メコン流域諸国はアジア先進国から資本・技術・経営資源が導入されアジアでのダイナミックな分業に参加することで発展が促されてきた。また、ASEAN後発国であるこれら諸国はASEAN共同体や東アジア共同体の形成を通じてさらなる発展が期待される。本書はアジアダイナミズムのコンテクストの下で、その潜在性と発展条件を様々な視点から究明する。
宇宙は対称性に支配されている!ノーベル賞物理学者レーダーマンが、ビッグバンからヒッグスボソンまで、物理学の最前線を語りつくす。
● 臨床看護師必須のテーマ,心電図・X線画像・採血の「押さえておくべきこと」がこの1冊ですべてわかる! 現場のあるある事例と基本の波形・画像・検査項目をコンパクトに集約し,やさしく解説.所見が読めて臨床判断・対応につなげられる!
ヨーロッパを中心とした世界的な移民排斥運動が活発化する一方、カナダでは国民の20%を超える移民が暮らし、イヌイットなどの先住民も包摂した多文化主義政策が国際的にも高い評価を得ている。それは、ネイティブや移民を問わず高い教育水準を維持し、様々なバックグラウンドを持つ者たちの「共生」をもたらしてきたカナダ独自の多文化教育政策の貢献によるところが大きいことは言うまでもない。こうしたカナダの多文化教育の実態を理論・制度・政策・実践という多角的視座から分析し、その特徴と本質を描き出す本書は、移民に対するあらゆる制度改革に消極的なわが国にも重大な示唆を与える、まさに時宜を得た研究である。
多文化共生を目指す社会にある当事者という定義をさまざまな状況から再考し、偶発的な出会いが生み出す学習のありようやコミュニティの再編の方途を検討する。
はじめに
第1部 共生の創成過程において当事者性を問う意味
第1章 多文化共生をめぐる今日的課題と学習論的アプローチの必要性
第2章 当事者性をめぐる学習論とその枠組み
第3章 共生の創成過程において重視されるべき周辺的学習者
第2部 当事者性を軸とする共生の学習プロセスの実質化に向けて
第4章 当事者性の構造的課題と当事者性概念の再構築
第5章 〈当事者性の邂逅〉という現象
第6章〈当事者性の邂逅〉を基軸とする学習論
第3部 〈当事者性の邂逅〉を生む実践的環境
第7章 コンヴィヴィアリティと〈当事者性の邂逅〉
第8章 〈当事者性の邂逅〉を把持する観点
第9章 〈当事者性の邂逅〉仮説の援用可能性と今後の課題
おわりに
謝辞
引用・参考文献
索引
人とことばと社会を視点に、どのような社会を築けるか。日本語教育を通じて探究していく実践の学。
公害を現代的に捉え直すために、公害経験の多面性を理解し、公害経験が持つ普遍性を考える。公害経験の継承というテーマに正面から向き合った論集テキスト。
第1部 なぜ今,公害経験を継承するのか
第1章 現在・未来に生きる公害経験
「記憶」の時代における継承 清水万由子
1 公害経験をめぐる時代状況
2 価値転換の模索
3 「記憶」の時代における公害経験の継承
4 公害経験を現在・未来に生きるものとするために
第2章 「困難な過去」から「地域の価値」へ
水俣,倉敷・水島の事例から考える 除本理史
1 なぜ公害経験を継承するのか:地域再生の視点から
2 「困難な過去」から「地域の価値」へ
3 「地域の価値」とパブリック・ヒストリー実践
4 水俣「もやい直し」は何をめざしたのか
5 「地域の価値」をつくる:「みずしま地域カフェ」の取り組みから
第2部 フォーラムとしての公害資料館
第3章 公害資料館ネットワークは何をめざしているか
多視点性がひらく「学び」と協働 林美帆
1 公害経験の継承をめぐる多視点性と協働
2 公害資料館ネットワークの設立までの基盤づくり
3 公害資料館ネットワークの設立と活動
4 他分野との学びの共有
5 円卓会議と協働
第4章 教育資源としての公害資料館
困難な歴史を解釈する場となるために 安藤聡彦
1 公害資料館は何のための施設か?
