色あせることのない「永遠のモダン」を目指して200もの庭園を手がけた重森三玲。大胆な石組、幾何学模様や直線・曲線を用いた斬新な地割、鮮やかな色の使い方などが今、改めて注目を集めている。 東福寺や松尾大社などの代表作から通常非公開の個人宅まで、現存する庭園30余をテーマ別に自身の言葉を解説に交えながら紹介。いま私たちを惹きつける大胆で斬新なデザインの魅力の秘密に迫る。 全国の古庭園400を3年間で調査し、体系化した全集を書き下ろしたほか、イサム・ノグチや中川幸夫ほか多くの芸術家とも交友があり、前衛生け花や茶の湯など日本の美を幅広く探究して著書も多かったマルチ人間・重森三玲の全貌がわかる作品集。
長身で端整な容姿、魅力的な声、昭和三十年代の演芸ブームで人気が爆発した五代目三遊亭圓楽。立川談志、古今亭志ん朝、春風亭柳朝と共に「落語若手四天王」と呼ばれていました。『笑点』の四代目司会者で、歴代司会者の中では最長の二十三年強を務めて勇退。落語協会分裂騒動、師匠・圓生の死後に新流派創設、引退を決めた『芝浜』の公演、生前に「圓楽」の名跡を楽太郎に襲名させる決断など、話題に事欠かない激動の落語家人生を全うしました。本書は、その落語家人生で三十二年間に亘って出演した「にっかん飛切落語会」で語られた「まくら」から特選しました。
水の都として知られる江戸ー東京とヴェネツィアの人びとは、古くより水とともに生き、文化・コミュニティを育み、経済活動を営んできた。建築学、歴史学、社会学、文学、ガバナンス、アートといった学問領域を横断し、二つの巨大な〈水都〉の過去・現在・未来を一望する論文集。生活が一変したコロナ禍の世界において、豊かでサスティナブルな都市の姿をふたたび描き出すための手がかりがここにある。
序──二つの水都を比較する意味(陣内秀信)
イントロダクション
江戸における水辺の文化 (田中優子)
ヴェネツィアと海──コスモポリタンな商業都市 (ドナテッラ・カラビ)
第一部 場所の記憶、水の記憶
地誌と絵本挿絵のなかの江戸 (小林ふみ子)
都市の娯楽と記憶──『むだ砂子』考 (マスキオ・パオラ)
水辺の記憶──神田川周辺の失われた水流空間の痕跡 (ローザ・カーロリ)
視覚的記憶と水面──ヴェネツィアを見つめた写真家のまなざし (アンジェロ・マッジ)
第二部 地図学と地理学における水都
現代に継承された江戸東京の庭園──水系と地形の多様性が生み出すユニークさ (畠山望美)
絵地図における首都東京の風景表象──江戸から明治へ (米家志乃布)
第三部 建築遺産と未来
効果をあげないヴェネツィア保全のツール──その理由は? (ジョルジョ・ジャニギアン)
“地域の生態系”の維持や継承──東京の「銭湯」の例 (栗生はるか)
ヴェネツィアと東京の比較研究の意義──歴史の継承と保存問題 (マテオ・ダリオ・パオルッチ)
第四部 水都をとりまく環境
ヴェネツィア──水のテリトーリオ (フランコ・マンクーゾ)
水に映しみる墨東の変貌 (ポール・ウェイリー)
江戸東京の聖地から浮かび上がる都市と環境の領域 (高村雅彦)
ラグーナのブドウ・オリーブ栽培──伝統とリキッド・モダニティ (フェデリカ・レティツィア・カヴァッロ/ダヴィデ・マストロヴィト)
第五部 グローバル都市の住民──経済・文化・ガバナンス
水都東京の再生プロセスと今後への展望 (陣内秀信)
「大都市圏ヴェネツィア」に関する議論における水とウォーターフロント、もしくは欠けている論点 (ステファノ・ソリアーニ/アレッサンドロ・カルザヴァーラ)
団地とタワーマンション:周縁と中心、内陸とウォーターフロント──東京圏の集住の起源と現況を概観する (渡辺真理/木下庸子)
結び──水都の再発見、回復、レジリエンス(ローザ・カーロリ)
昭和の大名人、圓生による古典落語全集のCD化第2弾。オレがいうのもおこがましいが、このヒトの噺からは江戸文化のイキな部分がヒシヒシと伝わってくる。ちなみに「鶉衣」は宇野信夫作品。篠山紀信によるジャケット写真も最高で御座います。
1:早い決断
2:インディアンプリンセス
3:旅立ち
4:風の歌
5:アイルランド人の幸運
6:インディアン「ナバホ族」の伝説
7:アンスクウェアダンス
8:思い出
9:アンダンテコンモート
10:小さなトッカータ
11:トランペットのひびき
12:スペインの娘
13:コンピューター1087型
14:フランス庭園にて
15:スコットランドのダンス
16:霧の港
17:ロシアのお祭り
『イリスのアトリエ グランファンタズム』のゲーム中に流れる、ハイ・クオリティな50曲以上のBGMを2枚組で完全網羅。計4組の人気アーティストたちによるヴォーカル曲も惜しみなく収録。
都会の中にビオトープを創りたいという望みは、新しい庭園を生み出すという最終目標を掲げることでもあります。ホタルが飛ぶことで最大の難関はクリアし、せせらぎに雑魚(川の小魚たち)が遊ぶようになって、ほぼ骨格は出来あがりました。維持管理で重要な議論の一つは、雑草をどうするかということでした。雑草は除去するのが従来の庭園技術ですが、ビオトープという考え方からすると自然に委ねるべきものです。せせらぎを中心とした渓谷のような自然を生み出そうとするとき、雑草はどうするのか話はまとまりません。このような議論と実践の中で少しずつビオトープ庭園の姿が出来上がってきて、まとめたのが本書です。
三遊派正統の伝承者と言われた昭和の名人・三遊亭圓生、没後30年記念の集大成シリーズ下巻。1970年代に収録された落語映像の最高峰たる古典ネタの数々がここに蘇る。「文七元結」はじめ、完熟した至芸を満載。
昭和の名人・六代目三遊亭圓生の映像大全。TBSにて放送された『落語研究会』の中から、1966年収録の貴重なモノクロ映像、逝去3日前に行なわれた口演までを厳選収録する。繊細で自在な圧巻の噺を堪能できる。
林家三平と並んで歌奴時代に、桂文楽をして「寄席にはああいう化物が出なくてはいけません!」と言わしめた圓歌(昭和45年襲名)の昭和55年に収録された独演会シリーズの4作は、もっとも脂の乗っている頃の録音だ。【壱】の新作落語「浪曲社長」と「月給日」では圓歌の浪花節の名調子と、克服した吃音ぶりがふんだんに披露されている。広沢虎造や相模太郎の節回しを知っていると面白味が増す。【弐】の身投げ屋噺の「白髭橋」と、西行の出家は“あこぎ”という言葉が分からず失恋したからという噺の「西行」、【参】のサゲまで演じている芝居噺「宮戸川」と「品川心中」などの古典演目を、圓歌は勉強し直したという。【四】の「坊主の遊び」と“山のあな、あな”のフレーズと浪花節で一世を風靡した代表作「授業中」など、鮮明な口調でテンポのいい噺となっている。