・タンパク質の発現・精製技術の発達、構造解析のためのハードウェア・ソフトウェアの発達によって、構造情報の蓄積スピードが猛加速し、それを利用したライフサイエンス研究は枚挙に暇がない。
・構造解析情報の急速な増加、そこから先の計算機シミュレーションによる解析に加えて、定量性を扱う生化学、その基礎となる物理化学、有機化学が重要になってきた。
・ビッグデータを使った戦略を立てつつも、検索エンジンではでてこない、基礎的だが必須のデータの獲得に地道に挑み前進することが必要である。
■ 構造生命科学による創薬への挑戦 8月第1土曜特集
・はじめに
●構造解析から創薬へ
・タンパク質立体構造に基づいた抗ウイルス薬の創製戦略
〔key word〕Structure-based drug design(SBDD)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、SARSコロナウイルスー2(SARS-CoV-2)、X線結晶構造解析、クライオ電子顕微鏡解析
・グルコースー6-リン酸脱水素酵素異常症の構造基盤
〔key word〕G6PD異常症、NADPH、溶血性貧血、構造解析
・構造から捉えた、エンドセリンB型受容体標的薬の動作原理
〔key word〕エンドセリン受容体、Gタンパク質共役型受容体(GPCR)、X線結晶構造解析、肺動脈性肺高血圧(PAH)
・Toll様受容体をターゲットとする創薬
〔key word〕Toll様受容体(TLR)、自然免疫、リソソーム
・フラグメント創薬(FBDD)のための溶液NMR実験法
〔key word〕溶液核磁気共鳴(NMR)、タンパク質、リガンド、フラグメント創薬(FBDD)、相互作用解析
・複合体構造に基づく薬物設計による新規抗菌薬リード開発への取り組み
〔key word〕薬剤耐性菌、MraY、GPT、構造活性相関研究
・GPCRの構造解析研究
〔key word〕Gタンパク質共役型受容体(GPCR)、構造解析、アミン受容体
●タンパク質工学から創薬へ
・タンパク質工学から創薬へーースマートドラッグの実現に向けて
〔key word〕タンパク質工学、スマートドラッグ、ドラッグデリバリーシステム(DDS)、刺激応答性DDS
・指向性進化法による高親和性ACE2創出とCOVID-19創薬展開
〔key word〕指向性進化法、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、変異株、エスケープ変異、ACE2
・タンパク質の化学修飾ーー基礎研究と抗体医薬品開発への展開
〔key word〕アミノ酸残基のpKa、抗体薬物複合体(ADCs)、化学修飾
・機能性サイトカインの医薬への展開とDDSへの応用
〔key word〕ファージ表面提示法、腫瘍壊死因子(TNF)-α、高分子バイオコンジュゲーション、プロテオーム創薬
・立体構造から眺めるSARS-CoV-2中和抗体
〔key word〕新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)、中和抗体、立体構造、バイオインフォマティクス、タンパク質工学
・二重特異性がん治療抗体の機能的な構造の理解に向けたあゆみ
〔key word〕低分子二重特異性抗体、配向性、がん細胞傷害活性、原子間力顕微鏡、電子顕微鏡単粒子解析
・高機能化抗体医薬品の開発に向けたIgG抗体部位特異的修飾法
〔key word〕抗体薬物複合体(ADC)、アフィニティペプチド、クロスリンカー、PET
●計算機から創薬へ
・計算機から創薬へ
〔key word〕In silico創薬、構造多様性、分子認識、機械学習、富岳
・ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)
〔key word〕人工知能(AI)、ライフインテリジェンスコンソーシアム(LINC)、深層学習
・TargetMineによる生物学的知識の発見
〔key word〕統合データ、データウェアハウス、創薬、オミックスデータ解析
・分子シミュレーションと創薬
〔key word〕分子動力学、スーパーコンピュータ、インシリコ創薬、構造生物学、富岳
・天然変性タンパク質と創薬
〔key word〕液ー液相分離(LLPS)、構造アンサンブル、毒性オリゴマー、フォールディングと共役した結合(coupled folding and binding)
・協調的2アミノ酸残基同時変異体の相互作用解析による新規抗体のStructure-Based Design
〔key word〕Structure-based antibody design、抗原・抗体相互作用、抗体変異体モデル、協調的変異、in silico affinity maturation
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・transient receptor potential (TRP)チャネルは、1989年にショウジョウバエのtrp遺伝子が同定されて以来,世界で精力的に研究され,大きな機能的多様性を有するイオンチャネルファミリーを形成することが示されてきた.
・TRPチャネル機能異常は多くのチャネル病を引き起こし,多くの後天的疾患や癌の発生においてTRPチャネルが重要な役割を果たしていることが明らかにされ,阻害薬あるいは刺激薬の有用性が大いに期待されている.
・今後,原子レベルでの構造解明の上にTRPチャネルを標的とした薬剤が開発されることが期待される.TRPチャネルと疾患との関連ももっと研究されて行くであろう.現在までのTRPチャネル研究を本特集でまとめた.
TRPC チャネル
TRPV チャネル
TRPM チャネル
項目別
・間質性肺疾患に関する研究は、主に形態学による疾患分類が中心となり、治療に結びつき、患者に恩恵を与える成果は得られない時代が長く続いた。
・基礎研究の進歩により、「慢性炎症によって線維化が起こる」とする概念から「繰り返す肺胞上皮細胞の障害によって、特定の素因を持ったホストでは、その修復過程で線維化が起こる」とする概念への転換が起こった。
・診療においてはこの肺の線維化を軸とした疾患分類の見直しが行われ、各ガイドラインが整備されてきている。本特集では、このパラダイムシフトをもたらした肺の線維化に関する最新の研究成果をまとめた。
■ 間質性肺疾患の研究と診療UPDATE 10月第1土曜特集
・はじめに
●研究
・CD4陽性T細胞と肺の線維化
〔key word〕免疫記憶、ヘルパーT細胞、慢性気道炎症、線維化
・疾患特異的マクロファージの機能的多様性
〔key word〕線維症、アレルギー、メタボリックシンドローム、マクロファージ、自然免疫
・細胞多様性と肺線維症
〔key word〕特発性肺線維症(IPF)、肺線維症、筋線維芽細胞(MYF)、single-cell RNA-sequencing(scRNA-seq)、上皮損傷、マクロファージ
・特発性肺線維症における上皮細胞、線維芽細胞老化の役割
〔key word〕特発性肺線維症(IPF)、細胞老化、上皮細胞、線維芽細胞
・肺の組織幹細胞から考える肺疾患
〔key word〕組織幹細胞、基底細胞、クラブ細胞、II型肺胞上皮(AT2)細胞、肺線維症
・ヒトiPS細胞由来肺胞オルガノイド技術を基盤とした間質性肺炎への橋渡し研究
〔key word〕ヒトiPS細胞、疾患モデリング、間質性肺炎、オルガノイド、肺胞上皮細胞
・新規動物モデルを用いた肺線維症の発症機構の解明
〔key word〕家族性間質性肺炎(FIP)、II型肺胞上皮細胞(AEC2)、肺サーファクタント、ネクロプトーシス
・薬剤による間質性肺炎・肺線維症とマイクロRNA
〔key word〕薬剤性肺障害、肺胞上皮細胞、上皮間葉転換(EMT)、マイクロRNA(miRNA)
●診療
・間質性肺疾患のレジストリー研究とMDD診断ーー現状と課題
〔key word〕観察研究、中央診断、レジストリー研究(登録研究)
・『特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き2022』(改訂第4版)のポイント
〔key word〕特発性間質性肺炎(IIPs)、特発性肺線維症(IPF)、診断と治療の手引き、進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)
・過敏性肺炎ーー国際診断ガイドラインとわが国の診療指針
〔key word〕非線維性、線維性、曝露評価、多分野による集学的検討(MDD)、抗原回避
・『膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針』の今後
〔key word〕膠原病に伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)、ILDパターン、免疫抑制治療、抗線維化薬、window of opportunity(治療の機会の窓)
・間質性肺疾患における呼吸リハビリテーション
〔key word〕運動制限因子、持久力トレーニング、酸素療法
・間質性肺疾患における緩和医療
〔key word〕間質性肺疾患(ILD)、緩和ケア、アドバンスケアプランニング(ACP)、オピオイド、呼吸管理
・間質性肺疾患合併肺がんの診療
〔key word〕間質性肺疾患合併肺がん、非小細胞肺がん、小細胞肺がん、薬剤性肺障害
【注目されるびまん性肺疾患】・Pleuroparenchymal fibroelastosis(PPFE)
〔key word〕PPFE、残気率上昇、扁平胸郭、弾性線維、バイオマーカー
・肺胞蛋白症
〔key word〕肺サーファクタント、全肺洗浄術、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)吸入療法
・Birt-Hogg-Dube症候群(BHDS)--肺嚢胞・気胸を中心に
〔key word〕線維毛包腫(fibrofolliculoma)、FLCN、気胸、肺嚢胞、腎腫瘍
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
【内容紹介】
■ヒトゲノムの多様性は疾患の原因やリスクともなり,疾患の発症機序解明や治療法開発,リスク予測のために大規模研究が行われてきた.
