僕らの中に残っているいくつかの鮮烈な風景、でもそれらの風景の使いみちを僕らは知らないー無数の旅を重ねてきた作家と写真家が紡ぐ、失われた風景の束の間の記憶。文庫版新収録の2エッセイを付す。カラー写真58点。
和食にまさる美味はなし。天才料理人の究極の献立。
平安時代から戦国時代までの著名な約100日記について、記主・記名・伝来と現状・内容と特徴・刊本の5項目を立て解説したもの。巻頭で「古記録とは」「日記と暦」等により古記録概観を述べ、巻末付録として「古記録用語略解」「公家官制表」その他を付す。
バダブンズンタズンタッタ!カロリーヌサーカス団がやってきた!!目もくらむ綱渡りや、らいおんの火の輪くぐりに、お客さんはハラハラドキドキ。ところが、いたずらこざるのサビが、サーカス団をぬけ出してしまい…。
夏休みを海辺の別荘で過ごすことにした、カロリーヌとゆかいな8ひき。海水浴に、砂遊びに、魚とり大会にと、毎日遊ぶのに大いそがし。ところが、急にユピーの姿が見えなくなって…。
高度な機器も、しっかりとした分析化学の基礎知識があってこそはじめて有効に活用できる。また、試料の採取や調製、抽出、沈殿、濃縮といった基本操作やデータの処理などは、これらの機器を使う前や後に欠かせぬ大切なものである。本書は、上記のような見地にたって、大学ではじめて分析化学を学ぶ理工系の学生を対象に、分析化学の基礎的な原理や理論を解説したものである。
悠々自適な生活を送る田島あぐは、望遠鏡で隣のマンションの夜の生活を覗くことを密かな愉しみにしていた。ある日、そのマンションの屋上から高級売春婦と噂される奥野昌子が墜落死した。前の晩、あぐは彼女が男と揉み合う姿を覗いていたのだ。「あの男が突き落としたに違いない」-迫りくる恐怖に不安を覚えたあぐは、捜査本部に投書を送り、救いを求めるが…。棟居刑事の鋭い追跡が犯人を追い詰める、本格ミステリーの傑作。
カロリーヌとゆかいな8ひきに、すばらしいこううんがおとずれました!ゆうめいなエクリプスはかせと、しりあいになれたのです。このだいせんせいは、なんねんもつきをかんさつし、ちかごろはロケットまでつくっています。「もしかしてわたしたち、つきにいけるかもね」と、カロリーヌがいいました。はかせのつくったロケットにのり、月にやってきた仲間たち。月の世界は地球とちがって、びっくりするようなことばかり。そこへ突然、宇宙人が現れて…。はたしてその正体は。
雪山にやってきた仲間たち。スキーに、ボブスレーに、スケートに、楽しいことなら何にでもチャレンジ!でも、たいへん!ジャンプ競技に挑戦したボビーが、そのままどこかへ飛んでいっちゃった。
さあ、まちにまったキャンプに出発!森を散歩したり、外でスパゲティを食べたり、湖で水遊びをしたり…。それに、まくらなげもしなくっちゃね。カロリーヌとゆかいな8ひきが、はめをはずして大はしゃぎ。
村上春樹が語るアメリカ体験や’60年代学生紛争、オウム事件と阪神大震災の衝撃を、河合隼雄は深く受けとめ、箱庭療法の奥深さや、一人一人が独自の「物語」を生きることの重要さを訴える。「個人は日本歴史といかに結びつくか」から「結婚生活の勘どころ」まで、現場の最先端からの思索はやがて、疲弊した日本社会こそ、いまポジティブな転換点にあることを浮き彫りにする。
藤原氏栄華の礎を築き、数々の美徳をそなえた好人物とされる師輔の真の姿を浮彫りにし、専制君主白河法皇の激しくも淋しい生涯に迫る…。後宮の栄光に溢れた優麗典雅の生活あり、争いに敗れ鄙に隠栖する悲しき女性も垣間見える。平安の都を舞台に繰り広げられる人間模様を、多くの文献の読み込みと深い洞察で語る学術エッセイ。