本書のなかには、世界の国々の遠い昔からの音楽の流れが書かれてあります。少ないページのなかに、これだけはぜひとも知っていただきたいと思う大切なことを書きました。また、すぐれた作曲家の作品については、その内容を理解しやすいようにできるだけわかりやすく書きました。
奉行所跡でロドリゴ神父の踏絵シーンに泣き、大浦天主堂でキクの哀しい最期に泣き、浦上村でサチ子の被爆悲話に泣く…。作家は雨の街角で、狭い路地で、何を考え、何を見出したか?「沈黙」、「女の一生」の足跡を辿るー。
ここには、とっておきのパリ時間があります。ルーヴルもオルセーも大好き。ポンピドゥも行きました。そんなあなたにお薦めする個性派ミュゼをたっぷり紹介。街中にひっそりたたずむ歴史ある邸宅や元修道院。ちょっと足を延ばして郊外の現代アート系や古城美術館へ。二度目三度目のパリでは、住人たちがこよなく愛する“ふだん着の美術館”で、かけがえのない時間を過ごしてください。
2006年に出版した『乳児保育の実際』は、おかげ様で22刷を重ね、たくさんの方に使って頂きました。今回の『新訂 乳児保育の実際』は、この間に乳児担当の保育者研修を継続して積み重ねられた経験と、たくさんの保育の実践と、その実践を指導する過程で学んだことを通して、明らかになったことをまとめました。
大阪大学文学研究科アート・メディア論研究室が発行する本誌『Arts and Media』は、アートとメディアの原初の関係に改めて注目し、芸術をもう一度、情報伝達の手段として見てみたい、そんな熱望から生まれた雑誌である。あるいは逆に、現在、情報伝達のツールとして生まれ、活用されている様々な手段が、今まさにアートへと変貌しつつあるその瞬間を切り取ってみたい。
収録される論考は、映画や写真、絵画、建築、文学、マンガ、新聞・ラジオ、演劇、博物館学などなど、実に多彩だ。この「祝祭的な混沌」が生み出すジャンル不明性こそは、ただ本研究室にのみ醸成可能な知的テンションであると自負するものである。
遺伝子の多様性が生命の安全装置として機能するように、我々は文化の多様性を保つことこそが、現代社会に対するある種のセーフティネットになるものと心から信じている。 文だの理だのといった狭隘な専門跼蹐の殻を打ち破り、百学連環の知の饗宴をとくと愉しんでいただきたい。
編集長 桑木野幸司
[巻頭言]
鈴木聖子|記憶の「声」を掬いとる紙のメディア
[巻頭特集]
音/映像──記録と表現
東 志保|クロディーヌ・ヌガレによる「聴覚の解放」:ダイレクト・シネマとフェミニズムの観点から
鈴木聖子|音楽芸能の記録における音と映像の関係──日本ビクターの音響映像メディアのアンソロジー(前編)
吉村汐七|観客参加型上映における「応援」のあり方:映画『KING OF PRISM by PrettyRhythm』を例に
佐藤 馨|二〇世紀前半における音楽の視覚化の軌跡:スクリャービンからフィッシンガーまで
[論文]
西元まり|フランコ・ドラゴーヌ演出作品にみるソーシャルサーカスの考察──現代サーカスにおける東西文化表象
市川 明|ブレヒト/ヴァイルの音楽劇『三文オペラ』
[研究ノート]
城 直子|王とクマリの儀礼空間──なぜ王権とクマリ崇拝は結びついたのか
山本結菜|人と環境と調和する彫刻──第二十九回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)について
[書評]
奥野晶子|今日の具体詩〜撰集の意義をめぐって──ナンシー・パーロフ『具体詩〜二一世紀撰集』
[活動報告]
城 直子|「I think.., because...」の壁(その2)──スタンダップコメディの葛藤と挑戦
[ハッシュタグ・プロフ]
圀府寺 司|「何をするねん!!」専攻──すこし言い残したことなど
永田 靖|中之島芸術センター始まる──経緯と展望
鈴木聖子|伝統音楽と現代音楽の共犯関係
古後奈緒子|電気バレエに見るメディア過程──『眠れる森の美女』と『くるみ割り人形』の間
桑木野幸司|ルネサンスはファスト教養のはしり?
