第二次世界大戦のさなか、中国で日本軍の捕虜となった14歳のイギリス人少年は、収容所で出会った一人の人物から、敵を赦し、敵のために祈ることを教えられる。その人物とは、映画「炎のランナー」の主人公として描かれたオリンピックのゴールド・メダリストエリック・リデルだった。やがて少年は大人になり、かつての敵国、日本へ宣教師となって来日することに。歴史に翻弄されながらも、怒りと憎しみに押しつぶされることなく、愛と平和を伝える使者となった著者の半生を綴る。
年金制度改革には否応なしに政治と経済のインターアクションが起こっており、政治学的な要素と、経済学的な要素の相互作用を見逃すわけにはいかない。本書は、そのような視点から、年金改革問題を気鋭の政治学者が分析したものである。
本書は近年著者が携わってきた多くの選挙の経験をベースに、選挙マニュアル最新・最強バージョンとして書き下ろしたものである。特に先般の米国大統領選挙やネット解禁も踏まえたIT選挙事情や、首長選挙必須の(ローカル)マニフェスト選挙についても必要なことはすべて網羅した。
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公共選択論とはどのような学問であるか。従来政治学の対象であった領域の問題に経済学的な手法を応用する「公共選択論」の初学者向けテキスト。その対象領域や思想背景などを概説するとともに、選挙や地方自治などの具体的事例を示し、公共選択論の課題や今後の展望を示す。
21世紀の世界的な激動の中で、福音宣教と教会の去就に迷う日本の教会にとって、欧米キリスト教国の宣教地であったという成り立ちの経過を、今、全体的・根源的に顧みる必要があるが、そのための余裕と力量に乏しい。著者(西南学院大学教授)は、そういう難題の克服の道を、遠く200年の昔、アジア伝道に乗り出して試行錯誤と艱難辛苦をなめたアメリカンボードの経験に求め、それがアジア諸国、諸民族に及ぼした功罪を、ボードの記録、宣教師たちの報告の原典探索から把握しようとする壮大な冒険に乗り出した。今日、袋小路に踏み込んだ日本宣教の混迷を克服するためには、この企ては必ず大きな成果をもたらすであろう。本書は全3巻からなる構想の第1巻であり、1810〜1850年を鳥瞰する。
フランス語の新聞や雑誌を原文で読んでみることは、それゆえ単にフランス語やフランス社会をより深く知るだけでなく、日本語とも英語とも異なる思考様式そのものを経験することであり、さらにその経験を通してアジアからもアメリカからも見えない新しい世界の姿や形に遭遇することにほかなりません。