出版社に書き替えられた原稿、異常な語数削減…辞書制作者の証言を手がかりに、国語辞書の中に眠る驚くべき事実を明らかにする問題作。辞書をめぐる常識がくつがえる一冊。
理工系大学の初学年で学ぶ初等物理学は、専門分野につながる基礎として大学1年次に課せられる科目であるが、各専門分野の物理的原理をきちんと理解するためには、講義時間の制約とともに低学年向けに配慮されたこの科目だけでカバーするのは難しいものがある。
そこで本書は、単純に「初等」の次の「高等」ではなく、初等物理学と専門科目の間にある大きなギャップを埋めることを目的に、各分野のつながりを意識して物理学全般を解説した。
初等物理学を学んだ上でさらに一歩先に進みたいという意欲をもつ人、大学院への進学を目指す人にぜひお薦めしたい。
I.粒子と連続体の力学
1.力学と解析力学
1.1 運動方程式
1.2 多粒子系
1.3 慣性系と回転系
1.4 力学変数と一般化座標
1.5 抗力と仮想仕事
1.6 ラグランジュ形式とハミルトン形式
1.7 中心力問題
1.8 摩擦・衝突・力積
1.9 剛体
1.10 対称性と保存則
章末問題
2.連続体の力学と波動
2.1 弾性体
2.2 振動と波動
2.3 流体
章末問題
II. 電磁場の力学
3.静電場
3.1 電荷
3.2 電荷のつくる電場
3.3 クーロン力から静電場の方程式へ
3.4 物質中の電場とエネルギー
3.5 静電場とポアソン方程式
章末問題
ポテンシャルを数値的に求めるプログラム
4.静磁場
4.1 電流と磁場
4.2 ビオーサバールの法則から静磁場の方程式へ
4.3 磁気モーメントと多重極展開
4.4 物質中の磁場
章末問題
5.変動する電磁場
5.1 電磁誘導
5.2 電気回路
5.3 電磁波
章末問題
6.特殊相対性理論と電磁気学
6.1 時間と空間の概念
6.2 相対論的力学
6.3 電磁気学とローレンツ変換
章末問題
III. 多体系の統計力学
7.統計熱力学
7.1 理想気体
7.2 アヴォガドロ数
7.3 熱的状態の変化
7.4 統計力学
7.5 熱現象の法則と情報の科学
章末問題
8.物性と原子の物理
8.1 相平衡
8.2 反応平衡
8.3 磁性
8.4 ゴム弾性
8.5 輸送現象 -拡散・粘性・熱伝導ー
8.6 原子と原子核
8.7 原子と光子の量子論
8.8 原子模型
8.9 電気伝導と固体中の電子
8.10 レーザー
8.11 ミクロのサイズ -SI単位系・ナノテクノロジー -
章末問題
大学の社会学部の授業で行った千葉県流山市のヒートアイランド調査と富士登山実習を事例にフィールドワークの実際を紹介。
主要目次:
1.序論および気体の法則
2.気体分子運動論
3.熱力学第一法則
4.熱力学第二法則
5.ギブズエネルギー,ヘルムホルツエネルギーおよびその応用
6.非電解質溶液
7.電解質溶液
8.化学平衡
9.電気化学
10.量子力学
11.量子力学の分光学への適用
12.原子の電子構造
13.分子の電子構造と化学結合
14.電子スペクトルと磁気共鳴スペクトル
15.化学反応速度論
16.光化学
17.分子間力
18.固体
19.液体
20.統計熱力学
本書は,大学の初年次に習得すべき化学の基礎的内容を概説した教科書である。科学技術に支えられている現代社会は,化学による物質への理解を含む幅広い教養を求めている。本書は,このような社会で必要とされる現代的な物質の捉え方を習得するために,物質と成り立ち,物質の状態と変化,物質の化学変化,有機化学の基礎の4編に整理し,それらの基礎事項を簡潔にわかりやすく解説している。
改訂にあたり,化学の基礎概念が身につけられるように例題を適宜設け,さらに各節ごとに豊富な演習問題を配して,理解をより深められるよう教育的配慮が随所になされている。また,教育のグローバル化を考慮して,SDGs のいくつかの目標について化学をより身近に感じられるコラムを挿入しているほか,化学用語の英語も索引に併記してある。化学の基礎を通して,科学リテラシーを育める最適な一冊である。
I編 物質と成り立ち SI単位・有効数字/純物質と混合物/原子の構造/電子軌道/量子数と電子軌道/電子配置/周期表と周期律/原子の性質/化学結合/原子量・分子量・物質量/化学式と化学反応式
2編 物質の状態と変化 物質の三態/気体の性質/溶液の濃度/溶液の性質/固体と結晶の性質
3編 物質の化学変化 反応速度と化学平衡/反応熱と反応エンタルピー/酸・塩基と中和反応/酸化数と酸化還元反応/イオン化傾向と電極電位/電池と電気分解
4編 有機化学の基礎 有機化合物の分類/炭化水素の構造と性質/アルコール・エーテル/アルデヒド・ケトン・カルボン酸/有機ヘテロ原子化合物/高分子化合物の構造と性質/合成繊維/合成樹脂とゴム
宇宙誕生初期に生まれた「純粋なエネルギー」は、どのような変遷を経て、私たちの生活に不可欠な存在になったのか?電気や化学結合から生じるエネルギーの制御が、物理学と工学に繁栄をもたらした。太陽を輝かせる核エネルギーや不連続な量子エネルギーの謎から、電池や液体水素による備蓄や輸送のしくみまで、現代科学の最重要キーワードが1時間で理解できる!