■ ありふれた疾患やメンデル遺伝病解析のための大規模シークエンス研究が世界中で行われている.また,がん研究や治療においても,ゲノム情報は必須になりつつある.
■ ゲノムデータの解析研究のための基盤のひとつとして分子進化学,集団遺伝学は重要であると考えられる.本特集がゲノム解析を行う研究者の一助になると幸いである.
【目次】
特集 ヒトの分子進化からみた疾患の理解
老化研究の進歩(8)
TOPICS
FORUM
高い信頼と定評のある誌面作り,最新情報も充実!ベーシックからアドバンスまで実際の臨床現場に即したケースプレゼンテーションを毎月多彩なコラムで数多くお届けします.臨床や医院運営など若手歯科医師が抱える日頃の悩みの解決のヒントとなる情報をまとめたコラムも充実!
特集「歯科医療における3Dプリンターの可能性」では,近年さまざまな業界で注目を集めている3Dプリンターについて,歯科における適用・利用の可能性や現状などを含めて包括的に紹介します.
【目次】
特集 歯科医療における3Dプリンターの可能性
特別寄稿 新時代の防湿の到来 PTFEテープとラバーダム防湿による間接修復の新しい防湿法
臨床TOPIC 小児歯科治療における局所麻酔薬の最大推奨用量への新提案「HC/6ルール」
【連載再開】ファンダメンタルエンドドンティクス〜5-D Japanが提唱する歯内療法学の真髄〜 16
さあ,睡眠歯科をはじめましょう! -睡眠×○○で語る,睡眠歯科の実際のところ 4
デンタルエックス線写真読影 4
エビデンスに基づく実践的な歯周治療〜日常臨床で活用するためのTips 2
「矯正診断」を再考する〜治療ゴールの設定とその意思決定に関わる要素〜 2
コンポジットレジン修復Q&A 臨床での疑問点を解決して適応範囲を拡大しよう! 14
お悩み解決!パーシャルデンチャー〜知っておくべき基礎知識〜 4
モノリシックジルコニアレストレーションの臨床UPDATE 10
臨床家のための疼痛コントロール CheckPoint 13・完
この状態,どう診ますか?!〜歯科訪問診療の現場で遭遇する口腔内〜 10
臨床TOPIC
歯科医療から認知症にどう取り組むべきか? 4
Patient Oriented Dentistry-行動を学び・介入する歯科医療 16
事例に学ぶ歯科保険請求 205
【新連載】歯科医師に必要なビジネススキル〜経営学で歯科医師人生をもっと楽しく生きる〜 1
歯科医師の多様なキャリアパス 4
口腔機能とオーラルヘルス向上を目指して〜患者やスタッフの行動変容を促すBOCプロバイダーの取り組み〜 22
経済学的視点から歯科業界を読み解く 67
「顎関節症臨床医の会」だより 7
WITHコロナ×AFTERコロナの時代の私たち 22
My Bookshelf〜私の本棚〜 10
Find the Cat!!〜ポンゲを探せ! 10
【News & Report】
【Conference & Seminar】
・ファイトケミカル(植物化学成分)は,長い進化の過程で動かないという選択をした植物がその生存戦略の結果として生産し,植物の種や属に特異的で大きな化学的多様性を有する.
・これらのファイトケミカルが持つ特異的な生物活性は,しばしば生薬や漢方の有効成分,医薬品のリード化合物,健康機能を有する食品の成分として,われわれ人間の疾病治療や予防,健康維持や増進に大きく貢献している.
・本特集では,このファイトケミカル研究の最前線について,基礎研究から開発研究,医薬品の規制,副作用,健康機能食品,臨床応用まで幅広いトピックスを取り上げる.
特集 ファイトケミカルの最前線
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(28)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(16)
【NEW】地域医療の将来展望
TOPICS
FORUM
がん幹細胞研究の歩みと最新の知見、新たな治療戦略の開発までを総括した一冊!
●がん幹細胞の存在が証明されてから四半世紀が経過し、技術進歩に伴ってがん幹細胞の性質や作動原理が解明されてきた。その一方、細胞レベル、分子レベルでの研究が進むにつれ、幹細胞と非幹細胞という単純な階層では捉えきれない多様性があることも判明しており、がん幹細胞を定義することの難しさから、治療戦略の開発という面では、大きな進展がみられていない。
●本書では、これまでのがん幹細胞研究の進歩を振り返るとともに、今後のがん研究の方向性の基礎となる多様な研究や知見を掲載し、新たな治療戦略の開発をめざす内容としてまとめた。
がん幹細胞維持機構:総論
1.がん幹細胞と薬剤耐性
KeyWord がん幹細胞,薬剤耐性,がんの不均一性
2.がん幹細胞とそのニッチ
KeyWord 腫瘍微小環境,乳がん,サイトカイン,セマフォリン,がん間質細胞
3.がん幹細胞のエピゲノム制御
KeyWord がん幹細胞,エピジェネティクス,DNAメチル化,ヒストン修飾,クローン性造血
4.がん幹細胞と転写後制御
KeyWord メッセンジャーRNA(mRNA),スプライシング,RNAプロセッシング,poly(A)tail
がん幹細胞を支える多様なシグナル/メカニズム
5.Spred1による造血幹細胞制御と白血病化
KeyWord 造血幹細胞,自己複製,高脂肪食,腸内細菌
6.乳がんと正常乳腺における転写因子NF-κBによる幹細胞維持機構の相違
KeyWord トリプルネガティブ乳がん(TNBC),Basal-like乳がん,乳腺上皮幹細胞
7.FOXOによるがん幹細胞の制御
KeyWord フォークヘッドO型転写因子(FOXO),抗がん剤抵抗性,がん微小環境,TGF-β-Smad3,Wnt-β-カテニン
8.造血器腫瘍におけるHIF1A/ARNTシグナル経路とがん幹細胞制御
KeyWord HIF1A,pseudohypoxia,骨髄異形成症候群(MDS),急性骨髄性白血病(ALL),慢性骨髄性白血病(CML)
9.RB1によるがん幹細胞の制御
KeyWord RB1,がん幹細胞,分化,代謝,炎症
10.がん組織における分岐鎖アミノ酸代謝制御
KeyWord 分岐鎖アミノ酸(BCAA),代謝リプログラミング,がん代謝
11.マイクロRNAによるがん幹細胞の制御
KeyWord マイクロRNA(miRNA),がん幹細胞,治療抵抗性,m6A
12.細胞内鉄代謝とがん幹細胞の制御
KeyWord 細胞内鉄代謝,がん幹細胞性維持,IRP-IRE鉄制御システム
13.タンパク質翻訳後修飾とがん幹細胞制御─ヒストンアシル化による遺伝子発現制御
KeyWord ヒストンアシル化,エピジェネティクス,翻訳後修飾,代謝
がん幹細胞の理解に向けた新技術開発とその応用
14.ヒストンアセチル化酵素とがん幹細胞制御
KeyWord ヒストンアセチル化,転写活性化,MLL,合成致死
15.CRISPRスクリーニングによる幹細胞制御因子の網羅的探索
KeyWord ゲノム編集,CRISPR-KOスクリーニング,マウスES細胞,未分化能
16.iPS細胞から再生したT細胞を用いたがん免疫療法の開発─WT1抗原を発現する固形がんを標的にして
KeyWord 細胞傷害性T細胞(CTL),iPS細胞,T細胞レセプター,他家移植,WT1抗原
17.多発性骨髄腫の根治をめざしたCAR T細胞の開発
KeyWord 多発性骨髄腫(MM),がん幹細胞,キメラ抗原受容体(CAR)T細胞
18.患者由来がん幹細胞の三次元培養と臨床応用への展望
KeyWord がん幹細胞,三次元培養,オルガノイド,スフェロイド
19.メタボロミクスによるがん幹細胞の代謝研究
KeyWord 代謝可塑性,メタボロミクス
20.合成ポリマーを用いたがん幹細胞ニッチの解析
KeyWord がん幹細胞,ニッチ,ケミカルバイオロジー,ポリマーmicroarray
「栄養・食」を通して人々の健康と幸福に貢献する専門職として、必須のコミュニケーションスキルを身につけよう!
