「北米最大のフランス語圏」「第二のパリ」と称され、英系とフランス系だけでなく、多種多様な民族・言語・文化がせめぎ合い、共生しながら「モザイク」として輝きを放つモントリオールとカナダ・ケベック州-抑圧からの解放のために、自らのアイデンティティを探るために、彼女たちは「書くこと」を選んだ。女性たちが紡ぎだす魅力的な作品世界。
親子の愛情に支えられる介護はなぜ息子ではなく娘の役割となるのか。ライフコースの多様化を背景に再編される性別分業の仕組みを探る。
個人と国家が緊密で緊張関係にある国・アメリカ。アメリカ史への新たなる切り口。
インド・パンジャブ地方出身の両親のもと、イギリスで生まれ育ったジャスビンダルは、親の決めた結婚から逃れるため、15歳で家出した。慣習を拒み、アウトカーストの恋人と駆け落ちしたのは、家族にとっての二重の「恥」だと絶縁される。「私の人生を生きたい」という思いを貫くほど、同胞コミュニティからは拒絶され、親しみのある暮らしと文化は遠ざかり、ジャスビンダルは帰属のない不安に揺れる。そんな葛藤の中から見つけ出したのは、同じ境遇にある同胞女性の支援活動を始めることだった。これは移民二世女性の半生を綴った実話である。
「ジェンダーに関わる多領域をカバーする」「女性の人生の節目を取り上げる」「最新の法律等の情報を盛り込む」ことを基本方針として、女性をめぐる現代社会における問題について、ドラマやマンガ等を用いながら分かりやすく解説した1冊。
トランスナショナルに生きる日本、日系、在日の女性たち。北米、南米、欧州で繰り広げられる間文化・言語の創造的空間。日本語、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語によって描き出される多彩な文学世界。
男と女のあり方に「正しい」と言えるものがあるのでしょうか。必要なのは母親がゆとりを持つことに対する世の理解を促すことです。あの人はどうして暴力をふるうのでしょう。ジェンダーに縛られず、DVの無い、自由で豊かな“男女共同参画”社会を創るために大きな力になる本です。
本書の中心主題は、ヒューマン・セクシュアリティは生物学的ルーツに強く結びついているという事である。脳とホルモンとの間にある生物学的機序を調べてみなければ、性的感情や性行動、男女の違い、あるいはゲイとストレートの違いを理解することはできないだろう。さらに、われわれのセクシュアリティを現状のように発展させてきた進化の力も理解する必要があるだろう。本書ではこれらの研究に関する事例について述べている。
セクシュアリティの男女二元的構造が揺れ動く現在、ささやき、つぶやかれた「記憶の場」に立ち、女性作家作品の解読から文学の可能性を拓く。女性文学の新たな文脈を探る、気鋭の研究者による刺戟的な試み。
英米の各時代を代表する作家・作品に関して、旧来の読みを一新する新しい視点からの読み方を提案。さらに、従来目を向けられることが少なかった作品や作家群を発掘する。