風に乗って手元に届いた櫻の花弁を握り締め、思わず膝をついた。花弁を運ぶ風が、抱くように身体の周りを吹いて回っている。戦国時代に生きた青年二人の苛酷な運命と友情を描く、ファンタジー時代小説。
嵐の櫻井翔や深田恭子の出演で話題となった三池崇史監督による実写版『ヤッターマン』のオリジナル・サウンドトラック。映画用に新たに書き下ろされた楽曲はもちろん、アニメ版でおなじみの名曲もオーケストレーションで新録音されている。
晩年のマーク・トウェインの辛辣で厭世的なイメージ、また、私設のアクアリウムクラブのスキャンダラスなイメージを払拭する、少女と文豪の交流を綴った想い出の記。テレビ映画部門・エミー賞受賞作品。
峰倉かずやのオリジナル・ストーリーによる“私立荒磯高等学校生徒会執行部”シリーズのドラマCD第2弾。オリジナル・ドラマに加え、久保田誠人役の森川智之と時任稔役の石川英郎が歌うヴォーカル曲も収録された豪華な一枚。
不用意な発言をする政治家には「綸言汗の如し」、産地偽装の食品には「牛首を懸けて馬肉を売る」、世界経済は「危うきこと累卵のごとし」、高級ワインで「酒に別腸あり」、美人女優は「解語の花」、ふと気付けば「人生は朝露のごとし」。人の世の喜びも悲しみも、歴史物語であらわす故事熟語。味わい深い298語を1語1ページで紹介。
日々は移ろい、ドイツは変化し、旅は進化する。優れた旅行史書『旅行の進化論』の翻訳者である著者夫妻は、ドイツ人の友情に支えられて、精力的に古都を巡る。等身大の生のドイツに触れた実年の旅一か月。精緻で鋭い観察眼をもって文化・世相・人々等々を綴るドイツ紀行の珠玉の書。
青い海、緑の山々、豊かな自然の中、地域の人々に温かく見守られ、うれしかった事、悲しかった事、様々な体験を通して、のびのびと成長していった少年たちの感動の物語。
エミール・ゾラとポール・セザンヌが無二の親友であったことは、たんなる芸術家同士の友情物語にとどまらない。その友情は、近代美術の革命の方向を決める光でもあった。本書は、セザンヌとゾラの絶交の理由に新知見を見い出し、二人の芸術と印象派運動を再検討するものである。
吹奏楽ブームを背景にヒットした『吹奏楽ベスト100』に続く第2弾。サザンやユーミンほかニュー・ミュージック系のポップス編、前回収録しなかったオリジナル作品編、クラシックの編曲ものという3部構成となっている。
アメリカで迷子になってしまった子犬のチャロが、なんとか日本に帰ろうと大冒険を展開する。NHK教育で放送された、わかぎゑふ原作によるショート・アニメの第4弾。子供の教育にも役立つ自然な英語表現が満載。
中国残留孤児だった父親の人生を娘が留学先の中国で辿る(70年代の実話)──鈴木杏主演、2009年春放映のNHKドラマのサントラ。音楽は渡辺俊幸。どうにも大きな隔たりとその中に見えてくる結びつきの強さ……そんなイメージを温かく感じさせてくれる。二胡の響きも印象的。