電池は社会を支える重要な技術で,その構造にはさまざまある.2019年のノーベル化学賞は,リチウムイオン二次電池の開発に対して,吉野彰博士が共同受賞した.リチウムイオン電池に代表される高エネルギー密度の二次電池や,水素を用いる燃料電池が,私たちの生活様式を革新するモビリティ用電池として注目されている.その二種類の電池に焦点を当て,高性能電池をつくるための最新技術を紹介する.吉野博士が巻頭に特別寄稿.
奈良県の飛鳥・藤原宮跡を中心とする一帯は、592年に推古天皇が飛鳥に豊浦宮を開き、続く藤原京の建設によって、日本の古代国家が本格的に始動した地。天皇陵などの古墳をはじめ、有名な高松塚・キトラ古墳の壁画、飛鳥時代の工房跡も発見され、『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』などに記された当時の様子が次々と明らかになっている。本書は、世界遺産登録をめざす「飛鳥・藤原」の概要と魅力を、最新の発掘調査の成果を含む様々な視点から紹介し、日本の古代文化への理解をさらなる深みへと導く一冊。
第一章 「飛鳥・藤原」の歴史と概要
「日本国」誕生の時代とその舞台_木下正史(東京学芸大学名誉教授)
「飛鳥・藤原」の構成資産の概要と魅力_持田大輔(橿原考古学研究所)
第二章 座談会
「日本国」の誕生と、日本人のこころの原点を記憶する史跡
木下正史、松浦晃一郎、岩槻邦男、五十嵐敬喜、西村幸夫
第三章 飛鳥・藤原京の自然と文化
飛鳥時代の人と自然_岩槻邦男(人と自然の博物館名誉館長)
古代の国家デザイン:律令と藤原京_五十嵐敬喜(法政大学名誉教授)
『万葉集』のなかの明日香と藤原_井上さやか(奈良県万葉文化館)
飛鳥時代の美術と信仰_竹下繭子(奈良県)
第四章 世界遺産登録に向けて
高松塚古墳にみる石室・壁画の保存_建石 徹(奈良県)
東西交流の古代都市「パルミラ」_岡橋純子(聖心女子大学准教授)
日本古代への国際的理解をさらなる深みへ_西村幸夫(神戸芸術工科大学教授)
日本の山の死活は、日本人が木を使うかどうかにかかっている
集成材の進化により、伝統的木造建築のみならず、都市と建築のなかに幅広く「木」を活かす方法が大きく進化した今、身近な住環境から災害対策・自然環境・エネルギーなどの国土論まで大きな影響を及ぼす「木」とその活用をめぐって、建築・都市・林業・環境など各領域の専門家が集結した総力特集!
球磨川上流の支川、「日本一の清流」とよばれる川辺川。鮎漁日本一で知られた美しい川です。そこに巨大な多目的ダム計画が持ち上がりました。また、球磨川下流部には発電用の荒瀬ダムがあり、住民達は、振動・騒音・悪臭などに50年以上も苦しめられてきました。ダム建設により鮎漁の収穫は約20分の1に減り、漁民や住民達は生活を守るため国を相手にたちあがりました。
本書は、内水面の共同漁業権を武器に川辺川ダム計画を中止に追い込み、また荒瀬ダムを日本で初めてのダム撤去に追い込んだ、球磨川漁民の闘いの記録です。既存ダムを撤去に追い込む闘い方を含め、今後のダム行政を揺るがす内容です。
小堀遠州の出生地・長浜で、寺社のみならず、個人の住宅にも優れた庭園が多く遺されている。「ながはまのお庭プロジェクト」では専門の庭師の指導の下、各地の庭を訪問し、それぞれの歴史を聞き取ってきた。これまでシリーズ本として5冊を作ったものを総集編として1冊に収録。
「ながはまのお庭」出版にあたって
第一章 隠れ庭の魅力を語ー対談・鼎談・座談会
対談 庭はまちの豊かさをあらわす顔
鼎談 中世の正統派から近代の植宇まで 多様な庭が見られる長浜のまち
座談会 近代長浜の庭園文化と京都とのつながり 鈍穴・植宇の庭から辿る
長浜の郊外村落に花開いた庭文化 土地に息づく自然崇拝の心と、宗範・鈍穴の活躍
湖北の経済力を示す在家の名庭 景物や構成にみられる地域性
コラム 緑と川がつくる町並み景観/近江の名工・西村嘉兵衛とその作品/
庭を演出する灯籠/個性豊かな石たち/長浜の庭に関わった作庭家たち/
第二章 慈しみの庭を訪ねる
池泉の庭/枯れ池の庭/枯山水の庭/平庭/露地庭・流れの庭/寺社の庭・公共の庭
第三章 庭のある暮らしの未来を考える
庭とともに暮らして お庭の所有者に聞く
造園業者・庭師の立場から長浜の庭の存続を考える
「ながはまのお庭」活動の軌跡とこれから
座談会 10年の活動を振り返って/活動の軌跡/京大生、庭づくりに挑戦!
