情報のデジタル化や新しいメディアの出現に伴い、写真は大きな転換期を迎えている。カメラが封じ込めた光の痕跡は、いま何を表現し、どんな現実を生み出しているのか。身体、性、記憶、都市、戦争、広告、報道など、多様な視点から探る写真表現の現在。
目で閉じて耳をすましてごらん…シンプルなリズム楽器に合わせて歌ったり、踊ったり、器楽アンサンブルやテーマ曲を作ったり。子どものための楽しい音あそび・リズムあそびをかわいいイラストとともにわかりやすく紹介する。
今日泊亜蘭は、まだ日本に本格的なSF作家がいなかった昭和37年、壮大なスケールの傑作長篇「光の塔」を発表した日本SFの先駆者である。その独創的な作品群はSFファンのみならず幻想小説の分野からも高い評価を受けている。本書は、奇想天外な方法で連続殺人を犯す怪人と刑事との息詰まる攻防を描いたSFミステリ「死を蒔く男」、昭和33年の直木賞候補となった風刺劇「河太郎帰化」、著者独自の世界を形成する和風ファンタジーの傑作「滝川鐘音無」「新版黄鳥墳」など、まぼろしの彼方から甦った珠玉の名品12篇を一挙に収録。
ゲーデルやチューリングの研究と同様、形式公理的な数学に限界があることを発見したチャイティン。彼は、数学の創造には、情熱・直感・霊感が関与し、芸術と同じだという。TVや雑誌、学生新聞などさまざまな相手とのインタビュー、あるいは講演を通して、いまなお創造しつづける新しいアイデアをユーモアを交えて自由に語る。コンピュータと数学との関係、ボルツマンの統計力学など、物理学との対比も示唆に富む。
本書は、偏見と差別にさらされてきたお尻とその穴について、医学的・文化史的に考察した世界でも初めての書である。この肉体の最も秘められた部位は、古代エジプトに専門医がいたほど医学的に注目されてきたばかりでなく、文化的にも重要な意味を与えられてきた。その快楽は「ソドミー」と呼ばれキリスト教の最大のタブーとなったが、古代ギリシャ・インド・中国では性的快楽の器官として愛され、また中世・近世においても、サド侯爵といった特別な反逆者だけでなく、浣腸を愛したフランスの貴婦人たち、芸術家や英国の紳士たちにも、密かに愛されつづけたのである。古代エジプトの「アヌスの羊飼い」から、ルイ十四世の切れ痔、そしてマリリン・モンローの浣腸まで、隠されてきたもう一つの肉体の歴史が、初めて明らかにされる。
京都の老舗を旅してみませんか。仕事一筋に齢を重ねた人々が作り出す、京のよきもの。職人文化を育んできた京都には、よきものを作り続ける老舗が息づいています。
本書は、「今すぐ話せるスペイン語」シリーズの続編で、読者の要望から生まれた1冊です。その要望とは、「1つのテーマについてまとまった文章を読みながら、そのテーマに関連する単語も一緒に覚えたい」というものです。そうした要望に応えるために、CDには、スペイン語の文章のほかに、文中に用いられた重要な単語とその日本語訳をセットにして収録してあります。テーマは、いずれもスペインという国を容易にイメージしていただけるように、さまざまな視点から選びました。シエスタの習慣から始まり、スペイン人の特質やスペインの歴史、文化や、政治、経済、社会にまで及んでいます。
セルフ・エデュケーション、脱芸術、もう一つのカフェの可能性、脱資本主義的ライフスタイル、身体のエロス化などについて、たえず理論と実践のあいだを往還しつつ、書き綴った評論集。小山田徹、川俣正との対談も収録。
大自然への憧憬と郷愁、限りなき一筋の白い道。その生涯と画業の軌跡を、貴重な資料で再現した巨匠東山魁夷、旅と思索の風景。
テクノロジーやメディアの急速な発展により質的な変化を求められ始めた「情報」…ヒトにとっての意味と使いやすさを考えたデザインとは何か。“情報デザイン”の潮流を生む嚆矢となった一冊。
日本画家、洋画家、陶芸家、彫刻家、版画家37名、小説家、詩人、歌人11名の絵手紙90通を収載。
あの町この町、おキツネさんをたずねて。可愛い顔に怖い顔、笑った顔に泣いた顔、甘えん坊、教育ママ、仲良い夫婦…表情豊かで個性的なキツネ像が大集合。稲荷信仰にまつわるお話しとともにつづる楽しい写真集。
カメラ付き携帯とデジタルカメラが急速に普及する中で、写真とはいったい何かが問われている。若い女性Sさんと写真評論家のIさん。ふたりのおしゃべりを追ううち、あなたは知らず知らず写真の世界の魅力に引き込まれてゆく。大学で実際に使われているユニークな教科書『写真概論』の市販版。飯沢耕太郎、年来の構想を具現化。
厳格、荘厳ゆえに理解不能。私たち日本人の前に幾重にも立ちはだかるクラシック。難解というイメージの壁を乗り越えて、「本当の理解」という到達点への道筋を照らし出す。
売れる秘けつは芸術的であること。売れる商品の中にひそむ芸術力を見いだしたとき必勝のルールは手の中にあった。
9部門128分野から厳選した40000語を収録。「年金改革」「金融再編」「愛知万博」「大学倒産時代」「携帯ギャル文字」「アテネ五輪」など、現代社会を鋭く切り取った6つのテーマによる特集を掲載。別冊付録に「ニュースを読み解く情報世界地図」「知恵蔵手帳2005」が付く。
国語辞典に載らない未確定のことば、百科辞典に載らない詳細なことば、トリビアも収録する年版用語事典。全275ジャンル、用語数約42000語。各ジャンル最新語・注目語集(タテ組)と基礎語集(ヨコ組)の2本立てでレイアウトをリニューアルしたA版と、国語辞典、百科事典にもない活きた現場のコトバで綴った新感覚の用語事典の別冊付録B版で構成。巻末にカタカナ・外来語年鑑2005年が付く。