●管理栄養士・栄養士のすべての業務において、対象者の栄養・食における課題を見出して、より良い食習慣へ導くために、人と人とのコミュニケーションスキルは必須。
●本書では、コミュニケーションの基礎理論から、管理栄養士・栄養士の具体的な業務場面をふまえた実践までを「栄養コミュニケーション」としてまとめた。
●科学的根拠に基づく情報収集を行い、それを対象者に適した内容に置き換えて伝える方法、そして、食習慣や疾病の改善へと導いていく実践について、多様な事例を紹介。
【目次】
Part 1 栄養コミュニケーションの基礎
1.栄養コミュニケーション
2.コミュニケーション
3.フードリテラシー
4.主体性を重視した栄養コミュニケーション
Part 2 栄養コミュニケーションの活用
1.栄養情報の収集と活用
2.行動変容を促すコミュニケーション
3.栄養コミュニケーションの方法とツール
Part 3 栄養コミュニケーションの実践
1.保育所における栄養コミュニケーション
2.肥満の子どもを対象とした個別カウンセリング
3.特別支援学校(知的障害)の子どもを対象とした集団指導
4.中学生を対象としたディベートを用いた食育
5.SNSを用いた栄養コミュニケーション
6.不安が強い妊婦を対象とした栄養相談
7.社員食堂における栄養コミュニケーション
8.ICTを活用した特定保健指導における栄養コミュニケーション
9.従来の栄養指導にデジタル化をプラスー「ハイブリッド啓発」で若い世代へ情報発信
10.フレイル予防教室での高齢者との栄養コミュニケーション
11.訪問栄養指導での栄養食事指導
12.精神疾患患者を対象とした場合の栄養コミュニケーション
13.わかっているけど,行動に移せない2型糖尿病患者を対象とした栄養カウンセリング
14.がん患者の終末期緩和ケアでのコミュニケーション
15.食文化の違い,禁食などでの栄養コミュニケーション
16.多(他)職種連携における栄養コミュニケーション
・慢性炎症は病態を引き起こし、進展させ、またその帰結を決定する主要なプロセスとなっており、多様な疾患に共通する基盤病態と捉えることができる。
・慢性炎症では、炎症が適切に収束されずに遷延し慢性に引き続くことで組織機能が障害されるだけでなく、多くの組織で組織構築の改変が進行し、臓器機能障害がもたらされる。
・慢性炎症による疾患研究の現在をまとめることによって、ますます研究の拡大と展開が期待される慢性炎症研究に、基礎臨床を問わず多くの研究者が参画されることを願う。
■ 基盤病態としての慢性炎症 7月第1土曜特集
・はじめに
・精神疾患と炎症応答
〔key word〕炎症、ミクログリア、ストレス
・アルツハイマー病における免疫系細胞の多様性とその役割
〔key word〕アルツハイマー病(AD)、ミクログリア、T細胞
・アトピー性皮膚炎の病期における病態推移
〔key word〕アトピー性皮膚炎、Th2サイトカイン、生物学的製剤
・病原性免疫記憶による慢性炎症性肺疾患の病態形成機構
〔key word〕免疫記憶、ヘルパーT細胞、慢性気道炎症、線維化
・心不全とその合併疾患における慢性炎症の寄与
〔key word〕マクロファージ、クローン性造血(CHIP)、左室駆出率が保持された心不全(HFpEF)
・腎臓病と慢性炎症
〔key word〕慢性腎臓病(CKD)、慢性炎症、三次リンパ組織(TLT)、inflammaging
・NASHと慢性炎症
〔key word〕細胞死、マクロファージ、脂肪毒性、crown-like structure(CLS)
・筋疾患と慢性炎症
〔key word〕骨格筋再生、マクロファージ、筋ジストロフィー、サルコペニア
・臓器間ネットワークと消化器慢性炎症
〔key word〕迷走神経、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、炎症性腸疾患(IBD)、神経免疫連関
・ホスホリパーゼA2と代謝性疾患
〔key word〕ホスホリパーゼA2(PLA2)、リン脂質代謝、脂肪酸、肥満、糖尿病、脂肪肝
・腸内細菌と慢性炎症
〔key word〕肝星細胞、類洞内皮細胞、細胞老化随伴分泌現象(SASP)、がん微小環境
・慢性炎症性疾患としての動脈硬化
〔key word〕動脈硬化、慢性炎症、CRP、PTX3、補体C1q、血栓症
・慢性炎症による眼疾患ーー加齢黄斑変性の病態メカニズム
〔key word〕慢性炎症、生活習慣病、網膜、失明、脂質
・慢性炎症と造血システムーー骨髄球系細胞の視点から
〔key word〕マクロファージ、好中球、造血幹細胞、交感神経
・慢性炎症が促進する発がんと悪性化
〔key word〕慢性炎症、微小環境、腫瘍随伴マクロファージ(TAM)、がん関連線維芽細胞(CAF)
・IL-6アンプおよびゲートウェイ反射による関節リウマチ発症メカニズム
〔key word〕関節リウマチ(RA)、軟骨細胞、神経、IL-6アンプ、NF-κB
・慢性炎症におけるオステオポンチンの役割
〔key word〕心筋梗塞、心不全、動脈硬化、免疫老化、糖尿病性腎臓病、SGLT2阻害薬、肥満
・慢性炎症の生体イメージング
〔key word〕二光子励起顕微鏡、生体イメージング、関節炎、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、がん
・脂肪組織M1マクロファージに発現するHIF-1αによる病的肥満の形成
〔key word〕肥満、脂肪組織マクロファージ(ATM)、脂質関連マクロファージ(LAM)
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・昨今、小児・AYAがんにおける診断、治療はめざましい変化を遂げている。次世代シーケンサーの台頭により治療標的の同定が急速に進み、小児・AYAがんにおいてもがん遺伝子パネル検査として実装される時代となった。
・近年開発されたCAR-T細胞療法や二重特異性T細胞誘導抗体薬、抗GD2抗体薬などが導入され、再発・難治の急性リンパ性白血病、神経芽腫の治療において革新的な効果を発揮し、治療の選択肢が各段に広がった。
・本特集では、小児・AYAがんを取り巻く医療の最近の展開を踏まえて、基礎的研究、臨床研究および実地診療に携わっていらっしゃる最前線でご活躍の先生方に、最新の成果、現状についてわかりやすくご解説いただく。
■ 小児・AYAがんの最前線 1月第1土曜特集
・はじめに
・乳児急性リンパ性白血病に対する治療の現状と展望
〔key word〕乳児急性リンパ性白血病、KMT2A遺伝子、臨床試験、国際共同研究
・難治性急性リンパ性白血病の治療の新展開
〔key word〕急性リンパ性白血病(ALL)、治療、難治性
・小児T-ALLの分子遺伝学的特徴
〔key word〕T細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)、分化、変異
・T細胞性急性リンパ性白血病における新規治療の展望ーーダサチニブ高感受性T細胞性急性リンパ性白血病の病態解析を通じて
〔key word〕T細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)、T細胞分化、LCK、ダサチニブ、プレシジョン医療
・AYA・成人B細胞性急性リンパ性白血病の分子基盤の最前線
〔key word〕急性リンパ性白血病(ALL)、病型、AYA(思春期・若年成人)、成人
・AYA急性リンパ性白血病に対する臨床試験の課題
〔key word〕急性リンパ性白血病(ALL)、AYA(思春期・若年成人)、小児型レジメン、臨床試験、微小残存病変(MRD)
・急性骨髄性白血病における分子基盤の最前線
〔key word〕PRDM16、MECOM、FLT3-ITD、微小残存病変(MRD)、KMT2A融合遺伝子
・小児・AYA世代急性白血病に対する造血細胞移植の現状と展望
〔key word〕急性白血病、造血細胞移植、小児、AYA(思春期・若年成人)世代
・神経芽腫に対する抗GD2抗体免疫療法
〔key word〕神経芽腫、抗GD2抗体、ジヌツキシマブ、免疫療法
・横紋筋肉腫治療の現状と将来展望ーー欧州EpSSG臨床研究からみた日本の横紋筋肉腫治療体系
〔key word〕横紋筋肉腫、European paediatric Soft tissue sarcoma Study Group(EpSSG)、リスク分類
・小児肝腫瘍の分子基盤と新規治療法の将来展望
〔key word〕小児肝腫瘍、Wntシグナル経路、マルチオミックス解析、分子生物学的多様性、標的治療
・肝芽腫の多施設共同研究ーー国際共同臨床試験を含めて
〔key word〕肝芽腫、化学療法、手術、臨床試験
・骨肉腫の分子基盤の探求と標的治療の開発
〔key word〕骨肉腫、ゲノム解析、発現解析、標的治療
・脳腫瘍の分子診断の現状と展望
〔key word〕WHO分類、グリオーマ、上衣腫、髄芽腫、がんゲノム医療
・造血器腫瘍のパネル検査の課題と展望
〔key word〕がん遺伝子パネル検査、固形腫瘍パネル検査、遺伝カウンセリング、predisposition
・小児・AYAがんの遺伝性素因と二次がん
〔key word〕小児がん、遺伝性腫瘍、がん素因、ゲノム医療
・小児・AYAがんに対する陽子線治療
