細野晴臣が横尾忠則をエグゼグティヴ・プロデューサーに迎えて、78年に発表したアルバム。インドでの体験にインスパイアされて作られた、サイケな意匠をこらした壮大なテクノ絵巻。
リムスキー=コルサコフの、カラフルな管弦楽がフルに楽しめる選曲となっている。カラヤン唯一の録音である「シェエラザード」もいまだに引き込まれる完璧な演奏だし、マルケヴィチの演奏も一聴に値する。
映画『逆境ナイン』主題歌として新ヴァージョンで甦った名曲「夢をあきらめないで」を中心に、ソロ・デビュー後の20年間に発表したTVタイアップ曲ばかりを集めたコンピレーション・ベスト。録り下ろし曲も収録。
小田和正のソロ第1弾。ウェスト・コーストで活躍中のエンジニア、ビル・シュニープロデュースの下、ジェフ・ポーカロ(ds)ら名うてのミュージシャン参加によるロス録音。心のひだまで味わい深さが浸み込む。
ん? まるで某社の“ミュージック・ファイル”なんて野暮は言わず、素直に喜びたいCD。コレがなくっちゃ始まらない芥川さんのナレーション、丹念に集められた貴重な音源もさることながら、解説の充実度には目をみはる。“必殺”語るにゃ必聴そして必読の1枚。
ひさかたぶりのシティ・ポップ路線の復活だが、この男にかぎって言えば形を変えながらも常に意識してきた70年代の日本のロックへの憧憬が、ようようたくましさをつけてきた、と解釈したい。クレジットに相変わらず居並ぶ女の名前にはまいるけど…。
ポルトガル・ギター(ギターラ)の湯浅隆とマンドリンの吉田剛士という2人の日本人によるポルトガル人顔負けのサウダーデ満喫ムード。それもファドにとどまらず、ブルーグラスやらロック調のものまでを、ポルトガル風にこなしてしまう不思議な2人組。
天童よしみが、憧れの美空ひばりの作品を歌ったアルバムの第2弾。彼女が子どもの頃よく口ずさんでいた曲を中心に選曲されており、ワリと古い作品が並んでいる。レコーディング時に感涙したというエピソードが天童の思い入れの深さを物語っています。
ウレシイ《伝説のアクション・ドラマ音楽全集》シリーズ、本作は中村雅俊と、今は亡き松田優作の主演で75年4〜9月に放映された刑事もの。作曲は吉田拓郎とチト河内(全編曲も)で、LP復刻(1)〜(10)にプラス、フィルム起こしの未発見BGM((11)以降)まで網羅。
中村雅俊の当たり役、「総理」が大活躍する青春ドラマ、『ゆうひが丘の総理大臣』(78〜79年、日本テレビ系で放映)の劇伴集。いつもながらVAPのこのシリーズ、ライナーのデータが濃いわぁ。(22)の元ネタはアラン・トゥーサンだな、なんておたくなことを。
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バップとの協賛で赤盤、青盤、緑盤と出ている子門真人のベストの桃盤だあ。(3)はエキセントリック少年ボウイの元ネタか? 泡沫特撮のテーマでもアツくアツく歌う子門真人はスゴいぜっ。(19)の先走るバッキングをものともしない子門節にシビれろ!
京都宇治の黄檗山萬福寺の経文に節をつけて唱える梵唄を収録。朝課と晩課は大太鼓、大鐘、雲版、木魚など多数の鳴り物を打ち鳴らしながらの読経で、中国南部の発音とともに中国仏教の性格を色濃く残した黄檗宗の賑やかさとおおらかさが伝わってくる。
半数以上の曲がCD未収録で、完全盤を望む声の多かった人気RPG『WILD ARMS』のBGMをオリジナル音源でコンプリート。“なるけ節”と呼ばれる、作曲家・なるけみちこが手掛けた西部劇の空気感を盛り込んだサウンドをたっぷりと聴くことができる。
およそ4年ぶりのアルバムは何と全編インスト。天賦の才とも言える歌詞の魅力をかなぐり捨て、純粋に楽曲、サウンドそしてアンサンブルのみで勝負を挑んだ彼のチャレンジ精神に、まずはエールを贈りたい。主旋律の端々から漂う“小沢節”にも乾杯。
同時に3セット(各2枚組)発売されたシングル・コレクションのうちの1セット。これはデビューから6年目までの楽曲が収録されており、ソングライターだけではなくヴォーカリストとしてもずいぶん変化があったことが感じ取れる内容だ。
オルゴール・サウンドでジブリ製作のアニメのテーマ曲を収録した企画CD。ジブリの99年の作品が興行的にこけてしまっても、矢野顕子(17)の音楽は最高でした。このサウンドに一番合うのは(3)かな。(6)(7)(8)(9)(10)(16)は名曲。(15)はフィルム作品として評価が高い。
3ピース・ガールズ・バンドのサード・シングルは、キャッチーなメロディで、すぐに口ずさめるハッピー・チューン。女の子らしいユニークな視点で書かれた歌詞は、作詞作曲したメンバーのぴーちゃん(大倉沙斗子)いわく80%実話。コーラスも甘酸っぱいです。
92年7月発表。91年の春に行なわれた町おこしイベントがきっかけで生まれた「吉田町の唄」のほか、ふたたびギター・サウンドに回帰した彼の魅力が楽しめる11曲入り。