本質が一気につかめる「超」入門書!
身近な電気やエンジンのしくみから、この宇宙の成り立ちまで、
プリンストン高等研究所で教壇に立ったニュートン先生がやさしく伝授。
どこから生まれ、どのような法則にしたがうのか?
宇宙誕生初期に生まれた「純粋なエネルギー」は、
どのような変遷を経て、私たちの生活に不可欠な存在になったのか?
防寒や調理に役立つ「熱」の探究からはじまった「エネルギーの科学」。
電気や化学結合から生じるエネルギーの制御が、物理学と工学に繁栄をもたらした。
太陽を輝かせる核エネルギーや不連続な量子エネルギーの謎から、
電池や液体水素による備蓄や輸送のしくみまで、
現代科学の最重要キーワードが1時間で理解できる!
人類は、どのようにエネルギーを理解してきたのか?
第1章 熱による仕事と基本法則
第2章 電気エネルギーと化学エネルギー
第3章 核のエネルギー
第4章 量子力学のエネルギー
第5章 エネルギーの貯蔵と輸送
第6章 宇宙のエネルギー
学習しやすい一項目見開き構成。多様な設問・よく出る問題。ポイント欄で念押し学習。
「iTunes」「iPod」に続く第3のアップル革命
2016年10月、いよいよ「Apple Pay」が日本に上陸しました。これまで日本が培ってきた決済の常識を壊す、いわば“黒船”です。既に米アップルが先行してサービスを開始した米国やイギリスでは、着々と支持を広げ消費者の生活に根付きつつあります。
これまでアップルは「iTunes」「iPod」で音楽を楽しむ生活様式を一新し、「iPhone」では情報や物の流通のあり方を再設計してきた実績があります。いずれも、結果として既存の産業構造を激変させてしまいました。Apple Payは、アップルにとってこれが3回目に仕掛ける革命です。
狙い通りお金の流れが大きく変われば、人々の生活も当然大きく変わります。
要はApple Payは、日本の決済の世界に開国を迫っているわけです。
本著は、日本と海外を股にかけ、特に決済の最新動向を専門に追い続ける気鋭のジャーナリストがApple Payの本質をえぐり出す一冊です。サービスの裏に隠されたアップル思想を浮き彫りにしつつ、使い勝手を高めて安全性も担保する独自の工夫を詳説。“ガラパゴス”と揶揄される日本市場の閉鎖性をどう突破して、上陸にこぎ着けたのか、裏話もたっぷりとご紹介します。決済の歴史やFinTechの動向も含めて、Apple Payのすべてが分かる決定版です。
【第1章】Apple Payがやってきた
「おサイフケータイ」でかなわなかった夢を
アップル流の絶妙な演出
「プランB」が表舞台に立った日
未来の交通システムへの布石
水面下の交渉が始まったのは1年前
「VISA不参加」の真相
絶妙過ぎた参入のタイミング
【第2章】一体どこが優れているのか
風が吹いていた
Apple Pay対応ATMも登場
なぜ米国では支持が広がるのか
バーチャルカードという画期的なアイデア
カード会社をなびかせた配慮の数々
実はECサイトでもアプリでも使える
決済が無意識のうちに終わる時代へ
【第3章】激変する世界の“お金”
モバイルウォレット第1号は日本発だった
リベンジに燃えるグーグル
空中分解した全米小売り連合の試み
モバイルウォレットが世界にもたらすもの
新興国こそ革命の舞台
世界のどこでもスマホが切符に
【第4章】熱帯びる「東京五輪」商戦
ATMでお金を下ろせず戸惑う外国人
どうする爆買い中国人対策
日本版Apple Payはガラパゴス
FeliCaが世界に羽ばたく日
【第5章】財布が要らなくなる日
アップルの本当の「野望」
SFではない、近未来の暮らし
モバイルウォレットがすべてを飲み込む
ホントは教えたくない店ばかり!
