防法や治療につながることをめざす充実の内容。
■ サイトカインのすべて
・はじめに
●サイトカインの発見と病態解析
・IL-1ファミリーサイトカインのすべて
〔key word〕IL-1ファミリー、カスパーゼー1、炎症性疾患、子宮内膜症
・共通γ鎖(γc)サイトカイン
〔key word〕共通γ鎖(γc)、IL-2、IL-7、IL-9、IL-15、IL-21
・Common βファミリーサイトカインーーIL-3、GM-CSF、IL-5
〔key word〕コロニー形成因子、造血、免疫、クローニング
・IL-6ファミリーサイトカインの機能多様性
〔key word〕IL-6、gp130、STAT3、NF-κB、炎症アンプ、ゲートウェイ反射
・IL-10ファミリーによる免疫制御機構
〔key word〕IL-10、自己免疫疾患、CD4+LAG3+制御性T細胞(Treg)
・I型、III型インターフェロンファミリー
〔key word〕インターフェロン、自然免疫、ウイルス感染
・IL-12ヘテロダイマーサイトカインファミリーIL-12、IL-23、IL-35
〔key word〕ヘテロダイマーサイトカイン、IL-12、IL-23、IL-35
・IL-17ファミリー分子の生体における役割
〔key word〕IL-17、サイトカイン、自己免疫、感染防御、腸管免疫
・TGF-βファミリーーーその多彩な作用と疾患との関連
●サイトカイン信号の制御と病態
・JAK-STAT経路とその制御系
〔key word〕サイトカイン受容体、チロシンキナーゼ、シグナル伝達、負の制御
・mRNA安定化・不安定化を介したサイトカイン産生制御機構
〔key word〕mRNA安定性制御、RNA分解酵素、Regnase-1
●免疫病とサイトカイン
・各種サイトカインで誘導される2型免疫応答による組織線維化のしくみ
〔key word〕気道粘膜、IL-33、IL-25、TSLP、好酸球、記憶型Tpath2細胞、IL-5、Amphiregulin
・B細胞によるサイトカイン産生と免疫制御
〔key word〕B細胞、サイトカイン、自己免疫疾患
・制御性T細胞とサイトカイン
〔key word〕制御性T細胞(Treg)、サイトカイン
・コレラ毒素による炎症性サイトカインIL-1β産生誘導機構
〔key word〕コレラ毒素、腹腔マクロファージ、Pyrinインフラマソーム
・疾患特異的マクロファージの機能的多様性ーー線維化に関わるマクロファージサブタイプ
〔key word〕疾患特異的マクロファージ、自然免疫、線維症、アレルギー、メタボリックシンドローム
・自然リンパ球とサイトカイン
〔key word〕自然リンパ球、抗原非特異的、可塑性
●生命現象とサイトカイン──病態との関連
・サイトカイン・ケモカインと造血
〔key word〕CXCL12、SCF、TPO、IL-7、骨髄
・がんの微小環境とケモカイン
〔key word〕がん微小環境、白血球浸潤、炎症、ケモカイン
・炎症性腸疾患とサイトカイン
〔key word〕炎症性腸疾患、サイトカイン、腸管免疫
・皮膚疾患におけるサイトカインの役割
〔key word〕乾癬、Th17サイトカイン、アトピー性皮膚炎、Th2サイトカイン、【掻】痒
・多発性硬化症・視神経脊髄炎の病態とサイトカイン
〔key word〕多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMO)、GM-CSF、IL-6、抗IL-6受容体抗体
・骨免疫学とサイトカインRANKL
〔key word〕破骨細胞、RANKL、関節リウマチ、がん骨転移
・心血管代謝疾患とサイトカイン
〔key word〕アディポカイン、ヘパトカイン、カルディオカイン、慢性炎症
・高齢者医療から派生した在宅医療は、今やその対象は全世代であり、癌性疾患をはじめ認知症、障害者、病状が進行した慢性疾患患者、医療的ケア児まで広がる。
・2020年代は高齢化が進展するわが国にとってきわめて重要な10年であり、そのカギを握るのが在宅医療の充実である。
・これからは医療供給側が協力し、“治し支える医療”を提供するため有機的に機能分担することが重要で、地域差を踏まえたうえで標準的在宅医療をめざす必要がある。
■ 在宅医療2020
・はじめに
・在宅医療の最新概念ーー21世紀型の新しい医療の姿
〔key word〕在宅医療、概念、理念、最終目標、コアコンピテンシー
・地域包括ケアシステムと在宅医療ーー新しい健康観と規範的統合に基づく多職種連携・地域連携
