情報の収集法から取材の仕方や文章術まで、科学コミュニケーションに必要なノウハウを百戦錬磨のプロが伝授。科学ジャーナリストをめざす人はもちろん、科学に携わる多くの人に必ず役立つ実践的指南書。
難波和彦という不動点から測る戦後建築史。
オーストリアの農山村は急峻な山岳地帯に立地し、小規模であるが、地域ごとに自治的であり活力がある。危機的な状況をむかえる日本の農業・農山村にとって大いに参考になる。
本書は、副詞“全然”に関する昭和10〜20年代を中心とした学界・一般社会双方における規範意識の考察や、現代日本語における「誤用」の定番例として知られている “気がおけない”・“世間ずれ”・“名前負け”等の使用実態と言語規範意識についての考察を行い、さらに昭和戦前〜20年代の日本語の実態とそれに関する言語規範意識の研究に役立つ新資料の紹介およびそれを用いた研究の実例をも示したものである。
全国初のゴミ問題「住民投票」密着ルポ!岐阜県御嵩町-この山あいの小さな町を激震させた産業廃棄物処分場計画。「町長テロ事件」の衝撃から、反対派勝利に至るまでの民意の高まりを追い、次代の民主主義の在り方を問うドキュメント。
英語は交渉・交流の「道具」なのか。「発信型英語力」「コミュニケーション能力」「異文化理解と対応能力」。小学校から大学まで一貫連携の上に立教学院が掲げるこの「三つの柱」は、実は英語を生きたものにする不可分一体の営為なのだ。本書は「グローバル英語」の限界を超えて、主体的なコミュニケーションには幅広く深い異文化理解が不可欠という立場から、さまざまな困難に取り組み、日夜英語教育の改善に努めている立教学院小・中・高・大学各校での教育実践記録を収める。教え子たちの熱烈な謝辞や謙虚な感想も、日本の英語教育担当者・関係者への大きな示唆となるだろう。
不動産の価値を把握するための「不動産鑑定評価書」(不動産鑑定の結果をリポートとしてまとめたもの)について、実務で重要なポイントや、間違いやすい点など詳細解説。経験豊富な指導鑑定士らが、不動産鑑定評価の基礎をわかりやすく指南いたします。
各種コラムや指導鑑定士と学生の会話形式の解説なども取り入れ、読みやすくしています。
不動産鑑定士試験の受験生、合格者はもちろん、不動産鑑定士に興味のある方、民間企業・金融機関・自治体等で業務上、鑑定評価書を利用する機会のある方、公認会計士・税理士・弁護士などといった不動産鑑定士以外の専門家の皆様にもおすすめです。
※日本不動産鑑定士協会連合会認定の実務修習実地演習大学である明海大学では、不動産鑑定士合格者に対し鑑定士になるための実務修習指導を行っています。
●「ポートフォリオ」とは、紙ばさみや書類かばん、あるいは作品ファイルのことをいう。自分自身の仕事や研究、活動、成果を一元化し、成長プロセスや能力、個性、センス、考え方などを見出すこのとのできるツールとして、近年キャリア支援の場面で注目を集めている。
●本書は、このポートフォリオを看護部の目標管理制度の運用に活かし、スタッフ育成と組織活性化を図る方法を詳しく解説。
●「一人ひとりのスタッフや職場が元気になり、組織全体が向上すること」を願う看護組織のすべての人に役立つ一冊。
最近、海の資源をめぐって世界が騒がしい。
昨年、2018年は数年ぶりにサンマが豊漁であった。しかし、一転して2019年は記録的な不漁が伝えられている。五、六年前まではサンマは資源に余裕のある種のひとつであった。それが、中国をはじめとするアジア各国でサンマが食べられるようになり、外国漁船が大量に漁獲するために不漁になったと説明されてきた。しかし、昨年、今年とそのような状況が変わったわけではない。
「サンマは謎の多い魚」というのが最近の説明である。しかし、身近なサンマですら謎が多いとすれば、われわれ日本人は、どの位普段利用している水産資源について知っているのだろうか?また、現在の科学的知識はどの位水産資源の持続的利用に役立つのだろうか?
