こだわって生きているのは、若者ばかりじゃない。女心の波の間に大人のダンディズムがほの見える。エド・マクベイン『ジャックの豆の木』、ジェレマイア・ヒーリイ『少年の荒野』、ローレンス・ブロック『聖なる酒場の挽歌』、マイクル・Z・リューイン『消えた女』、ディック・ロクティ『眠れる犬』、スー・グラフトン『アリバイのA』、ロバート・B・パーカー『海馬を馴らす』、ラリー・バインハート『ただでは乗れない』他、近ごろのミステリと恋愛についてのマジメな研究。
この本は天動説をくつがえしたコペルニクスの地動説に匹敵するのではないか。新進気鋭の著者が論理性を欠くダーウインの「進化論」に対し、論理一貫した「進転論」を以て、人類の成立根拠に一石を投ず。
憧れの課長から昼食に誘われ、「我が社のために重要書類を届けてくれ」と指示された新米女子社員の恭子。ところが細心の注意を払ったはずなのに、その書類を届ける途中で、盗まれてしまったのだから大変だ。偶然知りあった、おかしなアベックと3人でシロウト探偵になって、事件の捜査に乗り出すのだが、いきなり死体に出くわして、てんてこ舞い!若さと大人の陰謀が対決する表題作〈恋愛届を忘れずに〉など4編を収録、元気いっぱい、大事件続発の青春ミステリー。
人びとの間に見られる性格の違いにだけ注目するのではなく、さらにその底に存在する人間としての共通性ー人間性ーに注目しますと、モチベーションにとって重要な多くのものが見いだされます。
えっ、あたしが天才だって!確かにピアノは大好きだけど、ピアノ歴なんて、ほとんどピアニシモ!しかも容姿実力とも完壁で憧れの的の早馬クンから言われちゃったから、あたしの心臓、Presto。いつのまにか演奏会で彼とピアノデュオすることにまでなっちゃって、ピアノの特訓もクレッシェンド。それにつられて恋心までアッチェレランド。ピアノも恋もフォルテシモで、もう爆発しちゃいそーっ!
本書は哲学や心理学といった固苦しい学問によってでなく、私達の日常生活に密着した親しみやすい諺を通して、人生や人間関係や、男女の愛の姿などを眺めてみようというものである。
恋愛映画五段活用。愛のたねはどう蒔き、どう育てるか。40本の映画を見ながら、愛する心とアクションをリハーサル!
ひっこみ思案の過去を忘れ、今度こそ明るい学園生活を送るのよ!一大決心(?)とともに高校へ通いはじめた結花。クラスメートの島海緒や彩女とは気が合うし、勢いで入った軽音部も性にあっているみたい。ユーウツの種といえば、昔のいじめっ子・金太と再会したことぐらいだけど、でも不思議。金太とケンカするのさえ、楽しくなってきた気がするの…。学園恋愛ジャンクション、第1弾。
集中力をつける「イメージ瞑想法」で仕事の悩みはなくなる。密教の奥儀「愛染法」で好きな人と縁を結ぶ。相性が分る「密教占星術」で、つき合い方が分る。潜在意識をコントロールする方法を知れば、男運の悪さから抜け出せる…。等々密教の恋愛メソッドをここにすべて公開した。
男と女はなぜすれ違うのか?現代人の心の奥ひだを探りながら愛すること愛されることの可能性を説くまったく新しい恋愛のすすめ。
〈真昼の陽射しの下でシェリーを飲もうという彼女の提案に、私はわくわくするほど心動かされた。グラスを掲げて彼女は言った。「あなたの恋に乾杯」私は少し戸惑ったが、彼女に尋ねた。「なぜ私の恋に乾杯したのですか」彼女はにっこりと言った。「あなたならとても素敵な恋をしているにちがいないと思ったのよ」私は少し曖昧な笑みを浮かべた…〉燃える恋の渦中にいながらも、不安に慄く繊細な女性の心を、瑞々しい筆致で描く書下しろ恋愛小説。
才能は、稽古場の片隅からニョッキリ咲いた。男・岩松了の「おいしい芝居」のクライマックスを飾る、待望のシリーズ第3弾!
信州・松本の老舗料亭『安曇』が、酒伊夕子の実家である。父の要介、母の妙子は、この一人娘にありったけの愛情を注いだ。娘もそれに応えて美しく成長し、この春から東京の名門女子大へ通う身となった。東京での寄宿先は、夕子の叔父であり、倉島コンツェルン総帥の倉島伸行宅である。何ひとつ不足のない、満ち足りた日々を送る夕子。しかし、桑野明との出会いが、彼女を変えた。たったひとつ欠けていたもの-男性への愛情が、夕子の心を、甘く切なく乱して行く…。少女からおんなへの変身を美しいタッチで描く、好篇。
世紀末ウィーンの華、グスタフ・マーラーの妻アルマ。「絶対的ニンフ」と言われた彼女は、音楽・文学・建築・美術とあらゆる分野の芸術家たちを魅惑し、彼らの創造力を刺激しつづけた。天才音楽家マーラー、バウハウスの創設者グロピウス、劇作家・詩人のヴェルフェル、画聖クリムト、そして表現主義を代表する画家ココシュカ-彼らはアルマが存在したゆえに、その才能をみごとに開花させる。だが多くの芸術家の愛をほしいままにした彼女が、本当に求めていたものは、何か?フランスの元文化大臣、著名な女性ジャーリストのジルーが鮮烈に描く、美神アルマの苦悩と実像。