本書は、1995年1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震の2カ月後、1995年3月18日に京都大学防災研究所大会議室で開催された日本地形学連合の特別例会で発表された論文を中心に構成されている。本書の特徴は執筆者のほとんどが震災の被害者であるということである。現地で身をもって体験したこと、そして現地にいることがその後の調査・研究への鋭い切り込みを与えていることが本書の随所に見受けられる。
平成7年度から社団法人砂防学会では地震砂防研究会を設置し、社団法人全国治水砂防協会と財団法人砂防・地すべり技術センターなどの研究助成及び建設省の御支援を受け、3年間にわたり地震により引き起こされる土砂災害に関する研究を実施した。本書はこの研究会メンバーが中心となり研究会の活動を通じて得られた成果に、国内の主だった地震災害事例や海外における地震による土砂移動現象を加え、地震による生産土砂量の予測にむけた基礎資料の整備と調査法についてとりまとめたものである。
本書では、日ごろの地震の備えや防災対策から、警戒宣言後の避難行動や身の処し方、そしてサバイバルのための知恵と工夫などを簡潔にまとめてあります。そして、都市型地震に対していかに行動すべきかに重点を置いて、いざというときに役立つ地震対応術をさまざまな角度から考えてみました。
本書は、近年のソ連で起きたチェルノブイリと並ぶ不幸な大惨事、1988年12月のアルメニア大地震のドキュメント写真集である。ソ連の写真専門の出版社プラネータ社から1989年9月に出版されたものをそのまま輸入し、これに日本語訳を別冊として付してIPCが発行する。
1世紀半前に長野県北部を襲ったM7.4地震は再来するのか。地質・地震学と歴史学の協力で、新たな史料を発掘。現代の地震災害対策に活かせるヒントを示す。
クイズとまんがとくわしい解説で、地震から身を守る知識を身につけよう。家族みんなで使える防災カードつき。
地震学者と科学ジャーナリストが「科学と社会」を語る。そして、みんなで討論する。構成が面白い。地震予知する側の判定会会長溝上氏による東海地震の解説、予知はできないという地震学者北大の島村氏による予知の現実性の解説、神奈川県防災局の杉原氏は対策現場の実情を語り、朝日新聞の泊氏は科学ジャーナリズムのあるべき姿を説く。そして討論。地震の専門家でないメンバーによる、地震学者や科学ジャーナリストの言説に対しての討論はわかりやすい。