海の資源喪失の元凶がいわゆる獲りすぎ(乱獲)にあるという考え方が広く普及している。獲りすぎが資源に悪影響を与えることは確かであろうが、すべての海洋生物の資源減少が獲りすぎであるとするのは、現代科学から見れば常識からずれている。個体数を把握することさえ難しい海の生物を、陸の生物と同じように考えるのは無理があるし、一回の産卵で数千から数万の卵が生まれる種では、産卵場や生育場の環境変動が資源悪化の大きな要因になる。
本書は、マグロやクジラ、サンマなどの不確実で変動する海の資源を管理するという具体的な問題をテーマに、経済、国際交渉、地域、文化といったさまざまな価値観の中での科学=「不確実性の中の科学」を、日本発の考え方である「つくる漁業(栽培漁業)」の実例とともに考察していく。
さまざまな海の資源がその生態学的特徴と生まれ育つ環境の変化によって影響を受けることを考えると、本書の「人類は海洋資源を制覇できるか?」という問いは、科学技術の利用によって人類活動が地球全体のシステムまで変えてしまうようになった現代においては、「人類は生き残れるのか?」と裏腹の関係にあるように思える。
はじめにー生命科学と現代社会
序論 海の資源の持続的利用を考えるために 石川智士
[第1部]
座談会1 不確実性の中での資源保護の将来像と科学のあり方 黒倉寿・石川智士・佐藤洋一郎
第一章 マグロ資源管理について考える 森下丈二
第二章 捕鯨の思想を探るー論争を読み解く 秋道智彌
第三章 震災復興とエリアケイパビリティー 黒倉寿
[第2部]
第四章 「つくる漁業」と食料安全保障 石川智士・伏見浩
第五章 水産物の流通消費と水産資源 八木信行
第六章 海洋における順応的管理とはなにか? 松田裕之
座談会2 海と陸の生物資源を考える 梅崎昌裕・横山智・石川智士・佐藤洋一郎
これから原発をどうするかは、主権者である一人一人の国民が考え、決めるしかない。そのためには国民投票が不可欠だ。なぜ政党政治に委ねることができないのか。衆愚に陥る危険はないのか。日本のデモクラシーと政治文化にとってどんな意味があるのか。「原発」国民投票の意義と可能性について、5人が徹底討論する。
MBS・TBS系アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の番外編的CD。出演声優たちによるトーク、キャラクターたちの歌やコントなど、コアなギアス・ファンは必携の一枚となっている。
山形県金山町では「100年のまちづくり」が行われている。古い「街並み」を保存している美しい北国。イザベラバードもその魅力を記している。本書はその「100年のまちづくり」の中心となってきた建築家・林寛治、片山和俊のまちづくりと建築の作品集。「街並み」保存のモデルタウンとして注目されている金山町での取り組みを、写真と図、日英バイリンガルの解説により発信する一冊。丹念に古い街並みの記録をひもとき、今の人の営みを考えながら、デザイン力を古きものと新しきもの、そして自然との調和に駆使してきた建築家たちが未来に伝えるメッセージ。
目次(詳細)
「金山町案内」林寛治・片山和俊
「大切な記憶を未来へ」松山巖
「金山・杉のふるさと・雪のふる町・木の住まい」林寛治
「金山建築とまちづくり“風景とくらしから”」片山和俊
第1章まちづくりへの胎動 公共施設から住宅建築コンクール開始まで
・1976 旧・めばえ幼稚園→2017 現・めごたまめばえの森
・1977 旧・金山保育園→2019 現・金山ハウス(支援施設)
・1978 町立金山小学校校舎+1979 現・屋内運動場
・1980 金山町役場庁舎
・1981 金山町農村環境改善センター
・1982 金山町立病院→2008 現・町立金山診療所
第2章 地域住宅計画から、街並みづくり百年運動へ
1. 居住と再構築の町民交流施設
・1983 金山町教職員住宅(2012・現・内町住宅A・B・C棟)
・1987 南沢住宅
・1988 金山町営住宅羽場団地(戸建てB棟)
・1995 蔵史館(ホール・事務所・資料館)
・2002 交流サロン・ぽすと(旧・金山郵便局)
2. 道路・舗装計画から公園計画へ
・1996 道路・舗装
・1996 八幡公園
・1999 福祉公園
・2000 蔵史館前ひろば
・2008 大堰公園
・2015 羽場児童公園
・1978 / 2000 イザベラ・バード来町記念碑/公文書公開条例発布記念碑
・2015 案内・掲示板
座談会 テーマ「風景と調和した町をつくるまちづくりと設計」
林寛治・片山和俊・住吉洋二 司会:岸健太
「林先生、片山先生、住吉先生との関わりの中で」西田徹
第3章 金山町街並みづくり百年運動・成果の確認(あるいは中間報告)─中核施設・空間の試み
・1992 金山町立金山中学校
・1995 金山葬祭場
・2004 きごころ橋
・2013 交流施設「マルコの蔵・広場」
建築データ
「金山町の景観整備について」金山町長 鈴木洋
あとがき 林 寛治 + 片山和俊
プロフィール
翻訳者からのメッセージ
一般財団法人 住総研について
ラジオ日本 人気番組 「タブレット純 音楽の黄金時代」初の書籍化!