あとがき お庭プロジェクトメンバー9
自然現象を善政か失政かのバロメーターとし、権力者に対する圧力としても機能させた儒教。地震は仏や菩薩の神通力による「吉祥」であると説き、人びとをなぐさめる仏教。イスラームやキリスト教などの一神教が、災害を神の意思のあらわれとしていることで、信者は苦難を受け入れ、団結して復興に向かうことができた。
近代朝鮮では日本の植民地支配を「天変地異」と見なし、琉球(沖縄)では、台風だけでなく軍隊なども海からの「来訪者」として受け止め、災厄を幸福へとかえる営みを続けてきた。
本書では、歴史・宗教・地域研究者9名が、アジア各地でこうした「天変地異」がどのように語られてきたかをひもとき、いま、自然災害にどう向き合うかを考えるきっかけを提供する。
第一部 宗教と天変地異
失政が天変地異を招くーー儒教(串田久治)
「大地震動」は吉祥ーー仏教(邢東風)
地震は神の徴か?--イスラームの信仰と災害(青山亨)
コラム 天変地異におけるキリスト教の預言と希望(一色哲)
第二部 王権と天変地異
「日本」の誕生と疫病の発生(細井浩志)
朝鮮における天変地異と予言ーー讖緯書『鄭鑑録』に描かれたユートピア(佐々充昭)
沸騰する南海北山ーースルタンの出番か(深見純生)
コラム 災異説から予言へ(串田久治)
第三部 外来者と天変地異
《琉球─沖縄》における海上からの「来訪者」と天変地異の「記憶」
ーーウルマ島とニライカナイをめぐって(一色哲)
植民地支配は天変地異に代わるものだったのかーー近代朝鮮での王朝交替予言の変容(青野正明)
天変地異は天子の責任か?--康煕帝の地震観とヨーロッパの科学知識(辻高広)
コラム インドネシアの外来者 ジョヨボヨの伝説(青山亨)
座談会 天変地異はどう語られてきたか? --天変地異の両義性
酸素を媒体とする酸化酵素や抗酸化酵素、抗酸化物質などの研究が進み、健康長寿の実現を目指し、酸化・還元反応を制御する生命支援の技術開発が進められている。本書では、活性酸素・フリーラジカルの定性と定量による計測、評価を基盤とした新たな応用研究について解説する。
1:■表紙&巻頭特集: 04 Limited Sazabys
2:結成10周年を迎え、第2章をスタート! バンド・インタビュー
3:■Dizzy Sunfist
4:急成長を遂げた魅力とさらなる可能性に迫る
5:ソロ・インタビュー、バンド・インタビュー、ディスコグラフィー
6:■バンド・インタビュー
7:OVER ARM THROW/Nothern’19/TOTAL FAT
8:ENTH/LONGMAN
9:■MELODIC PUNK BAND GUIDE 22組を紹介
10:■MELODIC COASTER 特集 メロディックの祭典
11:■NOB座談会 This is a song for you
12:佐川哲也xANDREWx半田安政
13:■メロディック・ガールズ・トーク 清水葉子x高橋智恵xMisaki
14:■日高央&suga/esのメロディック・パンク講座[入門編]
15:■半田安政 LIVE PHOTO COLLECTION
構築から利活用まで、アーカイブに携わる全ての人へ贈るー。増え続けるデジタル・アーカイブ。何を見せればよいのか。どこを探せばよいのか。混迷の中にいる制作者・利用者のために、積み重ねた知恵と実例。Europeanaの起ち上げ、東寺百合文書のWEB公開、電子図書館、そして国立デジタルアーカイブセンター構想…。新たな仕組みは、ここから生まれる。
2017年に発表された脳・心・腎血管疾患の臨床試験について,臨床研究の適正な評価を目指すNPO法人「J-CLEAR」が今年も中立な評価をまとめました。
J-CLEARが今年選んだトピックスは「臨床研究法のポイントと課題」「RBA(risk based approach)とは」「「機能性」を表示する食品のエビデンスと信頼性 」。「抗血栓療法の新時代 -伏見AFレジストリの解釈を巡って 」については座談会を行いました。教育講座「臨床研究の第一歩」では臨床研究の6 つのステップのうち,プロトコル(研究計画書)の骨格完成までの基礎的なことがらを解説。
日常臨床でなかなか文献を読む時間がとれなかった方へ,エビデンスのアップデートに最適な一冊。
●TOPICS
・臨床研究法のポイントと課題
・RBA(risk based approach)とは