〔key word〕陽子線治療、吸収性スペーサー、卵巣移動術、全脳全脊髄照射(CSI)
・小児・AYAがん患者のトータルケアの現状と今後の展望
〔key word〕小児がん、AYA(思春期・若年成人)がん、トータルケア、がんサバイバーシップケア、ヘルスリテラシー
・小児・AYAがんの長期フォローアップ
〔key word〕小児がん、AYA(思春期・若年成人)がん、晩期合併症、長期フォローアップ(LTFU)、成人期移行
・小児・AYAがんの妊孕性温存
〔key word〕がん・生殖医療、妊孕性温存、小児・AYA(思春期・若年成人)世代
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
・2010年の抗CTLA-4抗体と2012年の抗PD-1抗体医薬の臨床効果報告が、免疫を用いたがん治療を世間に浸透させた。
・腫瘍免疫には非常に多くの因子が関与し相互に作用しあう免疫ネットワークの存在がある。免疫による抗腫瘍効果を理解するには、この複雑なネットワークを俯瞰的に観察することが大事である。
・本特集では、絡み合った腫瘍免疫ネットワークを各因子・細胞に個別化して解説し、それぞれがネットワーク全体にどのように影響を及ぼすかに言及する。
■ 腫瘍免疫 -免疫ネットワークから考える基礎と臨床
・はじめに
・腫瘍免疫総論ー正と負のネットワークの理解から個のバイオロジーへー
〔key word〕腫瘍免疫学、免疫、腫瘍組織環境
●ネットワークの各因子と、その因子を応用or標的とした基礎研究の現在と可能性
がん免疫ネットワークに影響を与える因子・腫瘍細胞からネットワークへーー遺伝子変異とサイトカインネットワークによる腫瘍微小環境の形成と制御
〔key word〕腫瘍細胞、遺伝子変異、サイトカイン、ケモカイン、腫瘍微小環境(TME)
・ネットワークにおけるT細胞の役割ーーCTL、活性疲弊、チェックポイント
〔key word〕PD-1、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)、活性疲弊
・ネットワークにおける自然免疫の役割ーーNK, ILCs
〔key word〕ナチュラルキラー(NK)細胞、自然リンパ球(ILC)、サイトカイン、転写因子
・がん免疫ネットワークへの制御性T細胞の影響およびその治療応用
〔key word〕制御性T細胞(Tregs)、免疫寛容、がん微小環境
・腸内細菌とがん免疫微小環境
〔key word〕がん免疫療法、腸内細菌叢、がん微小環境
・腫瘍微小環境の“3低”の改善による腫瘍免疫の向上
〔key word〕腫瘍微小環境、代謝競合、血管正常化、レドックス、ミトコンドリア
がん微小環境TME内の免疫ネットワーク解明の研究手段・免疫組織化学技術の勘どころとマルチプレックス免疫組織化学の特性
〔key word〕免疫組織化学(IHC)、多重標識、定量形態学、数理形態学
・フローサイトメトリー、マスサイトメトリーを用いた腫瘍微小環境の病態解明
〔key word〕腫瘍微小環境、フローサイトメトリー、マスサイトメトリー、腫瘍浸潤リンパ球、がん免疫療法
・網羅的ゲノム解析によるTME評価ーー全ゲノム/全エクソーム/RNAシークエンス解析
〔key word〕腫瘍浸潤性リンパ球(TIL)、腫瘍微小環境(TME)、全ゲノムシークエンス(WGS)、RNAシークエンス
・シングルセル解析による抗腫瘍免疫応答の解析
〔key word〕シングルセル解析、scRNA-Seq、scTCR-Seq、免疫プロファイリング、マルチモーダル化
ICI臨床的バイオマーカーの理解への基礎知識・腫瘍におけるPD-L1発現とそのバイオマーカーとしての意義
〔key word〕PD-L1(programmed death-ligand 1)、免疫チェックポイント療法、コンパニオン診断
・腫瘍免疫におけるがん抗原の役割ーーネオアンチゲン、TMB、MSIの基礎知識
〔key word〕ネオアンチゲン、腫瘍遺伝子変異量(TMB)、マイクロサテライト不安定性(MSI)
●免疫チェックポイント阻害薬の成功から続く展望
腫瘍別の免疫作動薬の現状と展望(単剤→併用・新規)・進行期悪性黒色腫への免疫療法
〔key word〕悪性黒色腫、抗PD-1抗体、抗CTLA-4抗体、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)
・非小細胞肺がんの免疫療法ーー開発中の免疫療法を中心に
〔key word〕非小細胞肺がん(NSCLC)、免疫療法、抗PD-1抗体、臨床試験、開発
・泌尿器科がん(腎細胞がん・尿路上皮がん)への免疫療法ーー特殊性と類似性
〔key word〕腎細胞がん、尿路上皮がん、免疫療法、免疫チェックポイント阻害薬
・血液腫瘍に対する免疫療法ーーホジキンリンパ腫、成人T細胞白血病リンパ腫
〔key word〕造血器腫瘍、ホジキンリンパ腫(HL)、成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)、モガムリズマブ
・頭頸部がんへの免疫療法ーー現状と展望
〔key word〕頭頸部がん、抗PD-1抗体、バイオマーカー
・リンチ症候群を中心とした大腸がんへの免疫療法
〔key word〕マイクロサテライト不安定性(MSI)、免疫チェックポイント阻害薬、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、イピリムマブ
・消化器がん(胃がん・食道がん)への免疫治療
〔key word〕がん免疫療法、食道がん、胃がん、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、サブタイプ分類
・婦人科がんへの免疫療法
〔key word〕PD-1、PD-L1、CTLA-4、マイクロサテライト不安定性(MSI)、PARP阻害薬、血管新生阻害薬、マルチキナーゼ阻害薬
新規治療法・腫瘍融解ウイルス療法とがん免疫
〔key word〕ウイルス、免疫原性細胞死(ICD)、p53、GM-CSF、細胞外小胞(EV)
・補助に終わらない免疫アジュバント
〔key word〕アジュバント、ワクチン、自然免疫応答、獲得免疫応答
・iPS細胞から再生したT細胞を用いたがん免疫療法ーー即納型汎用性T細胞製剤の開発
〔key word〕細胞傷害性T細胞(CTL)、iPS細胞(人工多能性幹細胞)、T細胞レセプター(TCR)、他家移植、WT1抗原
・遺伝子導入T細胞による養子免疫療法
〔key word〕養子免疫療法、CAR-T細胞、TCR-T細胞、固形がん、非自己細胞
・近赤外光線免疫療法(光免疫療法)によるがん免疫の誘導と活性化
〔key word〕近赤外光線免疫療法(NIR-PIT)、がん免疫、免疫原性細胞死、制御性T細胞(Treg)
新規がん免疫治療薬の開発・基礎研究と臨床応用への谷間をつなぐ橋渡し研究の重要性
〔key word〕橋渡し研究、基礎研究、臨床研究、免疫チェックポイント阻害薬
・がん免疫療法のバイオマーカー・コンパニオン診断法の探索
〔key word〕免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、層別化、バイオマーカー、コンパニオン診断
・がん免疫療法に起こる、そして起こりうる副作用と対策
〔key word〕免疫関連有害事象(irAE)、がん免疫療法、免疫チェックポイント阻害薬
・がんゲノム医療と免疫治療の現状と展望
〔key word〕がんゲノム医療、がん免疫療法、プレシジョン医療
・人工知能(AI)を用いたがんの不均一性、多様性への挑戦
〔key word〕人工知能(AI)、機械学習、データ駆動型アプローチ、不均一性、多様性
●結語
・がん免疫療法の展望ーー免疫制御機構に関する最近の知見をもとに
〔key word〕がん免疫応答、免疫自己寛容、免疫制御機構
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
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【付録内容】
ELLE DECOR特別版限定のトートバッグ。
こちらは、今年のミラノデザインウィークで 発表されたもので日本では初お披露目。
カラフルなデザインのバッグは、ショッピング用の エコバッグとして、または休日のレジャーのお供にも最適。
丈夫な素材で軽く、小さく 折りたたみもできるので日常使いにおすすめです。
〇サイズ:W50xH37xD12cm 持手長さ52cm
〇素材:PVC(ポリ塩化ビニル)
〇原産国:インド
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【本誌内容】
●住む人が見える、個性派の家
一見変わった家は、カタチが変なだけじゃない。
それは、住む人が求めている暮らしが反映された自分らしさのあらわれ。
多様性が大切にされる今、個性派の家を作る人、
そしてそこに住むひとたちのストーリーから、これからの家のあり方を考えてみよう。
●いつか庭にしたい!ぐるりとうずを巻く屋根
物語の世界に迷い込んだような、不思議な螺旋状の住まい。
そこには雄大な自然を取り込んだ、原初の居心地があった。
●アーチをもたらす広がりが斜面に心地よさを再生!
