肺感染症は、罹患や死亡の主たる原因の1つである。ここ最近、様々な感染症の流行のみならず、新しい重大な病原体も認識されるようになってきている。本書は、肺感染症の鑑別診断を行うにあたっての胸部X線写真の価値と限界、CTの適応、最適のCT技法および造影剤の役割などを示している。豊富なX線写真とCT画像、さらに実用的な表によって、簡潔で実践的なアプローチが得られ、肺感染症患者の評価における画像の価値と限界を知ることができる。放射線科医、呼吸器内科医はもちろん、呼吸器感染症の患者を診ている一般内科医や開業医にも有用な一冊。
臨床神経学の立場に立って、基礎の神経科学(1)から疫学・社会医学まで、18項目の検査、治療、病態や障害される系統に基づく主要疾患分類について、トピックスを取りあげてその第一人者が執筆。
「呼吸器系の生物学」と「疾患の病因と病態」に関する最新の知見と、「診断の進歩」と「治療の進歩」という新しい応用分野について、37編の論文に編纂。
今から一万数千年前イヌとの共同生活を始めて以来、ヒトは世界各地で、民族や環境、時代に応じ、使役の関係、食糧など、さまざまな家畜文化を形成してきた。現在、家畜は世界経済や政治にも密接に関連しバイオテクノロジーを含めて新たな関係性を築こうとしている。ヒトと家畜の歴史と文化を読み解き、家畜のもつ意味と問題点を探究する。
本書は、歯科医師が治療を開始する前に、問診および問診票から得られた患者の治療中の医科疾患や障害・既往症等について、短時間で把握できるようにエッセンスのみ記述した。また、歯科医師が医科疾患をもつ患者の治療を行ううえで必要な注意点・観血的処置・投薬・対診科等に関する情報を載せた。そしてアペンディクスでは、医科と連携を行ううえで必要な情報提供の方法や紹介状の読み方、また心電図の読み方や採血法等についても記載。
外科領域と集中治療部門を中心とした重症患者における感染症治療を、現場で働く医師から学び、自分たちの診療に生かせるようにしたいということで企画。
古代の癰疽(悪性腫瘍・壊疽)には、現代病といわれる糖尿病、癌、結核、性病など重篤な病気が含まれている可能性がある。その原因がストレスや食生活のほか錬金術による薬(水銀・砒素)の服用にあると指摘し、状況に応じた治療薬、方法を呈示。現代医学の基本をここに見る。世界的文化財・国宝「医心方」。東洋医学の源流を照らす画期的偉業。