本書は、もともと農業高校の教科書として、それぞれの専門家が分担執筆したものです。農業気象、土壌肥料、植物病原菌、植物害虫、雑草を中心に、環境にやさしい作物作りに必要な基礎的な知識が要領良くまとめられています。農業と環境の関係や、環境にやさしい作物栽培について、一歩踏み込んだ勉強をするのに、最適な入門書でもあります。
1967年3月、プラハ。チェコスロバキアは共産主義の抑圧から脱し、経済改革と自由化への気運を高めつつあった。そのさなか、堀江亮介はビーナスのようなカテリーナ・グレーベと出会った。だが、亮介は日本国大使館員、カテリーナは東ドイツ人の反体制活動家。東西対立の最前線の地では、禁断の愛だったー現役外交官が自らの体験をもとに描いた、国際ラブ・ロマン。
うちのとなりにペンギンが住んでいる!?いまやペンギンは、その活動の場を全世界に広げている。
手紙を食べちゃった黒ヤギさん。ハイジのかわいいおともだち。おばけのトロルをかしこい知恵でたいじした3匹。ヤギは、いつだって、子どもたちのアイドルだ。でも、かわいいだけのヤギさんじゃない。ヤギ汁は南の国のすてきなごちそう。ヤギチーズは、とっておきの高級チーズだ。さあ、やんちゃなヤギとのくらし、きみもはじめよう。
松井さんの空いろのタクシーは、だれでものせてもらえます。男の子や女の子はもちろん、ピエロのおにんぎょうや、くまのぬいぐるみだって。それから、この本をよんでいる、あなたたちも。
本書は、新しい構想にもとづく現代的な熱力学のテキスト・参考書である。熱力学をできるかぎり見通しよくかつ論理的に理解することを目指し、伝統的な方法とは異なるアプローチをとる。すなわち、マクロな仕事を主役にする操作的な視点から熱力学全体をとらえ、等温での操作(第二法則)と断熱下での操作(第一法則)をそれぞれ議論したあと、両者を統一する枠組をさがすことで、自然に熱力学の全体像に到達する。理解が困難といわれるエントロピーについても、「エントロピー原理」を中心に明解で生き生きとした位置づけを行なっている。初学者はもとより、すでに熱力学を学んだ読者にも深い理解が得られる最適な書である。
“SS”-宇宙空間に突如出現した謎の物体。真径一・二光年、長さ二光年という、人類の技術をはるかに超えた存在を、一体何者が何のためにつくり上げたのか?AE(人工実存)の研究者・遠藤を中心とした探査計画は、AE・HE2によるSSとのコンタクトをはかる。しかし遠藤は突然の死を遂げ、HE2からの通信も途絶えてしまう。プロジェクトは頓挫したかに思われるのだったが…。新たな“宇宙史”の幕が今、上がる。
AE(人工実存)・HE2が地球との交信を絶ち、SSと呼ばれる謎の超巨大人工天体と人類との接触は断絶した。が、HE2は自らの意志により、六つのVP(仮想人格)を駆使したSS探査を続けていたのだ。SS内部において、“彼ら”は、SSが太陽系誕生のはるか以前から存在していたことと、複数の地球外生命がSSに接触を試みていることを知る。あらゆる知的生命体を呼び寄せるSSの意図とは?宇宙における実存とは何かを問うSF巨篇。
さあ、こなを出して、パイきじをねって、バターのたっぷりはいったおうさまケーキをつくりましょう!おうさまケーキを食べる日は、みんなワクワク。なぜって?それは食べてのお楽しみ。
久しぶりにリュックを肩にかけた。「うん、これだよ、この感じなんだ」めざすはモンゴル草原、北米横断、砂埃舞うメキシコの町…。NY郊外の超豪華コッテージに圧倒され、無人の島・からす島では虫の大群の大襲撃!旅の最後は震災に見舞われた故郷・神戸。ご存じ、写真のエイゾー君と、讃岐のディープなうどん紀行には、安西水丸画伯も飛び入り、ムラカミの旅は続きます。
エイゾー君が撮った、もうひとつの「辺境・近境」。ハルキさんが中国の動物園で抱いた虎の子も、草原の狼も、打ち捨てられた戦車も、ゴールドラッシュの夢の跡も、エイゾー君が石を投げられたメキシコの村も、みんなここにあります。「裏庭で太い薪をごつごつと割る鉈みたいな」写真が、村上春樹のタフでファンキーな旅の全て、文章とは一味ちがう作家の旅の醍醐味を見せてくれます。
野球少年ワタルが、特訓を決意します。毎朝、早起きして海辺まで走ってゆこう!うち寄せる波をめがけてバットを振ろう!ピンチヒッターでもいいからなんとしても夏の大会にでよう!-と。その純真な少年の心と行動を描く絵本。きめこまかで、鮮やかで、文と絵とが共鳴しあった、さわやかなファンタジー絵本です。