典型的な住宅街に完成した、階段状に積層する住まい。
そこには、街とつながる開かれた暮らしがある。
●もっと素敵に!色と柄のある暮らし
正直、自分の家に大胆な色と柄を持ち込むのはセンスと勇気がいる。
でも、一生のプレーンで無難な家に住み続けるなんてつまらない!
5軒の実例と、それぞれのスタイルを再現できる、とっておきの家具&小物をご紹介。
●イタリアデザイン新時代の条件
昨今新進若手デザインシーンが今再び面白くなってきた!
“新世代”と呼ばれる彼らのスタイルには、デザイントレンドの火種となる
注目すべき4つの条件が浮かび上がっていた。
●“映え家電”でインテリアの格上げ!
家電は“隠すもの”という時代が終焉を迎えつつある今、
むしろインテリアアイテムの一部としてなくてはならない存在に進化中。
家具と同等にスタイリングできるポテンシャルを持った、
最新“映え家電”にフィーチャー。
高い信頼と定評のある誌面作り,最新情報も充実!ベーシックからアドバンスまで実際の臨床現場に即したケースプレゼンテーションを毎月多彩なコラムで数多くお届けします.臨床や医院運営など若手歯科医師が抱える日頃の悩みの解決のヒントとなる情報をまとめたコラムも充実!
特集「根管洗浄Update」では,歯内療法における根管洗浄の最新事情をお届けします.さまざまな薬剤やテクニックが導入されるなか,グローバルで最新の解説をご紹介します.
【目次】
特集 根管洗浄Update
特別企画 私たちの歯科訪問診療ー信念と実践ー
巻頭Topic 遺伝性血管性浮腫(hereditary angioedema:HAE)を知っていますか?-一般社団法人 遺伝性血管性浮腫診断コンソーシアム(DISCOVERY)Doctor to Doctor遠隔相談のご紹介ー
【新連載】さあ,睡眠歯科をはじめましょう! 睡眠×○○で語る,睡眠歯科の実際のところ 1
【新連載】デンタルエックス線写真読影 1
【新・隔月連載】歯周外科を始めるために知っておきたい10のこと 1
【新連載】お悩み解決!パーシャルデンチャー〜知っておくべき基礎知識〜 1
【新連載】歯科医療から認知症にどう取り組むべきか? 1
コンポジットレジン修復Q&A 臨床での疑問点を解決して適応範囲を拡大しよう! 11
エンド再治療を成功に導くための症例選択×テクニック 10
臨床家のための疼痛コントロール CheckPoint 10
モノリシックジルコニアレストレーションの臨床UPDATE 7
この状態,どう診ますか?!〜歯科訪問診療の現場で遭遇する口腔内〜 7
Topic
歯科口腔保健の新時代 -データからのat a glance 22・完
Patient Oriented Dentistry -行動を学び・介入する歯科医療 13
事例に学ぶ歯科保険請求 202
歯科医師の多様なキャリアパス 1
患者の行動を変える「歯科カウンセリング」4 つのステップ 4
米国歯周病科大学院(専門医プログラム)合格までのCareer Path 11
口腔機能とオーラルヘルス向上を目指して〜患者やスタッフの行動変容を促すBOCプロバイダーの取り組み〜 19
経済学的視点から歯科業界を読み解く 64
「顎関節症臨床医の会」だより 4
WITHコロナ×AFTERコロナの時代の私たち 19
My Bookshelf〜私の本棚〜 7
Find the Cat!!〜ポンゲを探せ! 7
【Book Review】
【News & Report】
【Conference & Seminar】
≪本誌の特長≫
◆リハビリテーション科医ほか関連各科の医師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、リハビリテーションに携わる医師とスタッフのためのビジュアルで読みやすい専門誌!
◆リハビリテーション領域で扱う疾患・障害を斬新な切り口から深く掘り下げつつ、最新の知識・情報を紹介。臨床でのステップアップを実現する、多彩な特集テーマと連載ラインナップ!
≪特集テーマの紹介≫
●リハビリテーション医療では多くの職種がかかわりチームを形成して治療にあたる。リハビリテーション科医は患者にとって最大・最良の力を発揮すべく調整する舵取り役である。
●本特集では、第一線で試行錯誤しながらチーム医療を実践しているリハビリテーション科医らが、多様なチームマネジメントのありかたを紹介。
●他者から見てその苦労がわかりづらい、マネジメントという地道かつ厄介な仕事に取り組むすべての方の一助となる内容。
【目次】
リハビリテーションチーム再考
困難症例に対するチームマネージメント
骨転移キャンサーボードにおけるチームマネージメント
COVID-19流行時におけるリハビリテーションチームのマネージメント
リハビリテーション科としてのチームマネジメント
ドラッカーとラルーに学ぶ回復期リハビリテーション病院のチームマネジメント
■連載
巻頭カラー リハの現場で役立つ! 目で見る動作・歩行分析
12. 脊髄小脳変性症
こういう工夫でこんなに変わった! アドヒアランスやコンコーダンスを高めるリハビリテーション
12.NAFLD/NASH
オーストラリアのリハの現場より
第9回 在豪日本人高齢者の実情と非営利団体(NPO)の役割
重度障害、重複障害に対する私のリハビリテーション治療経験
6.長期の経過を経て職業復帰し,社会的な役割を確立した頸髄損傷者の一例
リハビリテーション職種が知っておくべき臨床統計:基礎から最新の話題まで
4. 母集団とサンプル、パラメータの推定
今伝えたい! 脊髄損傷治療の現状と課題
7. 脊髄損傷者とスポーツ
更生・康复・復健・リハビリテーション
第7回 活動を妨げる傷病と障害
心に残ったできごとーリハビリテーション科の現場から
頸損介助犬ユーザーの医療不信と一家の大黒柱のマイホーム
臨床経験
リハビリテーション病院においてセフトリアキソン2g/日の5日間の投与で偽胆石を生じたパーキンソン病の1例
窒息後の気管切開孔を閉鎖し経口摂取が再開できた筋強直性ジストロフィーの1例ー嚥下リハビリテーション・歯科治療・送気訓練の有用性
CLOSE UP!!