1:■ラジオと私
2:■THE ALFEE 高見沢俊彦とGS&昭和歌謡シーンを語る
3:■年別・黄金歌謡年鑑 昭和35〜50年編
4:■「音楽の黄金時代」元プロデューサー・ミウミウ対談
5:■テーマ別で、昭和歌謡の真髄に迫る
6:■昭和の至宝、作家別特集オンエア楽曲
7:■デカダン・スケバンド座談会
8:■あとがき
豪華クリエイター陣が登場!佐藤可士和、色部義昭、千原徹也、えぐちりか、小杉幸一、田川欣哉、矢後直規、上西祐理、かっぴーetc.クリエイターの就活に役立つ情報が満載の『クリ活』待望の第二弾!情報を新たに大きくアップデートさせ、三部シリーズになって新登場!ロバート秋山のマル秘企画術も掲載!
セックスワーカーは男の「排泄の道具」なのか。
売春の是非を中村うさぎが風俗嬢から学者までと語り合い考える。
はじめに●なんとなく「風俗はダメでしょ」と思っているすべての人へ
PART1●なぜ彼女たちは風俗嬢として生きるのか?
風俗嬢ぶっちゃけ座談会
電マ大好きイケメンから、80歳のおじいちゃんまで。
風俗とは男にとってのディズニーランドだ!
現役風俗嬢アンケート 中塩智恵子
風俗嬢聞き書きメモ2000年〜2016年
対談 中塩智恵子×中村うさぎ
風俗嬢たちを蝕むイジメや性的虐待の過去。
売春には根深い社会の問題が潜んでいる
対談を終えて
男性優位社会の一番の被害者が
男性である限り、セックスワーカー差別は
なくならないのかもしれない
寄稿 中塩智恵子
レイプに中絶。風俗の犯罪化が
風俗嬢を危険に晒す
対談 神田つばき×中村うさぎ
女としての性的な価値が知りたい!
ママは39歳でAV女優
対談を終えて
母が女を取り戻すと、社会の制裁が下る!
寄稿 畑野とまと
セックスワーカーは女だけじゃない!
トランスジェンダー風俗嬢の現場レポート
PART2●セックスワークをなくせば女たちは救われるのか?
対談 坂爪慎吾×中村うさぎ
障碍者の「性」に向き合うことで
売春を福祉の言葉で書き換える
対談を終えて
この社会からこぼれ落ちた人々を
セックスワークが救う、という可能性
対談 開沼博×中村うさぎ
「漂白される社会」は、
本当に住みやすい社会と言えるのか?
対談を終えて
個人の「幸福」や「居場所」は
他人が口出しすることじゃない
PART3●性の売買は何故、「穢れ」と見做されるのか?
対談 伏見憲明×中村うさぎ
「性を売ること」へのタブー感は
どこから生まれているのだろう?
対談を終えて
フェミニズムのパターナリズム。
「性の解放者」が「性の抑圧者」になった
対談 佐藤優×中村うさぎ
売春をすると魂が毀損されるのか?
