無機材料の機能を考える際には,その基となる物性発現の起源を理解することが重要である.また,何かの用途に利用するためには機能を制御する設計手法を知ることが必要である.
本書では,酸化物を主とする無機化合物の構造と物性,すなわち,結晶構造の成り立ちとその不完全性である格子欠陥,実用的な応用にも結び付いているさまざまな物性と機能をコンパクトに学ぶことができる.
1 章では,原子・イオンの規則的配列である結晶について,結晶構造の表し方と種類,結晶構造の対称性とその分類,結晶構造の解析法を説明している.
2 章では格子欠陥について,種類・記述法,熱力学的な扱い,固体内での移動(拡散)などを説明している.実際の機能材料では,すべてがこの格子欠陥の制御により物性制御が行われていると言っても過言ではない.
3 章では,導電性など各種の物性について,発現機構や特徴,代表的材料や応用を説明している.
はじめに
1 結晶化学
1.1 結晶構造
1.2 結晶構造と対称性
1.3 X 線回折による結晶構造の解析
2 格子欠陥論
2.1 結晶格子欠陥の種類と表記法
2.2 格子欠陥の熱力学と固溶体の化学
2.3 固溶体の化学
2.4 格子欠陥の動力学と拡散論
2.5 結晶における線状欠陥:転位
3 固体機能材料の物性と創製
3.1 導電性
3.2 誘電体
3.3 磁気的性質
3.4 光学的性質
3.5 熱的性質
3.6 機械的性質
参考文献
索 引
クリスタルの中に映し出されキラリと輝く解決の糸口。日常の感染症治療で生じる「疑問点・知りたいこと」がよくわかる!エビデンスを踏まえた上で生じる問題を、「明快なエキスパートオピニオン」で解決に導く実践的な書籍。
エネルギー・環境問題や地球規模での気候変動が深刻化するなかで、再生可能資源として注目されている「バイオマス」。
本書では、木材を木質バイオマス資源として捉え、その「生産」および「利用技術」を取り上げる。
木材の化学成分利用に関して各種の生物的あるいは化学的変換技術を紹介。
多数の研究者の助力のもと簡潔にまとめられた
初めて「木質バイオマス」にふれる学生・研究者にとって最適な一冊
第1章 木質バイオマス
1. バイオマス
2. 木質バイオマス
3. 資源・エネルギー問題と木質バイオマス
4. 地球環境問題と木質バイオマス
第2章 木質バイオマス資源
1. 森林資源
2. 林産資源
3. 収集と運搬
4. 環境影響
第3章 木質バイオマス生産
1. 樹木の生産性について
2. 早生樹について
3. 林木育種
4. 遺伝子改変技術
第4章 バイオマテリアル
1. セルロース
2. リグニン
3. ヘミセルロース
第5章 熱化学的変換
1. 直接燃焼
2. 炭 化
3. 熱分解・ガス化
第6章 化学的変換
1. 酸加水分解
2. 超臨界流体処理
3. 加圧熱水処理
4. 加溶媒分解
5. イオン液体処理
6. マイクロ波照射
7. その他
第7章 生物化学的変換
1. 酵素糖化と前処理
2. エタノール発酵
3. メタン発酵
4. 各種発酵
5. 担子菌類による木質の糖化発酵
6. 細菌によるリグニンの変換
本書では,ヒートシンクの正しい選び方や使い方,放熱性能の確認方法について実例をあげて解説しています.プリント基板や筐体など,ヒートシンク以外の熱設計にも応用可能な内容になっています.