朝日・道新・読売各紙で連載中の人気エッセイストによる札幌グルメガイドが登場。
40年余りにわたって札幌の飲食店を食べまくり、いい店だけを取材してきたベテランライターの著者が、いま本当に好きな店だけを独断と偏見でセレクト。札幌の“うまいもん”を味わえる全53軒がここに集結! 掲載店の住所や電話番号が一目でわかるチェックシートのオマケつき。
【春】〜春眠マンプクを覚えず〜
料理屋K《土鍋鯛めし》
蕎麦とお料理「ごん」《塩そば・塩梅》
居酒屋「くさち」《かにだるま》
邦寿し《握り寿司「そうや」》
ほか
◆食いしん坊COLUMN[春]◆春のホワイトコンビ
【夏】〜夏は短し食せよオトメ〜
温味《八寸盛り》
寿司の福家《満腹にぎり》
魚彩酒家 またつ《活イカ》
晩酌処かんろ 札幌駅北口西店《特製ラーメンサラダ》
ほか
◆食いしん坊COLUMN[夏]◆真夏のハイボール
【秋】〜天高くヒト肥ゆる秋〜
雪峰《松茸の土瓶蒸し》
ヴィネリア・オザワ《洋梨のオーブン焼き》
そば処わひろ《鴨せいろ》
カンティネッタ サリュ《大人のナポリタン スパゲティ》
ほか
◆食いしん坊COLUMN[秋]◆美女とブドウ
【冬】〜熱カンや家路は遠くなりにけり〜
ほっかいどう お万菜処 まるひら《かじか鍋》
焼もの「はせ川」《関東風おでん》
だいこんや《たらちり鍋》
旬彩 亘《真カスベほお肉の煮付け》
ほか
◆食いしん坊COLUMN《番外編》◆ワタシのグルメ失敗談
もつ焼き・煮込み「いなり」《もつ焼き》
韓国厨房《カムジャタン》
味の三平《鉄火麺》
ソルト・ピーナッツ《北海道産ラム赤身》
ほか
◆食いしん坊COLUMN[冬]◆ひとり湯豆腐
●和田由美の食べまくり年表
●ジャンル別索引
目的別索引1《大切な人をもてなすときに》
目的別索引2《今夜は気軽に、リーズナブルに》
目的別索引3《おひとり様でも大丈夫》
目的別索引4《仲間とワイワイ、今夜は宴会》
工業高校などの電気・電子系各科共通で活用できる実習書!
本書は、令和4年度から実施される高校新学習指導要領に準拠した教科「工業」、科目「電気回路」の教科書に対応した実習書です。
今の教育現場において、最重要かつ最低限おさえておかなければならない実習項目を厳選しています。直流回路、電気磁気および交流回路の基礎など基本的な内容を主体とした構成としていますので、各科共通に履修できる『電気回路実習の定番書』です。
屋根の設計のすべてがわかる!
「室内に光を届けたい」「天井高を確保したい」
「温熱環境を改善したい」など、
住宅設計の課題の多くは屋根の工夫で解決できます。
この本では「切妻」「片流れ」「陸屋根」「方形」「寄棟」などの
屋根形状ごとに集められた、優れた屋根の事例から
形状の決め方とさまざまな課題の解決方法が学べます。
さらに、性能、素材と架構について
設計に必要なポイントをまとめています。
屋根設計のすべてが分かる設計者必読の1冊です。
【本書の5つの強み】
1.外観、内観の意匠に優れた屋根の設計事例を多数収録しました。
2.屋根の性能について基本知識を分かりやすく、まとめています。
3.瓦、金属、石などのさまざまな素材を活かした屋根の設計事例を多数収録しました。
4.さまざまな架構のバリエーションを紹介しています。
5.意匠・構造の専門家が解説するDVDが付いています。
知りたかったけれど、誰も教えてくれなかった屋根の知識が
まるごとわかる本をめざしました。
■もくじ
第1章 切妻
第2章 片流れ
第3章 方形・寄棟
第4章 断熱性・防露性能
第5章 素材
第6章 架構
古典的熱力学は科学的頭脳が生みだしたすぐれた成果の一つであって、数少ない基本的原理と演算上の過程を土台として、無数の関係が演繹され、観測可能な現象を正しく記述している。しかし古典的熱力学の適用範囲は、本質的には平衡状態にある系、あるいは可逆過程を行なう系に限られており、とくに閉じた系にはよく応用できるが、生物は非平衡系で不可逆過程を行なっているので、生体系に起る総合的過程を記述するためには、大して役に立たなかった。
熱力学の近年における発展は、不可逆過程の定量的な記述を可能にするようになって来た。本書は、熱力学のこの新しい分野を生物物理学、物理的生化学、生理学の学生に紹介し、生物学的問題への応用の可能性を示すために書かれたもので、ハーバード大学の生物物理学の課程で著者が行なった講義を骨子としている。生物物理学的な問題に興味をもつ人々を主要な対象としているので、精密な数式の展開より生体系における物理的概念に重点がおかれているが、初めに古典的熱力学の概観が与えられ、本書だけで完結したものとして本質的な理解ができるし、また訳者の詳細な補遺と相俟って、非平衡の熱力学そのものに関心をもつ人々にも十分役立つであろう。
相平衡・化学平衡とは何か?なぜエンタルピー・エントロピーの概念が必要なのか?
温度、圧力、熱量を精確に規定しようとするためのポイントを具体例とともに示し、これから熱測定、高圧測定を始める際の参考書としてまた、精密な研究に発展させたい方の要求にも十分に応えた実験書。
船舶推進機関システムの安全かつ経済的な運用を目指し、基礎理論から実際の運転、燃料・潤滑油の管理、排ガス対策にいたるまで、図面を多用して平易に解説する。