〔key word〕地域包括ケアシステム、医学モデル、社会モデル、規範的統合、高齢者福祉の三原則
・在宅医療を舞台とした地域医療連携ーー医療を継続するために病院と診療所が協働する
〔key word〕在宅医療、地域医療連携、病院医療
・在宅医療分野における医師会の展望ーー在宅医療を支えるこれまでの医師会活動とこれからの医師会活動
〔key word〕地域包括ケアシステム、健康の社会的決定要因(SDH)、社会的処方
・在宅医療と臨床倫理ーー節度ある医療を提供するために
〔key word〕在宅医療、倫理、節度、人生会議
・在宅医療の教育と研究ーー在宅医療のエビデンス構築と普及のために
〔key word〕在宅医療、教育、研究、エビデンス
・災害の時代における在宅医療ーー多様化する大規模災害に備える
〔key word〕在宅医療、災害、保健医療活動
・在宅医療における市民との対話ーー自律する患者との協働作業
〔key word〕在宅医療、価値観、自律性、多職種協働、地域共生社会
●TOPICS
アレルギー学
・マダニに咬まれると牛肉アレルギーになる?
社会医学
・看護・介護労働における腰痛予防対策と今後の課題ーーノーリフティング原則に基づいたケアの必要性
神経内科学
・筋肉由来の神経筋支配必須因子25型コラーゲンの機能と疾患
●連載
再生医療はどこまで進んだか
・15.再生医療が切り開く炎症性腸疾患治療の新時代ーー炎症性腸疾患に対する腸幹細胞移植の開発と展望
〔key word〕オルガノイド、炎症性腸疾患、粘膜治癒、腸幹細胞移植
臨床医が知っておくべき最新の基礎免疫学
・8.骨免疫学:創成から応用へ
〔key word〕骨免疫、炎症性骨破壊、IL-17、RANKL
バイオミメティクス(生体模倣技術)の医療への応用
・4.生物に学ぶ胆管ステントの開発ーーバイオミメティクスを用いた防汚機能を有する胆管ステントの検討
〔key word〕バイオミメティクス、カタツムリの殻、超ナノ親水、胆管がん、胆管ステント
●フォーラム
天才の精神分析ーー病跡学(パトグラフィ)への誘い
・3.夏目漱石I--その幼時体験
●書評
・『管理監督者・人事労務担当者・産業医のための労働災害リスクマネジメントの実務』(佐久間大輔 著)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
【25ans2025年6月号特別版 特集内容】
45年の感謝を込めて〜Anniversary Special Issue〜
1
■【祝・創刊45周年】創刊号へのオマージュ特集 エレ派の初夏スタイル2025
SNSどころかインターネットも一般的でなかった1980年の創刊時から、明確な女性像を掲げ、確かな情報を発信してきた『25ans』。
45周年記念号では、創刊号のテーマにオマージュを捧げながら振り返り、アップデートしてご紹介します。
2
■長期ステイだから叶うラグジュアリーなひとときを「ワンランク上の沖縄旅」
ひと足早く夏を感じに訪れたいのは、日本が誇る南国リゾート、沖縄!
旬なリゾートアイテムをまとって、長期滞在しながら街の魅力に触れるーー
そんな暮らすような旅をしてみませんか?
長期のバカンスならぜひ足を延ばしたい、離島のニュースもお見逃しなく。
3
■センスも生き方もお手本にしたい!マダム&セレブ母娘に学ぶおしゃれの極意
年齢を重ねたことで、より洗練された着こなしを楽しむマダムたちにフォーカス。
モード界で熱視線を浴びるシニア・インフルエンサー、エレガンスを極めるベテラン俳優、
唯一無二のセンスが光る母娘などを参考に、
おしゃれ心を刺激するコーディネートアイディアをご覧あれ。
4
■未来白書special:それは美しくあるために欠かせないものーー2025年新エレガンスの定義
25ansは今年、創刊45周年を迎えました。
1980年の創刊当時からずっと大切にしているのは、ファッションをはじめ生き方に至るまで、あらゆる面において「エレガントであること」。
この「未来白書」は、25ansが未来に受け継いでいきたいものを提案する記念特集。
創刊以来提唱してきた独自のエレガンスを改めてひもとくことで、これからの時代をより気品高く美しく生きるためのヒントをお届けします。
5
■【創刊45周年特別企画:Jewelry & Watch編】PINKのロマンチックジュエリー&ウォッチ
25ansの創刊45周年を記念して、エレ派の代名詞ともいえる“ピンク”のジュエリー&ウォッチにフォーカス。
ハッピーなオーラを醸し出すピンクの輝きを、おしゃれのスパイスにして!