車イスであそぼう
中小企業の社長も夢じゃない!定年後の「人生後半戦」の働き方かつて定年は仕事人生のゴールでした。しかし、長寿化や年金支給開始年齢の引き上げなどの経済的事情もあって、多くのシニアが60歳を越えて働き続ける必要が出てきました。どうせ働き続けるのなら、やりがいを持って楽しく働いた方がいい。では、どんな働き方があるのか。定年後も働き続けるための選択肢を、実際の事例とともに紹介します。●定年後も稼ぐための選択肢・会社を買って経営者になる・独立して個人事業主になる・転職する・再雇用制度を利用する「数百万円から買える!お買い得企業リスト」「これからニーズが高まる人気職種ランキング」●40〜50代から準備すべきこと・自分の強みと弱みがわかる「人生満足度グラフ」の作り方・仕事がなかなか決まらない人の残念な習慣・定年後の「やってはいけない」こと定年後の働き方に不安を感じている方に必読の情報が満載です。【特集】定年後も稼ぐ! 働き方「Prologue」 70代半ばで現役復帰 京都の老舗オーナーに「Part 1」 ≪選択肢編≫ 中小企業の社長も夢じゃない! 人生後半戦の働き方多様化する定年後の稼ぎ方の選択肢 あなたに合った働き方は?(1) 中小企業・事業を買収して経営者になる(2) 独立して個人事業主になる(3) 定年前後に転職する(Column) 人手不足で活況の転職市場 シニアの選択肢も広がるか(4) 定年後再雇用制度を利用する(Column) 人手不足による定年延長で日本企業の働き方が変わる「Part 2」 ≪準備編≫ 退職してからでは遅い! 40〜50代でやるべきこと定年後の人生の明暗はここで決まる! 40代から備える人生後半戦(Interview) 柳川範之●東京大学大学院経済学研究科教授自分のやりたいことを見つける! 人生年表でキャリア棚卸し人事コンサルタントは見た! 仕事が決まる人決まらない人定年前後の「やってはいけない」 再雇用制度の利用は一考を(Interview) 郡山史郎●CEAFOM代表取締役社長【特集2】'20世紀の巨人'は変わるのか?旧パナソニック vs 新パナソニック【特集3】欧州・ロシアの新冷戦西側の同盟揺るがす「ハイブリッド戦争」【News】(1)Close Up 欧州での個人情報漏えい事件で日本企業初のGDPR違反の可能性(2)Close Up 国債先物で証券会社初の相場操縦 '稼げぬ市場'で不正の深淵(3)Inside 年収19億円のゴーン氏が力説 「日産CEOの報酬は低い」(4)Inside 「年縛り」に強権発動も視野 公取委が携帯大手に再警告(5)Inside ペットボトルコーヒー人気が仇に アルミメーカーの「試練の夏」(6)Inside JALの新LCC始動に向けジェットスターとの協議がスタート(7)Inside ひそかに広がり始めている加熱式たばこ非純正品の波紋(人事天命) 中部電力(短答直入) 辻本春弘●カプコン社長「World Scope」(from アジア) 稲垣博史(from 米国) 長野美穂「Market」(為替市場 透視眼鏡) 田中泰輔(金融市場 異論百出) 加藤 出「Data」(数字は語る)1兆円 在職老齢年金制度による年金の支給停止額●神田慶司、他中小企業の社長も夢じゃない!
定年後の「人生後半戦」の働き方
かつて定年は仕事人生のゴールでした。しかし、長寿化や年金支給開始年齢の引き上げなどの経済的事情もあって、多くのシニアが60歳を越えて働き続ける必要が出てきました。
どうせ働き続けるのなら、やりがいを持って楽しく働いた方がいい。では、どんな働き方があるのか。定年後も働き続けるための選択肢を、実際の事例とともに紹介します。
●定年後も稼ぐための選択肢
・会社を買って経営者になる
・独立して個人事業主になる
・転職する
・再雇用制度を利用する
「数百万円から買える!お買い得企業リスト」
「これからニーズが高まる人気職種ランキング」
●40〜50代から準備すべきこと
・自分の強みと弱みがわかる「人生満足度グラフ」の作り方
・仕事がなかなか決まらない人の残念な習慣
・定年後の「やってはいけない」こと
定年後の働き方に不安を感じている方に必読の情報が満載です。
【特集】定年後も稼ぐ! 働き方
「Prologue」 70代半ばで現役復帰 京都の老舗オーナーに
「Part 1」 ≪選択肢編≫ 中小企業の社長も夢じゃない! 人生後半戦の働き方
多様化する定年後の稼ぎ方の選択肢 あなたに合った働き方は?
(1) 中小企業・事業を買収して経営者になる
(2) 独立して個人事業主になる
(3) 定年前後に転職する
(Column) 人手不足で活況の転職市場 シニアの選択肢も広がるか
(4) 定年後再雇用制度を利用する
(Column) 人手不足による定年延長で日本企業の働き方が変わる
「Part 2」 ≪準備編≫ 退職してからでは遅い! 40〜50代でやるべきこと
定年後の人生の明暗はここで決まる! 40代から備える人生後半戦
(Interview) 柳川範之●東京大学大学院経済学研究科教授
自分のやりたいことを見つける! 人生年表でキャリア棚卸し
人事コンサルタントは見た! 仕事が決まる人決まらない人
定年前後の「やってはいけない」 再雇用制度の利用は一考を
(Interview) 郡山史郎●CEAFOM代表取締役社長
【特集2】'20世紀の巨人'は変わるのか?
旧パナソニック vs 新パナソニック
【特集3】欧州・ロシアの新冷戦
西側の同盟揺るがす「ハイブリッド戦争」 ほか
アルコールがもたらす医学的諸問題をアップデートし、今後の方向性を展望する最新知見と情報を解説!
●アルコールが関わる医学的問題は基礎医科学から、身体疾患と精神科領域に広がる臨床医学まできわめて広範な領域を含む。アルコール医科学・医療の諸分野の最近の進歩は瞠目するものがあり、また学際領域からも新たな知見が生まれ、他にも広く波及する新しい概念とアイデアを涵養している。
●一方、アルコール関連問題はますます社会的問題としての意義を増しており、飲酒運転や女性・若年者・高齢者の飲酒問題など、医療と社会・経済的問題とが不可分の関係にある。
●そこで本書では、アルコール医学・医療の最新の展開、基礎医学、アルコール性身体疾患、アルコール依存症、女性・未成年者・高齢者と飲酒問題、アルコール関連問題への取り組み、という主題ごとに小項目を置き、テーマの多様性を反映した多彩な分野のエキスパートに、“最新のエビデンスを最新の視点のもとに解説いただいた。
座談会
1.アルコール健康障害対策基本法施行から6年─アルコール医療はどのように変わったか
総論:アルコール医学・医療の最新の展開を知る
2.アルコール関連問題におけるわが国の状況と世界の動向
KeyWord アルコール関連問題,アルコール依存症,生活習慣病のリスクを高める飲酒,障害調整生命年(DALY),持続可能な開発のための2030アジェンダ
3.アルコール健康障害対策基本法─制定から6年,新たな動きの数々
KeyWord アルコール健康障害対策基本法,第2期アルコール健康障害対策推進基本計画,継続支援モデル事業,SBIRTS
4.アルコール生命医科学:現状と今後の展望
KeyWord アルコール関連肝疾患(ALD),細胞死,腸内マイクロバイオーム,ハームリダクション,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
アルコールの基礎医学
5.アルコールの疫学─わが国の飲酒行動の実態とアルコール関連問題による社会的損失のインパクト
KeyWord 飲酒,アルコール関連障害,アルコール依存症,疾病による損失
6.アルコールの法医学─事故・犯罪・異状死
KeyWord 血液中アルコール濃度,法医学,異状死,事故死,犯罪死
アルコール性身体疾患
7.アルコールと身体疾患─総論
KeyWord アルコール,アルコール代謝酵素,身体疾患
8.アルコール関連脳神経障害
KeyWord ウェルニッケ脳症(WE),ビタミンB1,コルサコフ症候群(KS),アルコール関連認知症
9.アルコール性肝障害の診断と治療の進歩
KeyWord アルコール臓器障害,糖鎖欠損トランスフェリン,肝硬変,ハームリダクション,ナルメフェン
10.アルコールと膵臓疾患
KeyWord 急性膵炎,慢性膵炎,アルコール
11.アルコールと循環器疾患
KeyWord アルコール性心筋症(ACM),遺伝的要因,心臓MRI,冠動脈疾患,高血圧
12.アルコール飲酒とがん─エビデンスの現状
KeyWord アルコール飲酒,がん,コホート研究,プール解析,用量反応関係
アルコール依存症
13.脳はいかにしてアルコール依存に陥るか?
