綾瀬の心がゆらめいて、月を宿す水面が波立った…。未来を映す水鏡に綾瀬が見たものは、紅蓮の炎の間から覗く、闇よりなお暗い邪悪な目だった。遠い昔の嵩月家と豪本家の確執が、今また甦し、怨念が街を覆い始めた。はたして綾瀬は、水脈を呼びだし、眠れる竜を目覚めさせることができるのか。そして、綾瀬に想いを寄せる銀の月の主護者、一馬と冬馬の運命は…。
言語研究の最前線において英語の統語分析に主要な関心が向けられていた一時期の後、最近10年間は、広範な諸言語からのデータを使った言語類型論および言語普遍性の諸問題に対する関心が著しく増大した。この枠組みの中で非常に多くの研究がなされてきたにもかかわらず、今日まで、言語学の学生のためにこのアプローチの主要な特徴を総合的に扱おうとした一般的な概説書はなかった。そのため、まったくの初歩の段階から、個別のテーマに関して論文の形で専門家の書いた文献を見るしかなかったのである。そこで、本書の目的は、この隔たりを埋め、上級の大学生および大学院生に対して、言語類型論および言語普遍性に対する現在の主要なアプローチの概観を、この方法による成果を例証(および一部の危険性に関して警告も)しながら、与えようとすることにある。
その夜、オーラトゥナの谷は、アヴェーラ帝国の軍勢による紅蓮の火焔で包まれていた。燃えさかる炎の中、5人の少年少女が谷を離れた。それぞれが、それぞれの方法でー。5年後ーアヴェーラ帝国の将軍の養女となり生きのびたマナ・ラーヴァは、養父のもとから去る決意を固めていた。数日前、彼女に届いた一通の手紙がきっかけとなった。ラトゥースの仲間に逢うために、そして、自らの爪から発せられる赤い光の秘密を求め、マナ・ラーヴァは荒野に向かい旅立つ。谷に秘められた“冥界の扉”とは?5人の“妖手の守護者”たちに背負わされた運命はいかに。英雄幻想譚、新シリーズ登場。
「私が夫だ」と「私は夫だ」とは、どうちがうか?ことばを語りつつ人生の機微を解き明かす、軽妙にして深遠、摩訶不思議な文章読本。
極楽の歓喜をもたらす守護神でもついているのか、熟れた人妻・グラマーな美人OL・処女喪失志願の少女など、次々とイイコトが続いている慶悟は今日も、千人力の守り神を背にエロスの極限へと腰を振る。連作官能ロマン。
あたしの名前はエヴァ・ワイリー。新米の女子プロレスラーだ。ブスで大女だからとうぜん悪役だけど、プロレスが大好きだから文句はない。ふだんは自動車置場の整備員や、ミスタ・チェンていうちょっとヤバそうな実業家の使い走りをしている。トラブルに巻きこまれたのは、ミスタ・チェンのお使い先のクラブでガードマンのアルバイトを引き受けたりしたからだ。新しいバンドの出演で客が大勢いるところへ、警察の手入れがあるわ、どこかの馬鹿が催涙ガスを投げこむわで、クラブは大混乱。騒ぎのなかからバックコーラスの若い娘を救いだしたのまではよかったけれど、それからというもの、変な奴らにつきまとわれたり生命を狙われたり。どうやらクラブで救った娘が原因らしいんだけど…。タフな外見の下にやさしさを隠しもつ女子プロレスラーが、つぎつぎ襲いくる悪党どもから若い娘を守ろうと、孤軍奮闘の大活躍。英国推理作家協会賞受賞作。
妖艶な王女の舞、王子の導きー、華麗なる守護霊との出会いと交流。筆者生涯の記念碑的黄金体験。
月光界に最後の満月〈実りの季〉がおとずれていた。しかし、風霊を操る呪司の弟子になり、『界渡り』を使い故郷へ帰るという、弓香の目的はまだ遂げられていなかった。そんな時、父親代わりのザレのグルーフ帝危篤の報に加え、ネンゲ軍の侵略が弓香の耳に入った。いよいよ、タピール帝との最後の決戦の火蓋が切られようとしていた…。光、闇を統合するとき、界渡りの大魔道者、リンドーユミカの伝説が誕生する。そして、月光界の真実が、今、あかされようとしていた。シリーズ第5巻、登場。
世界の秩序を司る天界の大秘法〈破界筆〉が、自らの意思で下界へと降りた。目的は、世界を守るべく、術を、那国の王・眠帝へ継承すること。そのための〈器〉として選ばれたのは、茶商の使用人・裕少年だった。〈破界筆〉によって術を伝授されたものの、わけのわからない裕は、沢皓月、蒼月、影月の兄弟に相談を持ちかける。沢三兄弟は様子を見るため、筆を自宅へと持ち帰るが…。沢三兄弟のファンタジック・アドベンチャー開幕。
32の運命の花が告げるあなたの「恋」と「結婚」。神秘のフローラル・メッセージ。
憑依現象など、さまざまな霊現象を通し、「霊界の宣伝使」丹波哲郎が教える真実の霊界の姿と、前世に隠された秘密。幸せをつかむための霊界研究の決定版。