『腸活』と呼ばれる腸内細菌叢・腸管機能の改善を目指す行動が広まっており,また医療現場では様々な疾患に対してプロバイオティクス等を活用して腸管を標的とした治療薬の開発が進みつつあり,腸内細菌叢が社会全体で注目されつつある。疾患における腸内微生物叢の意義,および疾患の管理または治療のために腸内微生物叢に介入する方法について概説する。
1 腸内フローラの最前線 〜腸内フローラのバランス異常と多彩な 疾患群の発症・進展の関わり〜
腸内細菌の種類と機能・病態的意義…
腸内細菌叢の全ゲノム解析とメタゲノム 診断 AI の構築 肥満・糖尿病の改善に関わる腸内細菌の 同定と社会実装
腸脳力を活かした QOL 向上アプローチ:運動欲求・身体活動パフォーマンスに 影響する腸内細菌の新知見
エンテロタイプから紐解く “ 健康長寿の鍵を握る腸内フローラ ”沖縄県の離島,久米島コホート研究における腸内フローラ・血清メタボローム 解析による代謝的不健康肥満者(MUO)の分析と Precision Nutrition の展開
ミトコンドリア・腸内細菌連関 〜ミトコンドリア機能や腸内フローラが 健康長寿の未来を決める〜
耳鼻科手術 × 免疫療法
国民病であるアレルギー性鼻炎の治療 その費用とは? 術後の効果持続期間など "言いづらい” テーマにも言及。治療の学術的・経済的側面にも着目した一冊。
問題提起 「アナフィラキシー」と「アナフィラキシー様反応」
中村陽一・秀 道広
序 特集のねらい 遠藤 朝彦
1 鼻腔形態異常や鼻粘膜過敏性の仕組みとその関係性
(1)アレルギー性鼻炎の発症メカニズム 後藤 穣
(2)好酸球性副鼻腔炎の発症メカニズムと鼻腔形態異常,鼻粘膜過敏性の関係 岡 愛子・赤松 摩紀・金井 健吾・岡野 光博
2 下鼻甲介手術 〜下鼻甲介の構造と機能、適応、術式、合併症(dry nose)〜 細矢 慶
3 後鼻神経切断術 平野康次郎
4 鼻腔形態異常に対する手術 〜外鼻鼻中隔を中心に〜 飯村 慈朗
5 好酸球性副鼻腔炎の取り扱い 前田 陽平
6 手術治療はどのような症例に行うか? 効果が得られやすい症例は?
〜アレルギー性鼻炎の重症度に応じた術式選択など〜 識名 崇
7 アレルギー性鼻炎に対する外科的治療の周術期管理と注意点 浅香 大也
8 重症アレルギー性鼻炎に対する手術以外の対応 藤枝 重治
「アレルギー性鼻炎の外科的治療の可能性と限界を知る7論文」+番外編
連載
分子標的治療薬の新しい展開 オマリズマブを用いた食物アレルギーの治療 柳田 紀之・海老澤元宏
アレルギー診療をこれから始める2 アレルギー中心拠点病院の活動 海老澤元広
シリーズIge2 抗IgE 抗体のメカニズム 前編 安藤 智暁
コロナ禍におけるオンライン診療2 コロナ渦におけるオンライン診療の活用 桐山 瑤子
Topic
アレルギー患者へのCOVID-19ワクチン接種の問題点と実際 永倉 俊和・高橋英一郎
実例に密着した討議と文献情報で徹底考察!『膠原病診療ノート』の姉妹版。
【膠原病診療に自信が持てる! 】
膠原病は特定の臓器に限られるものではなく症状もさまざまです.感染症様の症状など,類似の疾患との鑑別も重要で,基本を理解していないと患者のQOLを著しく下げたり,担当医としての信頼を失ったりしかねません.本書では,膠原病診療に苦手意識のある方でも,正しく鑑別するための基本と実践法をまとめた一冊となっています.