6
■「瀬戸内国際芸術祭2025」がいよいよ開幕!瀬戸内海の島々で魅惑のアート体験
個性的な美術館や絶景に恵まれたアートの聖地、瀬戸内地域で開催中の「瀬戸内国際芸術祭」。その歩みと今回の見どころをご紹介します。
春・夏・秋それぞれの季節や
時間の経過とともに移ろう風景を味わいに、いざアートな旅へ。
7
■【SPECIAL別冊】俳優・野村康太さんが登場!
性別も年代もボーダレス「エレ派のジェンダーレス美容」
25ansは考えます。
美容で、社会が明るく豊かになる、と。
ジェンダーも年齢も問わず美容が百花繚乱の今、これからは多様性をキーワードに、
ともにシェアし、ポジティブに磨いていきましょう!
ほか
※内容は一部変更になることがあります。
※2025年6月号は、表紙が異なる通常版を同時発売いたします。
※特別版と通常版の違いは表紙のみです。
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●地球にはおよそ100種類の元素が存在しており、生体の維持・活動に不可欠なものは必須元素と呼ばれています。
●必須微量元素の生体中の存在量ベスト3は、鉄、亜鉛、銅で、たとえば亜鉛は酵素の成分やタンパク質の合成、味覚、インスリンの生成や機能、免疫能の賦活や生殖機能そのものに重要な役割を果たし、その欠乏により味覚障害などの異常や疾病の進展に関与しており、亜鉛を補充することで病態が改善することも知られています。
●一方で、過剰投与や摂取による弊害も存在し、亜鉛製剤の持続的な大量投与は、銅の低下を励起し、褥瘡など皮膚疾患の悪化や、顆粒球の減少など免疫能の低下を励起する。鉄も過剰摂取をすれば、組織の酸化ストレスを介した発がんや組織障害の進展が報告されています。
●本特集では、「微量元素とMgの最新知見を臨床に活かす!-機能・代謝・疾患との関連」と題して、微量元素とマグネシウムについて、エキスパートの執筆陣が最新知見を紹介。微量元素の欠乏や過剰が生体においてさまざまな疾患に関連し、多様な病態の背景にあることを理解できるよう詳しく解説しています。
【目次】
鉄の最新知見ー鉄ホメオスタシス異常と神経疾患
亜鉛の最新知見ー亜鉛トランスポーターの生理機能:個体恒常性の維持と亜鉛シグナル
銅の最新知見ー生体内銅代謝と銅代謝異常症
セレンの最新知見ーセレンの代謝機構を中心に
マグネシウムの最新知見ーマグネシウム代謝と臨床的意義
サルコペニアと微量元素
小児の栄養管理と微量元素
微量元素の毒性・中毒
●巻頭カラー 管理栄養士の未来を彩る! 「食&色」コーディネート
第4回 季節や行事と食文化からみる色彩
●スポット
高齢者におけるスキンフレイル
障害者病棟における栄養サポートチームの有用性
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ/食の教養
パイナップル
●活動レポート 栄養ケア・ステーション
認定栄養ケア・ステーション 鈴鹿
●ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
栄養学の基礎研究と実践現場をつなぐ「実践栄養学」の発展のために/同志社女子大学大学院 生活科学研究科 食物栄養科学専攻 実践栄養学研究室
●こんだてじまん
じまんの一品料理 落花生の煮物/医療法人愛生館 小林記念病院
●宮島流! 病棟栄養士のためのケースカンファレンス活用術
CASE8 経腸栄養(逆流)
●ビタミン栄養学UPDATE-新たな臨床的意義の確立に向けて
8.葉酸をめぐる話題
●Medical Nutritionist養成講座
経腸栄養投与経路の管理(2)-器具などの名称を統一する必要があります
●『日本食品標準成分表』の活用でもっと深まる 食品と調理のキソ知識
第40回 魚介類7
●日本栄養士会医療職域
2022年度国際会議・イベント等のご案内
自治体病院
プラダーウィリー症候群外来(PW外来)の取り組み
精神科病院
第24回・第25回日本病態栄養学会年次学術集会報告
厚生労働省・消費者庁
「第11回健康寿命をのばそう!アワード(母子保健分野)」募集開始について・他
●おしらせ
女子栄養大学香友会主催 令和4年度 第2回専門家講座・他
≪本誌の特長≫
◆基礎から最先端まで、幅広い情報満載の臨床栄養総合誌!
