家族のために生きるのは「孝」、主君のために死ぬのが「忠」。男たちは、その狭間で懊悩する。赤穂浪士の武林唯七は主君の仇敵・吉良上野介を討ち取った男でありながら、「赤穂一の粗忽者(おっちょこちょい)」と呼ばれ愛されていた人物だった。そんな唯七を軸に、ときに主君のために涙し、ときに友と酒を酌み交わし、ときに家族への想いに仇討ちへの参加をためらうー人間くさい四十七士たちの物語。300年近く前から愛されつづける「忠臣蔵」に新しい解釈を加え、今を生きる私たちとも共通する普遍的な人間の営みを描いた傑作時代小説。
警視庁に勤めるキャリア警察官の高森は、失恋の痛手から立ち直れずにいた。ある日、酔ってハッテン場に入り込んでしまい、危ういところを恋敵の秘書である篠宮に助けられる。篠宮の自宅に連れていかれた高森は、自分が失恋から立ち直るまで身体も含めた面倒を見て欲しいと篠宮に詰め寄ってしまう。篠宮と過ごすやさしい時間が増え、徐々に彼に惹かれていく高森だったが、彼は仕事のためだけに自分の相手をしてくれていただけだと知り…。
「風景印」は、小さくて大きな百科事典である。歴史、文化、芸術、観光、物産、伝説、民俗、伝統芸能、何よりなつかしい人情を教えてくれる。「風景印」収集を熟知した著者による、「風景印」の面白さ、楽しみ方、集め方、そして軽妙な東京散歩日記。
森の奥底に迷い込んだ子鹿。命の恩人は団子虫だった。森の命の物語。
すぐできる。住まい&オフィスの開運風水。
本書は、質的社会調査のためのインタビュー法の手順を実践例を交えて紹介している。学生が自発的に学べるよう、テンプレート化した教材、論文ライティング法など、実践から生みだされた様々な工夫について解説している。インタビュー調査法を用いて調査研究、論文執筆を進める学生はもちろんのこと、インタビュー手法に関心を持つ多くの読者におすすめの書。
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郷土佐賀の明日をともに考えるために。生涯を保健医療に捧げ郷土の歴史を愛する一医師が、吉野ヶ里遺跡保存と脱原発への思いをくりかえし訴える。
家に戻ると、ジューとアンマが門で、しゃがんでいた。もみがらを置き、ウジクサを加え、その上にオキビ(木の燃えかけ)をのせて、くすぶらせていた。これで、冷たい海の上を、七日間歩いてきた父さんの足を温めるのだ。僕は、ジューとアンマと一緒に、火が消えないように、夜遅くまでオキビを、足し続けた。(第4章父さんと会って/「シバサシのお祭り」より)。