[目 次]
基本編 ─膠原病診療の考え方
その1 「膠原病」を知る
基本1 「膠原病」で思考を止めない
基本2 「膠原病っぽい」から次のステップにいこう
その2 関節診療の基本を知る
基本3 病歴と診察で全体像をつかもう
基本4 画像検査で診察を補おう
基本5 関節液が教えてくれることを理解しよう
その3 膠原病の「らしさ」と「らしくなさ」を知る
基本6 膠原病の診断過程を把握しよう
基本7 病歴から「らしさ」と「らしくなさ」を探っていこう
基本8 普段みない身体所見からヒントを探そう
基本9 検査をうまく活用しよう
その4 膠原病治療のストラテジーを知る
基本10 治療のストラテジーについて理解しよう
基本11 治療のオプションを知ろう
その5 診断のあとに起こることを知る
基本12 合併症に備えておこう
基本13 治療中の増悪に対処できるようになろう
実践編 ─症状別アプローチ
実践1 関節が痛みます
実践2 踵が痛いです
実践3 全身が痛くて動けません
実践4 指が白くなってしまいました
実践5 もうろうとします
実践6 皮疹が出ました
実践7 力が入りません
実践8 歩きにくいです
実践9 抗核抗体(ANA)が陽性といわれました
実践10 高熱がおさまりません
ジェネラリストと気鋭の膠原病専門家の熱い対談を通して、診療の本質に迫りつつ、非専門家向けのプラクティスを提示する。症状や検査、コモンな疾患、ステロイドの使い方について、つまづきやすい部分や現場でよくある悩ましいテーマ、議論のあるトピックも収載。対話の合間に臨床知識や手技のポイントをまとめ、知識の整理や振り返りにも役立つ。膠原病領域に苦手意識をもつ初期研修医・内科系専攻医から一般内科医におすすめ。
★口呼吸を鼻呼吸にすればぜんそくは撃退できる!
「ずっと治療を続けているが、よくならない」
「できるだけ薬をへらしたい、使いたくない」
「もっと効果的なセルフケアを知りたい」
本書は、ご自分やご家族がぜんそくを患っていて、こういった気持ちがあるかた向けにまとめられた本です。
現在、ぜんそくの標準的な治療法は確立されており、ぜんそく発作で亡くなるかたは、以前より大幅に減少しました。また、大部分の気管支ぜんそくの患者さんは、発作の頻度がへって、楽に過ごせるようになっています。
しかし、こうした治療法は、ぜんそくを根本的に治すものではありません。ですから、基本的に、薬は一生使い続けることが前提になっています。
一方、根本的なところに働きかけるぜんそく治療とは、気道の炎症や過敏性を起こし、また悪化させている悪い習慣をやめ、それらをなくすのに役立つ習慣を取り入れることです。なかでも代表的な対策が、第1〜2章で述べる「口呼吸をやめて鼻呼吸をすること」です。具体的には、「あいうべ体操」や「口テープ」などの家庭療法が中心です。これだけで、驚くほど短期間で症状が改善され、薬をやめられた患者さんはたくさんいらっしゃいます。第3章では、その一部のかたに、手記を寄せていただきました。
第4章では、それ以外の各療法を試した各先生や体験者が、ぜんそくへの効果を確信されているものをご紹介しています。できれば、治療法の土台となる鼻呼吸を実践したうえで、ご自分に合うと思われる療法や、実行しやすい療法を選んで組み合わせていただければと思います。
第1章 ぜんそくは舌を鍛え鼻で呼吸すると改善する
第2章 口呼吸をやめてぜんそくを改善するセルフケア
第3章 口呼吸をやめてぜんそくを克服した私たち
第4章 ぜんそくを自力で治す特効療法
本書はEBMの精神に則って、膠原病、リウマチ疾患について、リウマチ性疾患を専門とする医師向けに編集したものである。
本書は、日本アレルギー学会から出された「鼻アレルギー診療ガイドライン」に沿い、一般の内科医も耳鼻科医と同様な診療技術を持って診断・治療にあたることができるための手引き書である。