第5版では、従来の蒸気表に例を見ないいくつかの新しい試みを採用しています。例えば、IF97をはじめ、IAPWSの制定した水および水蒸気の諸性質に関する国際補間式のFORTRANプログラムやIAPWSが国際標準として公表している各種出版物の内容などを収録したCD-ROMを本書の付録として刊行すること、さらにはエンタルピー・圧力線図を新たに追加して、5色刷の使いやすい3種類の線図を折込みの線図として用意することなどであります。
業務用建物では、エネルギー使用量の約40〜50%を空調設備が占めることが多く、省エネルギーの重点分野となっています。
本書は、空調を中心とした建物全体の省エネルギー対策を、「実務で使えるアプローチ」として解説する技術解説書です。
設備更新や無駄運転防止といった基本的対策に加え、インバータ制御や高効率運転など運用改善による省エネ効果を、短時間で簡易に試算する方法を紹介。Excelなどを用いた実践的な手順や、主要条件を入力するだけで効果を概算できる「簡易効果試算」も掲載しています。
省エネ投資計画の立案や、省エネ法に基づく中長期計画書の作成にも役立つ内容です。
具体的には、全36の具体的な改善策を、「熱負荷低減」「熱源効率改善」「ポンプ・送風機の運用改善」「その他」に分類して解説。
対象設備・計算式・試算条件・注意点を整理し、誰でも実務で使える「簡易効果試算」を掲載。
ここの事例解決が書籍の肝となっています。
本書は機械工学を初めて学ぶ学生に対して編集されたもの。機械工学の体系を理解するために、本書では、まず導入として機械と人間とのかかわりについて概観し、使用される単位系についても述べた。そして、機械工学の基本となる物理的な背景を学ぶ必要があるので、機械工学の柱となる力学類(工業力学、材料力学、流体力学、熱力学)を前半に持ってくるようにした。その後、実際の機械類とのかかわりと近年の自動化機械への動向も踏まえて、機械材料、機械設計法、機械工作法、計測・制御,メカトロニクスの諸分野について必要な事項を最小限にまとめてある。
本書は、核融合炉の構造設計の基礎を学ぶための入門的参考書として著されたものである。初めに、核融合炉の基本事項、固体力学・有限要素法・破壊力学の基礎的内容を平易に説明する。次に、熱に起因する構造工学問題、構造設計基準の基礎事項を述べ、最後に、核融合炉の構造設計で実際に問題となっている、ディスラプション時の熱負荷、ダイバータ板の構造設計についても解説する。
気鋭の海洋研究者が問う「地球とは何か?」
海とともに生きる日本の読者に
今こそ身につけて欲しい地球科学の教養
気候変動、資源の枯渇、生態系の異変。
地球はどうなってしまうのか? 人類はどうすべきか?
それを考えるためのヒントが海にある。
本書は海洋開発研究機構(JAMSTEC)で主任研究員をつとめる著者が「海とは何か?」「地球とは何か?」を問答しながら、生命の起源、深海の謎、地球深部の探査、海底資源の開発、気候変動の対策といった地球規模のテーマについて探究していきます。
「ボクたちは海のことをとても身近に感じているのに、海のことを全然わかっていない」
わからないことだらけの海について考える仲間が1人でも増えて欲しい。それが著者の願いであり、海とともに生きる我々の使命であるように思います。この本とともに潜っていただけたら幸いです。
■目次
【第1部 海とはどんな場所か】
1章 海に潜る
2章 海の水
3章 海の底
4章 海の化学
5章 海の生物
【第2部 海では何が起こっているか】
6章 海の生態系〈沈む炭素〉
7章 海の生態系〈栄養不足の海〉
8章 海底の熱水
9章 生命の起源
【第3部 海と人類の未来】
10章 海底の資源
11章 海での気候工学
【著者プロフィール】
川口慎介(かわぐち・しんすけ)
1982年兵庫県宝塚市生まれ。国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)主任研究員。北海道大学理学部地球科学科卒業の後、東京大学海洋研究所で大学院生活を過ごした。博士(農学)。深海や海底下で何が起こっているかを考える研究を専門としており、調査船への乗船日数はのべ700日を超える。日本学術会議連携会員としても活動し、学術界の明るい未来の構築を目指している。
尊王攘夷を旗印にして倒幕・権力奪取に成功した「維新政府」は、開国和親を表明し、欧化主義を選択した。近代化のネジレを象徴する神戸事件に直面した「維新政府」は欧米諸国の外圧に屈するが、この事実は巧妙に隠蔽された。外圧と内紛の激動期を生きた幕閣・幕臣および志士たちの思想と行動を克明に跡付け、捏造された維新史を大胆に検証する。
本書は、有機化学の根幹となる考え方をコンパクトにまとめてある。「有機化合物の命名法」や「多種多様な有機化学反応例」は最小限にとどめ、物理化学と有機化学との融合をはかり、一般化学の一分野として有機化学を理解できるように編集されている。本書で述べられている有機化学の考え方を理解することによって、従来の有機化学の教科書に書かれている内容を、本質的に理解できるようになる。有機化学を専門としない生命科学や物質科学分野の学生にとっても最適な教科書の一つである。
1章 化学とは何か -科学のなかの化学ー
2章 ミクロの世界をさぐる -原子の構造ー
3章 エネルギーの階段をのぼる -元素の素顔ー
4章 原子が手をむすべば -化学結合と分子ー
5章 ミクロの世界をマクロの目で -化学熱力学の考え方ー
6章 物質の素顔をさぐる -気体・液体・固体の性質ー
7章 平衡に近い系,遠い系 -溶液,酸・塩基,酸化・還元ー
8章 障壁を越えれば -化学反応と速度ー
参考図書/索引