本書は、まず各疾患を理解し易いように書くことに努め、次いでそのポイントを明らかにすることを目的として執筆した。
救急・集中治療医、感染症専門医が、救急・集中治療領域での抗菌薬使用について解説。-実例を挙げ、著者の経験も含めて執筆。
・2020年東京オリンピック・パラリンピック開催まで残り70週を切った.世界最大級のマスギャザリング(集団形成)を生むイベントが,地域の救急医療と災害時の医療体制に大きな影響を及ぼす可能性がある.
・近年,特殊災害はChemical(化学),Biological(生物),Radiological(放射性物質),Nuclear(核),Explosive(爆発物)のアクロニムを用いて,“CBRNE(シーバーン)災害”と呼称されている.
・本特集では,“マスギャザリング時の医療対応”計画策定上のリスクとして,テロリズムや感染症による特殊災害の対応と,CBRNE災害時の対応に関する医療従事者教育の現況について解説いただく.
特集 災害時の医療の最前線:オリンピック開催中のCBRNE災害にいかに備えるか
医学・医療におけるシミュレータの進歩と普及(22)
健康寿命延伸に寄与する体力医学(10)
TOPICS
FORUM
家庭医/プライマリ・ケア医のための総合誌”【雑誌の特徴】
ちょっとがんばる医師のため
総合診療を楽しむ雑誌
【特集の紹介】
訪日外国人旅行客や国内で就労される外国人も過去最高人数を記録しており、
さらに2019年はラグビー、2020年はオリンピックと世界規模の大会が開催予定です。
このような日本国内の状況変化に伴い、医療機関における外国人への対応はもはや必須になりつつあります。
いざというときに困らないために、外国人診療にあたるための事前準備からその対応までをまとめた特集です。
【主な項目】
総合病院における外国人診療(三島伸介)
医療通訳の活用(村松紀子)
医療通訳 ─病院での現状とその限界─(三島伸介)
外国人スタッフ採用時のポイント(中村友美)
多民族・多言語国家カナダでは(二見 茜)
事例から学ぶ─注意したい価値観・文化などの違い─(二見 茜)
外国人診療におけるクレーム対応(原茂順一)
外国人診療 ─医療事務・受付─(大野美加子)
外国人診療 ─注意したい内科系疾患─(山前浩一郎)
外国人診療 ─その円滑化と外科医の役割─(岸田明博)
外国人診療 ─救急外来─(磯川修太郎)
外国人診療 ─小児科外来─(浦島 崇)
産業保健と外国人就労者(内野文吾)
学校保健における多国籍児童,生徒への対応(小林美和子)
マスギャザリングと外国人診療(石松伸一)
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた準備 ─一般臨床医の立場から─(濱田篤郎,他)
2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた感染症対策 ─検疫所の取り組み─(横塚由美)
国民保険と海外の保険 ─医師と医事課が理解しておくこと─(堀 成美)
有病訪日者 ─アジア旅行中に日本に立ち寄るケース─(守山祐樹,他)
外国人診療と今後の課題 ─現場の負担とリスクを最小限にするために─(堀 成美)
(連 載)
今月のお薬ランキング(41)
抗アレルギー点眼薬(浜田康次)
症例×Q&A 超高齢社会シコウの利尿薬適正使用シコウ(2)
体液過剰状態を呈する高齢うっ血性心不全患者の入院(再入院)が繰り返される現状,なんとかならないのか?利尿薬は適切に使用されているのか?(杉本俊郎)
こちらつるかめ病院臨床倫理カフェ つるりん(3)
ペンとお弁当と私(金城謙太郎,長尾式子,竹下 啓)
映画で読み解く医療 -シネメデュケーション(映画医療教育)-(8)
医療
従来の国試の対応箇所に加え、QB CBTで問われた内容には波線、項目にはCBTマークを掲載。実習中に要点の確認や書き込みをするのにも最適。過去の国試を徹底分析し、合格レベル確保のために必要なポイントを凝縮しました。章立てを合わせ、各項目には参照ページを付けました。はじめは『病気がみえる』で学習し、携帯性に優れる本書で要点を繰り返し復習する使い方がオススメです。
ビジネスリーダー必読の本格派総合経済誌子どもの命が危ないーー。今年1月に起きた栗原心愛(みあ)さん死亡事件では、虐待死防止の課題が浮き彫りになった。そして昨今相次ぐ保育園での事故。背景には保育士不足など構造的課題がある。現場取材を基に子どもの命を守るための対策を考える。
【第1特集】続発する虐待死、その真因を探る 子どもの命を守る
Part1 止まらない虐待
行政支援が届かない現実 知られざる児童虐待
ブローハン聡さん 「虐待はゼロにはできない 転んだときの手助けが必要」
目黒区・結愛ちゃん虐待死 なぜ行政は救えなかったのか
