時計遺伝子のクローニングとその解析が爆発的に進んだことで、約24時間の周期性を生み出すシステムの骨格がみえてきた。複雑に絡まり合う時計遺伝子のネットワークがリズムを刻む。サーカディアンリズム研究のすべてをまとめた待望のレビュー集。
シベリアの凍土から、男女の死体が発見された。それは三万年前に絶滅したとされるネアンデルタール人のようであった。さらに奇妙なことには、その死体の臀部から、小さな手がはえていたのだ。一方、イルクーツク大学水棲生物研究所に留学中の松沢邦彦は、“進化の博物館”といわれるバイカル湖で、後頭部から小さな手がはえている男と遭遇するのだが…。「進化」をテーマに壮大なるスケールで描かれた、SFミステリーの金字塔。
21世紀のザムザが騙る「最後の変身」からのメタフィクション「バベルのコンピューター」まで、小説の企てがぎっしり詰まった作品集。
探索が始まったのは一枚の図書請求票と、ある典雅な男性からの慇懃な質問がきっかけだった。「卒爾ながら」男性は、ほんのごくわずかに会釈をしながら言った。「少々お時間を拝借させていただきたいが」ニューヨーク公共図書館に勤める20代の司書アレクサンダーは、ある金持ち老人から時間外の仕事の依頼を受ける。器械仕掛けや稀刊本のコレクションに熱をあげる老人は、蒐集物のひとつである18世紀の「形見函」の空の仕切りに、しかるべき品をおさめたいとの思いに取り憑かれていた。古い伝記を繙くと、その品とはマリー・アントワネット、つまり王妃の依頼を受けて作られた絢爛豪華な懐中時計であるとわかる。盗まれた時計をさがすアレクサンダーを陥れようと、老人が巧みに仕掛けた罠。そして著者が仕掛けた読者をも欺く罠とは。
東日本各所にチェーン店を展開する宝飾量販店「ジュエリー伽羅」の森島社長が、札幌のホテルで殺された。体の数ヶ所を滅多刺しにされた残虐きわまりない殺され方だったことから怨恨の線で捜査は進められ、一人の男が容疑者として浮かび上がってきたが、彼にはアリバイがあった。難航する捜査に警察庁遊撃捜査係・宮之原警部が乗り出し、社長秘書の塚本珠代とともに事件を追うが、死んだはずの男が次々と関係者を殺していくという不可思議な展開に…。夏の北海道を舞台に旅情豊かに綴り上げた長編傑作ミステリー。
古くから、海上で緯度を知る方法は伝えられていた。しかし、経度は…?なんと人は、何百年ものあいだ、現在地を知ることなく航海していたのである。18世紀、この男が出現するまでは…。
翔の親友タイムの死をきっかけに、六年一組では夏休みの自由研究で“命”について考えることになった。翔は、タイムが自分になにも言わずに自殺したことでショックをうけ、「親友ってなんだろう」「命ってなんだろう」と考え、苦悩していた。そんなとき、幼なじみの帆乃香とともに、戦時下で生きたくても生きられずに死んでいった人たちの人生を知り、命のたいせつさを痛感。“命”についての自由研究を、ふたりでまとめようということになった。現在の平和な時代に夢を果たさずに死んでいった人と、戦時下で夢を果たせずに死んでいった人たちの人生を見つめながら、命や人生について、深く考えさせられる感動作。-小学5年生以上。
“もう一度、君に逢えたら”時計をめぐる再生の物語。日本文学館「絵本の種プレミアムコンテスト」最優秀作品。
くすんだ毎日から輝きに満ちた毎日へ幸せのリズムに乗る27のヒント。4歳で光を失ったエッセイストが描く視力ではとらえられないピュアな世界。
デザイナーとしての研ぎ澄まされた感性と、独自のきらめきで描く時間の自画像22編。