売春反対派にタブー視の理由を聞く
対談を終えて
個人の快・不快を社会的善悪に置き換えることの危険性
「終わりに」に代えて
支援者リスト
編著者プロフィール
はじめに 政策の総合化で農業を強くする
第1章 植物工場の人工光で育つ野菜の本当の役割
1 完全無農薬で安心安全な植物工場野菜
2 野菜が太陽光ではなく、人工光で生き生きと育つ理由
3 安定品質・無農薬の植物工場野菜が外食産業へ
4 野菜の栽培でエネルギーを有効活用する
5 ニーズに応える野菜をつくり、IOTで食卓に届ける
第2章 生活者が望むマーケットインな野菜を食卓に!
1 植物工場との出会い
2 野菜を取りまく現状
3 世代に合わせた野菜の食べ方で一家団らん
4 安心・安全な野菜を植物工場で
5 料理教室で伝えたい野菜のポイント
6 植物工場野菜の豊かな可能性
第3章 農業は環境問題につながる
1 地球温暖化による農業への悪影響
2 リン鉱石の枯渇は深刻な問題
3 農業による環境汚染の拡大
4 人口増と食糧危機は地球の苦悩
5 植物工場によるソリューションで未来を拓く
第4章 座談会
1 植物工場野菜の多様性が見える
2 入院中や病後、高齢者の食事に栄養価の高い植物工場野菜を活用する
3 大きさや味をカスタマイズできる、オーダメイド野菜の魅力
4 野菜が嫌いな子どもへのアプローチ
5 これからの露地農業と植物工場の合唱で食卓を豊かにする
第5章 植物工場の基礎知識
1 植物工場の種類
2 水耕栽培の種類
3 栽培できる野菜(約100種)
4 露地栽培野菜との違い
5 肥料の管理について
第6章 植物工場のコストと運用
1 イニシャルコスト
2 ランニングコスト
3 オポチュニティコスト
4 安心・安全・安定と衛生管理について
5 野菜の病気と対策
第7章 適切な種子の選択から始まる科学農業
1 使える種・使えない種
2 肥沃な土地と同じ養分の養液が育む
3 温度の安定が野菜の成長と味に与える影響
4 気候変動に左右されない出荷時期で安定供給が可能に
5 トレーサビリティで安心・安全・安定が保証できる農業へ
第8章 植物工場とマーケティング
1 従来型農業の現状と課題
2 食糧市場ニーズ
3 マイ野菜市民農園の成果と課題
4 プレミアム野菜の需要と供給体制
5 拙速な海外へのプラント輸出は避ける
まとめ 未来農業への提言
戦後日本の建築デザインを世界に知らしめた巨匠・丹下健三。主に1945年〜70年代に焦点をあて、その人と作品、活動の軌跡を座談会やインタビューにより明らかにする。W.グロピウスとの往復書簡も紹介する。
Part1:丹下健三をめぐる言説
1 世界の中での存在感:槇文彦+中村敏男+藤森照信+古市徹雄+豊川斎赫
2 丹下研究室の黎明期:神谷宏治+松本哲夫+西原清之+豊川斎赫
3 超多忙な時代の中で:神谷宏治+荘司孝衛+阿久井喜孝+豊川斎赫
4 世界に誇る傑作の誕生:神谷宏治+室橋正太郎+川口衛+岡村幸一郎+曽根幸一+豊川斎赫
5 丹下健三の業績が発する現代へのメッセージ:隈研吾+倉片俊輔+藤村龍至+豊川斎赫
6 聞き語り調書 丹下研究室のアーバンデザイン1960-1970楽屋の表と裏:八束はじめ
7 架空座談会 ゲートルを巻いた丹下健三:磯崎新
カラー写真構成
Part2:オーラルヒストリー 丹下健三との仕事
1 写真好きな丹下先生:村井修+八束はじめ
2 建築と芸術のコラボレーション:千葉一彦+中田捷夫+千葉学+神谷宏治+豊 川斎赫
3 バッキーとイサムとタンゲ:貞尾昭二+豊川斎赫
スケッチ構成
Part3:往復書簡 丹下健三×ウォルター・グロピウス
ヒューマニズムとユルバニスムを照射する伝統論:豊川斎赫