千数百年前に中国大陸や朝鮮半島を経由して伝えられた技法や素材が、今日まで連綿と受け継がれている日本画。この世界に類を見ない長い伝統を誇る絵画様式は、天然の素材が紡ぎだす繊細な美しさが最大の魅力のひとつですが、それはつねに脆弱性と隣あわせにあるということも意味しています。本書では、日本画とその素材、模写、そして日本画をとりまく環境のなかで必要不可欠な文化財修復などに関連する用語を、貴重な作業工程や素材といった豊富な写真とともに丁寧に解説しています。
お年寄りが手軽につくれる作品から、集団で少しずつつくって大きな達成感を得られる作品まで、四季折々の壁面かざりのつくり方をイラストとともに紹介。ちょっとした壁面かざりが、施設内にうるおいをもたらし、暮らしに彩りをそえます。認知症や身体に不自由のある人でも取り組める工夫や配慮の仕方、道具や素材の選び方なども丁寧に解説。巻末にコピーして使える下絵や型紙なども収録。
伝統音楽とは、その国の歴史や文化、風土のなかではぐくまれてきた音楽のことです。日本の伝統音楽は、いちばん古いもので、1300年も前から受けつがれているといいます。そんなに長いあいだ、失われることなく伝えられてきたというのは、世界でもめずらしいといわれています。また、日本の伝統音楽のなかには、能や歌舞伎といった、演劇的な舞台の伴奏音楽として、大きく発展したものもあります。それらは日本を代表する伝統芸能として、世界から注目されています。
この「知りたい! 日本の伝統音楽」シリーズは、日本の伝統音楽をさまざまな面から取りあげていきます。この本を読んで、みなさんが日本の伝統音楽を身近なものとし、伝統音楽について興味をもち、どんどん調べていってくれることを願っています。
本シリーズ第2巻の本書では、日本の伝統音楽に使われている楽器についてくわしく見ていきます。大むかしから日本にあった楽器をはじめ、中国大陸をへて伝えられ、長い歴史のなかで変化したり枝分かれしたりして生みだされた楽器などを、伝統音楽のジャンル別に分けて、写真とともに紹介します。
日本の楽器は、種類がいろいろ
大むかしからある日本の楽器
「雅楽」で使われる楽器
[もっと知りたい!]龍の姿にたとえられる箏(こと)
「能」の舞台にかかせない楽器
歌舞伎の舞台をもりあげる楽器
[もっと知りたい!]三味線のひみつ
「琵琶」とよばれる楽器のおもしろさ
一尺八寸だから「尺八」
祭り囃子や盆おどりにかかせないのが太鼓
沖縄・奄美地方で使われる楽器
[もっと知りたい!]唱歌をうたってみよう
さくいん
立正大学ウズベキスタン学術調査隊は、ウズベキスタン共和国科学アカデミー芸術学研究所と調査に関する合意書をかわし、同国スルハンダリヤ州テルメズ郊外に位置する仏教遺跡カラ・テペの発掘をおこなった。カラ・テペの創建年代は、クシャン朝のヴィマ・タクト(ソテルメガス)統治の1世紀半ばもしくはカニシカ1世統治の2世紀頃とされる。一方、その寺院としての廃絶時期は、4世紀頃と推測されてきた。
発掘は2014年から2017年の毎9月におこなわれた(全4回)。 カラ・テペ遺跡における調査地点は、北丘に構築された仏教伽藍のうち中心部に位置する僧院の西側回廊の隣接部分であった。調査によって出土した遺物は、数百点の土器片を主体として、若干の金属製品、石製品の破片、壁画の一部、人骨などであった。また、レンガ内の骨片と土壌の炭の放射性炭素年代測定の結果を得て、カラ・テペ寺院北丘の建造物の年代測定に関する仮説を立てた。
第1部 カラ・テペ調査報告(2014〜2017)
第1章 立正大学ウズベキスタン学術調査隊の発足とその目的
第2章 カラ・テペ遺跡の調査経過
第3章 北部バクトリアの仏教遺跡研究の現状と課題
第4章 カラ・テペ遺跡の概要
第5章 カラ・テペ遺跡北丘の調査
第6章 カラ・テペ遺跡北丘の出土遺物
第7章 発掘調査のまとめ
第1部 引用・参考文献
附 編 放射性炭素年代測定分析結果報告書
PLATE
第2部 カラ・テペ遺跡の出土品および周辺遺跡に関する各論
本間岳人 カラ・テペ遺跡北丘中央僧院の構造
安田治樹 カラ・テペ新出の壁画─東トルキスタン遺存作例との比較から
池上 悟 カラ・テペ遺跡出土の礎石と灯明皿の様相 周辺遺跡出土品との比較を中心に
吉田 豊 陶片のバクトリア語銘文について
Stefan Baums Six New Inscribed Potsherds from Kara-tepa(カラ・テペ出土の6点の有字陶片について)
島津 弘・大石雅之・原 将也 スルハンダリヤ地域の自然地理的環境
手島一真 仏教伝播の一齣 フェルガナ/クワ出土遺物から、ホータンへ、さらに長安へ
加藤九祚氏追悼
立正大学ウズベキスタン学術調査隊 2014-2017年 調査参加者
執筆者略歴
露文要旨
英文要旨
はじめてでも、一本指からでも、「弾いてみたい!」を叶えるピアノ連弾楽譜集が登場!
入門者から経験者、お子さまからシニアまで!
