労働時間と生活時間の両方を取りあげ、ミクロ統計データを含む原資料による国際比較方法を提案。不払残業労働の国際比較、同一世帯内の夫と妻の相互関係の統計的分析、等を究明。
ドメスティック・イデオロギーの支配する19世紀アメリカで、禁じられた領域に足を踏み入れ、兵士やスパイとして勇敢に戦った、南北戦争の女性たちの日記や手紙や回想記。
福祉国家をめざしていたイギリスの市場経済重視への転向が教育に及ぼした影響とは。
中央の管理強化と選択制をうながす自由競争原理による教育政策改革の流れを追い、批判的に概観。
1945年から2000年までの歴代政権の実施した制度と政策を実証的に研究。
序 論
本書の主題 / ポスト福祉社会における人的資本 / 本書の計画
第1章 社会民主主義的総意?教育 1945〜79
機会の平等化1945〜60 / 総合制の闘い / 1960年代の争いの種 / 1970年代 / ラスキンとその後
/ 1970年代のイデオロギー
第2章 自由市場方式の高まり:教育 1980〜87
逆行的ヴイジョン / 選抜と民営化 / 特別選抜 / 少数民族集団 / 学校統治 / 中央集権管理
/ 教師統制 / カリキュラム統制 / 職業教育 / 重大な改革へ
第3章 競争の創造:教育 1988〜94
1988年教育改革法 / 選択と多様性 / 大混乱と片意地 / 視察のための法律 / 過去最も長文の教育法
/ カリキュラム統制 / カリキュラム批判 / 高等教育 / 教員と訓練 / 1990年代初頭の労働党教育政策
第4章 競争の結果:1994〜97
1995〜96年制定法 / 保守党最後の法 / 自由市場方式の影響 / 問題校 / 特別な教育ニーズ
/ カリキュラム問題 / 14〜19歳と教養ー職業区分 / 労働党の政策
第5章 新労働党と教育:1997〜2000
学校政策 / 1988年学校水準・枠組み法 / 選別と専門化 / 排除への取り組み / 中央集権化する支配
第6章 生涯学習の中央集権化
生涯学習 / 成功への学習 / 学習・技能法案 / 高等教育 / 政策と資格14〜19歳
/ 継続性と変化1997〜2000
第7章 教育と中流階級
階級構造の変容 / 能力主義と達成 / 学校の有効性 / 中流階級のニーズ / 私利 / 選択と利点
/ 職業教育の回避 / 貧しい人々を避ける / 階級と公共の利益
第8章 公正の問題:人種とジェンダー
人種と民族性 / ジェンダー / 少女たちの学業成績 / 少年たちの「成績不良」
第9章 教育と経済
最近の歴史 / 1990年代の労働市場 / 仕事と教育 / 新しい経済体制? / グローバル経済と教育
/ 貧しい人々のための将来性
結 論 ポスト福祉社会の教育
プラスの局面 / マイナスの局面 / 将来
表象文化論の研究者と美術館の学芸員女性ふたりの往復書簡+論文集。
ロールズに代表される現代リベラリズムの諸前提ー善の構想の多元性、国家と法の中立性を批判し、フェミニストの法実践の基礎となりうる主体像を探究する。
規範としての身体から越境する身体へ。ジェンダーとポストコロニアルの視点から近現代日本の演劇テクストと身体を読み直す。
急成長する中国の都市で生活する人びとのジェンダーと高齢化の問題に焦点をあて、独自データを用いた実態分析に基づき時間地理学の枠組みで日中を比較・分析する。
「男らしさ」「女らしさ」は時代ごとに形作られて、さまざまな主張・言説の渦に巻き込まれながら変化し続けてきた。天皇家族写真から和服や男性美をめぐる論争、大正期のインターセックスの語られ方、戦時下の「ミス・ニッポン」の身体イメージなどの多様な事例から、“性”や“身体”という連続体に裂け目を入れて分離しようとする力学を浮き彫りにする。
21世紀に入って吹き荒れた日本のジェンダー・バッシング。今、あらためて「男女共同参画」=ジェンダー平等の課題を見つめ直すために。
山地に暮らす少数民族カレン。さまざまな差異がクロスする中で、彼らはどう生きてきたか-。カレンの生活実践を、女性たちに焦点を据えて丹念にたどり、差異による分断を越えた「つながり」の瞬間を、くっきりと描き出す。
「北米最大のフランス語圏」「第二のパリ」と称され、英系とフランス系だけでなく、多種多様な民族・言語・文化がせめぎ合い、共生しながら「モザイク」として輝きを放つモントリオールとカナダ・ケベック州-抑圧からの解放のために、自らのアイデンティティを探るために、彼女たちは「書くこと」を選んだ。女性たちが紡ぎだす魅力的な作品世界。