本書では、従来の研究が見落とし、あるいは回避してきた日本の植民地問題の錯綜部分を直截に取り上げて、率直に問題を提起しようとした。
ヨーロッパの科学哲学と第三世界の科学的創造性を歴史的に比較・検証をしつつ第三世界の科学の自立と解放を説くラジカルな提唱。
本書は、タイにおける熱帯林破壊と貧困化について論じたものである。とくに、地域社会の再生産が自然の再生産を撹乱し、そのことによって自然の物質循環の一環に組み込まれている社会の再生産そのものが危機に陥っていること、そしてこの社会的危機は、この国の資本蓄積様式のそもそもの「原罪」ともいうべきものであること、を不十分ながら実証したつもりである。
日系カナダ人史の「原典」-本書は20年前、カナダで刊行された今日まで日系カナダ人史の「原典」と評価されてきた。「補遺:日系史資料の蒐集と本書成立の背景」を加え、日本で初めて復刊する。