2 データにみる公害資料館の教育活動の実態
3 困難な歴史を解釈する場としての公害資料館
4 「困難な歴史」をめぐる「学習の困難」
5 教育資源としての公害資料館:その三つの要素
第5章 福島原発事故に関する伝承施設の現状と課題
民間施設の役割に着目して 除本理史・林美帆
1 福島県内の伝承施設
2 公的施設の現状と課題
3 福島県立博物館の震災遺産展示
4 民間施設は何をめざしているか
5 民間施設の意義と役割
第6章 記憶を伝える場としてのミュージアム
国際的な潮流を踏まえて 栗原祐司
1 博物館とは
2 ICOMにおける議論
3 Museumの定義の見直し
4 フォーラムとしてのミュージアム
第3部 公害資料の収集・保存・活用
第7章 公害経験の継承と公害資料
アーカイブズとしての公害資料館 清水善仁
1 アーカイブズとしての公害資料
2 公害資料の所在状況調査からみえてきたこと
3 公害資料の管理をめぐる論点
4 アーカイブズとしての公害資料館
第8章 社会変革に向けた社会運動アーカイブズの役割
薬害スモン被害者団体記録から 川田恭子
1 運動とアーカイブズ
2 薬害被害者運動からみる記録の力
3 経験の継承に記録を活かす
4 社会のなかの記録の役割と責任:豊かな未来をめざすために
第9章 公害資料の活用を促す仕組み
環境アーカイブズの活動から 山本唯人
1 公害資料の活用を促す:「深い活用の促進」という視点から
2 目録・資料群の充実を目的とした寄贈者への聞き取り:
資料の文脈を補う資料の収集
3 学部生向けガイダンス:大学教育との連携
4 「語り」という資料の将来:平和博物館との比較を通して
5 結 論
安全衛生の教育・訓練は、作業に必要となる安全衛生の知識の理解にとどまらず、それを作業に活用する技能と、この技能を積極的に活かす意欲を身につけさせなければなりません。しかしながら、それが眠気を誘うような平坦な講義や、OJT教育とは名ばかりの「俺の背中を見て仕事を覚えろ!」では、教わる側のモチベーションが上がるとはいえません。
本書では、実りある安全衛生教育とするにはどのような点に注意しながらすすめるべきかを丁寧に解説。また、実践の参考になるよう資料の作成の仕方や、指導案の作成の仕方なども紹介。安全衛生教育だけでなく人材研修など、何らかのプレゼンをする方などにもご活用いただけます。
第1編 企業内の安全衛生教育
1.企業における安全衛生教育の意義
2.企業で行う安全衛生教育
3.企業内安全衛生教育のすすめ方
第2編 教育計画の立案、実施、評価
1.教育(研修)計画の立案
2.教育の実施について
3.教え方について
4.TEDプレゼンテーションについて
5.教育の効果の把握について(評価)
第3編 指導案の作成について
1.教育指導案とは
2.指導案策定の必要性とその合理性
3.指導案の作成
4.実技教育用指導案の作り方
第4編 講義法、討議法とその他の教育方法
1.講義法について
2.討議法について
3.それ以外の教育技法(OJT、コーチングを除く)
4.教育効果をあげる質問技法と問題解決手法
第5編 OJTについて
1.教育と学習
2.OJT教育について
3.OJT教育の仕方
4.OJT教育成功のポイント
5.OJT指導者の育成について
6.フィードバックについて
7.具体的なOJTのすすめ方(例)
8.Why から始めよ!
第6編 コーチングについて
1.コーチング導入の必要性とねらい
2.(狭義の)コーチングについて
3.コーチングの基本プロセス
4.コーチングをしやすく継続的に発展させるために
5.コーチングの人間観
6.コーチングのスキル
7.コーチングの具体例
第7編 危険体感訓練(教育)について
1.危険体感訓練(教育)の現状
2.訓練か教育か
3.危険体感訓練が必要となった背景と課題
4.危険補償行動と危険感受性・危険敢行性
5.イメージ・トレーニングについて
6.効果的な危険体感訓練をするために
第8編 プレゼンテーション用の教材の作り方
1.教材の準備
2.主要なツールの特性
3.ツールの活用の仕方
4.ビジュアル化について
5.PPT資料(スライド)作成の基本事項
6.効果的なプレゼンテーション資料の作成
7.チャートの作成について
複式簿記は会計の信頼性を高めるために生まれ、会計の原点は信頼性を担保することにある。信頼性がどのように形成・保証されるのかを論究し、会計と倫理の関係性を明らかにする。
序章:歴史が教える会計の役割
第1章:複式簿記における信頼と倫理
第2章:環境破壊と資本主義下の会計学
第3章:岐路に立つ現代会計学
第4章:会計における倫理の重要性
第5章:倫理は会計を救えるか
第6章:会計倫理と会計教育
終章:法と倫理と教育と
はじめに
・地球はどこにも存在しえるーーコペルニクス原理
サミュエル・アーベスマン
