『シム・フースイ』シリーズでおなじみの黒田龍人が鳥羽市の町おこしを進める中村元より風水による町おこしを依頼される。「どおまん・せいまん」のカギを読み解きながら、戦国時代の海軍武将九鬼嘉隆の謎“失われた財宝”を中心に古代からつづく神聖な土地を舞台にして、複雑に入り組んだ伝統や歴史、人間関係を一つ一つ組み解しながら、財宝の行方を探し当てていく伝奇ミステリ小説。
骨董店で手に入れた京都・大江山の鬼の文鎮。その直後、友人から蝶の上に角を生やした鬼が乗っている写真を見せられた。「揚羽蝶ってね、別名“鬼車”って言うんだって」鬼の乗る車?この写真は合成なのか、それとも…。撮影場所はなんと大江山近くと聞いて、私はさらに驚愕した。矢も楯もたまらず旅に出たわたしを、摩訶不思議な出来事が待ち受けていた。
朝食は、誰にとっても、一日のエネルギーの源だ。しかし、世界各国、実にさまざまな朝食がある。パンか御飯か麺か、それともーそして、みな、それぞれに理由がある。カメラマン、料理研究家として世界中を彷徨した著者は、世界各国のホテルで、街の食堂で、あるいは砂漠のテントで、その国の朝食を食べた。そこで、何を感じたかー。本書は朝食紀行の決定版ー朝食の世界は深い。
本書は、「暮しの手帖」に連載中の映画評から三十編を選び、前後に映画にまつわるエッセイを配して一冊にしたものである。
画材を鞄に放り込んで、旅に出よう!たっぷり食べてたっぷり休む、タントタントのイタリアへ。トスカーナのひまわり畑や、プロチダ島のレモンを描いて、長靴のかかとにある、不思議な街も訪ねてみよう。ベスパに乗ってローマの石畳を走り、シチリアでは、宿のマンマに料理を習う。スケッチ紀行第三弾。
単行本未収録の『儀式』、『砂漠の十字架』など12の名品。
男女の出会いも別れも、今以上にお天気次第の平安時代。紫式部の驚くほど正確な気象センスが、『源氏物語』を支えていた!天気から読むと、古典はさらに面白い!『源氏物語』の新しい読み解き方、発見。
旅の不思議を語り、遙かな国、見果てぬ街へいざなう珠玉の10篇。
魔法と不思議に誘われて…ハリー・ポッターからアーサー王伝説まで、出かけませんか、英国ファンタジーへの旅。
突然現われた美人ダイバーの稲森は、16年前のヨットの沈没位置を示す海図を船越に手渡す。まもなく、沈船に同乗していた元恋人、美貌と狂気の月子から連絡が入る。内緒で産んだ船越の娘が妊娠し出奔したという。さらに出生前に消えた父の行方が突如脳裏に閃く…船越は直感した。次々と降りかかる苛酷な運命は全て、深いうねりの底で繋がっている、と。彼は再び太平洋に挑む決意をした。
貧困・格差・環境など発展途上国の抱える問題を取り上げ、基礎的な理論から実際の政策や取組みまで、初めて開発経済学を学ぶ人々に幅広い知識を提供。実態にくわしい多彩な執筆陣による定番テキストを、アジア通貨・金融危機後の状況をふまえて改訂し、ジェンダー、エイズなど新しいトピックスも盛り込んだ新版。
日韓共同開催となったサッカーのワールドカップ。その全期間、日本と韓国のあいだを激しく移動しながら、著者が求めた「二つのもの」とは何だったか?アエラ連載「コリア・ジャパン漂流記」の決定版。
モンゴルと南シベリアの間に位置し1921年から23年間だけ独立国であったトゥバ。1929年、独立国時代のトゥバに入ることのできた唯一の外国人で、民族学・考古学者であったメンヒェン=ヘルフェン(1894-1969)が鋭い観察眼をもってトゥバ文化の多面性や当時の政治状況を生きいきと伝えてくれる貴重な旅行記。写真多数。