20世紀末の論考と20世紀前半の小論が呼応し、魅力的な近代ランドスケープの世界を紡ぎだす。建築家、ランドスケープアーキテクト必携の書。
島根県安来市の観光名所・足立美術館は年間50万人の入館者を誇る庭園美術館である。1万3千坪におよぶ日本庭園は、四季折々の変化を心ゆくまで楽しめる憩いの空間。美術館は「海山十題」など横山大観で有名なコレクション、菱田春草・竹内栖鳳・上村松園・榊原紫峰ら近代日本画の収集で知られている。北大路魯山人、河井寛次郎の陶芸館、童画の部屋もある。生家のあったこの地に、裸一貫で出発してつくった庭と美術館ーこれこそが、足立翁が90年の生涯をかけた夢とロマンであった。
京都にある名庭の数々は主に鎌倉・室町時代から江戸初期にかけてつくられたものである。これらの庭園は外に例をみない、わが国独特の貴重な文化遺産であり芸術である。本書では、「寺院の庭」・「宮廷・宮家・公卿の庭」・「町家その他の庭」の構成で名庭の見どころを紹介する。
「牡丹燈篭」と並ぶ円朝の代表作は、針医兼高利貸の皆川宗悦が酒乱の旗本深見新左衛門に殺されることに始まる、因果因縁が複雑に絡み合う怪談話。宗悦の娘園と豊志賀、深見の息子新五郎と新吉は互いに仇敵とも知らず情痴に狂い…。