信州の豊かな自然の中で綴られた季節感あふれる珠玉のエッセイ集。俳人である夫君、矢島渚男氏の傍らにあって、身辺のことどもを温かくかつ鋭敏に把え、人のくらしがこんなにも輝きに満ちたものであることに気づかせてくれる好著。
弾雨の中さまよい見た断末魔の戦場。極限下での異常心理。そして占領下沖縄の混乱の日々を複眼的に書いたノンフィクション。
息詰まる攻防。かつてこんな警察小説があっただろうか。警察一家の気配が描かれ、警察内の人事問題を真っ正面から扱った、第5回松本清張賞受賞作。
四季折々の図柄で、一年中楽しめる絵手紙です。同じ図柄を作っても、いろいろな和紙の使い合わせ、色使いでまったく違った雰囲気に仕上がるのも魅力です。簡単に作れるはり絵ですので、どなたでも気軽に楽しめ、いただいた方もホッと心暖まることうけあいです。
平凡に築いてきた幸福な人生の突然の崩壊。金先物取引の魔力に魅せられた一人の男。
泣きそうな空の下。何もない空き地に里村茜は立つ。戻ることのない初めて好きになった人を待つために…。そんな彼女の心を開いた男性、折原浩平。彼のくったくのない笑顔、突飛な行動が閉ざした茜の心を開いていった。だがその浩平までもが茜の前から姿を消そうとする!?98年度最大の話題作「ONE-輝く季節へ」待望の小説化第二弾。
鎌倉・稲村ガ崎に時間はながれる。クイちゃんと僕は今日も生きている。茶々丸といっしょに。猫と宇宙、便利屋の兄妹と自由律俳句のしあわせ。昔の写真をながめながら、うつらうつらと哲学する父子の語らいのなかで、ふと思うのだ。生は有限ではない、と。谷崎潤一郎賞受賞のロングセラー『季節の記憶』待望の姉妹篇。
B90美少女高校生、山咲ひとみファースト写真集。16歳・いつも背伸びしてた。17歳・恋に恋してたまぶしい季節。18歳・女のコにさようならをした。胸ふくらむB90少女の季節のメモリアル。
同級生の女の子たちの剥き出しの悪意に晒された小学六年生の少女は「クラス八分」に追い込まれる。親の威信を振りかざしてリンチを加え続ける理不尽な連中への怒りが沸点に達した時、惨劇は起こった…。呪いの復讐に燃える「青の魔性」をはじめ、少年犯罪の残酷さと不条理を赤裸々に暴く秀作六篇で織りなす傑作オリジナル・アンソロジー第四弾。
季節の移ろいと共に大地の色やにおいが変化するように、いつの日も心のままに生きてきた-瀬戸内海の光を抱いて過ごした幼い日から今日まで、さまざまな出会いと別れを繰り返した自らの生を四季の情景に重ねてたどる自伝的エッセイ集。性愛文学の極限を求めつづける著者の愛と生の原点が、ここにある。
『青葉城恋唄』から二十年-。人と大地に語り続ける心のことば集。書き下ろし。