KeyWord 報酬系,neuroadaptation,グルタミン酸,ドパミン,内因性オピオイド
14.アルコールの精神作用と依存症の臨床
KeyWord アルコールに対する反応,アルコール依存症,遺伝因子,環境因子,中間表現型
15.依存症とハームリダクション
KeyWord ハームリダクション,物質依存,依存症治療,公衆衛生政策
女性・未成年者・高齢者と飲酒問題
16.女性とアルコール関連問題
KeyWord 依存症,若年発症,重複障害,胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD),胎児性アルコール症候群(FAS)
17.未成年者の飲酒問題─20歳未満の飲酒の弊害
KeyWord 未成年飲酒,脳の発達,急性アルコール中毒,健康への影響
18.高齢者と飲酒問題─アルコール関連認知症を合併したアルコール依存症
KeyWord 高齢者,アルコール依存症,アルコール関連認知症,ウェルニッケ・コルサコフ症候群
19.アルコール使用障害とDV・子ども虐待
KeyWord アルコール使用障害(AUD),ドメスティックバイオレンス(DV),子ども虐待(CA),統合的な治療
アルコール関連問題への取り組み
20.行政の取り組み
KeyWord アルコール健康障害対策基本法,アルコール健康障害対策推進基本計画,行政
21.アルコール使用障害への早期介入プログラム
KeyWord 多量飲酒,アルコール依存症,飲酒量低減,ブリーフインターベンション(BI),HAPPY
22.アルコール関連問題における多職種・多機関連携とSBIRT
KeyWord アルコール依存症,連携医療,早期介入,SBIRT
23.職域におけるアルコール関連問題とその対策
KeyWord 職場,アルコール,プレゼンティーズム,健康経営,両立支援
24.飲酒が関連する交通事故と飲酒運転への対策
KeyWord 飲酒運転,認知,行動
アルコール医学・医療の理解に必要な最新基礎知識
25.アルコール性肝障害のキーワード
・「ひきこもり」は国内推計140万人を超え、かつて日本特有の社会現象とされてきたが、2022年にはDSM-5-TRに"hikikomori"として収載され、国際的な医学的関心を集めている。
・近年の国内外の研究成果から、統合失調症、うつ病、パーソナリティ症、神経発達症などとの高い併存率が明らかになりつつあり、「ひきこもり」を医学の俎上に載せるかどうか、重要な転換点に我々は立っている。
・多角的理解の深化が偏見解消と個別化支援システムの構築が進み、「ひきこもりの医学」が発展すべく、本特集では、評価法、病態理解、支援法を紹介するとともに、当事者や家族の声を通じて「ひきこもり」の実相に迫る。
■ひきこもりの病態理解とその対応
・はじめに
・総説ーーひきこもりの多面的理解と多面的支援
〔key word〕ひきこもり、精神疾患、生物ー心理ー社会ー文化モデル、精神療法
・ひきこもりとネット・ゲーム依存ーー共通した背景要因
〔key word〕ひきこもり、不登校、ネット依存、ゲーム行動症(GD)、神経発達症
・不登校・ひきこもりと神経発達症の子ども
〔key word〕不登校・ひきこもり、思春期危機、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、メンタライジング
・ひきこもりから社会参加までをシームレスにつなぐ心理支援
〔key word〕支援への狭間、社会参加への狭間、家族支援、地域づくり、オンライン活用
・ひきこもり問題への精神分析的アプローチ
〔key word〕ナルシシズム、アイデンティティ拡散、精神療法、治療上のジレンマ
・メタバース活用によるひきこもりなど長期無業者の就労支援
〔key word〕メタバース、ひきこもり、アバター、就労支援、長期無業者
・当事者の環境を“北風”から“太陽”へーーひきこもり当事者の自己治癒力を育む環境づくり
〔key word〕ひきこもり、家族心理療法、関わり方
・ひきこもり当事者は多様で、“普通”の人たちである
〔key word〕ひきこもり、ひきこもり当事者、ステレオタイプ、146万人、多様
・ひきこもりの生物学的理解に向けたバイオマーカー探索の現状と今後の指針
〔key word〕血液成分、メタボローム解析、質量分析(MS)、栄養介入、機械学習
●TOPICS 社会医学
・世代別にみるLGBTQIA+の健康課題と解決策
●連載 自己指向性免疫学の新展開ーー生体防御における自己認識の功罪(29)
・共生細菌によるIgE自然抗体の産生制御
〔key word〕IgE自然抗体、アレルギー、共生細菌、MyD88
●連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望ーー臨床への展開(15)
・当院における細胞シート移植術後リハビリテーションの取り組み
〔key word〕軟骨再生、自己細胞シート、高位脛骨骨切り術
●連載 ケースから学ぶ臨床倫理推論(6)
・守秘義務のケース
〔key word〕守秘義務、プライバシー権、守秘義務の解除、相対的義務
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点
・はじめに
●連載 司法精神医学への招待ーー精神医学と法律の接点(1)
・現代社会と司法精神医学ーー司法精神医学のパラダイムシフト
●FORUM 書評
・『口腔領域の漢方治療 勿語歯科室方函口訣』
本雑誌「医学のあゆみ」は、最新の医学情報を基礎・臨床の両面から幅広い視点で紹介する医学総合雑誌のパイオニア。わが国最大の情報量を誇る国内唯一の週刊医学専門学術誌、第一線の臨床医・研究者による企画・執筆により、常に時代を先取りした話題をいち早く提供し、他の医学ジャーナルの一次情報源ともなっている。
■【特集】海事産業は日本の生命線 「Sea Power」を 国家戦略に
船を造り(造船)、船を動かし(海運)、貨物を出し入れする(港)─。
海に囲まれた日本は、これら3つを合わせた「海事産業」がないと成り立たない。
だが、足元の状況は厳しい。人手不足や高齢化など、他産業よりも深刻な危機に直面しているからだ。
海事産業の現場を歩き、課題解決に向けた取り組みについて取材した。
文・中西 享、土方細秩子、マルク・レビンソン、森 隆行、編集部
introduction
日本人に知ってほしい 海洋国家・ニッポンの実像
編集部
PART 1 海事経営者に聞く
CASE 1
今治造船 世界と戦う今治造船 オーナー企業の矜持
中西 享 ジャーナリスト
CASE 2
旭洋造船 “オンリーワン”を目指す 中小造船のトップランナー
中西 享 ジャーナリスト
CASE 3
今治オーナー 世界に誇る今治の奮闘 海事大国の堅持へ“逆襲”なるか
編集部
CASE 4
向島ドック メキシコから尾道に来て確信 造船業は成長産業になる!
編集部
PART 2 人材不足
船はあっても人がいない? 日本人の“海離れ”を見直そう
編集部
interview
初の女性船長が語る 船の指揮官「船長」の魅力
松下尚美 商船三井 船長
PART 3 効率化と技術革新
省力化と技術革新の両輪で 人手不足の解消に挑む
編集部
PART 4 ルポ・コンテナ
ジャパンパッシングの阻止 国際コンテナ定期航路の死守を
中西 享 ジャーナリスト
PART 5 コンテナ物語
『コンテナ物語』の著者に聞く 革命の核心部分は何なのか?
話し手:マルク・レビンソン エコノミスト、歴史家
聞き手:土方細秩子 ジャーナリスト
PART 6 ソリューション
課題山積の海事産業 危機はこうして乗り越えよ
森 隆行 流通科学大学 名誉教授
■WEDGE_OPINION 1
・米イスラエルに覚える“違和感”日米関係に必要な“共感”
海野素央 明治大学政治経済学部 教授
■WEDGE_OPINION 2
・台湾有事の鍵握る「新領域」 法整備の課題から目を背けるな
渡邊剛次郎 元海将・元横須賀地方総監
住田和明 元陸将・元陸上総隊司令官
大澤 淳 中曽根康弘世界平和研究所 主任研究員
■WEDGE_OPINION 3
・エネルギー転換に必須の多様性 日本は“地球益”の追求を
小山 堅 日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員
■WEDGE_ REPORT 1
・揺れる中東、迫るCOP 現地情勢から見える日本の活路
高橋雅英 中東調査会 主任研究員
■WEDGE_ REPORT 2
・なし崩し的に移民大国化する日本 台湾から学ぶべきこと
出井康博 ジャーナリスト
■連載
・MANGAの道は世界に通ず:半世紀で進化する日本 『ハイキュー!!』が示すサイクル論(保手濱彰人)
・偉人の愛した一室:川端康成 「福住楼」(神奈川県足柄下郡)(羽鳥好之)
・近現代史ブックレビュー:『中国・朝鮮人の関東大震災』 武藤秀太郎(筒井清忠)
・商いのレッスン:「製」「販」の溝を埋めるには(笹井清範)
・誰かに話したくなる経営学:起業全盛時代に心得るべきビジネスの善悪を決める基準 (岩尾俊兵)
・時代をひらく新刊ガイド:『北海道犬旅サバイバル』 服部文祥(稲泉 連)
・インテリジェンス・マインド:“存在しない”男に偽情報? ドイツを欺いた英国の奇策(小谷 賢)
・フィクサー:第一章 乱闘(真山 仁)
・モノ語り。:HIGASHIYA man 丸の内(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
■【特集】日本社会にあえて問う 「とんがってる」って悪いこと?