おなじみのメロディを一本指や片手で弾いて、贅沢な響きの伴奏と一緒に演奏を楽しめるピアノ連弾(3手)楽譜集です。
はじめてピアノを弾く方にお役立ちの内容で、「だれでもピアノ」(※)の情報もたっぷり掲載しています。
※東京藝術大学COI拠点とヤマハ株式会社の研究から生まれた自動伴奏追従機能付きピアノ
【Iパート(メロディ・パート)】 入門レベル
一本指や片手で演奏します。ドレミふりがなと指番号が付いています。
【IIパート(ハーモニー・パート)】 ピアノ経験者/中上級レベル
メロディに寄り添う美しいハーモニーの伴奏を両手で演奏します。オプション・パート付きの曲は、ハーモニー・パートの方もしくはもうひとり加えて3人連弾にすると「だれでもピアノ」のアレンジを忠実に再現できます。
レベルや人数に合わせてお楽しみいただけます。
ひとりで演奏♪
ハーモニー・パートの音源を再生しながら合わせて弾くと、ひとりでもアンサンブルが楽しめます
ふたりで連弾♪♪
相手と呼吸をあわせて、聴きあい、支えあいながら演奏してみましょう。
3人で連弾♪♪♪
演奏をさらに贅沢な響きにできるオプション・パートが付いています。
●目次●
はじめに
鍵盤図と五線・音の高さ
ピアノを弾く前に(姿勢、手のかたち、指番号、楽譜の読み方)
楽譜の読み方
この楽譜の使い方
・曲の説明 ・指の準備運動 ・弾きはじめの位置 ・メロディを弾いてみよう ・連弾してみよう
「だれでもピアノ」〜あなたの夢をかなえるユニバーサルな楽器
・「だれでもピアノ」とは
・開発のきっかけ
・「だれでもピアノ」全国展開
・ワークショップなどの実績
本書が生まれたきっかけ 〜「だれでもピアノ」を知ろう!〜
・障がい者×東京藝大×ヤマハ 三者連携による発展
・「だれでもピアノ」の活用
・リモート演奏実験
・STI for SDGsアワード「文部科学大臣賞」を受賞/SDGsと「だれでもピアノ」
・「だれでもピアノ」がわかる本
■収載曲 [全11曲を収載]
[1] きらきら星
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[2] ふるさと
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[3] 荒城の月
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[4] 大きな古時計
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[5] 行進曲「威風堂々」
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[6] エリーゼのために
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[7] ジムノペディ 第1番
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[8] ノクターン 第2番
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[9] アメイジング・グレイス
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[10] アヴェ・マリア
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
[11] よろこびの歌
編成: 連弾
グレード: 入門×中上級
伝統音楽とは、その国の歴史や文化、風土のなかではぐくまれてきた音楽のことです。日本の伝統音楽は、いちばん古いもので、1300年も前から受けつがれているといいます。そんなに長いあいだ、失われることなく伝えられてきたというのは、世界でもめずらしいといわれています。また、日本の伝統音楽のなかには、能や歌舞伎といった、演劇的な舞台の伴奏音楽として、大きく発展したものもあります。それらは日本を代表する伝統芸能として、世界から注目されています。
この「知りたい! 日本の伝統音楽」シリーズは、日本の伝統音楽をさまざまな面から取りあげていきます。
この本を読んで、みなさんが日本の伝統音楽を身近なものとし、伝統音楽について興味をもち、どんどん調べていってくれることを願っています。
現代の日本では、いながらにして世界じゅうの音楽をきくことができるようになりました。日本の伝統音楽も、海外とのさまざまな交流のなかで独自の音楽がかたちづくられ、受けつがれてきました。第3巻では明治時代以降、西洋音楽到来のなかで、古典をたいせつにしながら独自の試みをおこなう伝統音楽の伝承者たちに注目。その活動を紹介します。
歴史に見る日本の音楽のなりたち
明治時代の小学校の音楽と唱歌
なじみのある音階「ヨナぬき」とは?
[もっと知りたい!]現代にも見られる「ヨナぬき」音階
新たな方向をめざす日本の音楽家たち
[もっと知りたい!]子どもが楽しむための日本の音楽
西洋オーケストラと日本の楽器との新たな出会い
ジャンルにとらわれない伝統音楽の試み
津軽地方から発展した津軽三味線
オーケストラ形式の組太鼓
[もっと知りたい!]和楽器マンガの登場
伝統にこだわり、伝統をこえる
これからの伝統音楽は?
[もっと知りたい!]伝統音楽のさまざまな展開
さくいん
漢字を四コママンガでアニメーションのように図像変容したらどうなるか。漢字漫画作品集。
かわいい子どもたちとの遊びを通して、リハビリテーションをしてみましょう。本書は、楽しみながら全部の指を使い、頭をフル回転させるおもちゃ作りとゲームを集大成した、老化防止にもってこいの一冊です。