発展途上国の貧困を削減することは、現在、国際連合や世界銀行など国際社会における援助政策の最終目標に位置づけられている。その中で、貧困削減目標の核心の1つとして基礎教育の普及があげられ、教育に代表される人的資本蓄積に注目が集まっている。本書は、貧困削減の鍵として人的資本の蓄積が果たす役割や、その役割を効率的に実現するために望ましい政策・制度設計について、ミクロ・マクロ両面から理論的・実証的に分析したものである。特に、ミクロ計量経済学のアプローチを貧困削減政策に応用することで、理論的に厳密であるだけでなく、開発途上地域の家計や教育従事者の行動について客観的に分析することが可能となっている。
日本も真の実力主義時代、そしてグローバル社会が到来した。今、企業もビジネスパーソンも大きな変革を求められている。次代を切り開く新しいビジネスパーソン像とは、そして厳しい時代に生き残るためにはどうあるべきかを提唱する一冊。
子どもが人間らしく生きられる学級、学校づくり。ほんものの授業、ほんものの教育を求めて。自ら実践し、自分を晒して恥をかき批判を仰ぎながら、その批判・意見を栄養にして教育の事実をつくり上げた。
ジェンダーフリー・性教育などへの攻撃が異常な形で行われている。国会、地方議会での議員の質問をテコにした教育行政への介入、一部マスコミの事実をゆがめた報道キャンペーン…。本書はその背景を明らかにし、正しい理解を得るために22人の著者が50のQ&Aでていねいに解説した。
日本の経済学界をリードする7本の論文を掲載するとともに、「経済学教育」「構造改革」を扱ったパネル・ディスカッションを収録。日本経済学会唯一の日本語版機関誌。
2000年8月に、AHA(American Heart Association:アメリカ心臓協会)から、新しい心肺蘇生法の指針が発表された。本書の9年ぶりの改訂は、主にこのAHAのガイドライン2000に基づくものである。
不正を防止したり、商品の安全性を守るといった倫理的問題に対して、企業がきちんと責任をもつべきだというのがコンプライアンスの考え方である。企業が不祥事を起こすと、行政処分を受けるだけでなく、消費者や取引先、投資家の信頼を失い、最悪の場合、存亡にかかわるリスクとなる。企業不祥事のほとんどは小さな不正を見逃すことから始まる。企業はコンプライアンス活動に経営全体で取り組まなければならない。本書では、コンプライアンス文書の作成から、社内体制の整備、運用のノウハウまで具体的に解説する。
2004年から卒後2年間の初期臨床研修が必修化され、医学教育・卒後研修制度は大きく変わっていく。しかし何を改革すればよいのか、何を実行すればよいのか、誰もが迷い、悩んでいる。その答えの1つとして、米国において診療料を問わず大きな成果をあげているproblem-based conferenceの基本的考え方とその実際を紹介した。あなたの意識を改革し、従来の限界をブレイクスルーできる新しい時代の教育・研修・学習方法がここにある。
一読するだけで名言名句が心に残り、すぐに口をついて出るようになる。人間・人生・政治・社会など読者の思索を促すとっておきの言葉や愛・信仰・家庭・教育など心を豊かにする言葉など630名句を精選。イギリス、ロシア、韓国など世界各国のことわざも収録。見やすいレイアウト、便利なキーワード索引付き。
本書は、臨床心理士や精神科医をはじめ、心の臨床に携わる専門職の人々のために編まれた著者最新の臨床論文集である。さまざまな病態に対する臨床医としてのかかわりから生まれた介入の技術が全編にわたって紹介されている。力動的個人精神療法を基礎にした著者の技法は、内面への関心、了解、共感、関与といった基本的要素を押さえた上で、学派を超えた日常臨床の中での一般的心理療法へと発展している。臨床家としての姿勢、態度、診断と見立て、共感と解釈など、診断面接の留意点をわかりやすく解説、精神療法家がめざす現実適応のための援助技法、よりよいクライエントと治療者の関係を築くための実践方法を身につけるために最適の指導書である。
本書は「英語支配とは何か?」と問い掛けることにより、「英語支配」が生み出すさまざまな社会的不正義と不公正さを可視化しようとする試みである。そして、諸問題の可視化を通して、英語に対する新たな発想と新たな言語観を提供しようとするものである。そしてその新たな発想と言語観を基にして真に公正な国際コミュニケーションのあり方を模索しようとする国際言語政策論でもある。
分散学習のメカニズムを具体的に解明。分散学習はなぜ効果的なのか、どのようなスケジュールでおこなわれるべきか。認知心理学に基づく「再活性化モデル」が明らかにする学習効果のメカニズム。