◆生活習慣病への対策やNSTなどのチーム医療が重視され、栄養管理を担う管理栄養士・栄養士への期待はますます高まるなか、すぐに臨床で活用できる最新の知識をはじめ、日常業務のスキルアップのための情報や施設のルポルタージュ、新たな診療ガイドラインなど、医学・医療界の動向を含めた情報を広く紹介しています。
≪特集テーマの紹介≫
●栄養指導の実務には食事療法のエビデンス構築が重要となりますが、栄養疫学においては、人種差の問題のみならず、食習慣は文化的な特徴や多様な広がりをもつため、わが国における日本人を対象とした研究が不可欠です。
●本特集では、「臨床に活かす! 日本発の栄養疫学研究からのエビデンス」と題して、栄養疫学研究の概要や取り組みの意義を総論として解説し、さらに各論として、2型糖尿病、循環器疾患、がん、サルコペニア・フレイル、認知症、抑うつなど、幅広い疾患と栄養・食事との関連について、日本で実施された疫学研究の成果を整理して掲載しています。
●さらにコラムとして、国民健康・栄養調査について、諸外国との比較を踏まえて解説。
【目次】
日常臨床と栄養疫学研究─管理栄養士・栄養士に求められること
2型糖尿病の合併症予防のための食事療法
循環器疾患と栄養・食生活ーナトリウム・カリウム・アルコール摂取との関連を中心に
がんと栄養・食生活ー日本の栄養疫学研究からのエビデンスの現状と解決に向けた方向性
高齢者の健康と食事
抑うつと栄養・食生活
[Column]国民健康・栄養調査の特徴─諸外国の栄養調査と比較して
●巻頭カラー
簡単な脳のみかた〈前編〉
●スポット
炭酸飲料による嚥下改善効果
妊娠体重管理の新基準
●ORIGAMI ART-食に活かすおりがみ
スイカ
●活動レポート 栄養ケア・ステーション
テックイースト認定栄養ケア・ステーション
●ぷろらぼ 研究室で学んでみませんか
食と健康を多角的に見つめながら,人間の存在そのものを学際的に追求する/大阪樟蔭女子大学大学院 人間科学研究科 人間栄養学専攻 病態栄養学研究室(保木研究室)
●こんだてじまん
じまんの一品料理 むら雲寄せ/日本郵政株式会社 東京逓信病院
●栄養指導に役立つ医薬品の知識
14.疾患における薬物治療と栄養(2) 糖尿病治療薬の特徴を知れば,栄養指導がもっと効果的に!
●Medical Nutritionist養成講座
エネルギー投与量の決定:私の考え方
●『日本食品標準成分表』の活用でもっと深まる 食品と調理のキソ知識
28.エネルギーと食物繊維
●日本栄養士会医療職域
2021年栄養の日・栄養週間
自治体病院
山形市立病院済生館における「地域医療連携」の取り組み
精神科病院
一般社団法人全国精神科栄養士協会発足と全国精神科栄養士協議会解散総会報告
厚生労働省・消費者庁
「自然に健康になれる持続可能な食環境づくりの推進に向けた検討会」報告書・他
●おしらせ
第8回日本在宅栄養管理学会 WEB学術集会・他
・インスリンが発見されてから100年が経過し、その間にインスリン製剤や投与法の開発、膵・膵島移植療法の開発、1型糖尿病の病態や成因を解明するための研究など、世界中でさまざまな取り組みが行われてきた。
・わが国においても、日本人1型糖尿病の発症・進展様式における多様性に基づき、急性発症1型糖尿病、緩徐進行1型糖尿病、劇症1型糖尿病のサブタイプが確立され、その成因や病態に関する知見が積み重ねられてきた。
・本特集では、1型糖尿病診療・研究の進歩や課題に関する現状や取り組みについて、広範囲にわたって各分野の最前線でご活躍されている先生方に解説いただく。
■ 1型糖尿病 -診療と研究の最前線 5月第1土曜特集
・はじめに
●総論
・わが国の1型糖尿病研究の歴史と展望
〔key word〕NODマウス、膵生検、緩徐進行1型糖尿病、劇症1型糖尿病
・1型糖尿病の疫学
〔key word〕小児1型糖尿病、発症率、年次推移、レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)