独自調査 パンクする児童相談所
米国やフランスで実践 介入と支援の役割分担
子どもたちを“薬漬け” 児童養護施設の現実
子どもの声を拾い上げる 民間“ハブ拠点”の存在意義
宮本ゆかりさん 「性的虐待を受けた人は自分を許すことが第一歩」
模索と実践を積み重ねてきた大阪・西成の児童虐待防止策
Part2 保育園の死角
急増する重大事故件数 脅かされる子の安全
保育士 低賃金のカラクリ 「委託費弾力運用」の大罪
10月実施の幼保無償化 「劣悪でも対象」に自治体反発
助成金詐欺が横行する「企業主導型保育所」の闇
匿名座談会 長時間労働に採用難 追い込まれる保育現場
Part3 病気・事故が襲う
先天性の疾患、感染症、小児がん 子どもの病と向き合う
後を絶たない子どもの自殺 根深い学校内での悩み
「いじめ自殺」を防げない 防止対策推進法の抜け穴
大人の注意だけでは不十分 不慮の事故死を避ける条件
今も残る大震災のトラウマ 求められる「寄り添い型支援」
スペシャルリポート
かんぽ まさかの10月営業再開 日本郵政グループの不適切判断
異次元の実績を上げる郵便局員たち
深層リポート
収束の兆し見えぬ香港騒乱 市民デモは新たなうねりへ
日産・西川社長辞任の衝撃 ルノーとの対立が再燃も
前途多難の楽天携帯事業 10月開始は間に合わず
連載
|経済を見る眼|決められない政治、試される英国民|苅谷剛彦
|ニュースの核心|安保カード乱発の米国流に距離を|西村豪太
|編集部から|
|『会社四季報』ルーキー登場|ヤシマキザイ
|トップに直撃|富士通社長 時田隆仁
|フォーカス政治|再結集に動き出した野党 問われる自公との対立軸|塩田 潮
|グローバルアイ|トランプ劇場は景気悪化でジ・エンド ほか
|INSI
日本造血細胞移植学会編集による看護師向け公式テキストの改訂版.同種造血細胞移植をめぐる現状,移植後合併症の基礎知識,移植後の外来フォローアップにおいて必要な知識・技術を各分野のエキスパートが詳細かつわかりやすく解説.今改訂ではがん対策推進基本計画(第3期)への対応といった情報更新に加え,合併症重症例の写真を充実させた.
【はじめに】
1980年代の近代的移植の幕開けから、骨髄・さい帯血バンクの整備、移植法やその支持療法の目覚ましい進歩に支えられ、同種造血細胞移植は多くの難治性造血器疾患の根治療法として盛んに施行されてきた。そして、移植件数増加とともに多くの移植患者がより長期に生存するようになった。しかし、長期生存者が着実に増加する一方で、移植対象疾患の根治が得られても、社会復帰までには移植後後期合併症に伴う生活の質の低下、不妊、二次がん、復職・復学の問題など多くの課題が残されていることが明らかとなってきた。そして、移植後の治癒の可能性を拡大するだけでなく、その質をしっかりと担保するフォローアップ体制を構築することが不可欠であると広く認識されるようになった。
これを受けて2012年度の診療報酬の改定で、看護師を含むさまざまな職種の専門家による同種造血幹細胞移植患者の外来フォローアップ体制が「造血幹細胞移植後患者指導管理料」として算定されるようになった。この造血幹細胞移植後患者指導管理料の施設基準では、造血幹細胞移植に従事した経験を有し「移植医療にかかわる適切な研修」を修了した専任の常勤看護師の配置が求められ、日本造血細胞移植学会は、これまでの看護部会で行われた研修の質をさらに高めた「造血細胞移植後患者の外来におけるフォローアップにかかわる看護師」を対象とした研修会を開始した。この研修会は、単に施設要件を満たすための看護師研修ではなく、造血細胞移植後患者の外来でのフォローアップに継続的に加わり、そのさまざまな病態・問題に対して適切に指導・介入し、フォローアップの充実を図るとともに、医師の負担軽減にも貢献できる看護師を育成することを目的としたものである。
本書籍は、この研修会の教科書として、2014年3月に初版が発刊された。そして、2014年以降のわが国における移植後合併症、生活の質、社会復帰に関するエビデンスを盛り込み、その内容をより充実させたのがこの改訂版である。少子高齢化が進むわが国においては、完璧な社会復帰を目標とした移植医療体制を構築することが切に求められている。是非、各施設での移植後外来フォローアップの看護に本書を役立てていただければ幸いである。
2019年8月
岡本真一郎
高坂久美子
森文子
山花令子
「命に関わるものじゃないし」と、つい放置しがちな男の悩みーしかし、たいしたことはないと思う症状の背後に、前立腺がんや膀胱がんなど、重大な病気が潜む可能性も。また、頻尿や更年期障害はQOL(生活の質)を落とし、EDや男性不妊症、性感染症は夫婦関係を崩壊させかねない。本書では、部位別に具体的な症状を挙げ、それがどんな病気によるものなのか、解決するにはどうすればいいのかを詳しく説き明かす。