日本流でイノベーションを創出しよう
イノベーション─。全36頁に及ぶ2022年の「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の本文中で、22回も用いられたのがこの言葉だ。
「新しくする」という意味のラテン語「innovare」が語源であり、提唱者である経済学者のヨーゼフ・シュンペーターが「馬車を何台つないでも汽車にはならない」という名言を残したことからも、新しいものを生み出すことや、既存のものをより良いものにすることだといえる。
「革新」や「新機軸」と訳されるイノベーションを創出するには、前例踏襲や固定観念に捉われない姿勢が重要だ。時には慣例からの逸脱や成功確率が低いことに挑戦する勇気も必要だろう。
平等主義や横並び意識の強い日本社会ではしばしば、そんな人材を“尖った人”と表現する。この言葉には、均一的で協調性がある人材を礼賛すると同時に、それに当てはまらない人材を揶揄する響きが感じられるが、果たしてそうなのか。
“尖る”という表現を、「得意」分野を持つことと、「特異」な発想ができることという“トクイ”に換言すれば、そうした人材を適材適所に配置し、トクイを生かすことこそが、イノベーションを生む原動力であり、今の日本に求められていることではないか。
編集部は今回、得意なことや特異、あるいはユニークな発想を突き詰め努力を重ねた人たちを取材した。また、イノベーションの創出に向けて新たな挑戦を始めた「企業」の取り組みや技術を熟知する「経営者」の立場から見た日本企業と人材育成の課題、打開策にも焦点を当てた。さらに、歴史から日本企業が学ぶべきことや組織の中からいかにして活躍できる人材を発掘するか、日本の教育や産官学連携に必要なことなどについて、揺るぎない信念を持つ「研究者」たちに大いに語ってもらった。
多くの日本人や日本企業が望む「安定」と「成功」。だが、これらは挑戦し、「不安定」や「失敗」を繰り返すからこそ得られる果実である。次頁から“日本流”でイノベーションを生み出すためのヒントを提示していきたい。
文/話し手・北野宏明、深堀 昂、小津野 将、藤田浩之、先崎彰容、服部泰宏、宮部義幸、森本典繁、加藤真平、新藏礼子、瀧口友里奈、合田圭介、江崎 浩、編集部
PART 1 “突き抜けた“人たち
・やりたいことを信じて続ける 個の突破力を生かそう
北野宏明 ソニーグループ 執行役専務兼CTO
・本業でピカイチを目指せ 大企業で新規事業を生む要諦
深堀 昂 avatarin 代表取締役CEO
・何かに没頭し、自由に挑戦する それが私の原点
小津野 将 オムロンサイニックエックス シニアリサーチャー
・日本を“黒船”で変える! 固定観念を打ち破る突破口
藤田浩之 米クオリティー・エレクトロダイナミクス(QED) 創業者兼CEO
PART 2 第二の創業時代へ
幕末混乱期と近似する現代 歴史から企業が学ぶべきこと
先崎彰容 日本大学危機管理学部 教授
PART 3 発掘のすゝめ
研究成果に世界が注目 スター社員を生み出す鍵
服部泰宏 神戸大学大学院経営学研究科 准教授
PART 4 経営層が持つべき視点
・過去の成功体験は通用しない 挑戦する人材に積極支援を
宮部義幸 パナソニックホールディングス 取締役・副社長執行役員
・「真の多様性」を定義し「意識的に」受け入れよう
森本典繁 日本アイ・ビー・エム 常務執行役員・CTO兼研究開発担当
PART 5 変革に挑む企業
・Sansan 名刺交換で終わらせない 出会いが導く新たな未来
編集部
・大阪大学フォーサイト ビジネス界と学術界の通訳で新価値の創造を促す!
編集部
PART 6 日本社会を変える
天才たちの雑談 アンコール
さらば昭和モデル 博士人材が活躍できる日本へ
加藤真平×新藏礼子×瀧口友里奈×合田圭介×江崎 浩
■WEDGE_OPINION1
・デジタル=エコの虚構 エネルギーの大量消費を見直せ
ギヨーム・ピトロン ジャーナリスト
■WEDGE_OPINION2
・「核の忘却」の時代は終わった 日米で核抑止の本格議論を
高橋杉雄 防衛省防衛研究所 防衛政策研究室長
■WEDGE_REPORT 1
・移動を促し、体験も豊かに 進化するバーチャル技術
多賀一晃 生活家電.COM 主宰
■WEDGE_REPORT 2
・黎明期にあるスマート農業 “実装の壁”を乗り越えるには
編集部
■WEDGE_REPORT 3
INTERVIEW
・スマート農業で「ゲームチェンジ」を起こす
野口 伸 北海道大学大学院農学研究院 副研究院長・教授
■連載
・新しい原点回帰:革新を続け、ニッチで生きる 糊の「ヤマト」の事業精神(磯山友幸)
・社会の「困った」に寄り添う行動経済学〈実践編〉:高校生が身近な課題を解決するには? (佐々木周作)
・インテリジェンス・マインド:ナポレオンの命運を左右した「情報」とは(小谷 賢)
・近現代史ブックレビュー:『板垣退助 自由民権指導者の実像』 中元崇智(筒井清忠)
・1918⇔20XX 歴史は繰り返す:日本を惹きつけるサハリンの資源 「政経分離」は可能なのか(麻田雅文)
・MANGAの道は世界に通ず:サッカー『ブルーロック』に見る シンデレラストーリー(保手濱彰人)
・さらばリーマン:アプリ製作から基礎工事まで 時流を読む叩き上げ職人
込宮英紀さん(ブレイブ代表取締役)(溝口 敦)
・時代をひらく新刊ガイド:『尚、赫々たれ 立花宗茂残照』 羽鳥好之(稲泉 連)
・Letter 未来の日本へ:仏教の基本 心と体が「今ここにいること」の意味
橋村公英 東大寺 別当・華厳宗 管長(河合香織)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
●近年、「遺伝子スイッチ」の考え方が普及してきた。2万個ある遺伝子のうち、どのスイッチがオン/オフになるかで細胞の運命が決まり、オン/オフが乱れると各種疾患の原因となるが、一方でそのスイッチの状態をきれいに戻す細胞のリプログラミングも可能である。この遺伝子のスイッチがエピジェネティック修飾であり、主にDNAメチル化とヒストン修飾により担われる。
●現在、がんのエピジェネティック診断は一部臨床応用されており、治療分野では、DNA脱メチル化剤とヒストン脱アセチル化酵素阻害剤はその使い方が深化し、薬剤の新規開発や臨床研究も盛んに行われている。
●精神・神経疾患、代謝疾患、腎臓病、循環器疾患、自己免疫・アレルギー疾患などでもエピゲノム異常が見つかっており、またエピジェネティック解析により再生医療製品の安全性や品質が評価できる可能性も高まっている。
●本書では、各分野でのエピジェネティクス研究が、現在と将来の臨床へどのようにつながるのかを最新の情報や知見をもとに広く解説した。
【AYUMI】
■総論
DNAメチル化
ヒストン修飾
non-coding RNAの多様な機能とゲノム安定性維持における役割
クロマチン高次構造
■各種疾患とエピゲノム異常
がんのエピゲノム異常
がんのエピゲノム診断
エピジェネティック制御因子の先天性変異
ヒト胎盤におけるゲノムインプリンティング
精神疾患とepigenetic age
慢性疼痛におけるエピジェネティック変容の解析
糖尿病・肥満をはじめとする代謝関連疾患とエピゲノム
腎臓病の進展に関わるエピジェネティクス
循環器疾患におけるエピゲノム異常と治療への展望
自己免疫疾患・アレルギー疾患
再生医療におけるエピジェネティクスによる安全性・品質評価の重要性
エピゲノム変化の世代を超えた遺伝
■治療への展開
DNA脱メチル化剤および変異型IDH阻害薬の臨床導入と新規開発の現状
阻害薬によるヒストンアセチル化の調節
ヒストンメチル化酵素・脱メチル化酵素阻害薬
SWI/SNFクロマチンリモデリング複合体欠損がんを対象とした最適化がん治療