・日本人1型糖尿病の発症・進展様式における多様性
〔key word〕1型糖尿病、緩徐進行1型糖尿病(SPT1DM/SPIDDM)、劇症1型糖尿病(FT1DM)、急性発症1型糖尿病(AT1DM)、エンテロウイルス(EV)、急性感染、持続感染
●治療技術の進歩
・インスリン製剤のUPDATE
〔key word〕超速効型インスリン製剤、持効型溶解インスリン製剤、スマートインスリン
・カーボカウント最前線
〔key word〕カーボカウント、糖質、経験則
・CGMの進化と有用性
〔key word〕持続血糖モニター(CGM)、レトロスペクティブCGM、リアルタイムCGM(rtCGM)、間歇スキャン式CGM(isCGM)、血糖変動、遠隔医療
・インスリンポンプ療法の進歩
〔key word〕インスリンポンプ療法(CSII)、sensor augmented pump(SAP)療法、ハイブリッドクローズドループ(HCL)
・1型糖尿病に対するSGLT2阻害薬併用療法を安全に活用するために
〔key word〕1型糖尿病、SGLT2阻害薬、正常血糖ケトアシドーシス
・膵・膵島移植の現状と展望
〔key word〕膵移植(膵臓移植)、膵島移植、異種移植、再生医療、インスリンポンプ
●診療上の課題
・緩徐進行1型糖尿病の管理
〔key word〕緩徐進行1型糖尿病、抗glutamic acid decarboxylase(GAD)抗体、Tokyo Study
・1型糖尿病合併妊娠の管理ーー指標をもって治療を行う
〔key word〕1型糖尿病合併妊娠、計画妊娠、持続血糖モニタリング(CGM)、インスリンポンプ療法(CCSII)
・低血糖の病態と対処法
〔key word〕重症低血糖、無自覚性低血糖、低血糖関連自律神経応答不全
・COVID-19と1型糖尿病
〔key word〕新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、糖尿病、高血糖
・1型糖尿病診療におけるトランジション
〔key word〕1型糖尿病、小児、トランジション
・糖尿病キャンプと患者会活動ーー心理社会的支援の重要性
〔key word〕サマーキャンプ、患者会、先進医療、チーム医療、地域医療連携
●病態研究
・日本人1型糖尿病のデータベースーーTIDE-J研究を中心に
〔key word〕1型糖尿病、3亜型、データベース、日本人、TIDE-J研究(Japanese type 1 diabetes database study)
・1型糖尿病の遺伝素因
〔key word〕1型糖尿病、疾患感受性遺伝子、HLA遺伝子、全ゲノム関連解析(GWAS)
・劇症1型糖尿病研究UPDATE--irAEも含めて
〔key word〕劇症1型糖尿病、膵β細胞傷害、免疫チェックポイント阻害薬関連1型糖尿病(ICI-DM)
・1型糖尿病の病態と診断における膵島関連自己抗体の意義
〔key word〕膵島関連自己抗体、緩徐進行1型糖尿病、親和性、予知
・1型糖尿病モデル動物を用いた成因研究
〔key word〕1型糖尿病(T1D)、自己免疫、腸管ホメオスタシス、腸内細菌叢、免疫細胞内代謝
・1型糖尿病における膵島特異的細胞性免疫
〔key word〕1型糖尿病、T細胞、インスリン、GAD、NODマウス
・膵組織所見から1型糖尿病の成因を探求する
〔key word〕1型糖尿病、膵島炎、膵重量、Pseudo-atrophic islet
・1型糖尿病とグルカゴン分泌調節異常
〔key word〕グルカゴン、α細胞、1型糖尿病
●治療研究
・バイオ人工膵島の可能性
〔key word〕バイオ人工膵島、膵島移植、1型糖尿病(T1DM)、再生医療
・膵β細胞再生医療の可能性ーー脂肪由来幹細胞の有用性
〔key word〕再生医療、脂肪由来幹細胞(ADSC)、インスリン産生細胞(IPC)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。