・多くのアメリカ人は天使の存在を信じている─-二重盲検対照実験のすすめ
リチャード・ドーキンス
・魔女狩りを根絶するためには何をすべきなのかー─科学的思考の教育
マックス・テグマーク
・クモに噛まれて死ぬ人は1億人にひとりもいないー─人生最大のリスク
ギャレット・リージ
・イタリアに行くと身振り手振りが大げさになるー─脳のなかの無数の「自分」
ダグラス・T・ケンリック
・感覚でとらえた世界は現実と一致しないー─感覚デスクトップ
ドナルド・ホフマン
・なぜヴァニラの香りを嗅ぐと甘みを感じるのか?-─感覚の連携
バリー・C・スミス
・「別世界」を想像できると謙虚になれるー─環世界
デヴィット・イーグルマン
・「氏と育ち」は補完関係にあるー─学習の本能
W・テカムセ・フィッチ
・制約は創造性を上げる─-制約充足
スティーヴン・M・コスリン
・平均値を取っても意味がないー─パレート分布
クレイ・キー
・単純なものほど複雑なものはないー─オッカムの剃刀
カイ・クラウゼ
……など
おわりに
医療通訳の日常の実践現場と、外国人の保健医療や多文化共生という理論をつなぐものとして「医療通訳士」の役割と実際を紹介。外国人に対する医療や、多文化コミュニケーションに関心をもつすべての人に、医療通訳士の仕事を理解してもらいたい。
はじめに
第一部 医療通訳士とは何か
1章医療通訳士の必要性と重要性 -外国人に対する保健医療の現状と課題ー
2章医療通訳士に求められる共通基準
3章医療通訳士倫理規定を読み解く
4章医療通訳士の教育研究システム
第二部 医療通訳士の役割
5章病院における医療通訳士の役割
6章コミュニティ活動における医療通訳士の役割
7章メディカルツーリズム(医療観光、国際医療交流)の将来性と医療通訳士の必要性
8章外国人患者からみた医療通訳士の役割
9章米国における医療通訳士の発展の軌跡から学ぶ
第三部 医療通訳士活動の実際
10章自治体における医療通訳士教育について
11章「医療通訳」を創る -医療通訳制度、人材育成、社会環境づくりー
12章外国人集住地区における医療通訳派遣システム -東海地方ー
13章ITを利用した医療通訳システム
14章コミュニティビジネスとしての医療通訳
15章視覚障害者の医療シーンにおける情報保障の課題
おわりに
◆異能の脳機能学者にしてオピニオンリーダー苫米地英人の名著復刊シリーズ!
◆復刊にあたって書き下ろしの「特別付録」を収録。苫米地英人ファン必携の永久保存版。
◆第4回刊行の本書は、ビジネスマンに必須のスキル、「書く」を根本から鍛え直す。
◆本当の意味で「文章上手」は、日本にほとんどいない。この本でライバルに差をつけろ!
『留学生のためのアカデミック・ジャパニーズ聴解』シリーズ「中級」「中上級」「上級」に続く完結編です。
講義とはどのようなものかを理解し、講義を聞く練習、ノートを取るタスクを通して、
大学で行われる講義を理解する力を養成する教材です。
講義動画は各課20分程度で、実際に大学で留学生に講義を行っている講師による講義を動画で視聴できる実践的な作りになっており、
テーマは日本語学、文学、日本語教育、思想史、異文化理解、歴史、数学、物理学、生物学と文系・理系の多岐にわたっています。
【講義の内容一覧】
第1課 枕草子
第2課 巡回セールスマン問題
第3課 「思う」という言葉ー「〜と思う」と「〜と思っている」-
第4課 「子ども産まない」という行動がなぜ進化したか?-ハチの社会性の進化ー
第5課 外国人児童生徒と日本語教育
第6課 量子の世界ー不思議な二重性ー
第7課 日本は「国土が狭くて人口が多い」という神話
第8課 文化を読み解く -ホフステードの研究から「不確実性の回避」-
第9課 食料自給率から見た日本の食生活の変化
第10課 「文化権」-人権のシンデレラー
【各課の構成】
●講義の紹介・講義する先生の紹介
その講義がどのような分野の内容かを紹介します
↓
●A:講義を聞く前に
ウォーミングアップの問題を考えます
↓
●B:講義を聞きましょう
資料を見たり、ノートを取ったりしながら、講義を聞きます(20分程度)
↓
●C:内容確認問題
内容が理解できているか確認します
↓
●D:発展学習
テーマについて、更に考えたり、調べたりします
↓
●先生からのメッセージ
講師の先生から学習者へ、より深い学習のための助言や参考文献などを紹介します
大学の講義の入門書として、日本語学校、大学等を問わず、さまざまな学習者の方にお使いいただけます。
4億年の間、度々の大変動にも生き残り繁栄する昆虫たち。かれらの優れた環境適応能力と、その能力を支える機能や構造、情報戦略から学ぶことで、調和的・効率的・持続的な文明を実現するための術を見つけることが出来る。食料生産と害虫管理、医学・工学への応用、そして虫を用いた科学教育まで、新しい科学・技術を提案する。