グローバル化に伴う留学生の増加やグローバル人材育成といった社会的要請のもとで、異なる言語・文化的背景をもつ学生たちとの意味ある交流を通して学び合う授業ー国際共修ーが今日の各大学で進められている。本書では、国際共修の理論および国内外の実践事例の詳細な分析を通して、わが国にふさわしいカリキュラムや教授法、評価法といった、具体的な授業実践に資する方途を提供する。2020時代の高等教育を担う若手研究者・教職員・学徒必読の一冊!
これまでの目の粗い診断基準や記述ではすくい取ることのできない現象に光をあてる。発達障害をもつ人の苦しみや生きづらさに対するより繊細な理解を提供することを目指すシリーズの第2弾!児童精神医学、発達心理学の知見と照らし、精神病理学が発達障害の新たな地平を切り拓く。
国際ビジネスの探究には経営学のみならず多様で学際的な視点からの接近が求められる。また「国際ビジネス」を全体とするなら、部分である「地域」とのバランスのとれた接近も必要である。国際経営論、国際貿易論、国際私法、実験経済学、管理会計、公会計、非営利組織論など幅広い学問分野から接近し、国際ビジネスと地域への理解を深める書。
群集理解にとって不可欠な基礎概念を研究史とともに詳述。ネットワーク、相互作用、生態系の複雑性と安定性の関係など群集の構造とその機能の理解に不可欠な概念をその歴史とともに学ぶ。
個人によるイノベーションを実現する要因は何か?情報探索行動の効果を明らかにする。
開発はなぜ、いかにしてなされたのか。米・ソ・欧・中の対抗関係を軸にした実践と、国際機関や私的アクターの国境をこえた活動を描き出し、旧植民地・途上国との相克も視野に、20世紀初頭の「開発」の誕生から冷戦後までの、無数の思惑が交錯する複雑な歴史を初めてトータルに把握する。
生産性を高めることは、経営学にとって前提条件なのか?経営学とセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)との緊張関係を示唆し、無自覚なパフォーマンス主義を考え直す。
現代英語文学の多くの部分は、英国の支配を脱した国ぐにの作家たちによって支えられている。本書では、アフリカを筆頭に、アルビオンの島から離脱した文学の姿を、さまざまに検証する。
本書は、未曾有の日本農業の転換点を迎え、国民的規模で対立・混迷している農業に関する基本的な考え方いわば農業観について、その現実と方向を多角的に探ろうとしたものである。そしてそれは、あるべき国民的な農業観の確立が、今こそ急務であるとの認識に基づいている。本書は、1992年10月に冊子として出した『現代農業観の動向に関する研究』をさらに検討した上、刊行にこぎつけたものである。農業観・農村観という新しい研究領域を目指しており、それゆえに少なからぬ欠陥や未熟さが含まれてあると思われるが、これを足がかりに、今後の進展を期したい。