・「機能性」を表示する食品のエビデンスと信頼性
●座談会
抗血栓療法の新時代 -伏見AFレジストリの解釈を巡って
●教育講座
臨床研究の第一歩
●2017年概説
糖尿病
高血圧
脂質異常症
不整脈
心不全
冠動脈疾患ーPCI
冠動脈疾患ー危険因子ほか
心臓外科
血栓/凝固
脳血管疾患
大動脈/末梢血管疾患
腎疾患
EBM
情報伝達手段としての通信技術の発展がいかに社会に影響を与え、いかに世界の歴史を動かしたか、実際に情報通信に関わった「見えない労働者」について、そして国策的要請から重要視された「画像送信」という技術について見ていく。情報通信の便利な側面の裏にはプロパガンダなどの負の側面があることを歴史は教えてくれる。情報過多社会といっても良い現代社会で、どのように情報や通信技術と向き合っていくべきか、講演を通して考える。
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〈編者〉
石橋 悠人 (中央大学文学部教授)
石井 香江 (同志社大学グローバル地域文化学部教授)
貴志 俊彦 (京都大学東南アジア地域研究研究所教授、東京大学大学院情報学環客員教授)
大阪と堺を結ぶチンチン電車のレトロ復活。日本最高齢、昭和三年生まれで八十余歳の「モ161」が恵美須町〜浜寺駅前(阪堺線)と、天王寺駅前〜住吉公園(上町線)を今日も元気一杯走り抜ける。「モ161」「モ501」「モ701」による架空座談会も。
「Unleash Creativity(創造性を、解き放つ。)」をミッションに、Web制作者の創作活動をサポートし続けるノーコードWeb制作プラットフォーム「Studio」。2018年のリリースから6年を経て、いまもアップデートを続けるStudioの制作事例を1冊にまとめたのが、本書「Studio Site Gallery」です。
Studioを利用して制作されたWebサイトの事例集としてはもちろん、Studioを活用するクリエイターやStudio社員へのインタビューによりStudioのフィロソフィーが凝縮された1冊。「本」だからこそのアーカイブ性とオブジェとしての価値にこだわった、Studioの世界観を感じられる書籍となっています。
●本書の主な内容
・制作者インタビュー 10社
・制作事例 56サイト(QRコード付き)
・Studio社員座談会
・Studioを利用するメリット(利用者アンケートより)
・Studio Expertsについて
■本書に掲載している企業・フリーランス一覧
●インタビュー
株式会社gaz/フラー株式会社/株式会社アールイーデザイン/株式会社ロフトワーク/株式会社スピッカート/株式会社caroa/飛企画株式会社/株式会社グッドパッチ/株式会社ソニックジャム/株式会社ベイジ
●ポートフォリオ
NEWTOWN/クックドゥードゥードゥー/株式会社necco/株式会社ゆめみ/Eat, Play, Sleep inc./株式会社KKI/株式会社ヒカリナ/宇都宮勝晃/高野菜々子/つなぐ株式会社/工藤 駿/株式会社メアリーアンドディーン/kato saki/株式会社アイティプラス/MAKIKO SAKAMOTO/ワヴデザイン株式会社/株式会社フレミング/3-think株式会社/株式会社アイムービック/合同会社meno/インターセクト株式会社/Jona Yawaraka/合同会社モテアソブ三軒茶屋/トトノウ 田中なおと/BASE株式会社 新規事業部 Pay ID/株式会社TEAMS/株式会社ARTERY/株式会社横浜国際平和会議場/KAZUHA NAKAMOTO/学校法人北里研究所/株式会社キッチハイク/株式会社FABRIC TOKYO/ジグソー株式会社/株式会社GEKI/株式会社ユルリカ/北川太我/SEIYA OTSUKA/株式会社IDENCE/SEVENRICH GROUP デザインチーム Waft/Fump/株式会社上村考版/croom/合同会社Hikigane/関 翔吾/株式会社スキーマ/MARK STUDIO/TANT GRAPHICS/株式会社パーク
●本書の主な内容
・制作者インタビュー 10社
・制作事例 56サイト(QRコード付き)
・Studio社員座談会
・Studioを利用するメリット(利用者アンケートより)
・Studio Expertsについて